(1)ミレニアム・プロジェクトについて
- ○内政審議室中澤審議官より、資料に基づき説明
資料にあるとおり、ミレニアム・プロジェクトは、平成11年12月総理大臣決定のプロジェクトであり、成層圏プラットフォームは、環境対応の地球温暖化防止のための次世代技術開発に含まれている。
評価・助言会議は、数年にわたるミレニアム・プロジェクトを外部の専門家により第3者的立場で客観的評価を厳しく行うものと位置付けられ、平成13年度の春までに評価報告書を作成する役割をもっている。ミレニアム・プロジェクトの今後の進め方としては、中間報告を秋に予定している。また、この評価・助言会議は、ミレニアム・プロジェクト部分については、成層圏プラットフォーム開発を進める主体である成層圏プラットフォーム開発協議会を評価する役割も担うこととなる。
委員への情報提供という観点から、必要があれば個別に説明する機会等を適宜作りたい。
(2)成層圏プラットフォームの研究開発について
- ○航空宇宙技術研究所横幕特別研究官より、資料に基づき説明
○通信・放送機構田保研究員より、資料に基づき説明
○<主な指摘>
(小林委員)
ミレニアム・プロジェクトが目指す目的には、次のステップの開発設計に役立つ技術力を育成することが包含されているということを強く認識する必要がある。また、運用技術を要素技術の一つと見なす記述があるが、飛行船システム開発設計は運用との兼ね合いで変化する。運用技術をシステム技術として位置づけて取り組む姿勢が求められるのではないか。
○海洋科学技術センター佐々木調査役より、資料に基づき説明
○<主な指摘>
(中澤委員)
今回検討する測器は平成15年度までの成層圏滞空試験機に搭載するものと考えて良いのか。成層圏で測るのは気圧、気温などいろいろと難しい。1ヶ月間もつセンサの開発は相当難しいと思われる。実用化を目指した開発をステップをおいて進めていくと考えてよいのか。
(田中海洋地球課長)
いきなり実用化はできないので、4年間のうちに段階的に進めることを考えている。プロジェクト全体が正しい方向性を志向しているかも議論して欲しい。
(加藤議長)
飛行船の重量を15分の1にするのは至難の技だと思う。
(3)平成12年度の研究開発の進め方
- ○航空宇宙技術研究所横幕特別研究官より、資料に基づき説明
○通信・放送機構田保研究員より、資料に基づき説明
○海洋科学技術センター佐々木調査役より、資料に基づき説明
○<主な指摘>
(住委員)
ミレニアム・プロジェクトとしてのプロジェクトの成否はどこにあるのか。ミニマムのクライテリアは何か。温室効果気体のサンプリングが失敗しても飛行船が上がれば良いと考えているのか。
(田中海洋地球課長)
成層圏プラットフォーム開発は、環境分野の新しい技術であり、飛行船をどう上げるかと大気採取の2つの目標がある。
(住委員)
成層圏プラットフォーム開発に関する達成目標が茫漠としている気がする。ミッション達成の100点満点等のマイルストーンを設定する必要がある。
(住委員)
4年後に評価する際のクライテリアが必要である。観測という言葉を安易に使いすぎという気もする。無理な計画を立てすぎる必要はない。
(加藤議長)
3つのグループのバランスは重要であると思う。権限のあるチーフデザイナーがうまく調整する必要があるのではないか。
(4)研究開発評価のポイントについて(案)
- ○科学技術庁田中海洋地球課長より、資料に基づき説明
○<主な指摘>
(小林委員)
少なくとも飛行船が上がらなければプロジェクトとしての評価は困難になると思う。相当に大きなプロジェクトであり、実務を行う人達のことを考えながらプロジェクトを遂行していく必要がある。特に、システム開発能力の現状について、強いところと弱いところを把握し、人材育成などの対策をも考えながらプロジェクトを進めていただきたい。
(中澤委員)
西風にのるのでそれも計算して欲しい。船体の影響がないように設計を期待したい。また、インテークのことは気をつけて欲しい。船体から出るガスが入れば観測の意味が無い。
(小林委員)
プロジェクトの成否は、プロジェクト・チーム員のベクトルがどれだけ一致しているかによって左右されることもあろう。プロジェクト・マネージャやチーフ・デザイナーには、チーム員の人間関係も含め、目標の明確化と動機付けに配慮したマネジメントが求められるのだと思う。
(辻井委員)
日本特有に強いのは軽量化である。インフラが重要。最初から高いところに目標をおくのではなく、まずはインフラ作りから進める必要があるのではないか。