小泉内閣メールマガジン 第193号 ========================== 2005/06/23 ★☆ プレ200号企画「らいおんインタビュー」を掲載! ☆★ ★☆ 英語版、携帯版の読者登録を受付中です。 ☆★ (英語版) http://www.mmz.kantei.go.jp/add_e.html (携帯版) http://www.mmz.kantei.go.jp/add11.html -------------------------------------------------------------------- □ 目次 [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ] ● 「らいおんインタビュー」(後編) [大臣のほんねとーく] ● 男女共同参画と少子化対策について (内閣官房長官、男女共同参画担当大臣 細田博之) [特別寄稿] ● 未来に寄せて(児童養護施設山梨立正光生園施設長 深澤清美) [小泉内閣の動き] ● 日韓首脳会談 など ==================================================================== [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
※ 小泉内閣メルマガは、今年8月に創刊200号を迎えます。プレ200 号企画第一弾として、創刊4周年を機に編集部が行った小泉総理へのイン タビューの模様をお伝えします。 ● 「らいおんインタビュー」(後編) 【新しい公邸】 ――― 総理は新公邸に移られましたが、新しい公邸の住み心地はいかが ですか? だんだん慣れてきていいですよ。私は、寝るところがあればいいんですけ れども。 ――― 新公邸には、最新の新エネルギーシステムが導入されているよう ですが? 太陽光発電、風力発電、燃料電池を使っているでしょう。いま、脱石油戦 略という、あまり石油に依存しないで、これからのエネルギー政策を考えな ければならないということで、率先して環境にやさしいエネルギーを使おう としているんですけれども、ちょっと最近はカーテンの開け閉めにしても電 動式が多くて、どこを押していいか迷いますね。 ――― 昔、総理がストレスがストレスを追い出してくれるとおっしゃい ましたけれども、公邸ではリラックスできますか。何か工夫を凝ら しているところなどあるんですか?音楽をかけて寝るとか。 音楽はしょっちゅう聞いていますけれども、いいのは風呂にテレビがある んですよ。 ――― それでは、実は長湯。 いや、いつも短いんですよ。ぼくは大体3、4分で出ちゃうんです。 ――― それが何分になりましたか? それが、ニュースの時間に入るとニュースが終わるまで5分から10分ぐ らいもちますよ。 【官邸の庭】 ――― 総理官邸のお庭が随分きれいになりましたね。 官邸の庭が完成して、この前初めて歩きました。それまでは、まだ完成し ていないから、官邸の窓にカーテンが閉まっていたでしょう。それが完成し て開けたんです。庭の池と緑が見えて、すごく景色がよくなりました。庭の 緑と池の水が見えるのは、何かほっとしますね。 最初、この官邸は殺風景だといろいろ批判されましたので、彫刻や絵をも っと入れたらいいじゃないかと、買う必要はないと。展覧会にたくさんの人 が作品を出して入選している。そういう人の中から官邸で使ってもいいとい う人がいたら、使わせてもらえればいいじゃないか。そういう人はたくさん いるらしいですよ。 ――― 発想の転換ですね。 そうです。それまでは、官邸の絵は変えないのが当たり前だったらしいん です。1年間変えない。春、夏、秋、冬、全部を通じて季節に合う絵という のは難しいでしょう。春には春、冬には冬に合う絵を使えばいいじゃないか と。これも常識ですね。 何も高い絵を買う必要はない、ただで貸してもらえばいいんですから。貸 してくれる人はたくさんいるんです。それで今、結構入れ替えるようになり ました。みんな喜ぶでしょう。 美術品の展覧会に行ったら、狭い部屋に彫刻でも絵でもいっぱい飾ってあ る。それで人もいっぱいでしょう。それに比べて、官邸はがらんとしている。 展覧会以上のスペースがあるんだから、もっとたくさん自由にお客さんに楽 しんでもらうような展示をしたらどうかと言ったんです。 【ストレス解消法】 ――― 休日は、音楽とか読書とか、楽しんでいらっしゃるんですか? たまに映画とか。音楽が一番いいですね。 ――― 最近はどんなものを? 音楽はさまざまな分野ですよ。クラッシック、ポピュラー、オペラ、それ からニューミュージックと言われる分野、本当にさまざまだな。 ――― 本はどうですか?忙しいからなかなか難しいですか? まとまった本はだんだん読めなくなってきました。国会の答弁の資料とか、 想定問答集とか、あれを読むと、よく夜寝れるんですよ。 ――― それが読書というのもつらいですね。 外国の首脳に会うことが多いでしょう。だからお会いする外国の首脳の国 の事情、それからその国の話題。最近は多くの国の首脳が日本を訪問します からね。アンドラという国は知っている? ――― いえ、初めて聞きました。きっとメルマガの読者も知らない人が 多いかと思います。 アンドラは、フランスとスペインの中間にあるんですよ。人口7万人。 最近もソ連が崩壊した後、ウズベキスタンや、カザフスタンとか、いろい ろな新しい国が独立したでしょう。そういう国の方も見えます。 あるいは、チェコとスロバキアが分かれたでしょう。リトアニアとか、ラ トビアとか、エストニアなどは、かつてのソ連圏から独立しましたね。アフ リカだってたくさんの国があります。今は万博ですから世界中から首脳が来 日します。 【4年間を振り返って印象的な出来事】 ――― 4年間いろいろなことがありましたけれども、政策的なことやい ろいろな方と会われるという中で印象的な出来事はどんなことでし ょうか? 印象的な出来事というのは、やはり北朝鮮に行くかどうかというあの前後 のときと、それからイラクの奥大使、井ノ上書記官が亡くなられました。あ の後の自衛隊の派遣。あのときの決断というのは印象に残っていますね。 ――― そういう意味では、外交はなかなか難しい。 難しいですよ。その都度、私を支持してくれる人でも賛否両論ですからね。 私が信頼している人から意見を聞いても「やるべし」、「やめるべし」、す べてそうですよ。結局、そういう意見を聞きながら決めるのは私ひとりしか いない。 どんな意見でも賛否両論ありますから。イラクの自衛隊派遣だって7割以 上反対したでしょう。北朝鮮に行くときだってそうです。みんなが賛成して くれるんだったらいいんですけれども、そうじゃないですからね。 ――― どういうふうに決断を? 結局、両方の意見を聞いて、どっちがいいかというのは私が決めるしかな いんです。自分ひとりで決めるしかない。ひとりで決めるまでにいろいろな 専門家の方々から意見を聞くんです。専門家の間でも意見が分かれるから難 しいんですよ、評論家の間でも、学者の間でも意見が違うんだから。結局、 最後は時間がたたなければわからないですね。 ――― 結果は? 結果は将来わかるんです。 ――― やはりすごく決断には御苦労を伴いますか? それは、どんなときでも楽じゃないですね。それが総理大臣の宿命だと思 います。 【読者へのメッセージ】 ――― 最後なんですが、8月の200号に向けて更に進んでいくと思う んですが、162万人の読者に向けてメッセージをお願いします。 依然として100万人以上の方々がこのメルマガを見てくれると思うと、 あまりつまらない話はできないなと。どうやって読んでもらうか、そういう 工夫もしなければいけないなと思っています。 そして、できたら読者の皆さんが、家族とか友達に話題になるようなメル マガを発信したいと思っているんです。なにげない会話というのが大事なん です。何か意気込んで、こういうことを話そうというのではなくて、友人で も家族でも何でもない話というのがいいと思うんです。 「おう、今日は小泉総理のメルマガ見た?」「こんなことを言っているね」 「いいことを言っているな」というときもあるだろうし、「変なことを言っ ているな」というときもある。そういう話題にしていただくといいと思いま す。 「総理はこんなことを思っているけれども、どうだろうか?」とか、「こ の問題はどうなっているんだろう?」と。自然に話題にして、社会、政治の 動きがわかる。そういうメルマガを工夫しながら発信したいと思っています。 ――― どうもありがとうございました。 ありがとうございました。 ※ らいおんインタビューの様子 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2005/0616a.html -------------------------------------------------------------------- [大臣のほんねとーく]
● 男女共同参画と少子化対策について (内閣官房長官、男女共同参画担当大臣 細田博之) 現在、我が国においては、少子化が大変深刻な問題となっております。 少子化については、女性に「出産」か「仕事」の二者択一を迫る社会構造 が主な原因の一つと言われています。 これを改めるためには、「男は仕事、女は家庭」という性別固定的役割分 担を押しつけることなく、男女共同参画社会基本法に示されているように、 女性が社会に積極的に参画できるようにするとともに、男性も子育て等の家 庭生活の活動を積極的に行い、仕事と家庭の両立支援を実現することが不可 欠です。 こうした取組は、社会全体において、一人一人の充足感を高め、生産性や 創造性を向上させるとともに、女性の進出により多様性が増し、組織・社会 の活性化にもつながります。 私は、少子化問題を新たな飛躍へのチャンスと捉える発想の「コペルニク ス的転回」を行い、少子化対策と男女共同参画の実現に同時に取り組むこと が必要だと考えます。 このため、「子育て支援官民トップ懇談会」を開催し、官民一体となって 少子化対策に取り組みます。また、関係閣僚と有識者による委員会を少子化 社会対策会議の下に設置し、地域の多様な子育て支援、児童手当等の経済的 支援などの検討を進めます。さらに、子育て等が一段落した後の再就職、起 業等の「女性の再チャレンジ」を推進します。 また現在、内閣府設置以来初めての男女共同参画基本計画の改定作業を進 めており、希望に満ちた男女共同参画社会の実現に向け、施策の充実強化を 図ってまいります。 なお、児童生徒の発達段階を無視した「過激な性教育」や、男女同室着替 え等の誤った「ジェンダーフリー教育」が教育現場で行われ、基本計画がそ の原因となっているという議論が聞かれます。これらは、男女共同参画の目 指すところとは全く異なっており、教育関係者により速やかに是正されるべ きであると考えます。 男女共同参画週間(6月23日〜29日)に際し、一層の御理解と御協力 をお願いします。 --------------------------------------------------------------------
[特別寄稿] ● 未来に寄せて(児童養護施設山梨立正光生園施設長 深澤清美) 数日前、私が勤務する児童養護施設に28条ケース(虐待等で保護者から 離す必要があるにも関わらず保護者の同意が得られない場合で、家庭裁判所 の承認を得て親子分離するケース)の一時保護依頼がありましたが、とても 引き受けられる状況ではありません。 二人の兄弟が、過日入所したばかりなのです。―――重い虐待ケースです。 少子化なんて嘘のように児童相談所の一時保護所は子どもたちであふれ、 児童養護施設は満床。ケアワーカーは、まさにいっぱいいっぱいの限界状態 です。 年間数十人の子どもの虐待死や新聞、TV等で報道されている虐待事件は、 氷山の一角であり、膨大な数の家庭内の危ない養育実態が、その水面下に隠 れています。そうした現実と日々、向かい合いながら、かなりの危機感を持 って、目の前にいる子どもたちと悪戦苦闘しています。 入所したばかりの二人のうち、兄の方と初めての入浴をした時のことです。 遠慮がちに裸になった彼の右腕には、くっきりと盛り上がった火傷の跡が3 つありました。 「これね、前はグチュグチュしてた。もう痛くない。」と言った彼でした が、シャンプーを手伝おうとして髪に手を触れようとした瞬間、「痛い!」 と声をあげました。何ものをも寄せつけない凍りつくような声でした。 頭に傷があったわけではありません。それは、彼が最も信頼し依存する親 から“大切にされなかった”という心の痛みではなかったかと思います。 同じ湯船につかってはいても抱きしめることのできない距離を感じながら、 彼のこれまでの生活とこれからの彼との日々を思いました。腕のケロイドと は折り合いをつけ始めているものの心のケロイドを癒す道のりは遠く、戦い は始まったばかりです。 「死んでやる」「こっち来るな」と悪態をつき、周囲の反応を試しながら 「汚ねえ」「ぶっ殺してやる」と暴言を吐き、心の傷の解体を始めています。 指導員をせきたててはグラウンドに出て一緒にボールを追いかけ、保育士の 膝に抱っこしていつまでも宿題を楽しむ姿もみかけるようになってきました。 2002年の厚生労働省の報告によると、児童養護施設に入所する児童の 70%が虐待を経験しています。 児童養護施設で暮らす子どもたちの姿は、そのまま現在の社会を映す鏡で あり、日本の子どもの姿そのものであると言われます。日本の子どもたちの ほとんどが心に傷を負っているのではないかとすら感じるこの頃です。 私たちは、子どもを大切にしてきたのでしょうか。子どもたちの愛される という権利を保障していけるでしょうか。一職員や施設長の思いで支えきれ る事態ではないと切実に感じています。 今、子どもたちの育ちにしっかりと焦点を当てた国家としての取り組みが、 何よりも優先してすすめられなければなりません。この国の未来は、目の前 の子どもたちなのですから。 ※ 全国児童養護施設協議会(児童養護施設のご紹介) http://www.zenyokyo.gr.jp/intro.htm -------------------------------------------------------------------- [小泉内閣の動き] ● 日本・チェコ首脳会談(05/06/22) パロウベク首相と会談し、二国間の経済関係、国連改革、欧州情勢など について意見交換 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/06/22czech.html ● 日本・チュニジア首脳会談(05/06/22) ガンヌーシ首相と会談、ノーネクタイでリラックスした雰囲気の中、二 国間関係、国際情勢、国連安保理改革など様々な分野について意見交換 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/06/22tunisia.html ● 「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2005」の閣議決定 (05/06/21) 経済財政諮問会議が、この2年間における課題として「小さくて効率的 な政府」をつくることなどを挙げた基本方針を答申、その後閣議決定 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/06/21keizai.html ● 日韓首脳会談(05/06/20) ソウル市内の大統領府で盧武鉉大統領と会談し、歴史問題のほか、北朝 鮮の核問題などについて意見交換の後、共同記者会見 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/06/20nikkan.html ● 硫黄島戦没者追悼式に出席(05/06/19) 現職総理として初めて島を訪問した小泉総理は「悲惨な戦争の教訓を風 化させず、世界の恒久平和の確立に積極的に貢献していきます」と挨拶 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/06/19ioujima.html ● イラク国民議会議長の表敬(05/06/17) ハサニー議長が小泉総理を表敬、小泉総理は日本の戦後復興の様子が分 かる写真集を贈呈し、イラクも安定した国家をつくってほしいと激励 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/06/17iraq.html -------------------------------------------------------------------- [編集後記] 19日、小泉総理に同行して太平洋戦争の激戦地、硫黄島(小笠原村)で 開かれた戦没者追悼式に参列しました。青々と広がる海に囲まれた静かなこ の島で、60年前日本側約2万人、米国側約7千人が尊い命を落としました。 式典には、遺族や辛くも生き残られた旧日本兵の方々とともに米国関係者も 参列し、戦時中は敵として戦った両国民が同じ場所に立って戦没者の冥福を 祈り、平和を誓いました。戦後60年、現職総理の参列は初めてのことです。 今では毎年開かれている日米の元兵士、遺族による合同慰霊祭が初めて実現 したのは戦後40年の昭和60年。ここまで来るにはやはり長い時間と平和 を積み上げていく不断の努力が必要だったのでしょう。 20日、日本芸術院授賞式で受賞者のお一人、洋画家の寺坂公雄さんが 「日本が戦争をせず平和だったおかげで世界中をまわって絵を描くことがで きました」と話しておられました。 「平和国家日本」が世界の恒久平和の確立に貢献する。戦後60年のこの 歩みをこれからもしっかりと続けていかなければならないとの思いを新たに しました。(せいけん)
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