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第10回IT戦略本部 議事録1.日 時:平成14年3月11日(月) 17:30〜18:30 2.場 所:内閣総理大臣官邸大食堂 3.出席者:[別紙] 4.会議の模様 (1) 竹中IT担当大臣から以下のとおり挨拶。
(2) 日本放送協会の海老沢会長、日本民間放送連盟の氏家会長、日本新聞協会の稲田メディア開発委員長から以下のとおり発言。 ○竹中IT担当大臣 まず通信・放送の融合である。通信・放送の融合の問題については、前回の会合で事務局から事実関係等について説明させたところだが、前回も多くの方々から御発言をいただき、十分に時間を掛けて検討すべき重要な問題であることを確認したところである。本日は議論を深める意味で、放送関係者等の皆様を交えた議論を行いたい。 ○海老沢会長 放送と通信の分野でIT革命を推進するに当たっての我が国の放送の世界的位置づけと言うか、現状について御理解いただきたい点がある。それは日本の放送は世界の放送界の中で最も発展し、成功しているということである。世界の最先端を走っていると言っても過言ではない。NHKと民放の二元体制の下で、国民生活に密着したテレビ放送、50年の歴史がある。来年50年を迎える。
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○氏家会長 今、海老沢会長から、アメリカにおけるハード・ソフト一致がタイタニックの昔にさかのぼる話を伺い、私もこれは非常に感銘すると同時に、NHKというのはすごい調査力を持っているなと思い、再度感心した。
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○稲田委員長 IT関連規制改革専門調査会の報告は、通信、あるいは放送制度を横割りの競争促進体系に転換すべきというものだった。これは我が国のマスメディアの根幹に関わる重大なテーマであると同時に、報道機関として看過できないものであるということで意見書を提出したが、具体的には次のようなことを問題にした。
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(3)事務局から、IT人づくり計画について以下のとおり説明。 ○事務局 ITの人材を育成していくためには2つある。これを山の形に描いているが、山の裾野を広げる、そして、山の頂を高くする、この両面が必要と思うわけである。まずこの裾野を広げるというところについては、学校の情報化の一層の促進をしていかなければならないと考えている。また、国民のITの活用能力の向上をしていかなければいけないと考えている。
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○遠山文部科学大臣 我が国は、人材・教育大国を標榜しており、文部科学省としては、人材の育成は極めて重要と考えており、これに積極的に取り組んでいるところである。
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(4)自由討議。 ○梶原知事 通信・放送の融合について、全国知事会で都道府県のアンケート調査をした。ユーザー、地域、自治体の立場について、まずユーザーの立場からすると、「ブロードバンド時代に対応した利用者へのサービス提供」に大きく期待をしている。デジタル放送は大いに歓迎だが、端末が安くて操作しやすいようにしてほしい。それから、条件が不利なところ、これが取り残されるのではないかという心配がある。通信と放送の特性を生かした魅力的なコンテンツ、それに大きな期待をしており、特に高齢者、障害者という弱者向け、それから先ほど来お話に出ております災害時における緊急情報、それが非常に大きなウェートを占めている。そのほか、医療、福祉、教育である。
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○出井会長 ここにいらっしゃる氏家会長も海老沢会長もソニーの大変な顧客であり、その人を前において放送と通信が融合してどうこうというのは非常にしゃべりにくいが、実際問題、今の放送というマスメディアと、デジタル化によって多様化することでメディアのサイズが小さくなるということが混同して討議されているように思う。従って、はじめに議論していた放送と通信が融合するということは、1つは技術的な変化によって、いわゆるマスメディアである地上波というものと、個人的なメディアである通信が徐々に技術的には同じような方向に向いていくということをまず指摘したい。
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○宮内会長 今、出井会長のおっしゃっことと少し関係があるが、IT全体に対する規制改革ということで3点、簡単に申し上げたいと思う。これにつきましては、今日は御欠席の村井教授とも意見を交換しているので、村井教授と同意見だとお考えいただいても結構である。
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○奥山副会長 私からは2点、簡単に申し上げたいと思う。
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○岸会長 出井会長、宮内会長の御意見に全く同感であり、通信と放送の融合の対応であるが、足元の環境だけではなく、将来の技術革新の動向をにらみながら、新しいビジネス・モデルの創出や、ユーザー利益の向上という観点から、望ましい制度の在り方について議論を深めていくべきだろうと思う。
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○片山総務大臣 私が余り言うのはいかがかと思うが、前回も戦略本部で申し上げたが、放送と通信の融合というのは、技術的な点を含めて、かなり近寄ってきて、似てきているのも事実である。中間領域も増えている。しかし、本来的な属性というか役割というのは、通信と放送は違う。放送は不特定多数に言っていることであり、通信は、通信の秘密を守って、基本的には一対一である。それがたまたま1が100 になり、1,000 になるということあるが、そこの違いを踏まえながらどうやって融合を進め、それぞれ違うところはどうやって伸ばしていくかということが必要ではなかろうかと思っていて、そういう意味でのいろんな対応を今検討し、また、制度化しているものもある。
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○宮津社長 12月か1月のときに、専門調査会で案をつくって出されてから、とにかくそのときにばたばたと作られて出されたが、議論は余りしていませんよということで、それから随分よくやられて進められてきているけれども、この層別議論は今、出井会長が言っていたが、拙速ではまずいのだろう。いろんな問題がいろいろ絡んでいるので、議論を進めていこうとおっしゃっているが、そのお話は大変結構ではないかと思っている。
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○鈴木社長 ブロードバンド化によって、かなりの放送に近いディストリビューションが通信という手段で可能になる。一方で、ブロードバンドになったが、コンテンツがない。一番あるのは放送だから、放送のコンテンツを流したいという要望がある。インターネットは始まったばかりだが、単にブロードバンド化がある程度進んだだけで、かなりのことができてしまう。ハードとソフトを分離するということ以前に、現在進行形の技術革新がもたらすものに対して、現実が受け止めかねているというのが実態ではないか。
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○氏家会長 先ほどからお話を伺っていると、放送というのはただ単に、コンテンツをどこかから集めてきて、電波で流しているだけというような印象を持たれている方がたくさんいるのではないか。違う。日本で最大のコンテンツ・メーカーというのは我々である。我々はある意味で言うと下請けも使って集めてくる。しかし、これはトヨタ自動車が下請けから集めて、アセンブリー・メーカーとしているのと同じパターンである。そこをお忘れになったというか、お考えいただけない方もいらっしゃるのではないかと思って、あるいは御存じない方もいらっしゃるのではないかと思って申し上げておきたい。今後の議論はその点を十分に加味していただきたいと私は思う。 |
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○竹中IT担当大臣 今日の議論でIT人材の育成については、今日の議論を踏まえて、御説明した方向に沿って、5月か6月に予定されているe−Japan重点計画の見直しに反映していきたいと思う。
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(5) 小泉内閣総理大臣から以下のとおり挨拶。
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(6) 竹中IT担当大臣から以下のとおり閉会の辞。
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| (別紙) | ||
第10回IT戦略本部メンバー一覧 | ||
| 小泉 純一郎 | 内閣総理大臣 | |
| 竹中 平蔵 | 情報通信技術(IT)担当大臣 ・経済財政政策担当大臣 | |
| 福田 康夫 | 内閣官房長官・男女共同参画担当大臣 | |
| 片山 虎之助 | 総務大臣 | |
| 平沼 赳夫 | 経済産業大臣 | |
| 森山 眞弓 | 法務大臣 | |
| (欠) | 川口 順子 | 外務大臣 (※水野賢一 外務大臣政務官 代理出席) |
| (欠) | 塩川 正十郎 | 財務大臣 (※吉田幸弘 財務大臣政務官 代理出席) |
| 遠山 敦子 | 文部科学大臣 | |
| 坂口 力 | 厚生労働大臣 | |
| (欠) | 武部 勤 | 農林水産大臣 (※宮腰光寛 農林水産大臣政務官 代理出席) |
| 扇 千景 | 国土交通大臣 | |
| 大木 浩 | 環境大臣 | |
| 村井 仁 | 国家公安委員会委員長・防災担当大臣 | |
| 中谷 元 | 防衛庁長官 | |
| 尾身 幸次 | 沖縄及び北方対策・科学技術政策担当大臣 | |
| (欠) | 柳澤 伯夫 | 金融担当大臣 (※村田吉隆 内閣府副大臣 代理出席) |
| (欠) | 石原 伸晃 | 行政改革・規制改革担当大臣 (※熊代昭彦 内閣府副大臣 代理出席) |
| (欠) | 秋草 直之 | 富士通株式会社社長 |
| 出井 伸之 | ソニー株式会社会長兼CEO | |
| 奥山 雄材 | ケーディーディーアイ株式会社副会長 | |
| 梶原 拓 | 岐阜県知事 | |
| 岸 暁 | 株式会社東京三菱銀行会長 | |
| 鈴木 幸一 | 株式会社インターネットイニシアティブ社長 | |
| 松永 真理 | エディター | |
| 宮津 純一郎 | 日本電信電話株式会社社長 | |
| (欠) | 村井 純 | 慶應義塾大学環境情報学部教授 |
| 上記の他、以下が出席。 | ||
| 安倍 晋三 | 内閣官房副長官(政務、衆) | |
| 上野 公成 | 内閣官房副長官(政務、参) | |
| 古川 貞二郎 | 内閣官房副長官(事務) | |
| 根來 泰周 | 公正取引委員会委員長 | |
| 宮内 義彦 | 総合規制改革会議議長 | |
| (外部有識者) | ||
| 稲田 幸男 | 日本新聞協会メディア開発委員会委員長 | |
| 氏家 齊一郎 | 日本民間放送連盟会長 | |
| 海老沢 勝二 | 日本放送協会会長 | |