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民族共生の象徴となる空間(象徴空間)


「民族共生象徴空間」(象徴空間)は、アイヌ文化の復興等に関するナショナルセンターとして、アイヌの歴史、文化等に関する国民各層の幅広い理解の促進の拠点並びに将来へ向けてアイヌ文化の継承及び新たなアイヌ文化の創造発展につなげるための拠点となるよう、2020年(平成32年)4月24日(金曜日)の一般公開に向けて、北海道白老郡白老町に整備を進めています。

意義・目的

アイヌ文化の振興や普及啓発については、平成9年のアイヌ文化振興法の施行により、北海道内各地域を中心に様々な取組が展開され、アイヌ文化伝承活動の裾野が拡大する等、一定の効果が現れた一方、アイヌ文化の伝承者が少なくなり、アイヌ語、伝統工芸等、存立の危機にある分野が存在しているとともに、未だなお、アイヌの歴史や文化等について、国民各層の幅広い十分な理解が得られていないなどの基本的な課題に直面しています。
 このような背景を踏まえ、象徴空間は、「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」報告(平成21年7月)において、アイヌの人々が先住民族であるとの認識に基づき展開される今後のアイヌ政策の「扇の要」として提言されました。
 この象徴空間は、アイヌ文化を振興するための空間や施設を整備するというものだけではなく、我が国の貴重な文化でありながら存立の危機にあるアイヌ文化を復興・発展させる拠点として、また、我が国が将来に向けて、先住民族の尊厳を尊重し差別のない多様で豊かな文化を持つ活力ある社会を築いていくための象徴として、複合的意義・目的を有する空間として整備するものです。

機能

象徴空間は、長い歴史と自然の中で培われてきたアイヌの文化を多角的に伝承・共有すること、アイヌの人々の心のよりどころとなること、国民全体が互いに尊重し共生する社会のシンボルとなること、国内外の人々、子供から大人までの幅広い世代がアイヌの世界観、自然観等を学ぶことができるような機能を有する空間を目指します。  ※具体的内容については、「民族共生象徴空間」基本構想(改定版)をご覧下さい。

構成・主要施設

象徴空間は、1.中核区域、2.慰霊施設、3.関連区域、4.広域関連区域 で構成されます。
 また、主要施設として、「国立アイヌ民族博物館」「国立民族共生公園」「慰霊施設」を整備します。

整備予定地

北海道白老郡白老町若草町のポロト湖畔周辺に、博物館、公園で構成される「中核区域」、同町字白老のポロト湖東側の太平洋を望む高台に「慰霊施設」を整備します。

整備予定地
1.中核区域
  • 国立アイヌ民族博物館
    先住民族であるアイヌの尊厳を尊重し、国内外にアイヌの歴史・文化等に関する正しい認識と理解を促進するとともに、新たなアイヌ文化の創造及び発展に寄与します。(文部科学省所管)
  •  ※博物館完成イメージ図
    博物館完成イメージ図
  • 国立民族共生公園
    自然と共生してきたアイヌ文化を尊重し、国内外から訪れる多様な来園者の理解を促進するとともに、豊かな自然を活用した憩いの場の形成等を通じ、将来へ向けてアイヌ文化の継承及び新たなアイヌ文化の創造発展につなげるための公園的な土地利用の実現を図ります。
     園内の主な施設として、体験交流施設(体験交流ホール・体験学習館)、工房、芝生広場、エントランス、伝統的コタンを配置します。(国土交通省所管)
  •  ※配置計画図
    配置計画図
2.慰霊施設

現在、全国各地の大学等において保管されているアイヌの人々の遺骨等について、関係者の理解及び協力の下、象徴空間に集約し、アイヌの人々による尊厳ある慰霊の実現及びアイヌの人々による受入体制が整うまでの間の遺骨等の適切な管理を行います。(国土交通省所管)

 ※全体配置計画図(イメージ)
全体配置計画図(イメージ) 墓所となる建物・慰霊行事施設(イメージ)
3.関連区域

中核区域の周辺にあって、豊かな自然に極力手を加えずに文化伝承活動、体験交流活動等の取組を行うことにより、中核区域と一体となって、世代を超えてアイヌ文化を体験できる広域的な「フィールドミュージアム」としての機能を果たすものです。
 関連区域は、次の地区から構成されます。

  • ポロト森林地区
      → ポロト自然休養林(北海道森林管理局管理の国有林)
        工芸品等の製作に必要な樹木の栽培・採取をはじめとする文化伝承活動、体験
    交流活動等を実施
  • ポロト周辺河川地区
      → ポロト湖周辺の河川区域(北海道、白老町管理)
        伝統的漁法、儀式、食文化等に関する文化伝承活動、体験交流活動等を実施
  • ポント沼地区
      → ポント沼周辺
  • 仙台藩陣屋地区
      → 仙台藩陣屋跡地周辺
  • 森野地区
      → 白老町森野地区のイオル再生事業実施区域(白老町管理)
        文化伝承等に必要な樹木、雑穀の栽培・採取をはじめとする文化伝承活動、
    体験交流活動等を実施
  • ヨコスト湿原・海岸地区
      → ヨコスト湿原、ヨコスト海岸
        伝統的海浜植物等に関する文化伝承活動、体験交流活動等を実施
  • 白老港地区
      → 白老港港湾区域の一部(白老町管理)
        伝統的漁法、儀式、食文化等に関する文化伝承活動、体験交流活動等を実施
4.広域関連区域

白老町以外の地域で中核区域と連携し、文化伝承活動等を実施する地域

周辺の関連区域 ページの先頭に戻る

検討状況等

  • 「民族共生の象徴となる空間」作業部会では、平成22年3月から平成23年5月までに13回開催し、象徴空間の基本的な考え方を検討しました。
  • 同作業部会報告を受けて、平成23年度には、象徴空間のイメージ構築に向けた検討を実施し、リーフレットを作成しました。
     象徴空間リーフレット(平成24年3月)
  • 平成23年8月には、アイヌ政策の推進を図るため「政策推進作業部会」を立ち上げ、平成24年7月には、政策推進作業部会からの報告等を踏まえ、アイヌ政策関係省庁連絡会議において、「民族共生の象徴となる空間」基本構想を決定しました。
    → 「民族共生の象徴となる空間」基本構想(平成24年7月31日)  ポイント  全文  報道資料
  • 平成25年8月、文化庁の「民族共生の象徴となる空間」における博物館の整備・運営に関する調査検討委員会において、「民族共生の象徴となる空間」における博物館の基本構想」 をとりまとめました。
  • 平成25年9月、第5回アイヌ政策推進会議(北海道札幌市にて開催)において、「象徴空間の整備に向けたロードマップ」が了承されました。
  • 平成26年6月、 『アイヌ文化の復興等を促進するための「民族共生の象徴となる空間」の整備及び管理運営に関する基本方針について』が閣議決定されました。
    → 閣議決定本文
  • 平成27年3月、国土交通省の「民族共生の象徴となる空間」における民族共生公園(仮称)基本構想検討委員会において、「民族共生の象徴となる空間」における民族共生公園(仮称)の基本構想」をとりまとめました。
  • 平成27年7月、文化庁において、「国立のアイヌ文化博物館(仮称)基本計画」をとりまとめました。
  • 平成28年4月、国土交通省の「国立の民族共生公園(仮称)基本計画検討会」において、「国立の民族共生公園(仮称)基本計画」をとりまとめました。
  • 平成28年5月、文化庁において、「国立アイヌ民族博物館展示計画」をとりまとめました。
  • 平成28年5月、第8回アイヌ政策推進会議において、象徴空間全体、博物館、公園の正式名称について、「民族共生象徴空間」、「国立アイヌ民族博物館」、「国立民族共生公園」にそれぞれ了承されました。
  • 平成28年7月、政策推進作業部会からの報告等を踏まえ、アイヌ総合政策推進会議において、「民族共生象徴空間」基本構想を改定しました。
    → 「民族共生象徴空間」基本構想(改定版)(平成28年7月22日)  ポイント  概要  全文 
  • 平成29年3月、文化庁において、「国立アイヌ民族博物館の建物及び展示の基本設計」を策定しました。
  • 平成29年5月、国土交通省において「国立民族共生公園の施設配置計画」をとりまとめました。
  • 平成29年5月、第9回アイヌ政策推進会議において、「象徴空間の一般公開に向けた新ロードマップ」等が了承されました。
  • 平成29年6月、『アイヌ文化の復興等を促進するための「民族共生の象徴となる空間」の整備及び管理運営に関する基本方針について』の一部変更が閣議決定されました。
    → 閣議決定本文

引き続き、内閣官房、文化庁、国土交通省等の関係省庁、北海道、白老町等の関係地方公共団体等が連携・協力して、アイヌの人々をはじめ、国民の皆様のご意見を伺いながら、象徴空間の整備、開業準備等に取り組んで参ります。
→ 象徴空間に関するご意見は、こちらから

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