| [印刷用(PDF)] | |||
第三十回道路関係四公団民営化推進委員会議事録平成14年11月12日(火)15:10〜18:20
道路関係四公団民営化推進委員会室(虎ノ門第10森ビル3階) |
|
○今井委員長 それでは、ただいまから「道路関係四公団民営化推進委員会」の第30回会議を始めます。
○坂野事務局長 前回の会議で、委員長が御指示をされた資料について、事務局で作成をいたしましたので、それを御説明し、御論議をいただきたいと思います。
○今井委員長 それでは、議事に入りたいと思います。
○広畑企画官 それでは、説明させていただきます。
|
|
○森田参事官 資料は、資料の3の1枚紙でございます。よろしければ続いて御説明をさせていただきたいと思いますが。
○今井委員長 どうぞ。 ○森田参事官 それでは資料の3で、事務局の方で40年元利均等償還のスキームを考えまして、それに基づいて簡単な試算を行いましたので、その御報告をさせていただきたいというふうに思います。
○今井委員長 それでは、この前に機構から支出しないで建設を行う場合のケース。政府との契約の在り方等について、今説明してもらったわけですが、今の説明だけにとらわれないで、ひとつ各委員会から御意見を自由にちょうだいしたいと存じます。
○田中委員長代理 提出資料もいろいろありますけれども、これをやってからおやりになりますか。提出資料も説明してあわせてやりますか。 ○松田委員 各委員のものがみんな絡んでいるから。 ○田中委員長代理 そうしてやった方が、どうせ全部絡んできますから。 ○今井委員長 関連会社だけは後でやりますから、それ以外のところは議論してください。 ○田中委員長代理 今の初めの説明に関係しますので、私の追加資料もついでに配っておいてください。担当に言っておいてください。
○今井委員長 はい。 ○田中委員長代理 それでは、私の田中一昭委員提出資料の今日付のペーパーから説明させていただきます。
|
|
○今井委員長 どうぞ。
○田中委員長代理 3枚付いていますが、3枚目は参考で中間整理の重要点で今日の議論の関係するところにアンダーラインを引いているだけです。初めの2枚だけであります。
○今井委員長 ありがとうございました。それでは、一応皆さんから御意見を伺いたいと思います。
○松田委員 今の田中さんのにお答えをしてもいいんですが、これは後にします。
○田中委員長代理 5ページで意見ですね。 ○松田委員 意見ですね。ただ、1つだけ前から言い合いをしているんですが、8年間というのは大変なことでありまして、仮に10年になって、それが3兆とか、4兆とかに減ったとしても、我が社を全力を挙げて経営の最大の課題として、今まで16年かかって、そして2兆1,000 億をよく返したと私は威張っているんですが、それでもそれが必死の限界であって、借金の負担のものすごさは、田中さんは経営者をやったことがないからだと言わざるを得ないかなと思います。これは大変なことです。 ○田中委員長代理 御経験からの貴重な意見として承っておきます。 ○松田委員 あれさえなければ、私は非常に気楽な人生が送れると思っているぐらい、これは大変なことです。
○今井委員長 ありがとうございました。その次は川本さん、お願いできますか。 ○川本委員 お手元にお配りしております資料に基づいて説明をさせていただきたいと思います。
○今井委員長 資料提出者は先にお願いいたします。猪瀬さん、お願いします。 |
|
○猪瀬委員 川本さんの資料も出しておいていただいて、その前に説明を申し上げますけれども、まず、民営化における個別事項の基本原則というのを確認しておきたいと思います。
「新規建設投資のルール」。 機構からの支出は行わない。 新規建設投資を民営化会社が行う場合は、採算性や自己資金調達能力を勘案しながら、独自の経営判断として行うことが基本である。 民営化会社が単独では新規建設投資を行わないと判断した場合に、国、地方、民営化会社の三者が対等な立場でそれぞれのコミットメントの仕方などを協議し、共同で建設投資を行う方法が考えられる。ただし、この場合に民営化会社は参加不参加を自ら意思決定する権利が保障されている必要があり、建設への参加が強制的に義務づけられてはならない。 新規投資の決定権を自ら持たず国から義務づけられるとしたら、民間会社とは言えない。 貸付料を下げて民営化会社に内部留保をつくり、その分で建設を義務づけることは、国の会社への経営介入を意味しており、絶対に行ってはならない。あくまでも、賃貸料の引き下げは料金の値下げに使う場合のみ認められる。 次に「料金値下げのルール」。 民営化当初からの一割から二割の料金値下げの実施は、民営化の果実を国民に直接に還元する上で意義が大きく、最終答申に方針を明確に盛り込む必要があると考える。 その場合、料金値下げは貸付料を減額することで対応すべきである。 コストカットや関連事業や新規事業による利益を料金値下げの原資に充てるという方法は、民営化会社の利益処分に介入することであり、経営努力へのインセンティブを著しくそぐことになり、決して認められない。 次のページです。 「民営化会社のインセンティブについて」。 民営化会社は道路事業から「利益をあげない」と事務局ペーパーに記載されているが、「まったく利益をあげない」としたら民営化会社と言えない。事務局ペーパーの記載は、公益事業であることをかんがみてのものと思われるが、その場合でも「利益をあげない」ではなく「過剰に利益をあげない」とすべきであろう。 「貸付料についてのルール」。 債務総額は確定する。 民営化に当たり、債務総額は既存路線にかかるおよそ四十兆円に確定する。それぞれの分割民営化会社のリース債務総額を最初に固定することで、各分割民営化会社には債務の早期返済へのインセンティブが生まれる。なるべく早く返して身軽になるために、経営努力をして生じた利益を早期返済へと充てるという経営判断を下す可能性もある。 各社のリース総額を確定する場合には、各社の経営する路線ごとのキャッシュフローに応じて債務の張り付けを行い、旧公団の勘定による債務区分をベースにはしないものとする。 40兆円を確定するというのは、松田委員が集中投資をするとおっしゃっていますが、その場合には若干増えるというふうに理解します。民営化までの集中投資について若干増えるでしょう。 次ですが、貸付料は一定額。長期固定で、定期的見直しは行わない。 長期固定とすることで、分割民営化会社の経営努力によって生じる増益分は民営化会社の内部留保にできるため、経営努力へのインセンティブが働く。 機構側の都合で、関連事業による収益やコストカットによる収益など会社の増益等に応じて貸付料を変動させることは厳しく禁じる必要がある。また、金利変動及び交通量変動によって貸付料の変更は行わないことが原則である。 ただし、災害など不測の事態に対しては、別途、特例措置を設けることとする。 また、会社側の都合で繰り上げ返済を希望する場合は、認められるようなオプションを検討する必要があると考える。 川本さんの整理した絵が使えるという意味なんですが、3ページ目ですけれども「法人税の特例措置」というところに丸してありますけれども、私のは法人税の特例措置をやったら今の公団と一緒になってしまうので、これは基本的には当然あり得ないと思っています。 やはり同じく政府保証というのは、これも公団と同じになってしまいますので、川本さんも消してありますけれども、その点で意見は一致すると思います。 4ページ目と5ページ目は問題外だということで、川本さんはいろいろ書いてくれたけれども、私は余り興味がないというか、これについては問題外だというふうに理解しております。 次の6ページ目のところなんですけれども、川本さんの方でいろいろ指摘しているので、指摘していなかったところだけ少し付け加えたいんだけれども、左の欄の一番下の、川本さんが線で消してある一番上のところで、(1)のところで「交通量、金利など外部的要因も相当程度の変動」とあるけれども、これを前提にしたら機構の意味がなくなってしまうということです。 次に、その真横に(1)とあるんですけれども「(1)の場合における相当程度の変動の基準」というのがどういうものかというのがわかりにくいということです。 その下に「その他の事項として、道路管理費の削減、関連事業の収支、通行料金の引き下げ等を規定」と言うんだけれども、これは通行料の引き下げというのを管理費の削減分で見るのか、リース料を下げることで対応するのかということが見えないので、これは少しわかりにくいです。 つまり、管理費の削減ということは、本来なら会社のインセンティブになるわけですから、頑張るぞという気持ちにさせる部分ですから、そこから通行料金の値下げに持っていってしまうと問題があるんではないか。 川本さんが、線を引っ張って消してあるところで、これも一番大事なところなので強調しますけれども、今の左側の一番下ですけれども「一定期間経過後の見直しの制度化」というので、これはやはり長期固定というのが一番前提ですよということをきちんとしておいた方がいいと思います。これは一番大事なところだと思います。 一番右の方で、これも川本さんのところと同じですが「一定期間(○年)ごとに行う機構と新会社間の協議の方法」というのは、長期固定という今言ったリース料の見直しということにならない方がいいと思うので、これは削除した方がいいかもしれません。 一応、このページはほぼ指摘されているのでいいと思います。 次の7ページで、指摘していないところだけ言いますと、下から5行目に「新会社が新規建設を行う場合の取扱い」というのは、行わない自由もあるから、会社に不利益が生じないような何か担保がなければおかしいのではないかということです。基本的に、会社に拒否権があるかどうかという問題です。付け加えただけです。 川本さんが細かく指摘していますので、追加したところはごくわずかですが、以上です。 次に、事務局が出したもので、資料2−2「機構から資金支出を行わない場合の新規建設(機構と新会社の関係)の考え方(イメージ)」ということで、先ほどの機構から支出するというものと、高速道路会計というのはだめだと、最後に1つだけ生き残っているものがそれですが、それについても申し上げたいんですが、1の次の最初の○の部分で、機構から新会社へ資金支出を行わない場合、新会社が新規建設を行うために必要な資金は、将来の料金収入を見込んで新会社が自己調達した資金でと、ここの後で、不足する部分については、新会社が得る料金収入から内部留保を活用することになるのではないかということですが、自己調達した資金と料金収入以外での経営努力による利益のうちから、会社の経営判断として必要と認めた場合にのみ行うことになるというふうに直さないと、歯止めが効かないんではないかということです。 下の長い長方形の四角の中の(3)で「(2)の新会社の内部留保分については、新規建設に充当されるものであり」というところですが、これは新会社が何に投資するかの判断は、民営化会社が行うのが前提だから、いきなりこういうふうに書かれてしまうと少しまずいのではないか。 料金も投資も自ら決定できなければ民営化会社と言えないということになりますから、そういうことです。 3ページで、一応申し上げておきますが、「2.新規建設を担保する契約上の措置」ということですが「新会社の経営判断・採算性は尊重されるべきものであることは言うまでもないが、高速道路の建設、管理・運営は国民のために行うもの、すなわち国土政策上必要なものである。このため、このスキームによって新会社に留保される資金が新規建設に活用され」というのは、先ほど言ったのと同じなんですけれども、内部留保の使途を国が義務づけるのは経営への介入であり、よろしくないというふうに言いたいわけです。 その後に「新会社による高速道路の新規建設の実施が担保される必要があるのではないか」。これも強制的に義務づけるというふうに受け取られると思います。 その後、(1)、(2)ですけれども、(2)の「新会社が行う新規建設は法的基盤を持つ契約に基づき」というもので、これも法律で義務化してしまうのは、つくるということを義務化してしまうのはおかしいんです。これはやり方がほかに考えられると思いますが、義務化してしまってはいけないと思います。 それから「(1)契約の手順」の(1)の「国・地方と各新会社の間で、民営化に当たり、あらかじめ『今後建設すべき路線の優先順位の判断基準』及び『最大投資検討額』」。これは、別の紙で後で少し説明させていただきますけれども、最大投資限度額という概念がよくわからない。前にもこれについては問題提起しました。 4ページ目の「(2)新会社が予定された新規建設を実施しないこととなる場合の取扱い」。 先ほど言ったことと少し重なるんですけれども、4行目の「また、その措置を、あらかじめ新会社に対して、貸付契約及び建設契約において明らかにしておくべきではないか」というのが、何かペナルティーがありそうな感じがして変だなと思います。 ○田中委員長代理 ちょっと聞こえなかった。 ○猪瀬委員 受け取り方としては、ペナルティーがあるような感じになっているんです。
○今井委員長 それでは、どちらにしますか、大宅委員にしますか。 ○大宅委員 この委員会がマスコミに取り上げられるのは、すごくいいんですけれども、何か面白おかしくであったり、内部が対立しているだとか、変節しただとかというように、割と興味本位に書かれることに対して、私は大変危惧しておりますが、この間途中で退室するときに申し上げたように、なるべく早く借金が返せて、それから政治とか行政の介入が防げて、それで民間のインセンティブが働くと、それは最大多数の国民の利益になるということに関しては、みんな共通の認識のはずなんです。その認識で集まってきていて、それからほかの人のいろんな意見を聞けば、そっちの方がいいかなと考えが変わってきたりするのは当たり前のことでありまして、それが妥協だと言うのか、私は大人の判断、いわゆる常識であろうというふうに思いますし、よりよい案に集約するということが必要だというふうに思います。
○今井委員長 それでは、中村委員お願いします。 ○中村委員 今の大宅さんのお話は、私は途中まで全く同感でございます。我々は、それぞれ考えはあるんですが、お互い影響を受けて、そしてまた必要なこと、相手の方が正しいと思うことももちろんあるわけで、それに歩み寄っていくのは当然で、これが何も悪いことでも何でもなく、それが本来、委員会のあるべき姿だと思っています。
○大宅委員 せっかくまとまりそうだったのに。 ○中村委員 ほかのことで必要なのは幾らでも皆さんと歩み寄りはいたします。 ○今井委員長 まとめるつもりでいたんですけれども、かえって議論が大変拡散いたしまして、問題のポイントは、やはり返済をやるために保有機構ということを中間整理で考えたわけですが、その問題について一定の条件があれば認めてもいいという御意見が出てきております。
|
|
○松田委員 ちょっと1つ、2つ。要するに今、事務局から出ている資料も、道路公団の債務を何年で返して、何年でできるかというのはありますけれども、最初我々が議論したのは40兆全体をどういうふうに返していくか、これが大変厳しいことだというのは、先ほど私も申し上げたし、川本さんもおっしゃっている。そうすると、確かに道路料金の中には、新規建設分と債務返済分が入っているということまではそのとおりだと思います。しかし、その債務返済分というのは非常に大きな部分に私の概念ではふくれ上がっていって、この新規建設分というのは道路公団だけ考えるならいいんですけれども、そうではない限りかなりの分が債務返済の方に回っていると、構成がフィフティーフィフティーなのか知りませが、だけどそう思うんです。そうすれば、今の段階でもって不採算のものをつくらないというのか、あるいはそうではなくてもっと中村案のような形で、順序を持っていってつくるとすれば、ほかの税金の付かない金を使わざるを得ないと、これはどうしたってどこかから金を持って来ないといけないものですから、それは避けて通れないだろうというふうに私にはどうも思えるんです。
もう一つは、我々が中間整理で言った中で。 ○今井委員長 今おっしゃったことが、よくわからないんだけれども。 ○松田委員 だから、40兆の債務の返済に充てないといけない部分というのが、かなり大きいんではないかと、そうするとどこまでつくっていくのかわかりませんけれども、道路料金だけでこれからの道路が本当につくれるのかという問題にぶつかるでしょうということが1つです。だから、別のことも考えなければいけないのではないですかというのが1つです。
○今井委員長 今おっしゃったことについては、私は全く賛成です。反対はありません。 ○猪瀬委員 全然つくらないと言っているわけではないわけだから、何度も言うけれども集中投資を、例えばあと2年間お金が出ていってしまうわけですから、そのお金で進捗率が20%以上のものだったら3兆円ぐらいなわけだから、集中投資であと2年ばらまき型で出ていってしまうよりは、民営化会社が供用路線を増やすためにやった方が収入も増えるわけですよ。そういうことを松田委員も提案されていたわけで、また内部留保ができた時点でまた建設も可能であると、あるいは合併施行方式もいろんな形でできると、フレキシブルにいろいろ考えられるわけですが。
○中村委員 私は、借金返済が最優先だと思っています。 ○猪瀬委員 それであれば、中村委員御自身も機構から支出するということではなくて、セカンドベストとしての提案というか、今日は事務局で1つありましたけれども、そこに問題点もいっぱいありましたが、そういう形でおっしゃっていただいた方がいいかと思うんですけれども。 ○中村委員 私はセカンドベストではなくて、ベターなものがあるんではないかとずっと思ってきたものですから、それを探して、PFIとかいうのも、事務局の方にこういうことも考えてほしいとお願いしたわけです。それで出てきたのがこれで、どう考えても機構から出す方がベターだと、それにまた舞い戻った結論です。
○大宅委員 どう考えても機構からの方がいいとおっしゃった、そのどう考えてもの中身をもう少し詳しくお教えいただけませんか。 ○中村委員 だから、今日事務局で出していただいたもので見れば、どれを出してきたって、いろいろ問題出てくるではないですか。会社で支出するということになると、内部留保するにしたって、それはとても法人税を免れることはできないとか、そうした類いの問題はたくさんあるではないですか。
○猪瀬委員 法人税の免除はだめでも減価償却費はありますからね。 ○今井委員長 機構をつくって機構から支出しないということにしますと、リース料というものを料金を2つに分けて、1つは返済、1つは建設というふうになってくるわけです。その機構に入れるリース料を減らした分が、新しい会社の内部留保になるか、あるいは今日話が出た特別勘定になるのかというようなことに考え方としてはならざるを得ないんです。
○松田委員 事務局に教えてほしいんだけれども、この事務局で提案をした、今の今井さんのお話のあった内部で法人税は全部ゼロになりますと、免税になりますというようなことというのは、実例があるんですか。
○田中委員長代理 ありがとうございます。 ○藤田参事官 先ほど広畑企画官が説明したのも、免税になって全然税金を払わなくていいという説明はしてないと思います。これは松田委員御指摘になったとおり、法人税の特例措置と言いますのは、事務局でもいろいろ前例を調べて考えましたけれども、一定の内部留保から積み立てをして、それを道路供用後に適切に繰り戻すという、まさに課税の繰り延べでございます。
○松田委員 だから、鉄道で使われているものを一気に資金調達をして投入することが難しいから、ならして法人税は後で同じだけ払いますと、そういうやり方のものなんで、決してこの今のやり方で道路をどうつくっていくかということが適切な方式とは思わないですね。
○田中委員長代理 今日冒頭に私が申し上げたんですけれども、えらいかたくなに自説に固執しているように、中村先生がちょうど対面に座っておられるので受け取られておるかもしれませんけれども、中村委員が非常に柔軟であると同様に、私も開かれた委員会で、衆寡敵せずということもあるわけでありまして、言わずもがなの点もあるかもしれません。特に今の点なんか私はもう少し何とかなるんではないか、債務をゼロにする必要はないので、だからそのプロセスでいろいろやっていくのに私の案がいいのではないかということで、必ずしも納得しなかったので主張してきておったんですが、それはもう横っちょに置いておきます。
○広畑企画官 2点ありまして、1点目の今、田中委員がおっしゃった、補助金のところですが、私ども今日イメージ図をつくりましたので、資料2−1をお開きいただければと思います。資料2−1のその3で「機構から資金支出を行う場合」と、少なくとも我々はどう考えてつくったかということを説明申し上げますと、私ども中村委員の指導を受けてどうするかということで、もう一度整理した形であります。
○今井委員長 この返済の方は、皆さん大体定額で固定しろというお話で、金利4%とかということでね。ですから、これは計算すればきちっと出てくると思います。だから料金収入があった中で、返済をきちっと先に決めてしまうわけです。これはもう料金収入の中の最優先事項、そしてあと交通量の変動があったりして料金収入が増えたり減ったりしますけれども、それを10年かそこらか、ある一定期間こういう補助金として使うと、つまりプールされているわけですから、プールというのは料金の中に建設費が入っているわけですから、それをある一定期間使うと。交通量の伸びがなければ、それはうんと減ってくると。
○田中委員長代理 その歯止めも、仮に広畑さんの御説明では資金支出が10と書いてあるけれども、毎年積み上げたものが50年以内に返せるのがひとつの歯止めになるということをおっしゃっている。これは確認ですけれども、そういう意味ですね。 ○今井委員長 初めに返済の額を決めてしまって、それより料金は余裕があるわけですから、それをある一定期間積み立てておいて、それを優先順位に基づいて新しい会社が引き受ける新規事業に補助金として回すと。どうせ新しい会社というのは、恐らく収支率は40%ぐらいのものしか手がけられないと、今までの供用中のものだって、収支率が100 を超えているのが幹線しかなくて、そのほかのところは全部そこで埋まっているわけですから。
○田中委員長代理 別の言い方をすると、要するに、仮に直ちに民営化会社をつくるとして、その債務総額に資金支出すべき幾らかを上積みして貸付料を計算すると、そういう言い方になりますね。
○今井委員長 新しい会社は、収支率の範囲内で自分で調達できますね。それは自分で返すんですよ。 ○田中委員長代理 もちろん。 ○今井委員長 足りない分を補助金で払うと。 ○田中委員長代理 渡し切りの金を、幾ら渡し切るか知りませんけれども、いい、悪いはともかくとして、意味をちゃんと理解しておかないと間違いますから、そういう理解ですね。 ○中村委員 これは事務局にお願いしたいんですが、この資料2−1のその3の図に、もう一つこれをモディファイしたものとして、右下のところに新会社以外にも新々会社というのも付けいただけませんか。機構からの補助はこれが限度だとしたとき、それより一番安く引き受けるところに出してやってもらえばいいわけです。それで会社の方はできないとなったときに、ここで初めて国費なり何なりでやるということです。それこそこれは経営的に最大の判断だと思うんですけれども、それで判断してもらって、参入してくれるところがあれば参入してもらうと。それでできないもので、それでも必要ならば国でやるしか手がないと、そういうふうにすればいいと私は思います。 ○松田委員 今井さんのお話も、中村先生のお話も、ここのところは非常に国というものを良心的に、あるいは善意に解釈して非常に信用されていると。
○中村委員 そんな危険が心配ならば。 ○松田委員 だから、返すだけにしたらいいじゃないですか。 ○川本委員 私としては本当にそこが心配で、やはり今井委員長も、中村委員も、国の介入に対してと、債務の返済について非常にオプティミスティックでおられると思うんです。私たちの世代がツケを払うからということを言っているのではなく、やはりもう少し国の介入というものに対して、現実的と言っては少し言葉が悪いかもしれませんけれども、お考えをいただけたらなと。 ○中村委員 だからたとえば10年経ったら、これと同じような委員会をつくって、川本さん若いんだから委員長やってそこで判断すればいいんじゃないですか。 ○川本委員 でも、10年の間にもう債務は六十何兆になってしまうわけで、そうしたら本当に破綻するということなので。 ○松田委員 先ほども5年でもいいから見直して、いずれにしても見直しは必要だと思うんです。ですけれども、30年前からつくっているこの道路も、5年に一遍ずつは確実に見直しをして、それがどんどん増えてこうなったんです。だから、今までの落第生が急に優等生になって、明日から勉強しますと言ったって、私は信用できない。 ○中村委員 こんな厳しい試験官がいっぱいいるところで、それがまた5年後に、その中でも一番厳しい人が委員長になってやったら、それはきつい縛りですよ。 ○松田委員 もう二度と道路の問題には触れたくないと思っている人が大部分だから、そんなのは無理ですよ。
○今井委員長 私も、決してつくりたいんではないんですよ。だけれども、私どもが与えられた委員会のタスクがそういうことになっているから、それに沿って結論を出しましょうと、そうじゃないと我々の出したものが、今までの政府筋の国会での答弁とか、そういうのと食い違って採用されなくなる恐れがあるということを言っておるわけでして、だから、それはうんと厳しい歯止めをかけたらいいと思うんです。だから、まず返済を優先して、返済を確実にして、なおかつ毎年の料金収入で余裕がある分は、ある一定期間建設に回すということにして、そしてベースにある借入金については、負担する会社が確実に返済するように自主性を持って判断して借りるということにするわけです。
○松田委員 そろそろ時間ですから、今のでもって、次回に私はその内部留保があれば十分だと思っているんですが、それだけではと言うんなら、どういう方法があるか考えてみますけれども。 ○中村委員 こういうふうな絵は書けませんか、松田さん。 ○松田委員 書けない。とりあえずは、ここまで議論してきたんだから、今のセカンドベストをファーストベストに上げて、資金の支出もないという形でその場合に建設をどういうふうにするかを考えましょうよ。 ○田中委員長代理 冒頭に言ったのは、私の話だけではなく、皆さんも、中村先生にも曲げていろいろお願いしたいという気持ちも込めて、私ははじめのページに書いたつもりなんですが。 ○松田委員 向かい合っているお二人がファーストに上がっていただかなければ。 ○田中委員長代理 ファーストがどうとかではなくて、民主主義に基づいて開かれた運営をされておるわけですから、そこはおのずから大宅さんではないけれども、大人になれということでありますからあれですが、いずれにしても、松田さんがさっき保有機構について、いろいろ御心配なさったようなこともあるから、私も非常にそれを懸念してずっと持論を言ってきたわけです。それが保有・債務返済機構方式でどう担保されるかということ。
○今井委員長 わかりました。そういうことで次回にそういう仕組みを事務局でもう少し詰めてもらってよろしいですか。次回は、そういう相談をします。
○猪瀬委員 急に今日渡されているので、もっと分析してみないとわからないから、次回にさせていただきたいと思います。
○今井委員長 だから、私が言っているのは、法人をね。 ○猪瀬委員 松田さんの言っていることと、今井さんのおっしゃっているのは、それでいいと思います。 ○今井委員長 だから、私が言っているのはその点だけです。 ○田中委員長代理 2つの公益法人の扱いについては、今日、松田さんが御説明のときに言及されましたね。あの考え方を基本的にまずやってみるということが、法律的にも、現実問題としても非常に重要だと思っております。つまり、この案を見ましたけれども、これよりかは松田さんがおっしゃったことの方が、事務局が勉強したものがありますけれども、法律的に松田さんがおっしゃったことが可能であれば、その方が一番合理的だと思います。 ○猪瀬委員 今日いろいろ出た、先ほど事務局ペーパーで、川本委員なり、私なり少し訂正をいろいろ入れましたね、ああいうのは反映させて、もう一回つくり直してほしいということ。
○今井委員長 だから、その場合は、保有機構というものを前提にして、そしてそこから補助金を出すという以外の建設の形を考えると、こういうことでいいですね。 ○田中委員長代理 その点は、私と川本さんだけが抵抗勢力だったわけですから、その考え方はなかなか捨て切れませんけれども、しかし、この先ずっと議論していって最後にやっぱり具合が悪いという話がもしあれば、それは別として、皆さんが2対5で賛成されるのに、私が反対すると、しかもセカンドベストとしても反対する。ということまでは考えてはおりません。 ○川本委員 抵抗勢力とか言われてしまうと、すごく困るんですけれども、私は今でも保有・債務返済機構を設立をするのが最もいいスキームとは思っていません。多数派の意見に従うということなので、その点は明らかにしておきたいと思います。 ○今井委員長 ほかの方が抵抗勢力なんだろうと思いますよ。 ○田中委員長代理 そう言っていただければわかりますけれども、ただ、あくまでもこういう審議会の議論というのは、今日だれがおっしゃったか記憶がありませんが、大宅先生がおっしゃったんですね、初めに言っていた議論の過程で、あるいは勉強の過程でだんだん変わってくるわけでありまして、ベストはなかなかつくれないとしても、しかしベストは初めから主張はしなければいけないけれども、しかし、それぞれ皆さんがベストを言いながらベターになっていくんだろうという気はします。
○大宅委員 委員長、1つ質問があるんですけれども。 ○今井委員長 どうぞ。 |
|
○大宅委員 政治的ないろんな配慮をしないと、採用されない可能性があるみたいなことをおっしゃったので、大変それが気かがりなんですが、私は一切高速道路はつくらぬみたいな話以外でも、政治的に我々の努力が無になる可能性というのは多々あるんですか。
○今井委員長 そうではなくて、私はあくまで閣議決定に基づいて、私らはこの仕事をしていまして、総理から何回も閣議決定に基づいてやってくれと言われていますし、国会答弁でも30年を50年にしたということを言っているから、新しいものを全くつくらないという結論でスタートすると、これは採用されないと、こういうことを申し上げているんです。 ○大宅委員 それは我々の中には全然ないでしょう。それ以外にも何かあるのか。 ○今井委員長 いや、あくまでもこれに沿って、ここから逸脱していなければいいわけです。そういうことです。 ○猪瀬委員 私は、とにかく行きつ戻りつしながらいろいろやってきたと思うんですけれども、やはり意見集約して、この間の分割のお話もある程度紙にしましたけれども、私は田中さんや、中村さんの大人のセンスで、ある程度皆さんまとまってきているわけですから、保有機構方式ということが(1)で、2番目に保有機構では建設費を支出しないと、これは(2)で、この2行をつくってくださいよ。@とAは不可分じゃないと。 ○今井委員長 いや、もう一つあるんです。別のやり方で建設をする仕組みを考えると、この3つなんです。3つじゃないと中村さんは捨てられないと思います。 ○中村委員 そうです。 ○今井委員長 それで、事務局の方にお聞きしたいんだけれども、一体24.6円/kmの中で、既供用路線分と新規の分とがどういうふうになっているかということはあるんですか、ないんですか。 ○柴田次長 ありますね。 ○片桐次長 料金改定の際に、2つのファクターがありまして、1つは既存のプールを拡大することに伴う必要額。
○今井委員長 わかりました。それでは、要するに2,000 キロとか、20兆円ということをまず忘れて、返済に回すお金というのは、計算すれば簡単に出てくるわけですから、金利は変動の一定条件を置かなければいけません。それは簡単に出てくるわけですから、それで仮に50年でやって、それ以上これぐらいあるという計算はできるわけでしょう。 ○片桐次長 今の交通量を前提にして、その年間収入をはかりまして、年間の走るのがわかりますから、それを50倍する。その時点で、既存債務返済に当たるものがどのぐらいあるかというのは、ロジカルには出てまいります。 ○今井委員長 それは、交通量の変動によって、将来非常に変わってくるかもしれないから、交通量の変動がある分を返済ではなくて、毎年毎年やっていくわけですから、毎年毎年収入があるわけですから、そういうふうにやれば、返済が遅れてしまって、建設に回るという心配はないんではないですか。そういう仕組みを私は考えてもらいたいと。精一杯全部使うというわけではないんですけれども、そういう仕組みを考えてもらいたい。仕組みの問題を検討するということで、よろしいですか。
○猪瀬委員 あれは財務省がおかしいですけれども、それはいいです。
○大宅委員 それは賛成です。 ○田中委員長代理 さっきも委員長に確認しましたように、今、40兆返すという話と、もちろん9,342 をつくる前提で、24.6円かけるキロメートルですか、それと150 円が料金のベースになっているということなんですが、さっきどなたか答えられたように、要するに40兆をベースにしてはいけないですね。これから新しくつくりたいと、建設したいと、50年以内に償還すると、30年ではなく50年にしたと、この20年間にどれほど建設をするのかという話を、その金額を債務総額にプラスして、それを長期固定するという考え方になりますねという御主張があり、私が賛成するかどうかは別で、建設の考え方はそういうことになりますねと、その中から渡し切りの補助をするというのが今日の御説明だったんですね。 ○今井委員長 そこのところは、これからもう少し議論しないとね。 ○田中委員長代理 ただ、資金を回さないというのは賛成なんだけれども、長期固定のベースになるもとの債務総額は何なのかということ。
○川本委員 スキームを考える上で、今、田中先生がおっしゃったように、何年をベースにというのはすごく大事なことで、松田委員がお出しになった案で歯止めがかかると私が少し思ったのは、最長40年というのを限度にしているからです。そこの点をやはり確認させていただきたいと思いますし、それと一緒に猪瀬さんがおっしゃったように、私は料金の値下げを実現していくことを含め、新規建設の分を計算するなら何年をベースに考えているのかはっきりさせないといけないと思います。 ○今井委員長 料金値下げは、新しい会社が5,000 億ぐらいの管理費があるわけですから、この管理費をいろいろ努力して削減したり、今、外の法人になっているようなところを吸収して、そして関連事業をいろいろやって、そこで利益を上げるなり、そういう形になると相当大きな利益が出ますでしょう。出資者は国ですから、国に配当するよりも、料金値下げで還元していくという考え方が取れると思うんです。それは、この民営化をやった非常に大きな効果だというふうに世の中から評価されると思うんです。 ○川本委員 それはそうだと思うんですけれども、今、普通に返せば30年で返るものを50年に延ばすというところに、やはり大きな議論があるわけです。余り安易に50年をベースに、そこで建設できるものが幾らかみたいな計算をするには、私はもう少し議論が必要だと思います。 ○今井委員長 今のままでいくと余剰資金が必ずあるわけですから、建設の分が料金の中に入っているわけですから、必ず出るんです。 ○猪瀬委員 これは30年で返せるという建前で、あと20年分が建設だということになっているわけですけれども、それは必ずしも建設だということになっていないので、今、川本さんがおっしゃったように、50年を40年に減らすと、できるだけ短くするということが当然仕組まれているし、今言った10年なり20年なり増えた分は、建設だけではなくて、今言った値下げに回すためのお金として考えるということも、本来だったら十分に考えられているわけです。
○柴田次長 数字の話ですから、少し整理をして私の方からお答えさせていただきますが、JHの高速道路料金の24円60銭には建設費が前取りされております。それは今、御議論がありますように、建設しなければ30年程度で返せるというのは、事実のとおりでございます。
○猪瀬委員 だって閣議決定では、50年を上限としてと、できるだけ短縮を目指すと言っているわけで、例として40年というのを挙げているわけだから、別にそれが45年か39年かはわかりませんよ。ただ、50年めいっぱいで考えてしまうと、できるだけ短縮を目指すと言っていることは、そこはここでおざなりになるので確認した方がいいと思うんです。 ○松田委員 30年で返るというのは、道路公団だけを計算するからでしょう。例えば、首都高や何かのものは、国や何かの出資を増やしたとしても、今ある借金をそれで全部カバーすることはできないわけでしょう。したがって、その分も含めて返さなければいけないということになると、やはり相当期間はかかってくると思います。
○片桐次長 松田さんに少し確認したいんですけれども、四公団の総債務、総有利子負債をすべて40年で元利均等で返すという前提でしょうか。 ○松田委員 だから、返すとすれば、先ほど出したようにかなり難しいわけですから、かなり固定資産税をいじくるとか、いろんなことをやらなかったらはまりませんということを私は何回も言っているわけです。 ○片桐次長 厳密な計算は、また後でせざるを得ないと思いますけれども。 ○松田委員 後でと言っていないで、もう計算しないと間に合わない。 ○片桐次長 例えば、40兆を金利4%で40年で元利均等償還しますと、約二兆円ぐらいになると思っています。
○松田委員 だからできなかったら、これは建設もヘチマもないんでありまして、まず返すんだから、その部分が減ってくるんです。 ○今井委員長 だから、40年だと無理だと言っているわけで。 ○松田委員 何年ならいいんですか。 ○今井委員長 10年違えば二十何兆違いますよ。 ○田中委員長代理 それが今日森田さんが計算してくれた話だね。 ○今井委員長 それは単純ですよ、収入かける10年で計算すればいいんですから。
○川本委員 条件付きです。 ○田中委員長代理 それは私も言おうと思った。 ○川本委員 私が仕方なく容認しているのは最初に申し上げた条件付きでの保有・債務返済機構ですので、そこのところは私は譲れません。 ○田中委員長代理 私は、今日冒頭に私個人ではないけれども「○はじめに」のところに書いてあるとおりでありまして、こういう会議ですから、まとめなければいけないというのはわかりますが、ただ、いろいろ議論していって、やはりコアの問題にかかるとどうも初めのところが引っかかっているからだなということを、いまだに思っていますので、セカンドベストと言ってきましたけれども、本当に条件を付けて、本当に条件が実行できるのかという辺りは、もう少し検証しながら議論していきたいと思っております。
○今井委員長 前に進まなくなってしまうんですよ。ですから一定の前提を置いて検討をずっと進めていって、最後に賛成できなければ賛成できないとおっしゃっていただくのは、これはしょうがないかもしれませんが、今から賛成できないと言ってやっていくと進まなくなってしまう。そこはひとつ御理解いただきたいと思いますけれども。
(「はい」と声あり)
○今井委員長 では、どうもありがとうございました。 |