テクノスーパーライナーの運航


TSLトータル・サポート・システムの開発 今後の進め方について



H15.6
項目委員からのご意見今後の進め方
(1)
システムの信頼性の向上
1)陸上/海上試験、実船による検証を通じてデータ及びノウハウを蓄積し、それをシステム改良に生かすことで、システム全体としての信頼性、経済性を高めて頂きたい。 開発にあたっては、確実にデータを蓄積するとともに、蓄積されたデータ及びノウハウを有効に活用し、システム改良および信頼性等の向上に活かしていくようにいたします。
 ・他国でも高速船の建造が盛んであるが、それらのデータも参照し、故障予知や運航支援に活用すべき。 海外の高速船等の動向に十分留意いたします。
 ・当初の開発計画からずれてしまったが、現開発計画に沿って、確実な実船でのデータ収集を行ってほしい。 開発に当っては、商用システムとして成立するように確実にデータ等を蓄積していきます。
 ・平成14年度までの設計、振動解析、従来の陸上データの評価等に引き続き、平成15年度の地上試験並びに平成16年度からの実用船検証によるデータの蓄積並びにその分析を有効に進めてほしい。(性能値及び音響・振動特性のトレンド評価、予防診断評価など) 引き続きデータ蓄積及び分析を進めていきます。最終的には実用船によるデータの蓄積により、機関関連の各評価システムがブラッシュアップされていくと考えます。
 ・平成15年度の各システムの設計・製作、動作チェックについては、十分確認、検証することが重要であると思われる。(特に、音響分析、振動分析などは実例が少ないため) 平成15年度は、音響分析、振動分析について陸上試験でのデータを中心に十分検証していきます。
 ・TSSを装備したTSLが運航に供されることにより、貴重なデータが蓄積されていくので、そのデータを有効に活用することが大切である。 データベースとしては実績が蓄積されることにより精度が向上していくと考えています(気象、海象、動揺、構造保守等)。また、2番船以降に活用できる貴重なノウハウも蓄積できると考えています。
2)今後の改良等に活用するため、TSSの効果を定量的に評価する手法の確立が望ましい。 商用のシステムとしてその効果の判断は重要であると考えております。
具体的には、各サブシステムを実運用する中で、評価手法及び今後の改良点等が明確になってくると考えています。
3)今後各システムを完成し、システムの実作動を確認する事になろうが、どの内容、どのレベルで満足とするかのクライテリアを明確にしておくことが必要。実運航でのトラブルを最小限とするため、当初の検証時の達成レベルは通常より厳しい設定とすべきである。 安全の確保を前提として、トラブルをどう克服していくかが重要と考えています。
TSSは、トラブルを未然に防止し、迅速に処理するためのシステムと考えています。安全、乗心地、就航率、経済性などを鑑みシステムをより信頼性あるものとして改良していく予定です。
4)成果の活用により、ガスタービンのオーバーメンテナンスの回避等、合理的な整備が可能となり、TSL普及のための課題であったメンテナンスコスト削減が達成できるものと期待する。 推進機関保守管理システムの適用によるガスタービン開放間隔の延長が最大の課題であり、今後関係機関が協力し実現を図っていきます。


項目委員からのご意見今後の進め方
(2)
システムの運用
1)例えばガスタービンのオーバーホール時間を延長するためには検査機関の判断が必要となる。検査機関も含めた(あるいは検査機関を想定した)業務フローを検討するべき。 検査機関も含め、関係機関と連携して、ガスタービンのオーバーホール時間の延長が認められるよう努力していきます。
 ・TSSの有用性が証明されれば、それが保険や法規に反映されるように希望する。 保険や法規に反映されるよう、TSSの有用性確立に努めます。
2)TSSの円滑かつ有効な運用を行うため、陸上の支援体制だけでなく、乗組員の役割を明確にするとともに、乗組員の教育、訓練などを行うことが重要と思われる。 乗組員決定後、高速船運航に必要な教育訓練が行われることとなっています。
 ・各危険度レベルに応じて具体的な指示が出ると考えられるが、陸側と本船側で認識・理解度の統一化を確実にすべき。 TSL実用化第1船に搭載し、システム検証時に十分に実施致します。
 ・管理体制、運航パターンがほぼ分かってきたので、システムが乗組員−陸上運航管理員−メーカ間等でどう現実的に運用・利用されるかの検討が必要。 陸上の運用体制については現在検討中であり、実用的なシステム運用体制となるように検討いたします。
3)TSL本体プロジェクトの進捗とも連携し、自主的な保守整備に向けた体制の確立が望まれる。 陸上運用体制を含め検討を行い、実用的システムとするようにいたします。
 ・タービンについては、緊急時の部品供給やバックアップ対策も視野に入れた保守計画とすべき。 本開発と並行して、運航者、TSW社、ガスタービンメーカが保守整備計画を作成中です。


項目委員からのご意見今後の進め方
(3)
最新技術の取り入れ
1)センサー技術は日々進歩しているので、既存のTSSシステムを活用しつつ、改善の努力も期待したい。 費用対効果を考慮しつつ、最新のセンサ技術を取り入れるようにいたします。
2)通信系のシステムについては、今後とも技術進展にキャッチアップしつつ、コスト、精度、リスク回避等の制約はあるが、最適な仕組みづくりを継続されたい。 費用対効果とタイミングを考慮しながら最適なシステムとするように今後とも努力致します。
3)実験を今後も継続することで新しいアイデア、技術が出てくることもあると思うので、それらを積極的に取り入れるよう配慮されたい。 新技術の動向には今後とも留意いたします。


項目委員からのご意見今後の進め方
(4)
システムの汎用性
1)本成果のうち推進機関保守管理システムは他のガスタービン船にも将来的には利用できるものと考えられることから、これを念頭においてシステムの汎用性を向上させることを期待する。 種々のセンサ、取得データ等は機種により異なりますが、他のガスタービン船にも利用できるよう、システムの主要部分の汎用性向上を図ることとしています。
 ・本システムがTSLのみならず他の船舶にも売れるような取り組みを継続的になされたい。 今後このようなシステムが商品として成立するよう努力いたします。