内閣総理大臣演説等

内閣総理大臣談話

平成十一年一月十四日


 私は、本日、内閣改造を行いました。

 昨年七月の組閣以来、私は、この内閣の最重要課題である日本経済の再生に全力を挙げて取り組んでまいりました。破綻の危機に瀕していたわが国の金融システムが健全に機能する基盤を整えるとともに、緊急経済対策を策定し、総事業規模にして十七兆円を超える大型の補正予算を編成いたしました。また、税制については、総額で九兆円を超える減税の実施を決定いたしました。さらに、平成十一年度当初予算につきましても、景気対策に十分配慮した編成を行ったところであります。このように、私は、関係各位の英知と協力を得ながら、思い切った施策をスピーディに実行に移してまいりました。

 しかしながら、わが国を取り巻く環境は依然として大変厳しく、景気の回復をはじめ緊急に解決しなければならない内外の課題が山積しています。また、急速な少子・高齢化や情報化、国際化などが進展する中で、あらゆる分野における改革を断行し、二十一世紀に向けてこの国のあるべき方針を明確にしていくことが強く求められております。

 私は、これらの課題に果断に取り組み、今日の国家的危機を乗り切っていくためには、自由民主党と自由党の両党が政権を共にし、日本国と国民のために責任ある政治を行うことが不可欠であると判断し、このたび、内閣を改造する決断をいたしました。改造に当たっては、自由党より閣僚を迎え入れるとともに、かかる重要な時期に行政の停滞が生じないよう、閣僚の交替は必要最小限にとどめることにいたしました。また、行政改革の推進を図る観点から、閣僚数を二十人から十八人に削減いたしました。

 日本経済の回復への道のりは決して楽なものではありませんが、国民の誰もが豊かで安心して暮らせる二十一世紀を迎えられるよう、責任と情熱をもって、諸課題に取り組んでまいる決意です。

 国民の皆様の一層のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。