高齢者調査研究
第5回高齢者調査研究評価・助言会議議事要旨
- 1.日時
- 平成14年6月26日(水)18:00〜18:50
- 2.場所
- 内閣府3階特別会議室
- 3.出席者(敬称略)
- (委 員)清家 篤(議長)、袖井 孝子、谷井 克則、仁田 道夫
- (関係省庁)内閣官房副長官補室、内閣府、厚生労働省、経済産業省
- 4.議事
- * 「高齢者の雇用・就労を可能とする経済社会の実現のための大規模な調査研究」最終評価書(案)について
- 5.議事経過
- * 事務局から評価書案の説明、各委員から評価書案に対するコメント、各府省から評価書案に対する対応方針等についての説明を順次行った後、質疑を行い、最終評価書について、原案どおり可決された(ただし、若干の字句修正について議長へ一任)。
なお、委員発言等については、以下のとおり。
(仁田委員)
○ この評価書自体については、全体としてよくまとめられており、適切な評価書ではないかと思う。
○ 今回はプロジェクトの選定が行われた後、その実施が適切であるかという話が中心になったが、全体をうまくモニターするということになると、プロジェクトの選定時点から関わり、評価をするというのが一番適切である。ただし、本プロジェクトは非常に短期間に大きな成果を上げようという大変野心的なプロジェクトであり、その点から言うとやむを得なかったのかなとは思う。
○ 望むらくは今後このような大プロジェクトが政府の手でかなり政策手法的に行われる場合には、分野にもよるが、集権的方法と分権的方法という2つの考え方があるので、方法論を明確にしておくことが評価のやりやすさにも反映してくるのではないか。
(袖井委員)
○ 何回も言ってきたが、例えば国際的に呼び掛けて広報みたいな形にするというように、最初からオープンな形でできなかったかなという感じがする。
○ 専門外で分からない点もあったが、せっかくこれだけお金をかけてやったのだから、この成果を政策にどう生かすかというところに力を入れてほしい。今後国内だけでなく、国際的、特にアジア(とりわけ韓国など)はこれから非常に高齢化が進んでくるので、日本の動向を非常に注目している。
○ 一つひとつは興味深い結果が出ていたが、グループ自体のまとまりがよくなく、違う結論が出ているなど、全体としての整合性がとれていないところが気になった。
○ コンピュータグラフィックスをつくるのにとてもエネルギーを注いでいる感じで、それでいいのか気になった。面白いという感じもするが、非常にお金をかけていて、少しもったいない感じがする。
(谷井委員)
○ 働く場、就労の場と製品設計等の場に関して非常に関心を持って意見を述べさせていただいた。
○ 物づくりの場なり、製品を設計・開発していく場及び作業場の改善等についてかなりのヒントを示したのはそれなりに意義がある。学者の中でしか理解されていないような話を広くまとめてもらったので、やはり最後に活用の仕方というものを考えてほしい。
(清家議長)
○ 基本的にはこのプロジェクトを評価する際の大きな評価基準は2つあって、1つはそれぞれの研究が科学的に質の高い評価を得られるものであったかどうかということと、もう1つは国民にとって有益なものであったかどうかということである。この会議はあくまでも政策やプロジェクトではなくて調査研究の評価・助言会議であるから、第1の科学的に質の高いものであるかどうかという評価は大切だと思う。同時に、多くの税金を使って行われるものなので、単に研究者の中でだけ評価されるにとどまらず、国民各層にとって有益なものであるかどうかということも大切な評価基準であるということも重要で、この2つの点から評価することが必要であり、またどちらかに偏るということは望ましくないと考えている。
○ 以上の観点から見ると、この最終評価書の案に盛り込まれた内容、あるいはこの評価書の案自体は基本的にはとてもよくまとめられていると思う。2つの観点からの評価というようなことも意識して書いており、その点は当方の意をくんでいただきありがたい。
○ 個人的な評価をいうと、科学的に質の高い研究であったかどうかという点については、少なくとも私が評価し得るような範囲の分野の調査研究については合格ライン、あるいはかなり高く評価できるものであったのではないか。分野の中では、当該分野における研究のフロンティアを相当広げた部分もあり、異なった意見があるということをはっきりと示したということも意味がある。
○ 一方、この研究が国民各層にとってどれぐらい有益であるかという点については、今後この研究の成果がどの程度広く広報されて国民の一般層に知られるかということと、実際にどのぐらい活用されるかということにかかっており、これを世に問うて実際にそれがどれぐらいきちんと理解され、また活用されるかということを待たないと、この段階では早計な評価は難しい。しかし、少なくとも我々が今まで伺った範囲の中においては、できるだけ多くの人たちに理解してもらおうという努力がされており、また実際にプラクティカルな意味で応用の可能性が大きいと考えられる研究も多く含まれているので、二つ目の点についても一定水準をクリア、あるいは高く評価される可能性が高いのではないかと考えている。
○ 本プロジェクトのやり方について、できれば次回以降こういった大がかりな、特に調査研究のプロジェクトをやる場合には広く研究、プロポーザルを募って、その中からまさに事後的な評価ではなくてプロポーザル自体を何らかのピアレビュー等によって評価し、採択するといったような仕組みを取り入れるということももう少し積極的に考えていいのではないか。
○ いずれにしてもこういった大がかりな調査研究プロジェクトというのは今回が初めての試みであるので、プロジェクト自体の運営の仕方についてここで我々が学んだ幾つかの問題点も含め、試行錯誤というのもそれ自体が非常に重要な情報になると思うので、今後こういったプロジェクトを行う際の有益な参考にしてもらいたい。
(清家議長)
○ 広報の関係で各プロジェクトの成果等は官邸のホームページからリンクされて、どこかのプロジェクトというところをクリックすると各府省のプロジェクトにすぐつながるような形になっているという理解でよいか。
(袖井委員)
○ ミレニアムプロジェクトなど、一般にわからないのではないか。むしろ各省のホームページからの方がアクセスしやすいのではないか。
(袖井委員)
○ 調査研究の予算については、単年度主義というのは予算の執行の仕方に問題があり、調査研究の準備等に十分な時間がとれないと思う。
(谷井委員)
○ この最終評価書の案について、よくでき上がっているという印象である。また、初めの頃、非常に原著論文的なまとめ方になっていたことから理解しにくいということで視覚化すべき旨を指摘していたが、それに応じてもらったのはよかった。
(清家議長)
○ 議長としてこれまで委員の皆様方にご協力いただいたことを改めて感謝するとともに、事務局にも非常にしっかりとした仕事をしていただき感謝したい。
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