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−平成20年5月1日配信 福田内閣メールマガジン 第29号より−


[生活者財源。福田康夫です。]

【写真】福田総理大臣 プロフィール 英語版はこちらから

 生活者財源。福田康夫です。

 新年度が始まって、ちょうど1か月が経ちました。

 すでに新年度予算の執行は始まっていますが、その裏付けとなる歳入法案
は、賛否を決することも、修正することもないまま、参議院審議が始まって
から2か月もの時間が経過したことは、誠に残念です。

 国・地方を合わせて800兆円もの借金を抱える中で、この1か月間で、
すでに1800億円の歳入が失われました。この状態が続けば、1日あたり
60億円もの歳入が失われます。

 自治体によっては、すでに教育や福祉といった住民サービスにまで支障が
生じており、地域経済への悪影響も懸念されます。

 国全体の財政を預かり、国民の福祉、地方の景気にも責任を有する者とし
て、歳入不足の状態が継続するという無責任な状態を解消することが必要と
判断し、昨日、衆議院で歳入法案を再可決し、成立させることとしました。

 本日から、ガソリンの暫定税率が復活します。1か月前の税率に戻すだけ
とは言え、その結果、再びガソリン価格が上がることとなります。

 諸物価が値上がりするという厳しい環境の中で、国民の皆さんお一人お一
人が家計のやりくりに苦労しているとき、再び負担をお願いするということ
は、本当に苦しい判断でありました。

 この1か月の間に、一度下がったガソリン価格を再び引き上げる事態とな
り、結果的に政治の混乱のツケを国民生活に及ぼすこととなりましたが、私
はこれを、いわゆる「ねじれ国会」の一言で片づけるつもりはありません。

 第一に、ガソリンスタンドなど流通の現場をはじめとして、様々な混乱を
回避するため、政府として全力を挙げます。また、この機に乗じて、便乗値
上げが行われないよう、しっかりと監視していきます。

 第二に、無駄な予算の根絶は、すべての改革の大前提です。道路財源であ
れ何であれ、国民の税金をお預かりしている以上、一円たりともムダがあっ
てはならないことは、言うまでもありません。

 この際、すべての省庁、独立行政法人、関連公益法人に至るまで、無駄な
歳出を徹底的に洗い出し、「ムダ・ゼロ」に向けた見直しを断行してまいり
ます。また、いわゆる天下りについても抜本的に是正します。

 第三に、地方の発展に必要な道路は作らなければなりませんし、地方財政
への配慮も必要ですが、私は、この道路財源の「一般財源化」を進めていき
ます。

 先日、産科・小児科医療の現場を視察しましたが、厳しい現実を目の当た
りにし、子育てに直面しているお父さんやお母さんが「安心して産み育てる
ことができる社会」を作り上げる必要性を改めて痛感しました。

 また、「心配なときはお医者さんに診てもらえる」という当たり前のこと
が、お年寄りをはじめとして、地方にお住まいの方々には当たり前ではない
という、医師不足の問題もあります。

 長寿医療制度についても、いろいろな問題点が指摘されています。今後、
実際の運用を集中的に点検し、浮き彫りとなった問題には、きめ細かな手当
てを講じていく考えです。

 その際、財源が必要ということになれば、まずは道路会計などの行政の無
駄を排除することで、捻出していきます。

 さらに、地球環境問題への対応も忘れてはなりません。今や地球温暖化の
影響は他人事ではなく、我が国が誇る技術力を活かして、率先してこの問題
に取り組んでいかなければなりません。

 その他にも、高等教育の充実など、解決しなければならない問題は山積し
ていますが、国民の皆さんが求める政策を進めるためには、財源が必要です。

 少子高齢化や地球環境問題といった構造変化に直面する中で、これからは、
国民や消費者の目線に立った行政を進めていかなければなりません。

 私は、今、消費者の目線で行政を進める「消費者庁」を作る考えですが、
道路財源についても、生活者の目線で、その使い方を見直します。

 一般財源化とは、まさに「生活者が主役となる行政への転換」を示すもの
です。「道路特定財源」から脱却し、生活者である皆さんが求めている様々
な政策に使うための、いわば「生活者財源」へと改革する決意です。

 国民の皆さんのご理解とご協力を、心よりお願い申し上げます。

※ 総理の動き「国立成育医療センター視察」(政府インターネットテレビ)
 https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1802.html