普天間飛行場代替施設に関する協議会
軍民共用飛行場としての民間機能の位置づけについて
- 1 代替施設の民間機能について
- (1) キャンプ・シュワブ水域内名護市辺野古沿岸域に建設される代替施設は、普天間飛行場の代替施設として建設されるものである。
- (2) 新たな基地負担を軽減するためにも、代替施設は、地元地域の発展にとって真に有意義なものとなるよう、民間の航空機が就航できるようにするとともに、空港関連産業の育成・誘致及び空港を活用した産業等のための条件の整備・検討を進め、具体的な事業展開が図れるようにする必要があると考える。
- (3) 代替施設には、民間機能としてのエプロン等基本施設や旅客ターミナル等を設ける必要があると考える。
- 2 代替施設の民間機能における航空機利用の潜在的ポテンシャル別添1
- 2-1 本県における民間航空機利用の実績及び潜在的ポテンシャル
- (1) 沖縄は、航空機を利用する旅客の割合が高く、旅客と貨物の航空輸送実績は順調に伸びており、この傾向は今後も続くものと推察される。
- (2) 平成10年の那覇空港の国内線旅客は約1千万人で全国5位、国内線貨物は約14万9,000トンで全国4位である。[別添1−1]
- (3) 那覇空港における県独自の将来見通しでは、2010年度には、国内線の旅客が約1,360万人、国内線貨物が約26万9,500トンに達する可能性がある。[別添1−2]
- (4) 航空旅客動態調査に基づくと、那覇空港の一日あたりの国内線利用者(約9,440人/日)のうち、北部地域を「出発地」或いは「目的地」とする旅客は約1,160人(全体の12.3%)で地元客以外が多く、中でも観光客の占める割合が高くなっている。[別添1−3]
| (内訳) | 名護市 | 2.8% (うち地元客の占める割合40.8%) |
| 国頭郡 | 9.5% ( 〃 7.4%) |
- 2-2 民間機能における航空機利用の潜在的ポテンシャル
2-2-1 北部地域のポテンシャル別添2
- (1) 名護市等12市町村からなる北部地域の人口は、約12万4,000人(平成11年3月)である。
- (2) 代替施設を中心とした30分圏内に北部地域の主なリゾートホテルの過半数が含まれている。[別添2−1]
- (3) 北部地域に所在する主要ホテルの年間稼働率(平成11年)は約60%で、延べ約260万人の観光客に利用されている。[別添2−2]
- 2-2-2 航空旅客の潜在的ポテンシャル別添3
- (1) 民間機能における旅客利用の潜在的ポテンシャルは、2010年度で年間約10〜20万人を見込んでいる。(沖縄県推計による)
- 2010年度北部地域を「出発地」或いは「目的地」とする旅客の推計: 約156万人(北部地域12.7%、県全体約1,220万人)[別添3−2]
- 2010年度民間機能における旅客利用の潜在的ポテンシャル:約44 万人(北部地域の利用率22.3〜28.3%:地元客70%、地元客 以外14〜21%)を想定[別添3−3]
- 2010年度民間機能における就航見込みに対する旅客利用の潜在 的ポテンシャル:約10〜20万人[別添3−4]
- (2) 代替施設における民間機の一日の離着陸回数は、約20万人利用の場合、6便(3往復)を見込んでいる。[別添3−4]
| (内訳) | 関 東(羽 田) | 2便 (中型ジェット機) |
| 関 西(伊 丹) | 2便 (小型ジェット機) |
| 北陸・中部(中部国際) | 2便 (小型 〃 ) |
| 計 | 6便 (3往復) |
- 2-2-3 航空貨物のポテンシャル別添4
- (1) 航空貨物としての園芸作物及び航空郵便取扱高は、平成10年の沖縄県全体で約6万6,000トン、そのうち北部地域は約1万6,000トン(全体の約25%)である。 [別添4−1]
(内訳)
- @園芸作物(平成10年)[別添4−1]
- 沖縄県全体 約3万1,000トン
北部地域 約1万4,000トン(全体の45%)
野菜 約2,000トン(野菜全体の22%)・・・・さやいんげん、ニガウリ等
果実 約5,000トン(果実〃63%)・・・・パイナップル、温州みかん、マンゴー等
花卉 約7,000トン(花卉〃50%)・・・・キク、切葉、らん類等
- A航空郵便(平成10年)[別添4−1、2]
- 沖縄県全体 約1万5,000トン
- 北部地域 約2,000トン(全体の約14%)
- 注)園芸作物や「ゆうパック」以外(平成10年)については、沖縄県全体で約2万トンの実績があるが、地域別実績は不明である。
- (2) 北部地域における航空貨物のポテンシャル
北部地域における一日あたり航空貨物量 約43トン
コンテナ数に換算 約91個[別添4−3]
中型ジェット機5機分に相当[別添4−4]
- 2-2-4 代替施設の民間機能における航空機利用の可能性
- 代替施設の民間機能に関しては、旅客、航空貨物ともに、将来的 な利用可能性は多分にあるものと考えられる。
- 3 代替施設の規模について
- (1) コンテナ輸送が可能なジェット機が就航できるものとする。
- (2) 基本計画の策定にあたっては、普天間飛行場移設に伴う機能及び民間機能の双方の確保を図る中で、安全・環境面に十分な配慮がなされること。
- 4 民間機能の運営主体
- 民間機能として建設される飛行場施設の管理運営については、国及び地元地方公共団体と相談の上、県を中心として検討していく。
- 5 むすび
- (1) 代替施設は、普天間飛行場の代替施設として建設されるもので、設置される民間機能は、県外からの直接のアクセス、他の経済圏域とのネットワークの強化を図れることから、利便性の向上等を通じて、北部地域の振興開発の推進に寄与するものとして期待されている。
- (2) 代替施設における民間機能と別途協議されている空港活用機能とは一体的な展開が必要である。
- (3) これらの実現を図るためには、国の特段の配慮が必要である。
- (4) 県としては、これらの機能を十分に生かし、移設先の地域はもとより北部地域の自立的発展と振興につなげていくよう取り組む。