森内閣総理大臣演説等

内閣総理大臣説示

平成十二年四月五日


 

 初閣議に際し、私の所信を申し述べ、閣僚各位の格別のご協力をお願いする。

 前内閣が取り組んできた政策との継続性を念頭に置きつつ、自由民主党、公明党・改革クラブ及び保守党の三党派による安定した政局の下で、経済対策をはじめとする現下の諸課題に迅速に取り組み、国民の期待と信頼に応えられるよう、全力を尽くしていただきたい。

 今なお予断を許さない北海道有珠山噴火の対策については、地元住民の安全確保や避難生活への支援等に最善を尽くしていただきたい。

 来年一月の中央省庁等の再編が円滑に実施できるよう、全力で取り組んでいただきたい。その際には、所管行政という狭い視野からではなく、国政全般の幅広い視野に立って、英断を持って取り組んでいただくとともに、とりわけ省庁間人事交流については、縦割り行政を廃し、各省庁間の緊密な連携の強化と広い視野に立った人材の活用を図る観点から、その積極的な推進をお願いしたい。
 地方分権の推進についても引き続きご努力いただきたい。

 本年夏に開催する九州・沖縄サミットの成功に向けて格段のご協力をいただきたい。

 度重なる公務員の不祥事は、国民の行政に対する信頼を著しく損なうものであり、極めて遺憾である。国家公務員倫理法の施行も踏まえ、公務員倫理の確立が図られるよう、職員を厳しく指導監督していただきたい。

 内閣は、憲法上国会に対して連帯して責任を負う行政の最高機関である。国政遂行に際しては活発な議論を行うとともに、内閣として方針を決定した場合には一致協力してこれに従い、内閣の統一性及び国政の権威の保持にご協力いただきたい。