コンピュータ西暦二千年問題

内 閣 総 理 大 臣 挨 拶

平成十二年三月三十日

 本日のコンピュータ西暦二千年問題に関する顧問会議の締めくくりに当たり、一言ご挨拶を申しあげます。

 コンピュータ二千年問題に関しては、最も警戒すべきとされた年末年始、閏日等の時期を経て、一部に不都合等もみられましたが、深刻な事態は発生しておりません。

 これは、何よりも、行動計画に基づく事前のシステム点検や危機管理などの対応において、関係者の方々が大変努力され、また国民の皆様が冷静に対応した賜物と考えております。

 特に、顧問会議におかれましては、一昨年の九月以来、行動計画のフォローアップや危機管理等に関し、熱心にご議論いただき官民をあげた対応に有益な助言をしていただきました。また、本日は、本問題に対する我が国のこれまでの対応やこの問題から得られた教訓などについて貴重なご意見をいただきました。このような皆様のご協力に対し、改めて感謝する次第であります。

 二千年問題は、確かに、二十世紀終盤に本格化したコンピュータ社会が初めて経験する世界共通の大きな問題でありました。 しかし、この問題を大禍なく乗り切ることにより、今後二十一世紀の情報通信社会が直面するであろう問題についても、内外の協力の中で、積極的に対応していけば克服できるという自信を得ることができたと考えます。

 政府の高度情報通信社会推進本部の本部長である私といたしましては、この二千年問題の経験を資産として、高度情報通信社会の構築に向けて全力で取り組んで参りたいと考えております。 顧問の皆様におかれましては、このような取り組みに対し、一層のご協力をしていただくようお願いして、締めくくりのご挨拶といたします。