普天間飛行場代替施設に関する協議会

第6回代替施設協議会協議概要



○開催日:平成13年3月6日(火)

○場 所:内閣総理大臣官邸大食堂

○出席者:構成員

(政府側)橋本沖縄及び北方対策担当大臣、斉藤防衛庁長官、河野外務大臣、扇国土交通大臣、川口環境大臣
(沖縄側)稲嶺沖縄県知事、岸本名護市長、宮城東村長、浦崎宜野座村長
その他
(政府側)仲村内閣府副大臣、古川内閣官房副長官、榊内閣府審議官、襲田内閣府政策統括官(沖縄担当)、安達内閣府沖縄振興局長、武田内閣府大臣官房審議官、河尻防衛施設庁施設部長、山崎那覇防衛施設局長、橋本特命全権大使(沖縄担当)
(沖縄側)石川沖縄県副知事、宮城名護市助役、平良東村助役、新里宜野座村助役

○議 題:
(1)基本計画策定に必要な主要事項全般について
(2)その他

○配布資料:
(1)「ジュゴンの生息状況に係る予備的調査」の結果について
(2)「珊瑚・藻場補足調査」の結果について

○会議録:

(沖縄及び北方対策担当大臣)
 只今から、第6回代替施設協議会を開催いたします。
 本日は、はじめに、前回の協議会におきまして、斉藤防衛庁長官から今回の協議会で報告する旨発言がありました「ジュゴンの生息状況に係る予備的調査」及び「珊瑚・藻場の補足調査」の結果につきまして、説明を願いたいと思います。
 それでは、防衛庁長官、よろしくお願いいたします。

(防衛庁長官)
 「ジュゴンの生息状況に係る予備的調査」及び「珊瑚・藻場補足調査」の結果について報告申し上げます。
 いずれの調査につきましても、これまでの本協議会において合意されたことを受けまして、環境省の協力も得まして、防衛施設庁が実施したものでございます。
 これら調査の結果を概括的に申し上げますと、まず1つは、「ジュゴンの生息状況に係る予備的調査」において、沖縄本島の東側海域で5頭、西側海域で1頭、計6頭のジュゴンが確認されました。これら6頭について個体識別をいたしましたところ、5頭は別の個体であることを確認いたしております。また、「珊瑚・藻場補足調査」において、平成9年調査に比べ、珊瑚については海底面を被覆する割合を示す被度が全体的に低下している状況を、また藻場については被度が全体的に向上している状況を、それぞれ確認いたしました。
 詳細につきましては、防衛施設庁の河尻施設部長に説明させます。

(防衛施設庁施設部長)
 はじめに、お手元の資料1に基づきまして、「ジュゴンの生息状況に係る予備的調査」の結果について説明いたします。調査は、航空調査、アンケート調査、海上調査及び食跡確認調査の4つの方法により行いました。
 1ページには、航空調査の結果を示しております。航空調査は、沖縄本島周辺の全海域につきまして、小型飛行機で観測員が目視する方法で調査するとともに、過去にジュゴンの目撃例のある海域につきましては、更にヘリコプターで調査を行いました。この調査では、1ページの表1にございますように6頭のジュゴンを目視で確認いたしました。概略の確認位置と頭数は、2ページの図で示しております沖縄本島の東側海域で5頭、西側海域で1頭でございます。これら6頭につきましては、記録映像などに基づく個体識別によりまして、5頭は別の個体であることを確認いたしました。3ページには、ジュゴンを確認した詳細な位置を示しております。上の図は沖縄本島の西側の確認位置を、下の図は東側の確認位置を、それぞれ示しております。4ページには、ジュゴンが確認された状況の一例を掲げてございます。
 5ページには、アンケート調査の結果を示しております。アンケート調査では、漁業関係者を対象として、ジュゴンの目撃情報を収集いたしました。調査の結果、アンケートの回答数542のうち、ジュゴンの目撃情報は37件でございました。6ページには、海域ごとのジュゴンの目撃件数を示しております。沖縄本島の東側で26件、西側で11件となっております。
 5ページの下には、海上調査の結果を示しております。辺野古周辺海域において、船上から目視によって海上調査を行いましたが、ジュゴンは確認されませんでした。
 次に、7ページには、食跡確認調査の結果を示しております。食跡確認調査は、観察員がジュゴンが目撃された海域周辺の藻場海域に潜り、ジュゴンが海草を食べた跡を確認する方法で行いました。ジュゴンによる藻場の食跡は、7ページの表3と8ページの図で示しておりますように、沖縄本島東側の辺野古周辺海域と西側の屋我地周辺海域の2つの海域で確認されました。今回の調査では、藻場において、周囲の一様な海草の植生に比べ、一定の高さで面状又は帯状に刈り取られたような状態のものを、ジュゴンによる食跡と判断いたしました。ジュゴンが海草を食べた量を食跡から推定いたしますと、少ないもので0.2キログラム、多いもので6.5キログラムであり、ジュゴンの成体が1日に30キログラム程度の海草を食べると言われているのに比べ、極めて少ない量となっております。9ページには、食跡の詳細な確認位置を示しております。上の図は沖縄本島の西側の確認位置を、下の図は東側の確認位置を、それぞれ示しております。10ページには、食跡が確認された状況の一例を挙げております。
 次に、11ページをご覧下さい。今回の調査結果に関する考察を記述しております。この考察につきましては、ジュゴンに関して知見を有する部外の専門家の方々から、今回得られた調査結果を基にした考察としては概ね妥当であるとの意見をいただいているところでございます。
 まず、ジュゴンの生息頭数につきましては、航空調査で確認した延べ6頭のジュゴンについて、個体識別により、5頭は別の個体であることを確認いたしました。したがって、今回の調査期間において、沖縄本島周辺には、少なくとも5頭のジュゴンが生息していたと考えられます。
 次に、ジュゴンの確認海域につきましては、航空調査により、沖縄本島東側の名護市嘉陽から宜野座村周辺海域で5頭、西側の古宇利島周辺海域で1頭のジュゴンを確認するとともに、沖縄本島東側の辺野古周辺海域及び西側の屋我地島周辺海域において食跡を確認いたしました。また、アンケート調査により沖縄本島東側では26件、西側では11件のジュゴンの目撃情報を収集いたしました。
 3番目に、ジュゴンの行動パターンに関してですが、ジュゴンが確認された海域の水深は30メートルから約70メートルでございまして、いずれも珊瑚礁の沖側に位置しておりました。また、ジュゴンが確認された時間帯は午前8時30分から昼の12時30分であり、およそ日中の下げ潮から干潮時に該当しております。ジュゴンの行動については、夜間の満潮時に浅瀬の海草藻場で餌を食べ、干潮時や日中はやや深い海域に戻ると言われておりますが、今回ジュゴンが確認された状況は、この行動パターンに言われている状況と合致しております。
 最後に、ジュゴンの食性に関してですが、今回確認された食跡において食べられている海草の量は、今回確認されたジュゴンの頭数に比べて極めて少なくなっております。したがって、今回確認されたジュゴンは、今回食跡が確認された海域や他の海域において、明確な食跡が残らないほど植生密度の薄い海草藻場などで採餌している可能性が高いと考えております。
 以上で、ジュゴンの生息状況に係る予備的調査結果の説明を終わります。
 続きまして、資料2に基づき、「珊瑚・藻場補足調査」の結果につきまして、説明いたします。
 珊瑚・藻場につきましては、平成9年に防衛施設庁が調査いたしましたが、それ以降、分布状況などが変化している可能性があるため、平成9年の調査海域の周囲の状況も含め改めて調査を行ったものであります。
 まず、2ページをご覧下さい。この図は、珊瑚及び海草藻場の分布を表したものでございます。辺野古崎を中心として円形の破線で示す区域は平成9年にも調査した区域を、この区域の南西に隣接いたします区域は今回初めて調査した区域を、それぞれ示しております。やまぶき色とはだ色は珊瑚の分布を、黄色、黄緑色、緑色は海草類の分布を、それぞれ示しております。
 3ページと4ページに、平成9年調査と今回の調査の結果を比較できるように並べております。まず、珊瑚について説明いたしますと、平成9年調査と同様に、リーフ外の岩盤上で確認されております。辺野古崎北側では、平成9年調査で分布が確認された、大浦湾のほぼ中央に位置する中干瀬を含め、今回の調査では珊瑚の分布は、ほとんど確認されませんでした。辺野古崎南側では、水深約30メートルから約60メートル付近まで分布が確認されましたが、海底面を被覆する割合を示す被度につきましては、50パーセントを超える部分が消滅するなど、平成9年の調査時に比べて、全体的に低下しているところでございます。
 次に、海草藻場についても、平成9年調査と同様に、リーフ内の陸域近くで確認されております。今回調査におきまして、平成9年調査海域で確認された海草藻場は約128ヘクタールであり、平成9年調査の時の約126ヘクタールとほぼ同じであります。ただし、被度につきましては、50パーセントから75パーセントの海域が顕著に拡大するなど、全体的に向上しております。
 5ページには、珊瑚の確認された種について記述しております。確認された珊瑚は、沖縄近海で広く確認されている種であり、また、巨大コロニーの形成等は確認されませんでした。
 9ページには、海藻草類の確認された種について記述しております。確認された海藻草類は、いずれも沖縄近海で広く確認されている種であります。なお、海草藻場では、ジュゴンの餌となる海草として平成9年調査で確認されておりました5種に加えまして、今回新たにベニアマモ、ウミジグサの2種が確認されたところでございます。
 以上で説明を終わります。

(沖縄及び北方対策担当大臣)
 本件に関して意見をいただきたいと思いますが、はじめに、川口環境大臣から発言をお願いしたいと存じます。

(環境大臣)
 先程防衛庁より説明のありましたジュゴンの予備的調査は、限られた時間において可能な範囲で実施されたものと承知しております。
 この調査結果は、これまで個体や食跡の確認が報告されている地域と概ね一致しておりますが、今回の調査結果を合わせても、その確認事例は希であることから、沖縄本島近海のジュゴンの生息数は非常に限られていると推測されます。
 珊瑚については、被度が全体的に低下したことが確認されましたが、珊瑚礁の被度が自然に回復する事例も見られるので、今後の検討に当たっては、回復の可能性を念頭に置き、平成9年の状況も勘案して、慎重に考えるべきと思います。
 海草藻場については、ジュゴンの餌場としての機能も踏まえ、藻場の保全に十分留意することが必要と存じます。

(沖縄及び北方対策担当大臣)
 次に、稲嶺沖縄県知事に発言をお願いいたします。

(沖縄県知事)
 県としては、代替施設の基本計画策定に当たり、自然環境への配慮として、環境の保全を図る観点から、移設先海域及び周辺の珊瑚・藻場等への影響を極力少なくするよう適切な対策を図ることが必要であると考えております。
 また、ジュゴンにつきましては、生態の解明に努めるとともに、それらを踏まえた対策が図られる必要があることから、長期的な視点に立った調査の実施について検討する必要があると考えております。

(沖縄及び北方対策担当大臣)
 続きまして、岸本名護市長、お願いいたします。

(名護市長)
 防衛庁長官の報告を受けまして、ジュゴンの生態や珊瑚の変化の状況等が理解できましたが、ジュゴンや珊瑚の生態にはまだ不明確な部分が多いことから、具体的検討に当たっては引き続き自然環境の保全に十分配慮してもらいたい。

(沖縄及び北方対策担当大臣)
 他に発言はございませんでしょうか。

(なし)

(沖縄及び北方対策担当大臣)
 本日は、「ジュゴンの生息状況に係る予備的調査」及び「珊瑚・藻場の補足調査」の調査結果について防衛庁が説明を行い、皆様から意見をいただきました。こうした皆様からの意見は、今後の具体的な検討に活かしていきたいと思います。
 では、次に移らせていただきます。
 前回の協議会で了承いただきましたとおり、本日の協議会から、代替施設の規模、工法、具体的建設場所等について何回かにわたって具体的検討を進めることになりますが、本日は、これまでの協議結果を踏まえて、基本計画策定に必要な主要事項全般についての意見交換をさせていただきたいと存じます。
 まず、代替施設の規模・面積について、意見交換をいたしたいと思います。本代替施設は軍民共用飛行場を念頭に整備を図るものでありますが、その規模・面積につきましては、米軍の運用所要を満たすとともに民間の所要も満たすものである必要があります。
 民間所要に関しましては、昨年10月の第2回代替施設協議会におきまして、稲嶺沖縄県知事から、「軍民共用飛行場としての民間機能の位置付け」についての説明をいただきました。その中で、年間利用旅客数や就航機種等の見込みに関する県の考え方を説明をいただいた訳でありますが、代替施設の規模・面積を具体的に検討していくに当たり、滑走路の長さ及び旅客ターミナル等の専ら民間機能に係る施設の面積がどの程度必要であるとお考えか、これらの点を中心に稲嶺県知事のお考えを伺いたいと存じます。

(沖縄県知事)
 代替施設における民間機能について、県の考え方を改めて説明いたします。
 キャンプ・シュワブ水域内名護市辺野古沿岸域に建設されます代替施設は、普天間飛行場の代替施設として建設される飛行場でありますが、新たな基地負担を軽減するためにも、同施設は、地元地域の発展にとって真に有意義なものとなるよう、民間の航空機が就航できるようにするとともに、空港関連産業の育成・誘致及び空港を活用した産業等のための条件の整備・検討を進め、具体的な事業展開が図れるようにする必要があると考えています。
 そのためには、代替施設には、民間機能としてのエプロン等の基本施設や旅客ターミナル等を併せて設けることが必要であると考えております。
 県としては、同飛行場の民間機能を活用し、雇用機会の確保や産業の振興を図り、地域経済発展の拠点を形成していく必要があると考えております。
 第2回の代替施設協議会でも説明申し上げましたが、県独自の推計では、2010年度の民間機能における旅客利用者数は約20万人を見込んでおります。
 この場合、関東・関西・中部方面に、1日当たり6便、3往復の就航を見込んでおり、うち関東方面への中型ジェット機の就航を見込んでおります。
 このことから、県としては、代替施設の滑走路は、コンテナ輸送も可能な中型ジェット機が就航できるものとして2,000メートルを基本に検討する必要があると考えております。
 また、民間機能のうち、エプロン、旅客ターミナル、駐車場等専ら民間が利用する地域は、約20万人以上の人が利用できる規模として約10ヘクタール程度必要と考えており、代替施設全体の規模については、別途協議されている空港活用型の産業振興を考慮するとともに、運用上の安全性及び環境面に配慮した規模とする必要があると考えております。
 県としては、設置されるこれらの機能を十分に生かし、移設先の地域はもとより北部地域の自立的発展と振興につなげていくよう取り組んでいきたいと考えております。

(沖縄及び北方対策担当大臣)
 只今、民間所要の観点から、代替施設の滑走路長及びエプロン、旅客ターミナル等の民間機能施設の面積について、更には代替施設の地域振興に期待される役割等について、県知事から説明をいただきました。
 本件に関し、民間飛行場の整備に知見を有する立場から、扇国土交通大臣の見解をいただきたいと思います。

(国土交通大臣)
 沖縄県知事より発言のございました普天間飛行場代替施設の滑走路の長さ、専ら民間が利用する地域の規模につきましては、沖縄県が想定されております利用者数、あるいは就航機材等を前提とした場合には、民間飛行場の整備に際して一般的に用いられる施設の整備の考え方に概ね沿っているものだと、今、私は拝聴しておりました。
 基本計画の策定に際しては、橋本大臣が発言した様に、今後、工法、建設場所等につきましても具体的な検討がなされるものと考えておりますけれども、国土交通省といたしましても、民間飛行場の整備に関するノウハウ、あるいは知見を有する立場から、引き続き必要な協力を行っていきたいと思っております。

(沖縄及び北方対策担当大臣)
 次に、代替施設における米軍の運用所要を満たす規模に関し、只今議論となりました滑走路長2,000メートルを基本として検討するという考え方に対する見解を含め、河野外務大臣から発言をいただきたいと思います。

(外務大臣)
 これまで防衛庁とともに行っております米側との協議を踏まえれば、滑走路の長さ2,000メートルを基本とすることにつきましては、米軍の運用所要上支障がないものと考えられ、更に、これに安全性や環境面への配慮等を勘案して、以後の協議会におきまして軍民共用飛行場としての代替施設の規模等を具体的に検討していくことが出来るものと考えております。

(沖縄及び北方対策担当大臣)
 引き続き、岸本名護市長、発言をお願いいたします。

(名護市長)
 代替施設の規模につきましては、先程、知事、国土交通大臣並びに外務大臣からありましたそれぞれの意見につきましては理解できるところでございます。中型ジェット機が就航可能な民間機能につきましては、その機能が十分に活用され北部地域の振興に寄与されるよう国、県の一層の支援が必要だと考えております。いずれにしましても、米軍所要のみならず民間所要につきましても最小限の規模とし、地元住民の生活環境や自然環境に著しい影響が及ばないよう最大限の配慮が必要であります。

(沖縄及び北方対策担当大臣)
 他に発言はございませんか。

(なし)

(沖縄及び北方対策担当大臣)
 只今、軍民の所要の観点から、滑走路長や民間機能施設の面積等を中心に、代替施設の規模に関しての意見交換を行っていただきました。その中で、代替施設の滑走路長については、中型ジェット機が就航可能な2,000メートルを基本とし、また、民間機能施設の面積については約10ヘクタールぐらいが必要という認識が示されましたが、このような諸点を踏まえながら、軍民双方の所要の確保を図る中で、安全性や環境面に配慮した最小限の規模とするよう、今後具体的な検討を進めることにいたしたいと存じます。

 それでは、次に移ります。
 代替施設の規模、工法、具体的建設場所等について具体的検討を進めるに当たり、留意すべき視点については、これまでも本協議会におきまして、各構成員から指摘をいただいてまいりました。本日は、皆様方から、具体的検討に当たって留意すべき事項につき、改めて意見をいただきたいと存じます。
 まず、沖縄側から発言をいただきたいと思います。
 県知事、いかがでしょうか。

(沖縄県知事)
 県としては、先程述べました代替施設としての民間機能の位置付けや自然環境への十分な配慮のほか、特に、住民生活への配慮としまして、生活環境の保全を図る観点から、航空機の騒音等の影響を極力少なくすることが重要であり、周辺集落においては、環境省が定める「航空機騒音に係る環境基準値」の70W以下とすることが必要であります。また、航空機の離発着に当たっては、集落の上空を飛行しないような経路の設定を行うことが必要であります。
 また、飛行場機能の有効利用を図る観点から、代替施設は、可能な範囲で航空機の就航率が高くなるよう考慮することが必要であると考えています。
 更に、代替施設は、将来にわたり地域及び県民の財産となり得るものとの観点から、同施設の維持管理に係る経費が将来的にも大きな負担とならないものとすることが重要であるとともに、普天間飛行場の早期返還を図る観点から、同施設の建設工期は長くならないことが望ましいと考えております。
 以上、述べましたことを留意事項として、今後の具体的検討に取り組んでいただきますようお願い申し上げます。

(沖縄及び北方対策担当大臣)
 次に、岸本名護市長、お願いいたします。

(名護市長)
 これまでもたびたび述べてまいりましたが、基本計画の策定に当たっては、地元住民の理解と協力が必要でありますので、その点を踏まえて検討していただきたいというふうに思っております。また、別途協議をしております使用協定の問題や雇用の拡大等につながる振興策、あるいはまた、使用期限の問題等、いずれも移設先を中心とした地域にとりましては重要な課題でありますので、その検討についても並行的に進めていただくとともに特段の配慮をお願いします。

(沖縄及び北方対策担当大臣)
 続きまして、宮城東村長、お願いいたします。

(東村長)
 東村としては、代替施設の具体的検討に当たっては、地域の住民生活及び自然環境の著しい影響を及ぼすことのないよう最大限の配慮が必要であると考えております。
 また、航空機の飛行については集落の上空を飛行しないよう配慮し、騒音等の影響を極力少なくすることが重要であると考えております。
 併せて、建設予定地は、太平洋が望める風光明媚なところであり景観への配慮をお願いします。
 なお、このことに関連しまして、名護市で行われている地元関係者の県外基地視察について、本協議会の構成員であります周辺地域自治体についても支援していただくようお願いいたします。

(沖縄及び北方対策担当大臣)
 次に、浦崎宜野座村長、お願いいたします。

(宜野座村長)
 具体的建設場所や滑走路の方位によっては、航空機の騒音等が本村に及ぶことが予想されますので、住民生活に著しい影響がないように十分検討していただきたいと思います。
 また、先程、ジュゴンの予備的調査結果の報告がございましたが、ジュゴンの生態解明のため、政府において、別途調査を実施していただくようお願いいたします。
 併せて、只今、東村からございました県外基地視察の支援について、本村からも重ねてお願い申し上げます。

(沖縄及び北方対策担当大臣)
 次に、政府側から、川口環境大臣、発言をお願いいたします。

(環境大臣)
 代替施設の工法、建設場所等の具体的な検討に当たりましては、騒音や水質とともに、ジュゴンや藻場、珊瑚礁等の自然環境への影響を可能な限り少なくする必要があります。
 また、その際には、ジュゴンや藻場等の生息に深く関係する潮流や日照などの変化についても、十分留意することが必要と存じます。

(沖縄及び北方対策担当大臣)
 他に、発言がございませんなら、これまでの意見に関し、斉藤防衛庁長官から、発言をお願いいたします。

(防衛庁長官)
 代替施設の工法等について総合的・具体的に検討するに当たり必要となる資料を入手するために、現在、防衛庁において部外団体に対して作業依頼を行っていることについては、皆様ご案内のとおりだと思います。この作業依頼の結果を基に作成する本協議会への説明資料の中においては、皆様から発言がありました具体的検討に当たっての留意事項に関する資料も用意したいと考えております。
 なお、岸本名護市長から発言がありました代替施設の使用に関する協定の問題につきましては、実務者連絡調整会議等の場におきまして、名護市をはじめとする関係機関と連携し、また、米側とも協議しつつ、平成11年末の閣議決定を踏まえ、引き続き、鋭意取り組んでまいりたいと思います。

(沖縄及び北方対策担当大臣)
 先程、岸本名護市長から地域振興に関し発言がありましたが、この件に関して、私から一言申し上げたいと存じます。
 移設先及び周辺地域振興に関する基本方針については、北部振興に関する基本方針と併せて、昨年8月に決定されました、各種振興事業が「北部振興協議会」又は「移設先及び周辺地域振興協議会」において逐次採択されてきたところでございます。
 代替施設の移設先及び周辺地域については、これまでも具体的施策に取り組んできたところですが、先程岸本市長から発言がありましたように、移設先を中心とする地域における雇用機会の創出等につながる振興策について更に検討を進めるべく、まずは、「移設先及び周辺地域振興協議会」等の場において、忌憚のない意見交換を実施することが必要であろうと考えます。
 市長、いかがですか。

(名護市長)
 よろしくお願いします。

(沖縄及び北方対策担当大臣)
 それでは、その方向で取り組んでいくことといたしたいと存じます。
 ここで斉藤防衛庁長官から発言がありますので、よろしくお願いいたします。

(防衛庁長官)
 第5回代替施設協議会において、岸本名護市長から要請のありました、地元関係者の方々の県外類似施設見学につきましては、名護市側において計画された、三沢飛行場、岩国飛行場及び長崎空港の見学を支援することといたしておりまして、その第1回目については、先月19日から22日の日程で実施されたことを報告いたします。現在、第2回目を、3月12日から15日の日程で実施できるよう関係機関と調整中でありまして、その後の計画につきましても関係機関と調整しているところであります。
 また、これに関連いたしまして、先程、宮城東村長並びに浦崎宜野座村長から、周辺地域の自治体についても県外類似施設見学の支援をお願いしたいとの要望がございましたので、できる限りの支援をさせていただきたいと思います。
 続きまして、第4回代替施設協議会において、岸本名護市長から要請のございました米軍ヘリコプターによる現地試験飛行の実施について報告いたします。名護市及び地元住民の方々の意向を踏まえまして米側及び関係機関と調整を重ねてまいりましたが、今月10日に実施する予定となりました。なお、天候等によりまして当日実施できない場合の予備日として、今月17日を予定しております。

(名護市長)
 どうもありがとうございました。

(沖縄及び北方対策担当大臣)
 本件につきまして、他に発言はございませんか。宜野座村長いかがですか。

(宜野座村長)
 先程、防衛庁長官より、県外基地視察支援の了解をいただき感謝申し上げます。施設等の視察を通し住民の理解がより深まるものと考えております。

(沖縄及び北方対策担当大臣)
 その他の案件について、発言はございませんか。

(なし)

(沖縄及び北方対策担当大臣)
 特にないようでしたら、時間もありませんので、ここで私から、本日の協議会を終了するに当たって、これを総括させていただきたいと思います。
 まず第1に、代替施設の規模については、滑走路長は中型ジェット機が就航可能な2,000メートルを基本とし、また、専ら民間機能に係る施設の面積は約10ヘクタール程度が必要との認識を持ちながら、軍民双方の所要の確保を図る中で、安全性や環境面に配慮した最小限の規模とするよう、今後具体的な検討を進めることといたします。
 第2に、代替施設の規模、工法、具体的建設場所等について具体的検討を行うために、部外団体への作業依頼結果を基に、関係機関の協力を得ながら、今後、防衛庁において説明資料を作成することとなりますが、当該説明資料については、本日各構成員から指摘をいただいた留意事項に関する内容を含めて、これを作成していただきたいと思います。
 第3に、地域振興については、移設先を中心とする地域における振興策について更に検討を進めるべく、「移設先及び周辺地域振興協議会」等の場において、忌憚のない意見交換を実施したいと考えます。
 これをもちまして、本日の協議会における協議概要のまとめとさせていただきます。

 ここで、次回協議会の議題について、お諮りしたいと存じます。
 今申し述べましたとおり、今後、部外団体への作業依頼の結果を基に、本日いただいた留意事項に関する内容を含めた資料を防衛庁において作成していただくこととなります。
 次回の協議会では、防衛庁からその資料の説明をしていただき、代替施設の規模、工法、具体的建設場所等について総合的・具体的な検討を実施することを提案いたします。
 只今私から提案いたしました次回協議会の議題について、異議ございませんか。

(構成員全員)
 異議なし。

(沖縄及び北方対策担当大臣)
 それでは、本日の会議を終了させていただきます。
 次回協議会の開催日程等につきましては、今後調整してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

(以 上)