4/29〜5/5

小渕総理、米国を公式訪問


 小渕総理は4月29日から5月5日(日本時間)まで、日本の総理としては12年ぶりに、公賓として米国を公式訪問した。ロサンゼルスとシカゴでは、米国市民との交流の機会を設け、庶民派総理を米国民に印象づけ、21世紀に向けた中長期的な日米協力の方向性を打ち立てた。

 小渕総理は4月29日にロサンゼルス、30日と5月1日にシカゴを訪れた。日本の総理が米国の地方都市を親善訪問するのは8年ぶりで、両都市では夕食会で二度にわたり演説を行ったほか、シカゴ大学の学生との懇談など米国民との交流行事を行い、日米関係の裾野の拡大を図った。
 ロサンゼルスでの演説で総理は、21世紀の日米関係について、「アジア太平洋地域の平和と安全に不可欠なものは何か。それは日米両国が確固たる安全保障上の同盟関係を維持していくことだ」と述べ、「21世紀がアジア太平洋地域にとって『平和と繁栄の世紀』となるために特に重要なのは日米の『二人三脚』の取り組みだ」と力説した。

シカゴでの演説では、「日米関係は今、最高の状態にある。将来に全く何の心配もしていない。極めて楽観している」と指摘。その上で、日米両国関係について「晴れの日もあれば嵐の日もあったが、われわれにとっていかなる困難であっても、乗り越えられないものは決してないというのが私の信念だ」と語った。さらに「それぞれの力をうまく組み合わせて手を取り合っていけば、両国のパートナーシップは、21世紀に史上最強のものとすることができる」と表明した。

 5月3日、小渕総理は、ワシントンのホワイトハウスでクリントン大統領との首脳会談に臨み、自由と民主主義という価値を共有する同盟国である日米両国が、21世紀に向け、平和で豊かな世界の構築という共通の目標を目指して協力していくことを確認し、その後、両首脳は共同記者会見を行った。首脳会談では、経済や安全保障等の日米二国間関係のみならず、コソヴォやアジア等の地域情勢や世界経済の安定に向けた取り組みなど、現在の国際社会が抱える主要課題について意見交換を行った。特にクリントン大統領からは、総理の日本経済再生に向けた取り組みや日本の対コソヴォ支援に高い評価が示された。

 コソヴォ問題について、小渕総理は「米露を中心としたG8の共通ポジションが重要だ。ロシアの建設的役割を奨励していくことが大事。米露間での緊密な協議に期待している。日本としてもG8の一員として政治的解決のために貢献したい」と発言。大統領は「日本のコソヴォ支援策に深く感謝する」と、日本の努力を高く評価した。また、総理は、急きょ、コソヴォ問題でチェルノムイルジン特使と会談した。
 
 拡大会合で総理は、「日本経済は依然として極めて厳しい状況にある。私は総理就任以来、日本経済の厳しい状況に対応し、景気回復に向けて、取り得る限りの施策を迅速かつ大胆に講じてきた」と述べ、緊急経済対策や金融システム安定化策を着実に実施していることを挙げた。これに対してクリントン大統領は「改めて総理のこれまでの努力を賞賛したい」と述べた。


写真上から
ホワイトハウスの南庭で行われた歓迎式典であいさつする小渕総理。

大統領執務室での首脳会談に臨む両首脳。

日米首脳会談に引き続いて行われた拡大首脳会合。

アーリントン国立墓地を訪れ、ジョン・F・ケネディ大統領とロバート・ケネディ司法長官の墓に献花する小渕総理。

小渕総理は、シカゴ大学で約50人の学生と経済や安全保障問題などについて懇談した。

地元の大リーグチーム、シカゴ・カブス対サンディエゴ・パドレス戦でカブスの人気選手サミー・ソーサ選手を捕手役に始球式を務める小渕総理。





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