森喜朗です。
私は、新しい世紀を、国民一人ひとりが夢と希望を持って生きられる「希望の世紀」にしたいと思います。その未来を切り開くのは科学技術です。科学技術は尽きることのない知的資源であり、その振興は未来への先行投資と言えるものです。
そこでこの度、二十一世紀の国づくりの礎となる「科学技術基本計画」を策定しました。この計画に基づいて、着実に基礎研究を進め、ライフサイエンス、情報通信、環境、ナノテクノロジー・材料の四分野の研究開発を重点的に進めます。同時に、優れた研究者を育成し、彼らが夢を実現できるような環境を整備します。そのため、五年間の政府研究開発に総額二十四兆円規模の投資が必要と考えております。
こうした取り組みを総合的・戦略的に実施することにより、私が目指すのは、人類に貢献できる新たな知恵を生み出す国、持続的に経済発展する産業競争力のある国、心豊かに質の高い暮らしのできる国です。政府としては、このような「科学技術創造立国」の実現に向け、科学技術の積極的な振興を図ってまいります。