小泉内閣メールマガジン 第189号 ========================== 2005/05/26 ★☆ 小泉内閣メルマガ英語版、携帯版の読者登録を受付中です。 ☆★ 英語版の登録はこちらから http://www.mmz.kantei.go.jp/add_e.html 携帯版の登録はこちらから http://www.mmz.kantei.go.jp/add11.html -------------------------------------------------------------------- □ 目次 [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ] ● 治安の回復とカブトムシ交流 [大臣のほんねとーく] ● 繁華街・歓楽街の健全化に向けて(国家公安委員会委員長 村田吉隆) [特別寄稿] ● 犯罪被害者等基本法の誕生 (全国犯罪被害者の会(あすの会)代表幹事 岡村勲) ● 犯罪被害からの回復のために (犯罪被害者等施策推進会議委員 小西聖子) [小泉内閣の動き] ● 新宿・歌舞伎町の治安状況等を視察 など ==================================================================== [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 治安の回復とカブトムシ交流 小泉純一郎です。 先週の木曜日の夜、短い時間でしたが新宿歌舞伎町を視察しました。 歌舞伎町というと、不法就労の外国人が多い、あるいは暴力団などの犯罪 組織の拠点になっているのではないかという不安を感じている人が多いと思 います。 これではいけない、安心して楽しめる街にしなくてはならない、というこ とで、区役所、警察、消防、入国管理局が協力して安全な街づくりの対策を 始め、政府と東京都もこれを支援しています。 歌舞伎町の商店街や住民のみなさんも、自分たちの地域の安全について警 察や行政にたよるだけではいけない、自分たちの街は自分たちの力でいい街 にしていこうと立ち上がってくれました。いま、住民と行政が一体になって 安全な街づくりを進めています。 迷惑な行為を一掃し、暴力団の資金源になっている非合法な事業者を取り 締まり、違法駐車の防止や、雑居ビルの防火や安全対策などに、関係者が力 をあわせています。 にぎやかで、安心して楽しめる街になると、なおいいと思います。 昨日は、来日しているマレーシアのアブドラ首相と昼食をともにしながら、 日本とマレーシアの友好関係の増進について話し合いましたが、その中で、 私は、日本とマレーシアの町がカブトムシを通じて姉妹都市の交流をしてい ることを紹介しました。 この姉妹都市は、福島県田村市とマレーシアのセランゴール州スンガイバ サー町。田村市はこの3月に合併してできた市ですが、合併前の常葉町のと きからカブトムシで町おこしを始め、地元の小学生をカブトムシ親善大使と してアジアで一番大きなカブトムシが生息しているマレーシアに派遣したの が姉妹都市交流のきっかけだったそうです。 以来、カブトムシ親善大使の派遣や、ホームステイ事業を通じて、青少年 の交流を進めてきたそうです。 今回の会談では、マレーシアとの間の経済連携協定の基本合意をすること ができましたが、自由貿易の面だけでなく、こういう青少年の交流を通じた 教育や人材育成の面でも友好・協力関係を深めていきたいと思います。 -------------------------------------------------------------------- [大臣のほんねとーく]
● 繁華街・歓楽街の健全化に向けて(国家公安委員会委員長 村田吉隆) 皆さんは、歓楽街などで、風俗店の店員からしつこく店に誘われるなどし て、嫌な思いをしたことはありませんか。 新宿歌舞伎町に代表されるように、最近の歓楽街は、性を売り物にする違 法な風俗店が林立し、客引きが横行しています。また、暴力団が事務所や資 金集めの場所として利用するなどして、地域の治安に悪影響を与えています。 人身売買で来日した外国人女性が風俗店で不法に働かされるという問題も生 じています。 私も、国家公安委員会委員長に就任直後の昨年10月、久しぶりに歌舞伎 町を歩いてみましたが、治安上見過ごせない状況にあり、歓楽街に焦点を当 てた対策を強化する必要性を痛感したところです。 そこで、政府として、違法風俗店の取締りを強化するため、定められた届 出のない違法な営業や、風俗店の店員による客引きを厳しく処罰するととも に、風俗店が人身売買の温床となることを防止するため、人身売買の罪(国 会審議中の刑法改正案で新設予定)で処罰された者に風俗店の許可を与えな いことなどを内容とする風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関 する法律)の改正案を国会に提出したところです。 また、安心して暮らせる街を実現する上で、地域の方々の自主的な取組み が大きな役割を果たすことは、繁華街・歓楽街についても、例外ではありま せん。 小泉総理も、国会で、新宿歌舞伎町を始めとする全国の繁華街を健全な街 に再生するため、地域を挙げての自主的な取組みを支援する方針を表明しま した。 新宿歌舞伎町では、警視庁が違法風俗店の集中的摘発を進めるとともに、 新宿区や地域の住民、事業者の方々が中心となって「歌舞伎町ルネッサンス 協議会」を立ち上げ、環境美化、文化イベント、地域の再開発など、歌舞伎 町を誰もが安心して楽しめる街に再生するための官民一体となった試みを進 めています。 今後、歌舞伎町での取組みをモデルとして、歓楽街を健全な街に再生する ための全国の取組みを支援していきたいと考えています。 --------------------------------------------------------------------
[特別寄稿] ● 犯罪被害者等基本法の誕生 (全国犯罪被害者の会(あすの会)代表幹事 岡村勲) 犯罪被害者には、何の権利もない。どこからも保護を受けない、あたかも 国籍を失ってしまった者のような存在である。 加害者は、逮捕後、弁護士費用も食費も医療費も国が賄うが、被害者は、 被害により生じた医療、介護、生活費はすべて自己負担だ。裁判には一切関 与させてもらえず、訴状も判決も被害者には知らされることがない。 刑事裁判は、公の秩序維持のためのもので、被害者等の無念を晴らしてく れるものではなく、民事裁判も、加害者が無資力者では、費用と時間がかか るばかりで役に立たない。生活苦と社会の偏見にたえかねて自殺したり、一 家離散した被害者家族もいる。 全国犯罪被害者の会(あすの会)は、被害者等の権利と補償制度の確立を 求め運動をはじめた。全国各地を歩き被害者の実情を訴えた。政府、政党、 裁判所、弁護士会、マスコミ、経済界、教育界、あらゆるところを訪ねた。 2002年2月から、小泉総理に要望する署名活動を全国的におこない、総 数55万7215人に達した。 39万63人集まった段階で、杉浦現内閣官房副長官の紹介で総理にお会 いする機会をいただいた。2年前の7月8日の昼下がり、私たち犯罪被害者 の会(あすの会)の幹事3人は、首相官邸応接室で、小泉総理にお目にかか った。 総理は、私たちの訴えに耳を傾けてくださった。 「そんなにひどいのか。今まで放置してきたことが問題だ。政府と党で協 力して取り組もう。」と、力強くおっしゃられた。 この場での総理の発言を機に法律制定への動きは一気に加速した。そして、 2004年11月に自民、公明、民主3党の合意による議員立法として法案 が提出された。ここにこぎつけるまでに法案作成にあたった議員の方々には、 月2、3回のペースで、朝8時から精力的な検討に取り組んでいただいた。 こうして、12月1日、全与野党の賛成で、犯罪被害者等基本法が誕生し たのである。 この法律は、被害者等の尊厳と権利を認め、その権利保護を図ることを目 的とし、被害者等の視点に立って施策を行わなければならないとしている。 被害者等の権利がはじめて認められた画期的な法律である。 この法律は、関係された国会議員の方々の努力の賜物であるが、小泉総理 の決断と指示がなければ生まれなかったであろう。また総理は、施政方針演 説、党首討論その他において被害者等の人権、保護の必要性を訴え続けられ た。これが、どれだけ全国の被害者等に生きる希望と勇気を与えたか、はか り知れない。 法律はできたが、基本計画の策定をはじめ、具体的な施策はこれからであ る。小泉総理に心から感謝するとともに、今まで同様のご尽力をお願い申し 上げる次第である。 ※ 全国犯罪被害者の会(あすの会)ホームページ http://www.navs.jp/
[特別寄稿] ● 犯罪被害からの回復のために (犯罪被害者等施策推進会議委員 小西聖子) 私は、犯罪の被害者、遺族の心理的ケアや治療を専門にしている。もう 10年以上、家族を殺された人や強姦や誘拐などの被害にあった人、また、 虐待されて育った人の話を聞いてきた。 「聞いてきた」という穏やかな言葉はその場の雰囲気をよく伝えていると は言えない。多くの犯罪被害者にとっては話をすること自体が大変なことな のだ。話そうとすると恐怖で体が震えてしまったり、怒りのあまり事件の場 面を切れ切れにしか話せなかったり、ショックのあまり事件のことを覚えて いないという不思議な状態が起こることも稀ではない。 何年かたって世間は事件のことなど忘れてしまっている時でも、まだ当事 者は被害の只中にいる。「被害者の時間は止まっている」と言うのは比喩で はなくて、文字通り、そうなのである。 12年前に犯罪被害者の話を聞き始めたとき、こんなに理不尽なことが世 の中にあるのかという思いを強く持った。何も自分に責任がなくても、ある 日突然人生も家庭も壊れてしまう。仕事をやめるしかなかったり、転居を余 儀なくされたり、長年の治療が必要だったり。どれも大変な経済的な負担を 被害者に強いる。 性暴力や虐待の被害者、DV(ドメスティック・バイオレンス)の被害者 などのなかには、警察に訴えない人も多いから、症状が重くても生活が破壊 されていても、被害者としての支援は何も受けていない人も少なくない。 ここ数年にわたる法改正や、警察庁などの施策によって、また当事者の努 力によって、これらの問題のいくつかは改善されてきた。また犯罪被害者と いう権利を奪われた人がいることを、社会は少なくとも認知するようになっ た。 しかし、まだまだ足りない。今でも犯罪被害者になることは苦痛を背負い、 一人でそれに耐えることであることには変わりがない。また単なる「保護」 や「配慮」では限界がある。 昨年12月に「犯罪被害者基本法」が成立し、被害者個人の尊厳が重んぜ られ、その尊厳にふさわしい処遇を保障される権利として明記され、その回 復を図ることが、国、地方公共団体、国民の責務であると規定された。 この法律がどのように実現されるか、犯罪被害者や支援者の期待は大きく、 多くの人が注目している。基本法の理念に沿って実効のある基本計画が策定 されるよう会議のメンバーとしても積極的に被害者の声を伝えていきたい。 ※ 内閣府ホームページ(犯罪被害者等施策) http://www8.cao.go.jp/hanzai/index.html -------------------------------------------------------------------- [小泉内閣の動き] ● 日本・チリ賢人会議メンバーの表敬(05/05/25) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/05/25chile.html EPA/FTAなども含めた二国間関係の更なる発展のための具体的方 策につき議論する同会議の第1回会合出席者が小泉総理を表敬 ● 日本・スロバキア首脳会談(05/05/23) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/05/23slovak.html ズリンダ首相と会談し、スロバキアの税制改革について意見交換、国際 問題での両国の協力や観光分野等での二国間関係の強化で一致 ● 小泉総理ラジオで語る 世界の平和への貢献(05/05/21) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiradio/2005/0521.html ● 中央障害者施策推進協議会の初会合(05/05/20) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/05/20syougaisya.html 障害者基本計画の策定・改定について意見を述べる30人の委員を前に 小泉総理が挨拶 ● 新宿・歌舞伎町の治安状況等を視察(05/05/19) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/05/19sinjuku.html <ビデオ>http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2005/05/19sinjuku.html 地元の住民、業者、新宿区、警察などが連携して街の活性化や治安の向 上に取り組んでいる歌舞伎町を訪れ、区長らの案内で治安状況等を視察 -------------------------------------------------------------------- [編集後記] 今週ご寄稿いただいた岡村勲さんは、弁護士歴40年、第一東京弁護士会 の会長もされるなど、誠実で人望のある立派な弁護士です。担当していた事 件の関係者に逆恨みされて、留守宅で最愛の奥様を殺害されるという無残な 事件にお遭いになられました。この刑事事件を通じて、被害者の立場が軽視 されていることを痛感され、犯罪被害者の権利と被害回復制度の確立に向け た運動を始められました。同じ弁護士会の後輩として、議員として、一緒に 立法化を進めてきた私も基本法の成立を心から喜んでいる一人です。 先週に引き続き、皆さんとメルマガの付き合い方を探る「第4回オンライ ンアンケート」、プレ200号企画読者投稿「メルマガと私」の募集を行っ ています。多くの方にご回答・ご投稿いただいていますが、まだ参加されて いない方はお早めにお願いいたします。(せいけん) ※ 第2回政策アンケート メールマガジンの登録者が対象です。(5月29日まで) ※ 読者投稿「メルマガと私」 メールマガジンの登録者が対象です。(5月29日まで) ・ テーマ欄に「メルマガと私」とご記入ください。 ・ 800字程度でお願いします。
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