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皇室典範に関する有識者会議(第1回)議事要旨


日  時:平成17年1月25日(火)16:30〜18:00
場  所:総理大臣官邸小ホール
出 席 者:
皇室典範に関する有識者会議メンバー
 岩男 壽美子武蔵工業大学教授、慶應義塾大学名誉教授
 緒方 貞子国際協力機構理事長
 奥田 碩日本経済団体連合会会長
 久保 正彰東京大学名誉教授
 笹山 晴生東京大学名誉教授
 佐藤 幸治近畿大学法科大学院長、京都大学名誉教授
 園部 逸夫元最高裁判所判事
 古川 貞二郎前内閣官房副長官
 吉川 弘之産業技術総合研究所理事長、元東京大学総長
政府側
 小泉 純一郎内閣総理大臣
 細田 博之内閣官房長官
 杉浦 正健内閣官房副長官
 山崎 正昭内閣官房副長官
 二橋 正弘内閣官房副長官
 伏屋 和彦内閣官房副長官補
 羽毛田 信吾宮内庁次長
 柴田 雅人内閣総務官
 千代 幹也内閣審議官
 角田 素文内閣審議官
 鈴木 武内閣審議官
議事概要
(1)内閣総理大臣に代わって、山崎官房副長官が挨拶
我が国の象徴である天皇の地位の安定的継承は、国家の基本に関わる事項であり、将来にわたり皇位継承を安定的に維持するための検討を行うことは、避けて通れないものと考えている。また、現行の皇室典範が制定されて六十年近くなり、この間、国民の意識も相当程度変化しているものと考えられ、このようなことから、御議論をお願いすることとした次第である。
委員におかれては、本年秋ごろまでに、議論の取りまとめをお願いしたい。
 
(2)運営方法等
委員の互選により、吉川委員を座長に選任した。
座長の指名により、園部委員を座長代理に選任した。
有識者会議の議事内容の公表について、以下のとおり確認した。
議事要旨を公表すること
会議で配布した資料については、原則として公開すること
毎回会議終了後、座長から記者へ概要をブリーフィングすること
 
(3)説明
資料1「現行皇位継承制度の仕組み」、資料2「天皇の国事行為について」等を事務局から説明。
 
(4)意見交換
皇室制度は日本にとってたいへん重要なものであり、皇位が将来にわたって安定的に継承されていくためにはどうするべきかを第1目標として最優先に議論していくことが必要
現代の世代の意識、今後の日本と社会がどう変わっていくか議論した上で、長期的視野に立ってふさわしい制度を考えていくべき。その際、国民の平均的な考えに沿って決めることが必要
わが国にとって天皇は非常に重要な存在であり、皇位の継承を安定的に維持していける仕組みを国民の多くが納得できる形で議論していくべき
歴史観や哲学の問題も重要であるが、あわせて具体的な制度の議論を進めていく必要がある
今後、晩婚化、非婚化が進む中で、皇族の配偶者選定が難しくなることも考えられるなど、将来的な国民の意識や社会、世論の変化を踏まえて考えるべき
抽象的、観念的な制度の議論だけではなく、その制度から出てくるさまざまな現実的な問題を見極めながら議論する必要がある
皇位の継承について専門的に研究している方もたくさんいらっしゃるので、それらの方々の意見について勉強し共通認識を得つつ進めていかなければならない
皇室制度は日本独自のものではあるが、時代の流れという意味で世界の王室の状況についても一応整理しておく必要がある
古くからの皇室の制度や伝統を十分踏まえなければならないが、一方で皇室の制度がいろいろなものを参考にしながら時代とともに変わってきているのも事実であり、その意味では現代の状況をもとにして考えていくのがあるべき姿
皇室制度は日本の歴史的な伝統に根ざしたものであり、歴史的伝統に立脚して議論していかなければならないが、その歴史的伝統というものが意味するものは何なのかということについて、出来るだけこの会議メンバーの間で共通認識を得た上で議論をすべき
皇位の継承制度については様々な可能性があり得るが、議論が混乱しないよう制度の基本を踏まえた上で議論すべき
皇位の継承を安定的に維持していくためには長期的な視点で考えなければならないが、その議論に当たっては時代の流れの中で変えていいものと変えてはいけないものを見極めるための勉強が必要
学説をたたかわせて結論を出すのではなく、多くの人が納得できる提案を出すことが重要
 
(5)総理、官房長官、杉浦官房副長官が途中から出席し、総理大臣から挨拶
皇位の継承という問題は、我が国の基本的かつ重要な問題であり、国民の関心も非常に高い。
委員におかれては、皇室典範の在り方について率直に御議論頂き取りまとめをお願いしたい。