小泉内閣メールマガジン 第194号 ========================== 2005/06/30 ★☆ 英語版、携帯版の読者登録を受付中です。 ☆★ 英語版の登録はこちらから(今週は町村大臣が登場します) http://www.mmz.kantei.go.jp/add_e.html 携帯版の登録はこちらから http://www.mmz.kantei.go.jp/add11.html -------------------------------------------------------------------- □ 目次 [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ] ● 安全で安心な街づくり [大臣のほんねとーく] ● 山場を迎えた安保理改革(外務大臣 町村信孝) ● 「小さくて効率的な政府」の実現に向けて〜「骨太の方針2005」〜 (経済財政政策担当大臣 竹中平蔵) [特別寄稿] ● 愛・地球博半ばを迎えて ((財)2005年日本国際博覧会協会会場管理室長 大澤裕之) [小泉内閣の動き] ● 沖縄全戦没者追悼式への出席 など ==================================================================== [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 安全で安心な街づくり 小泉純一郎です。 先週23日、沖縄の全戦没者追悼式に出席しました。総理に就任して以来 出席するのは4回目ですが、戦後60周年を迎えたこの日も、これまでと同 様、日差しの強い日でした。60年前もきっと強い日差しだったことでしょ う。「二度と戦争を起こしてはならない」という強い思いで、戦没者に対し て心から哀悼の意を捧げました。 追悼式の後、対馬丸記念館を訪れました。太平洋戦争末期、沖縄から疎開 する子供たちを乗せた対馬丸は、潜水艦の魚雷攻撃を受け、海に沈みました。 犠牲者の多くは、学童疎開の子供たち。館内に展示されている遺影もあどけ ない顔ばかりです。 私は、対馬丸となにか不思議な縁を感じます。対馬丸がこの海域に沈没し ているのではないかと見つけた海洋調査船は、地元横須賀にある海洋センタ ー、今は海洋研究開発機構という名前になりましたが、そこの船でした。そ して、沈没地点の近くで初めて洋上慰霊祭が行われたとき、私は厚生大臣と して船に乗り込んで一泊がかりで参加しました。 私たちがいま平和でいられること、このありがたさをかみしめながら、こ の平和は決して生きている私たちだけで築いたものではない、戦争で亡くな られた多くの方々の犠牲の上に成り立っているということを忘れてはならな いと思います。 28日の火曜日には、安全で安心な街づくりを進めるために、官邸に犯罪 対策関係者と都市再生の関係者の両方に集まってもらって、会議を開きまし た。 新宿歌舞伎町を安全で楽しめる街に再生させようと、みずから先頭に立っ て努力している新宿区長の中山弘子さんのお話しをうかがいましたが、住民 や商店街の方々が「自分たちの街は自分たちで魅力ある街にしていこう」と 行政や警察、そして不法滞在の外国人を取りしまる入国管理局などと協力し て安心して楽しめる街づくりに立ちあがっているようすがよくわかりました。 歌舞伎町の経験は、他のまちでも活かすことができると思います。札幌の 薄野(すすきの)や名古屋の栄周辺、大阪ミナミ、広島の流川・薬研堀(や げんぼり)、福岡の中洲など、日本全国でこういう動きが起きてくれること を期待しています。 歌舞伎町を安全にしても悪い人が隣の町に移動するだけで、「モグラたた き」のようなものだ。このモグラをたたいても、すぐその隣の穴からモグラ がでてくる、と言う人もいるかもしれませんが、私はそうは思いません。み んなで力を合わせて、日本中でモグラをたたき続けて、老いも若きも安心し て楽しめる安全な街づくりを進めていくことが必要だと思います。 -------------------------------------------------------------------- [大臣のほんねとーく]
● 山場を迎えた安保理改革(外務大臣 町村信孝) 前回、世界の日本大使を一堂に集めて大使会議を開催し、国連・安保理改 革実現のために、各大使に大号令をかけた話を書きましたが、安保理改革は 今まさに、山場を迎えています。 日本は現在、同じく常任理事国入りを目指すインド、ブラジル、ドイツと ともに、G4で安保理改革の「枠組み決議案」を作成し、国連総会への提出 ・採択を目指しています。 これは、先進国・途上国双方を含む形で安保理の常任・非常任理事国双方 の枠を増やす案で、安保理に、60年前とは異なっている今日の国際社会の 現実をよりよく反映させようとするものです。 この「枠組み決議案」の採択には、全加盟国の3分の2、すなわち128 ヵ国以上の賛成が必要です。 加盟国の中には非常任理事国のみを増やす案を主張する国もあります。さ らに、この問題についてこれまであまり態度を明確にしてこなかった米国は、 16日、日本ともう1ヵ国のみを新たな常任理事国とする独自の改革案を提 示し、ライス米国務長官より私に直接電話で説明がありました。 このような動きの中で、私は、22日、ベルギーでイラク支援国際会議に 出席した際、インド、ブラジル、ドイツの外相に呼びかけてG4外相会合を 開き、G4の決議案の採択の決意を世界に向けて発出しました。 我が国は、戦後一貫して平和国家の道を歩んでいます。 唯一の被爆国の立場から核のない世界の実現のため積極的に取り組み、国 際の平和と安定のために、国連への貢献、ODA等を通じて最大限努力して きました。 東ティモール、アフガニスタン、イラクの例に見られるように、自衛隊の 海外派遣や青年海外協力隊員の献身的活動等を通じた人的な国際貢献も行っ てきています。 このような我が国の歩みは、常任理事国として、世界の責任を担う国にふ さわしいものであると自信を持って言うことができます。 日本、そして国連の将来のために、この機会に是非とも改革を実現させる べく、国民の皆様のご支援を頂きながら、力を尽くしていきたいと思ってい ます。
● 「小さくて効率的な政府」の実現に向けて〜「骨太の方針2005」〜 (経済財政政策担当大臣 竹中平蔵) 先日、テレビ朝日の「スマ・ステーション」という番組で経済の話をする 機会がありました。司会者である香取慎吾さんは、予想していたとおりの好 青年で、この国の将来がどうなっていくのか、まっすぐな質問を真剣にして くれたのが印象的でした。改めて、経済をしっかりと運営していくことの重 要さを実感した次第です。 さて、そんな中、2005年の「骨太の方針」(「経済財政運営と構造改 革に関する基本方針2005」)が閣議決定されました。これは、構造改革 の基本的な考え方・方向性と具体的なメニューを示すもので、大変重要な意 味を持っています。 今年の「骨太」では、これまでの構造改革によって、日本経済は“バブル 後”を抜け出した、という認識を示し、今年度と来年度の2年間に、次の3 つの課題に取り組むことにしています。 (1)「小さくて効率的な政府」をつくる (2)少子高齢化とグローバル化を乗り切り、新しい躍動の時代を実現する (3)デフレを克服し、民需主導の経済成長を確実なものにする この中で、今年の「骨太」のポイントは、構造改革の総仕上げとして、小 さな政府を目指すという、大きな方向を明確に示したことだと思います。 第一に、資金の流れを「官から民へ」変えることです。現在、国会でご審 議いただいている郵政の民営化をはじめ、政策金融の改革、そして、政府の “バランスシートの総点検”に取り組んでいきます。 第二に、公務員の総人件費を抑制するために、定員の純減目標などの明確 な目標を策定することです。これは、徹底した歳出改革を進める上で避けて 通れない課題だと思います。 第三に、市場化テストを本格的に導入するために、「公共サービス効率化 法(市場化テスト法)案」(仮称)を、今年度中に国会に提出するべく、速 やかに準備することです。 市場化テストとは、「公共サービス」について、「官」と「民」が対等な 立場で競争入札に参加し、価格・質の両面で最も優れた者がサービス提供を 担うという制度であり、「役所仕事改革」が進むことが期待されます。 第四に、超高齢社会の到来が迫っている中で、社会保障制度が持続できる ものであることは、国民生活にとって不可欠なことです。そのために、医療 費など社会保障給付費の過大または不必要な伸びを厳しく抑制していくため の取組を行っていきます。 このほかにも、重要な取組がたくさん盛り込まれています。皆さんにも、 ぜひこれを一読され、今後の日本の課題について考えていただければと思い ます。 ※ 経済財政諮問会議ホームページ (「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2005」本文) http://www.keizai-shimon.go.jp/cabinet/2005/decision0621.html --------------------------------------------------------------------
[特別寄稿] ● 愛・地球博半ばを迎えて ((財)2005年日本国際博覧会協会会場管理室長 大澤裕之) 愛・地球博も会期の半ばとなりましたが、協会でも飲料自動販売機や日よ け・雨よけの増設、手荷物検査の効率化など様々な改善努力を続けており、 最近では、一日の来場者が10万人を超える日も多くなっています。 たくさんの方に来場していただくためには、安心して楽しめることが必要 になります。事件などのトラブルが起こらないよう安全に万全を期す一方、 体調を崩された方々への対応も大きな課題です。 もちろん、会場内には診療所や消防署がありますが、救急車は街中と同じ ようには走れません。時間の差は、心停止など一刻を争う場合には大きな意 味を持ちます。何らかの補完的な手段が必要になります。 まず考えられたのが、小型の救急カートの活用です。小回りがきくことか ら、人混みの中でも救急医や救急救命士が早く現場にかけつけられます。し かし、カートであっても、現場が離れていては、一定の時間を要します。 そこで、場内の各所にいる警備隊員等のスタッフに救命講習を受講させる とともに、心停止時等に使用するAED(電気ショックで心臓を正常な動き にもどす装置)を約100台、場内各所に設置しました。 仕組みができていても、実際の運用でスムーズに運ばなければ意味があり ません。運用がうまくいくか気を揉む日が続きましたが、先日、実際にこの 連携がうまくいった事例がありました。 来場された方が倒れ、意識不明の状態からさらに心停止の状態となったの です。緊急連絡を受けてすぐ近くの警備隊員が派遣され、応急手当に当たる 中、警備隊員の誘導を受けて救急カートで救急医が到着、連携してAEDの 使用も含めた対応がなされました。期待通りの連携に、倒れた方は自発呼吸 が再開できるに至りました。 お客様が助かったこともそうですが、準備した体制が実際にうまく機能し たことは、我々の大きな自信になりました。 万博会場ではその日その日で様々な出来事があります。良い事もあります が、もう少しうまくできなかったのか、と思うことも少なくありません。毎 日夜10時過ぎ、その日の最後のお客様が会場から帰られたとき、ようやく 肩の荷が下りる気がします。 これまで大きな事故はありません。185日の会期もまだ半ば、これが続 くよう努力していきたいと思っています。 -------------------------------------------------------------------- [小泉内閣の動き] ● ビル・ゲイツ氏の表敬(05/06/29) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/06/29billgates.html アメリカの大手ソフトウェアメーカー会長と懇談 ● 日本・バヌアツ首脳会談(05/06/29) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/06/29vanuatu.html ハム・リニ首相と二国間関係、国連改革、島サミットについて意見交換 ● 犯罪対策閣僚会議・都市再生本部合同会議(05/06/28) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/06/28hanzai.html 「安全・安心なまちづくり全国展開プラン」と「防犯対策等とまちづく りの連携協働による都市の安全・安心の再構築」を決定 ● 在京アフリカ外交団の表敬(05/06/28) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/06/28africa.html 33カ国の大使・臨時代理大使らと懇談し、アフリカへの支援を表明 ● 日本・フィジー首脳会談(05/06/24) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/06/24fiji.html ライセニア・ガラセ首相は、安保理改革について日本への支持を表明 ● 男女共同参画社会づくりに向けての全国会議への出席(05/06/24) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/06/24danjyo.html 男女共同参画推進本部長として「女性が男性と同じように社会で活躍で きるような環境を整えていくよう努力をしていきたいと思います」と挨拶 ● 沖縄全戦没者追悼式への出席(05/06/23) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/06/23okinawa.html <ビデオ> http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2005/06/23okinawa.html 式典で「私たちは、二度と悲惨な戦争を経験することがないよう、将来 にわたって平和を大切に守っていかなければなりません」と挨拶 ● 日韓首脳会談(05/06/20) <ビデオ> http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2005/06/20nikkan.html -------------------------------------------------------------------- [編集後記] プレ200号企画「らいおんインタビュー」。おかげさまで大変ご好評を いただきました。ありがとうございます。「人柄が伝わってきた」「身近に 感じた」といったご意見が多数寄せられました。インタビュー形式はその人 の生の姿をお伝えするのに打ってつけだと思いました。また企画します。 他方、もっと国政の重要課題を取り上げてほしいという意見もありました。 細田官房長官の寄稿「男女共同参画と少子化対策」には、通常の3〜4倍も の意見が寄せられ、内容は千差万別。いずれもなるほどと頷かされるもので した。読者の関心の高さに驚き、前編集長でもある細田長官と話し合って、 メルマガで少子化シリーズを企画することにしました。政策アンケートも実 施します。こんな人の話が聞いてみたい、少子化問題のここがよく分らない、 といったご意見・ご要望をお寄せ下さい。(せいけん)
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