南鳥島における海洋関連技術開発の候補が決定

(遠隔離島における産学官連携型の海洋関連技術開発の公募選定結果について)

 11月19日に開催された第3回「遠隔離島における産学官連携型の海洋関連技術開発推進委員会」(注)において、南鳥島の特殊な環境を生かした新素材開発や輸送システムの開発、サンゴ礁の保全技術の開発等、5分野7課題の技術開発の候補が選定されましたので、お知らせいたします。
 今後、技術開発課題の提案者と技術開発の実施に関する調整を進め、上記委員会による確認を経て、27年度から同島を海洋関連技術開発の場として活用した技術開発を進める予定です。

技術開発課題の審議結果

分野 技術開発課題名 概要 代表提案者 審議結果
1.海洋開発に資する設備・機器の技術開発 ①遠隔離島専用超軽量輸送用コンテナに関する技術開発 遠隔離島で物資を効率的に輸送するため、小型の荷役機械に対応した、マグネシウム合金材の軽量コンテナの開発。 不二ライトメタル株式会社 実施に係る調整を進める。
(候補として採択)
②遠隔離島における接岸・揚陸・揚重支援システムの開発 遠隔離島での荷役作業の安全性及び効率性の向上を目指した、防舷材、渡り桟橋、自動玉掛け装置の技術開発。 東洋建設株式会社 実施に係る調整を進める。
(候補として採択)
2.海洋構造物に関する建設材料の技術開発 ③低炭素化を目指した海水練り鉄筋コンクリートの耐久性の実証 材料運搬に多量のCO2排出を伴う遠隔離島での施工に資する、海水、海砂を使用したコンクリート材料の長期耐久性実証試験。 株式会社大林組 実施に係る調整を進める。
(候補として採択)
④遠隔離島における施設整備に用いるコンクリート技術の開発 真水や骨材など主要な材料の調達や作業員の確保が困難な遠隔離島における、コンクリートの材料及び製造の技術開発。 早稲田大学 実施に係る調整を進める。
(候補として採択)
3.海洋構造物に関する防食技術の開発 ⑤激波浪下における鋼構造物の防食技術に関する研究開発 激波浪かつ気温が高い海洋環境下においても十分に性能を発揮する、鋼構造の防食技術の開発。 東亜建設工業株式会社 実施に係る調整を進める。
(候補として採択)
4.海洋環境の保全に関連する技術開発 ⑥サンゴ礁からなる遠隔離島の生態工学的保全技術開発 遠隔離島の維持保全に資するサンゴ礁の保全技術の開発。 東京大学 実施に係る調整を進める。
(候補として採択)
5.海洋再生可能エネルギーの実証 ⑦南鳥島における海洋温度差発電プラントの実証試験 年間を通じて良好な温度差を確保できる南鳥島での出力2,000kW級の海洋温度差発電の実証試験。 パシフィックコンサルタンツ株式会社 資金の目途がついた段階で、具体的な実施に係る検討を進めた上で、その可否について再審議。
(条件付きで候補として採択)


(注)「遠隔離島における産学官連携型の海洋関連技術開発推進委員会」
 南鳥島においては港湾施設の整備進捗に伴い、27年度中に技術開発等の実証を行う空間が確保できる目途が立ちつつあることから、同島を活用した海洋関連技術開発の推進方策について検討すべく、本年1月に設置された有識者からなる委員会。
 「排他的経済水域及び大陸棚の保全及び利用の促進のための低潮線の保全及び拠点施設の整備等に関する基本計画(平成22年7月13日閣議決定)」(低潮線保全法基本計画)では、海洋鉱物資源開発の推進や再生可能エネルギー技術の実用化、サンゴ増殖技術の開発など、特定離島(南鳥島及び沖ノ鳥島)を拠点とした活動の目標が示されています。



問い合わせ先
 (低潮線保全法基本計画、本委員会の趣旨等)
 内閣官房 総合海洋政策本部事務局
 TEL:03-6257-1959

(公募要領、南鳥島の現況等)
 国土交通省総合政策局技術政策課
 TEL:03-5253-8111(代表) 内線:25616、25625
    03-5253-8308(直通)
 FAX:03-5253-1560