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第1回規制改革・民間開放推進本部会合終了後
金子大臣記者会見録

平成16年5月25日(火)
18:10〜18:30
内閣府522号室


○金子大臣 お待たせをいたしました。本日、第1回の「規制改革・民間開放推進本部」を開かせていただきました。
 総理から御発言があったのは、もう既に報道の皆さん入っておられたので、直接官邸の皆様方は聞いておられると思いますが、ポイントは、規制改革というのは小泉改革の大事なテーマの1つであると。今度は、閣僚がここに出てきて民間委員と議論するという場をつくったと。これを活用して大いに規制改革を推進してほしいという呼びかけが総理からありました。
 あとは、中身の説明であります。中身の説明は、事務局から説明をさせていただきます。
 説明の後の閣僚からの発言でありますが、竹中大臣から、市場化テストの導入、それから民間開放に関する数値目標の設定などの横断的な取組、医療、福祉等の官製市場の改革の促進について、是非進めてほしいという御発言がありました。
 茂木大臣から、基本方針は賛成であると。一方、消費者ニーズを優先するという考え方と、もう一点、現場に権限を与えると、どういう表現だったかちょっと別として、現場になるべく権限を与えるということを基軸にしてほしいとの発言がありました。
 あと、文部科学大臣から、今度のテーマの重点事項の1つに私学助成が入っております。この私学助成について、自分も何とかこれを広げていきたいと思っているけれども、憲法上の問題、NPO・株式会社と従来の私学助成との関連でいろいろ問題があるんだという提起がありました。これは、問題があるというよりも、むしろ自分としては進めたいんだけれども、という気持ちを込めた発言だったと私は理解しました。
 そういう意味で、ここで私学助成の議論をわっとやりますと大変なものですから、宮内さんから一言、別途、これは各論として議論していただきますけれども、発言を求めて、彼からはずっと議論してきていると、引き続き今回の推進委員会でも重要なテーマとして位置付けさせていただきたいと、発言がありました。
 あと、ほかの大臣からは発言がありませんでしたけれども、せっかくの機会ですからということで、市場化テストを具体的にどういう分野でやっていくのかということを私から八代さんに説明させました。
 八代さんは、統計の部門とか、営繕の部分とかという話をしたんですけれども、総理から営繕とは何だと、今、国立の建設会社がやっているわけじゃないだろうと、民間会社がやっているんだろうと、八代さんから、いやいや設計の部分を市場化テストの中で民間にやってもらうかどうかを、競争入札になじむかどうかの検討をするんですと、ああそうかと。
 あと、イギリスで進んだようだけれども、何かイギリスで面白いものをやっているのがあるのかという質問に対して、八代さんから刑務所の話が出ました。刑務所は、実はPFIなのですね。既に進んでいる。PFIとちょっと混同してしまうと、少し議論がおかしくなるのですけれども。
 いずれにしましても、これについては茂木さんからも、例えば統計の部分ですとか、ほかにいろいろ特許の関連の特許庁が持っている部分とか、こういう分野もあるという発言がありました。
 最後に、総理から本当に議論していくのは各論が出てからだなということで、今日の基本方針については、原案どおり本部決定とさせていただきました。
 それから、私から最後に、7月に中間とりまとめが検討項目としてまとめられます。それを受けて、今度は具体的に規制緩和の議論が進みます。その進む過程において、節目節目で、あるいは折に触れ、ミニ閣僚会議を開かせていただきますと。これは、該当項目の関係閣僚と民間委員、私も同席でありますけれども、議論をしてもらうという場を、ミニ閣僚会議と今申し上げましたけれども、これを開かせていただきますということを最後の締めで申し上げました。
 総理は、そうか、7月かと言っておりましたけれども、そういうことで今日は締めさせていただいたところであります。
 私からは以上で、あと今日の内容について説明をさせます。

○事務局 では、御質問をどうぞ。

○記者 大臣、ミニ閣僚会議というのは、本部とはまた別に開くということですか。

○金子大臣 その位置付けは、要するに同じなのですよ。関係閣僚と民間委員の代表が出てきて、そこで議論するということですから、本部の下の専門部会というのかな、専門会議というのでしょうか、そんな位置付けになるのでしょうか。

○記者 これについて、民間委員の方で、総理が同席しない場合もあり得るので、要するに省庁の利益の代弁者であるような閣僚が出てきて、こういう部会のようなところで物事が決まってしまうと本部を設けた意味がないんじゃないかという心配をされる方もおられたのですが、それに対する大臣のお考えは。

○金子大臣 閣僚と今度はやり合うわけですから、ある意味それが公表されますよ。部会とは全く違う、反対議論の会ではありませんので、ここは賛成と反対と議論をはっきりさせると、なぜ賛成か、どうして反対なのか、そこをはっきり閣僚の陪席の下にやるわけですから、これは部会の反対議論とは全く性格が違うと思っています。

○記者 要するに、論点の明確化のために設けたわけであって、何ら決定する場ではないと。

○金子大臣 論点を明確にしていって、必要な場合には総理にも出席してもらいますから、何段階かミニ閣僚会議というのが、1回だけでおしまいと、言い合っておしまいという話にはしないつもりです。やはり、論点が詰まってくれば、総理にも御出席いただいて、最終決着をつけるという場に必ずしていきたいと思っております。
 ただ、私は立ち合ってはいなかったのですけれども、公取の関係のものが諮問会議でありましたね。やり合って、そして、総理があそこで立ち上がったわけでしょう、論点を整理しろと、ちょっと私のところとは直接は関係ないのだけれども、いずれあれもどこかで決着をつけるのでしょう、諮問会議で受けるのですかね、ちょっと私はそれの担当じゃないので分かりません。しかし、いずれどこかで決着をつけるということをしなければ進みませんし、そういう進め方をしたいと思っています。
 民間委員の皆さんの方も、やはり関連する担当の閣僚の前で、自分たちが何を考えているか、どう進めたいかということを役所だけではなくて、きちんと議論できる場というのは、当初何となく閣僚が抑え込んでしまうのではないかというイメージがあったのは分かるのですけれども、そうではないという意図がきちんと分かってこられて、今の御質問の御発言というのとは、民間の委員の皆さん方も捉え方が全然変わっているんじゃないかと、私は理解しています。
 以上です。

(金子大臣 退室)

○事務局 事務局でございます。お手元に配らせていただきました資料の2−1につきまして、今日推進本部で室長の方から御説明をさせていただきました。もう既に多少御存じだと思いますけれども、基本方針の概要ということで書かせていただいているものでございます。
 大きく3つに分かれておりまして、1つは基本的考え方、2つ目は取り組みに関する基本的方針、3つ目は重点課題というパーツに分かれているところでございます。
 基本的考え方につきましては、雇用の創出と活力ある経済社会の実現、2つ目が消費者、利用者の選択肢の拡大を通じた質の高い多様なサービスを享受できるような、豊かな国民生活の実現ということで、規制改革・民間開放の推進をすると。
 各論のところにつきましては、行政サービスの民間開放、官製市場における、良質かつ多様なサービスの供給、新産業の創造、地域再生・都市再生、経済連携の推進、対日直接投資の拡大、観光立国の実現、こういった個別の事象が書いてございます。
 基本的な方針ということでございますけれども、規制改革・民間開放推進3か年計画の確実な実施と改定、推進会議との連携によります規制改革・民間開放の推進、本部には推進会議の代表者も参画をすると。それから、テーマに応じて関係閣僚と推進会議の代表者で審議を行う場を設定する。本方針の改定に際しては、推進会議の意見を最大限尊重すると。こういった趣旨が書かれております。
 それから、あじさい、もみじと言っておりますけれども、民間事業者からの提案募集に基づきます制度改革も行うと。これは従前どおりでございまして、6月、11月に行うと。これについての政府対応については、9月、2月にそれぞれ行うということでございます。 それから、関係推進本部との連携ということで、経済財政諮問会議、特区本部、地域再生本部との連携も行うと。
 最後に重点課題ということでございまして、本年度は官製市場の民間開放を主要課題とするということで、市場化テストなどの横断的手法導入に向けての制度設計を行うと。国、地方の事務・事業の民間への移管等々を行うと。官製市場といった、社会的規制部分の医療、福祉・保育、教育の部分についての関連制度の見直しを行うと。併せまして、その他の分野についても諸課題について積極的に取り組む。こういったような話をさせていただいて御了解を賜ったということでございます。
 宮内推進会議議長の方から、お手元の資料3につきまして御説明がございまして、これは会議の方の運営についての簡単な御説明があったわけでございます。2ページ目のところは、推進会議の主要課題ということで、官製市場の民間開放を行うということ。今回、前身の旧総合規制改革会議の後継として規制改革・民間開放推進会議の設置、これと推進本部との連携による政治のリーダーシップの期待をするという部分。
 それから、3ページ目でございますけれども、本年度の主要課題ということで、官製市場の民間開放に集中的・重点的に取り組んで、7月に中間とりまとめを行うと。その他については、年末の答申で行うということでございます。
 それと、特に主要官製市場と言っておりますけれども、医療、福祉、教育といったような分野についての改革を行うということで、4つの視点、特に混合診療の解禁、医療法人経営の在り方、各種学校間の競争条件同一化、特に私学助成の問題でございます。こういった話がございました。
 それから、施設介護と在宅介護の制度一元化。特に施設介護についての見直しといった点の説明もございました。
 4ページ目でございますけれども、横串的な話ということで、個別官業のいわゆる縦割的な見直しということで、具体的な行政サービスの民間開放、公物管理見直し・行政財産の利活用の問題に加えまして、横断的手法ということで、市場化テストの問題、それから数値目標についての制度設計を行うという話。
 最後に、市場化テストの御説明で、官の担っている事業を民との間で官民競争入札を行って、効率性のいいところに落とすというような話の御説明がございました。
 参考は、参考的に宮内推進会議議長から簡単な御説明、ほとんど御説明というほどではございませんでしたけれども、スケジュール観についての御説明が若干ございました。
 事務局からは以上でございます。
 何か御質問ございましたら。

○記者 先ほどの金子大臣の説明の中で、7月に中間のとりまとめを進めるというお話がございましたけれども、これはどういったイメージになりますか。

○事務局 イメージはまだはっきりしておりませんけれども、恐らく個別の取り込める部分については書き込んでいくし、横断的な手法についてはある程度の具体的のイメージというのを押し出していくのではないかと思われますけれども、これは推進会議でまた議論があろうかと思います。

○記者 さきほどの金子大臣のお話では、中間とりまとめの後、実際議論が進むというお話がありましたが、本部として中間とりまとめを受けて最後の、3月より前の何らかの中間的なとりまとめをする予定というのはないですか。

○事務局 7月に中間とりまとめをやった後、12月に本答申を出しますので、大体その2回で締めると。

○記者 それは推進会議ですね。

○事務局 推進本部でございますか。

○記者 本部の方で、何か。

○事務局 推進本部で何か政府決定というところは、先ほどちょっと申し上げた、民間企業からの要望についての対応と、この辺りの決定はいたしますけれども、あとは先ほど大臣がおっしゃられたような、ミニ閣僚会議というところで具体の議論をしていただいて、これは答申というところに落とし込んでいくということですので、推進本部で独自に何か決定をするということは、今のところは考えておりません。

○記者 わかりました。

○記者 八代さんのおっしゃった、市場化テストのところなんですけれども、統計とか、あと特許、大臣がおっしゃったところですね。

○事務局 正確に申し上げますと、八代委員がおっしゃっていたのは、営繕の話ですね。官庁営繕部について、これを民間に持っていけないかと。これは総理の方から営繕は民間がやっているんじゃないのと。つまり建物を建てるところについては、これは民間企業がやっているんじゃないかということで、これは設計管理の部分も含めて、全体を民間に移管したらどうかというお話があったというのが1つと。
 もう一つは、統計業務でございます。これを民間に開放したらどうかと、恐らく民間に持っていったらどうかという御示唆なんではないかと思いますけれども。

○記者 統計業務というのは、どのような。

○事務局 いわゆる統計というのは、法律に基づきますいろんな強制統計みたいなものがございますね。総務省でやっておられる統計の話だと思います。
 それから、大臣から特許庁の事例紹介とか、本を出しているとか、こういったものについても民間開放したらどうかという御示唆があったということでございます。
 よろしゅうございますか。

○記者 資料2の中で、地域再生とか、都市再生とか、直接投資の拡大とか、観光立国の実現とか、これに載っているのもほかのところでされていると思うんですけれども、なぜこうやってダブらせて。

○事務局 ほかのところでもやっておりますけれども、前身の旧総合規制改革会議でも取り上げているのは多々ございまして、これは今の推進会議も12月の答申に向けて取り上げる用意があるということでございましたので、書かせていただいたということでございます。勿論、ほかとのダブりはありますから、そこで違うような結果にならないように、方向観は合わせていただくということだろうと思いますけれども、検討の視野としてはこういう部分も含めて検討するということでございます。

○記者 そうなると、同じ議論が2か所でされること。

○事務局 ただ、より深掘って議論をどちらかでやれば、それが1つ政府としては成果になるわけでございますから。

○記者 市場化テストの財政規模というか、何か数字はないのですか。

○事務局 ありませんね。これはこれから御議論いただくことになると思います。

○記者 7月の中間とりまとめの前に閣僚会議が開かれることはあるんですか。

○事務局 多分、今日の御議論を聞いてみますと、やはり中間とりまとめのときにいろんな問題点を浮き彫りにしていただくと、対立点を浮き彫りにしていただくということでございますので、具体の多分そういうミニ本部の議論というのは秋口以降になるんではないかと思います。

○記者 推進会議は、もう既に具体的な項目を挙げて、7月のとりまとめにある程度方向観のようなもの出しておりますが。

○事務局 ものによると思いますね。かなり対立点が浮き彫りになって、なかなか各省との間で合意に至らない部分については、先ほど大臣おっしゃられたようなスキームを使って、議論をもうちょっと深掘っていくということになろうかと思いますし、そこに至らないような議論については、項目については7月の段階で中間とりまとめにそういったものが書かれていくということだろうと思いますので、この辺り両様の構えになるんじゃいなかと思います。

○記者 ミニ閣僚会議のイメージとしては、年末の答申の前にやるということですね。

○事務局 そうですね。

○記者 そうなると、その12月の答申は、本部あるいは閣議で決定するということですか。○事務局 まだ、答申と推進本部との関係というところは、実はまだ余り私ども事務局は考えておりませんで、大臣の方でまたいろいろお考えあろうかと思いますが、今までやっておりました最大限尊重閣議決定というところは、これは従前どおりやる予定で考えております。

○記者 わかりました。

○事務局 よろしいでしょうか。それでは、ありがとうございました。