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小泉内閣メールマガジン 第183号 ========================== 2005/04/07

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□ 目次


[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 大事争うべし、些事構うべからず

[大臣のほんねとーく]
● 生まれてきたすべての子どもたちが輝くことができる社会に
  (厚生労働大臣 尾辻秀久)

[ニッポンの元気]
● 味覚の目覚め(「オテル・ドゥ・ミクニ」オーナーシェフ 三國清三)

[小泉内閣の動き]
● ケーラー独大統領との会談 など

[キーワード解説]
● 地価公示
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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール 英語版はこちらから
● 大事争うべし、些事構うべからず

 小泉純一郎です。

 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世が逝去されました。世界平和のために力を
尽くしてこられたことに心から敬意を表し、哀悼の意を捧げます。

 新年度になりました。この4月から、新入生、新社会人として、新しい環
境の中、新しい生活を始められた方々は、緊張の中にも、やる気を内に秘め
ているのではないでしょうか。「初心忘るべからず。」これからも研鑽をつ
んで頑張ってほしいと思います。

 論語に「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」という言葉がありま
す。立派な人物は、人とよく心を合わせて事にあたりますが、自分というも
のを決して見失わない。他人に引きずられたり、へつらったりはしないもの
です。小人は意見が同じであっても周囲の人と調和しようとしません。意見
の違う人ともよく「和して」、何をなすべきかいつも自分自身で考える人間
であってほしいと思います。

 今週の月曜日(4日)には、郵政民営化に関する政府案をとりまとめて、
発表しました。郵政民営化は、「民間にできることは民間に」という構造改
革の「本丸」です。

 約25万人の公務員は民間人になります。ただし、内容証明などの特殊な
郵便物を配達する人には公的な資格が与えられます。過疎地の郵便局はなく
しません。

 与党との調整を引き続き精力的にすすめ、4月中に法案を国会に提出する
方針です。

 「現在うまく回っている郵政事業をなぜ改革して民営化しなければならな
いのか?」という疑問のメールをよくいただきます。確かに全国にある郵便
局の窓口は便利です。しかし、みなさんが預けた貯金や、払い込んだ保険は、
国営事業として行うより、民間事業として実施した方がコストもさがり、サ
ービスもよくなるはずです。郵便事業も、クール宅配便などのサービスは民
間事業者が工夫して始めたことを思い出していただきたい。

 5日に官邸でお会いしたドイツのケーラー大統領から「総理は郵政民営化
にねばり強く取り組んできた。民営化を実現すると思う。」と、郵政民営化
をなし遂げた先輩国から激励をいただきました。

 先週、次代を担うアメリカの大学生たちと話す機会がありました。「リー
ダーとして必要なことは何か?」という質問に、私は「大事争うべし、些事
(さじ)構うべからず。」と答えました。

 「大事なことはよく議論して、自分の考えが反映されるようにしなくては
ならない。しかし、大事でないことには、あまりこだわる必要はない。」と
いう意味です。

 大切なことは、大事なことをよく見極めること。大事と思っても他人は些
事と思うことがあります。逆に些事と思っても大事と思うことがあります。
これが人間関係を円滑にしていく上できわめて難しいことです。

 大事を見極め、これからも構造改革に邁進いたします。

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[大臣のほんねとーく]
尾辻大臣プロフィール
● 生まれてきたすべての子どもたちが輝くことができる社会に
  (厚生労働大臣 尾辻秀久)

 先日ある方から「大臣は少子化対策をどう考えますか?産めよ増やせよ?
それとも今いる子どもの育成?」と尋ねられたことがあります。私は、「出
生率を上げることも大事なことですが、生まれてくる子どもたちをとにかく
精一杯大切にしたい」と答えました。

 少子化が大変深刻な問題であることはもちろんですし、子どもが減ってい
く社会はやがて活力を失っていくでしょうから政府全体でこれにしっかり取
り組んでいくべきことは言うまでもありません。しかしかたや、せっかくこ
の世に生を受けたのに虐待を受け、不幸にして命を落とす子どもたちが年間
50人もおり、命を落とさないまでも親からの虐待を受けて苦しんでいる子
どもたちに関する相談は、急増しています。

 そんな子どもたちの命を守り、そして育むため、児童相談所や乳児院、児
童養護施設、里親さんなど関係者が大変献身的な努力をされています。私も
就任以来、これらの施設を訪ねてお話を伺うなど、実情を見てまいりました。
特に印象深かったのは、施設の職員や里親さんの「子ども」に対する深い愛
情、そして子どもたちの健気で明るい、いっぱいの笑顔でした。様々な事情
により親とは一緒に暮らせなくなった子どもたちですが、その健気で一生懸
命な姿に、むしろ私が勇気をもらったような気持ちになりました。

 私は、生まれてきた全ての子どもたちに幸せになってもらいたいと願って
います。親と一緒に暮らせなくなった子どもは、親に成り代わる里親さんや
施設の職員さんから目一杯の愛情を受けてほしいし、そしてできればそうな
る前に、育児不安の親子を例えば児童委員さんに家庭訪問していただくなど
工夫をこらして、地域の住民のみなさんの力で子育てを支えて、そうした悲
劇をなくせればと思います。

 施設の園長として傷ついた子どもたちと長年向き合ってこられた祖父江文
宏さんという方が生前語られた言葉に最近出会いました。

 「・・・人は何かの役に立つために生まれてくるんじゃないんです。あな
たを光らせるものによってあなたが光ることです。どうか自分を大切に、自
らを光り輝かせる命に忠実に生きて下さい・・・」

 ひとりひとりの子どもたちの命が守られ、大切に育まれ、輝き続けること
ができる社会づくりに向け、国民の皆様のお力もいただきながら、私として
も精一杯取り組んでまいります。

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三國氏プロフィール
[ニッポンの元気]

● 味覚の目覚め(「オテル・ドゥ・ミクニ」オーナーシェフ、「立ち上が
  る農山漁村」有識者会議メンバー 三國清三)

 「キッズシェフ」という食育の活動についてご紹介します。

 ファストフードが席巻した80年代半ば、イタリアで小規模生産者を守ろ
うと「スローフード運動」が興り、フランスでは三ツ星シェフたちがフラン
スの食文化を守ろうと学校で「味覚の授業」を始めました。こうした動きに
倣って99年に18名の同志と始めたのが「キッズシェフ」です。

 人類共通の味覚は、「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」の四味(よんみ)
です。味蕾(みらい)という舌にある「ぷつぷつ」が最も発達し、味覚が最
も敏感な8才から遅くとも12才までにこの四味を明確に意識しないと、一
生「味」に無頓着になりかねません。

 小学3年生の授業では本物の四味を経験させます。ビターチョコレートを
なめさせると、子ども達は「にがい!」と吐き出し、チョコレートの苦味を
知ります。そして、この苦い味に砂糖を加えると大好きな甘いチョコの味に
なるんだ、苦いって美味しいものなんだと再発見するのです。

 苦味は最も人を刺激する味覚です。昔は家庭で魚の内臓や山菜を食べさせ
苦味を体験させましたが、今はなんでもかんでも甘くして、味覚の目覚めを
妨げています。

 塩をなめさせると「しょっぱい」。でも羊羹に塩を加えると、あれっ甘さ
が増している。塩ってしょっぱいだけじゃない、美味しいものだってわかる
わけです。酸味はお酢をなめさせます。

 授業の後、子ども達が「パンの塩味を見つけた」「魚の苦い味を見つけた」
と、給食の中から味を探すようになり、給食が楽しくなったといいます。子
ども達の中に眠っていた味覚が目覚め、開花したのです。

 小学6年生には地元の食材を使ってコースメニューを作ってもらいます。
材料を洗ったり切ったりするところから調理、給仕まですべて子ども達が行
います。料理は先生方に食べていただきますが、あまりの出来栄えに皆さん
感激されます。

 人においしいと言ってもらえる喜びを知った子ども達は、誰に強制される
でもなく、今度は家族に料理を作ってあげたい、という気持ちになります。
料理を作って人に喜んでもらったという体験が、自分も人のために何かして
あげられるという自信につながるのです。

 最近の子ども達は、人に何かしてもらうことが当たり前になって「人に何
かしてあげる」という経験が乏しい。大人の責任です。授業を通じて、子ど
もに本来備わっている奉仕の心を呼び起こし、相手の心を思いやったり心配
したりする心を持ってもらうことが、最終的な目標です。

 当初、頭を下げてもなかなか学校に受け入れてもらえなかった味覚の授業
ですが、「総合的な学習の時間」が始まると状況は一変、最近の食育ブーム
にも乗って、今や予約は「3年待ち」。2008年まで埋まっています。

 これからもその土地に根ざした食材で子ども達の「味覚」や「奉仕の心」
を呼び起こしていきたいと思っています。

※ 首相官邸ホームページ(「立ち上がる農山漁村」有識者会議)
 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/syokuryo/tatiagaru/

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[小泉内閣の動き]

● 国家公務員合同初任研修で訓示(05/04/06)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/04/06kensyuu.html
  意見が違う人ともよく『和して』公共の利益の実現を図り、全体の奉仕
 者として何をなすべきか常に自分で考える人間であってほしい、と訓示

● ケーラー独大統領との会談(05/04/05)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/04/05germany.html
  「日本におけるドイツ年」と日独関係の強化、国連改革など国際社会で
 の協力、日独双方が取り組んでいる構造改革などについて意見交換

● ボーイスカウト富士章受章者の表敬(05/04/04)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/04/04scout.html
  ベンチャースカウト部門において、最も高度な目標を達成したスカウト
 に授与される富士章の受章者代表44人が小泉総理を表敬

● リビア国際慈善基金総裁の表敬(05/04/04)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/04/04jizenkikin.html
  リビアの最高指導者カダフィ大佐の二男であるセイフ・アルイスラム・
 カダフィ総裁が小泉総理を表敬し、経済の近代化に向けた支援を要請

● 北方領土返還要求運動関係者の代表との会談(05/04/04)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/04/04hoppou.html
  高橋はるみ北海道知事らが一日も早い領土問題の解決に向けた積極的な
 政府の取組などについて小泉総理及び関係閣僚に要請

● 日・仏首脳会談(05/03/27)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2005/03/27french.html
<ビデオ>
  シラク大統領との会談や共同記者会見の様子をビデオで紹介

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[キーワード解説]

● 地価公示

 先月24日に、平成17年地価公示が発表されました。全国平均では地価
は引き続き下落しているものの、三大都市圏、地方圏とも下落率は縮小しま
した。地方圏での下落率の縮小は、住宅地が8年ぶり、商業地が7年ぶりと
なります。特に、三大都市圏では、比較的高い上昇率を示す地点や、平均で
上昇となる市や区も見られるなど、都心などで地価動向の変化が鮮明になり
ました。

 バブル崩壊以後、土地の価格は下落の一途をたどりました。土地資産総額
は平成2年の2452.3兆円をピークに減少を続け、15年には1298.
9兆円にまで落ち込みましたが、今回の結果は、地価の下げ止まりの傾向が
広がりを見せていることを示しています。

 地価公示とは、国土交通省の土地鑑定委員会が毎年1月1日現在で、全国
の標準地において、特殊な事情のない自由な取引において通常成立すると考
えられる1平方メートルあたりの価格を判定し、公示するものです。

 土地の取引はあまり頻繁に行われるものではなく、一般の人にはなじみが
薄いものです。また、取引の際には、当事者間のいろいろな事情や動機に価
格が左右されがちです。そのため、土地の適正な価格はわかりにくくなって
います。そこで、土地の適正な価格を判断するにあたって客観的な目安とな
るのが、地価公示です。

 地価公示では、それぞれの地域において土地の大きさ、利用状況などが標
準的な土地を選定し、この土地(標準地)の価格を判定します。17年の地
価公示では、全国で31,230地点が標準地に選ばれました。

 この標準地を不動産鑑定士が調査し、最新の取引事例やその土地からの収
益の見通しなどを分析して評価を行います。土地本来の価値を示すため、建
物や使用収益を制限する権利が存在しない状態の土地(更地(さらち))と
して評価します。さらに、その結果について審査などを行って、土地鑑定委
員会が最終的に公示価格を判定します。

 地価公示は、一般の土地取引の際の価格の目安とされるだけでなく、不動
産鑑定士等の鑑定評価や、公共事業用地の取得価格を決める際の規準として
も役立てられています。また、相続税や固定資産税の評価や、企業会計にお
ける資産の時価評価の目安としても活用されています。

 今般、特に都市部において土地資産の価値低下に歯止めがかかってきてい
るのは、小泉内閣が都市再生を積極的に進めた結果、再開発などで都市への
投資が進み、利便性や収益性が高まったことの現れであると言えます。

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[編集後記]

 今週号の尾辻大臣と三國清三さんのご寄稿はいずれも「子どもを育む」と
いうテーマでした。春の選抜高校野球の球児たちは、甲子園という舞台で、
まさに自らを光り輝かせていました。昨春の悔しさをバネに初優勝を成し遂
げた愛工大名電高校、おめでとう。同校はイチロー選手の母校です。メジャ
ーリーグでは今季12人の日本人選手が登録されています。彼らは日本の子
どもたちにとって大きな希望です。日本のプロ野球にも新球団が誕生して、
元野球少年の私としてはますます目が離せない野球シーズンの到来です。
 官邸の桜もいよいよ満開、編集部では4月をメルマガPR月間として、さ
まざまなメディアを通してメルマガ登録を呼びかけます。読者の皆さんも、
ご家族、ご友人にメルマガをご紹介いただければと思います。(せいけん)

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杉浦内閣官房副長官プロフィール杉浦内閣官房副長官
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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎
編集長:内閣官房副長官 杉浦正健
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)