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道路関係四公団民営化推進委員会委員懇談会記録

平成17年3月17日(金)14:02〜16:49
場所:道路関係四公団民営化推進委員会室(虎ノ門第10森ビル3階)


○猪瀬委員 時計が今2時2分であります。ただいまより道路関係四公団民営化推進委員会委員懇談会を開きます。
 民営化推進委員会として、既に52回会合をやっております。その後、委員懇談会になって以降はナンバーを振っていないんですが、委員懇談会としては、今日は12回目になります。民営化委員会と通算すると64回目となります。
 今日の出席者ですけれども、国土交通省からは谷口道路局長、金井有料道路課長、吉田日本道路公団本州四国連絡橋公団監理室長、澤田道路事業分析評価室長。
 日本道路公団からは、近藤総裁、今遅れていまして、3時40分に着くということであります。山本理事、奥山理事、奥田理事。
 首都高速公団、高橋理事、藤井理事。
 阪神高速公団、河田理事、並川理事。
 以上、出席者です。
 配布資料でありますが、資料1から資料2、資料3、資料4、資料5、資料6、資料7、資料8、資料9、資料10、それ以外に猪瀬委員提出資料があります。資料については、順次進行しつつ明示していきたいと思っております。
 前回、保養所、あるいは分室をテーマにやりました。ほかに幾つかテーマがありました。今日もまた保養所並びに分室、そしてあとは料金収受の新規参入についてどうなっているのかということもやります。さらに幾つかやりますが、その前に、奥山理事が5分だけしかいられないということなので、奥山さん、5分だけしかいられないというのはどういうことですか。

○奥山理事 申し訳ありません。今日はちょっと様々なスケジュール上、労働組合との団体交渉がございまして、本日が回答指定日となっております。これは全体の組合のスケジュールの上でこういうふうにセットされているわけでございまして、決して当懇談会を軽視しているわけではございませんが、日程の都合上どうしても都合がつきませんで、こういうことになりました。労働組合の交渉についても、職員の理解と協力が民営化の成功のためにはぜひとも必要なことでございますので、組合との交渉も大変重要なことだと思っております。公団側の交渉時の責任者として私が出席しなきゃいけないということがございまして、誠に申し訳ありませんが、冒頭だけ出席させていただくということで。

○猪瀬委員 一言だけあれなんですが、労働組合との交渉というのが理由だということですが、今、道路公団改革というのは国民の利益のためなのか、職員の利益のためなのかということが問われているわけですね。そういう場合に、国民の利益のためにこの民営化委員会懇談会が開かれているわけですが、労働組合との団体交渉は、時間をあと1時間ずらすとか、そういうことがなぜできなかったんですか。

○奥山理事 3月11日に開催の時間等の設定をお聞きしました。既にもうそのときには回答指定日の時間等もセットされておりまして、なかなか小回りがききませんで申し訳ありませんが、こういうことになりましたので。もっと早めにお聞きして対応するということがあれでしたらと思いましたが、いろいろ努力をしてみましたけれども、今回は回答指定日ということで指定もございまして、多岐にわたる回答をしていかなきゃいけないということでございまして、こういうことでございます。

○猪瀬委員 お帰りになる前に一言だけ質問させていただきます。
 労働組合の問題と関わりがあります。40歳の年収が867 万円だとこの前資料として出ましたよね。そして課長級以上、およそ450 人ぐらい5%の給料返上だと伝えられてきておりますけれども、40歳で867 万円、あるいは55歳で1,300 幾らでしたっけ? 事務局、ぱっと言ってくださいよ。

○奥山理事 55歳で1,364 万円です。

○猪瀬委員 55歳で1,364 万円と。奥山さん、これは世間相場から見てかなり高い給料だと思うんですけれども、労働組合に対して、この問題はどのようにこれから団体交渉で話するわけですか。

○奥山理事 今の数字は、ちなみに申し上げますと、大卒トップクラスのモデルケースですので、平均からすれば、一番出世した場合ですからもうちょっと低いとは思いますが、組合との関係においても、賃金交渉においては、これから国公との関係において考えてやっていかなきゃいけないと思っております。したがって、まだ民間のように決算が出て、それに基づいて対応していくという段階にはなっておりませんが、国公等の状況も見ながら対応していきたいと思っております。また新会社における給与体系を含む人事制度についても、働いた人は働いたなりに、働かない人はそれなりの評価をして、やれるような新しい仕組みを考えていっているということでございます。

○猪瀬委員 トップクラスの大卒の給料が1,300 幾らだと。55歳でトップクラスの人がと。平均給与を出してくれと言ったら、年代別平均給与で30歳で五百何万円という給料が出ているわけですね。

○奥山理事 504 万円です。

○猪瀬委員 30歳504 万円は平均給与であって、これは同世代トップエリートの給料じゃないでしょう。30歳のあくまでも平均給与でしょう。

○奥山理事 平均給与とトップクラスと2種類ありまして、平均ですと、55歳で1,018 万円です。

○猪瀬委員 とにかく55歳ぐらいのときには差が開いているけれども、30歳、40歳で普通の世間並み相場より高いんじゃないかと思うんですけれどもね。

○奥山理事 国家公務員等が人事院勧告を出すに当たっては、民間企業を幅広く調査して、それでもって人事院勧告を出しているということでございますので、これをベースに考えていく必要があると思いますが、30歳で差が開いていないのは、まだこの段階において、それほどの、例えば役職につくという段階ではございませんので、差がないというふうに認識しております。

○大宅委員 10月に民営化を控えて、これまでの労働組合との交渉とは全く違う形をとっているはずだと私は思うんですけれども、どういうところがどうふうに違ったか、違ったところがあったらお教えいただけますか。

○奥山理事 現時点においては、やはり道路公団としての交渉ですので、道路公団の性格を持っております。ただ今後、民間会社になるに当たってどういうふうに引き継がれるのかというものを提案して、いろいろ意見交換をしているというところでございまして、スムーズな移行を前提にして、民間企業としての人事制度、給与を含む人事制度については、いろいろ意見交換をして、スムーズな移行をしていきたいと思っております。

○大宅委員 今の時点では、今までの道路公団と同じことをやっていらっしゃるわけですか。

○奥山理事 現時点はまだ道路公団の体系でおりますが、これから新しい制度を入れていくというように今検討している、意見交換も含めてしているというところでございまして、スムーズなソフトランディングをしていきたいというふうに思っております。

○猪瀬委員 今の大宅さんの質問に絡めてなんだけれども、近藤総裁は、課長級以上の450 人について、5%の給与の返上を求めています。更に全職員に対しても同じように給料の自主返上を求めたいと、こういうふうに近藤総裁は言っているはずですが、今日の組合の団交では、どのようにそれについて奥山さんは交渉なさるわけですか。

○奥山理事 現時点では、賃金の回答は、まだ回答前ですから内容は申し上げられませんが、返上については、総裁はまずトップから順に差をつけて傾斜的にやるべきであるということで、幹部の8等級以上の職員450 名についても5%の返上をお願いしたわけでございます。ただし、総裁メッセージのところには書いてございますが、一般の職員、7等級以下の職員についても、特別手当については検討しているということも表明しておりまして、これは全職員にこの表明は伝わっているということで、特別手当については検討しているところでございます。

○猪瀬委員 特別手当の比重が年収の5%から1割ぐらいになるわけですよね。料金徴収手当だの、用地交渉手当だの何とか手当で。

○奥山理事 特別手当というのはボーナスのことです。

○猪瀬委員 ボーナスについては対象になるの。

○奥山理事 検討していると。

○猪瀬委員 今僕が言ったのは、料金徴収手当とか用地交渉手当とか、それは自分の仕事なのに、大阪市役所じゃないけれども、そういういろんな手当を付けているんでしょう。そういう手当は今回の交渉ではどういうふうにするんですか。

○奥山理事 今回の交渉では、まだ見直す段階になっておりませんが、新人事制度、民間企業においてどういうふうな仕組みがいいか、手当がいいかというものについては検討して意見交換をして進めていきたいと思っております。

○猪瀬委員 この委員懇談会でそういう手当をやめるべきだと言った。今回の組合との交渉にはテーマになっていないわけ?

○奥山理事 テーマにはなっておりますが、まだ回答の段階ではないので、これから回答するので、これから交渉していくということになると思います。内容のことについては、これから答えますので、テーマには賃金も手当もなっております。

○猪瀬委員 それから、もうお帰りの時間だとわかっていますが、社宅も組合員がほとんど入っているわけですが、それについても、社宅から出ていくようにという交渉も今日入ってくるんですか。

○奥山理事 これは、現在社宅のあり方については、保有から借上げにシフトするという基本方針を持っておりますので、その方向が出れば、具体的な社宅の入れ替えということが出てまいると思います。これは入居者の同意も得ながらやっていくと。あるいは3分割による転居というのがありますので、こういうものも踏まえながら、何度も転居させるというわけにはいきませんので、そういうものも踏まえながらやっていくということにしたいと思っております。

○猪瀬委員 じゃ、次回からは、ちゃんと国民の利益と職員の利益をきちんと理解した上で、委員懇談会の日程を優先するようにしてください。労働組合に対して1時間待ってくれと言えばいいだけのことですから。

○奥山理事 早めに懇談会の開催についても教えていただければありがたいと思います。

○猪瀬委員 では、奥山理事が退席いたします。議事は引き続き進行します。

(奥山理事退席)

○猪瀬委員 今日は、先ほどの出席者のところで、いつもの国土交通省と道路公団、首都高、阪高の方の理事の紹介をいたしましたが、本日、不動産鑑定士の宮田勝弘さんをお呼びいたしました。こちらにいらっしゃる方です。宮田さんです。
 なぜ今日宮田さんをお呼びしたかというと、前回の保養所と分室の件で交換契約書を出してほしいということを前回2月4日の委員懇談会で要求しました。その後交換契約書は出てまいりました。交換契約書が出てまいりまして我々が分析してみたところ、様々に不可解なところがある。この不可解な部分について、今日は、奥山さんがお帰りになったので、奥田さんがこれの担当になるわけですね。奥田さんは、結局、理事として担当範囲はどこからどこまでなんですか。

○奥田理事 用地管理部ということで、特に最近はSA、PAの事業推進企画本部といったところを中心に仕事をしておりますが、もともとは用地の取得等も業務でございますので、今回の交換契約につきましても、私の方から説明させていただきます。

○猪瀬委員 すると、この間、奥山さんが回答したのは、なぜ奥山さんが回答を、あれは保養所だから人事ということですか。

○奥田理事 奥山の方は、保養所が担当ということと、現在の進めております不動産の売却につきまして担当しておりますので、今までは説明申し上げていたということでございます。

○猪瀬委員 それでは、資料2をごらんいただきたいと思います。
 蓼科高原荘について、資料2の6番のところを見ていただきたいんですが、蓼科高原荘の取得価格は21億5,300 万円である。奥山理事は「土地と建物の両方の額の合計額」と答弁されたが、交換による取得である以上、土地代は含まれず、建物の建設費と思われるが、いかがか。
 そういうことをお尋ねしたら、出てきた回答が、「蓼科高原荘の取得価格は21億5,300 万円で、交換により取得した土地及び建物の取得価額を含んでおります。その内訳は、土地が7億2,000 万円、建物が14億3,300 万円です。」という回答が来ているわけですね。次のページをめくると、その内訳がまた書いてあります。
 そこで、猪瀬委員提出資料というのが一番後ろの方にありますので、資料10まであって、その後猪瀬委員提出資料がありますので、その猪瀬委員提出資料で最初に、ちょっと順番が混ざって綴じてありますけれども、猪瀬委員提出資料とそれから日本道路公団提出資料が2つあります。一番最後のところにきています。猪瀬委員提出資料の偽造ハイカの図があるところをちょっと省略してめくっていただきまして、3つ目のところに「蓼科高原荘の交換契約」という図がかいてあります。それからその次のページに、交換契約書に基づいてどのように土地が交換されたかという図がかいてあります。
 日本道路公団提出資料の方の交換契約書というのを同時に広げていただきたいと思います。ここでたくさんの地名とか物件名が出てまいりますが、それを見ていると少し頭がこんがらがると思いますので、あくまでもこの絵にしたやつを見ながらお話を聞いていただきたい。蓼科高原荘の交換契約というところです。
 では、奥田さんにちょっと質問したいんですが、この蓼科高原荘は92年でしたね。道路残地と宿舎が16億7,400 万円である。それと現金を5億4,400 万円付けて、それで1都4県11か所の不動産が道路残地・宿舎ですが16億7,400 万円。そこに現金を5億4,400 万円付けて、現金をおまけみたいに付けているんです。それで東洋観光事業株式会社の蓼科高原荘、土地・建物付で22億1,800 万円と交換したということであります。
 このときに、蓼科高原荘は、7,000 坪ぐらいある非常に広いところですが、建物はプチホテル風であります。そのプチホテル風の建物に14億3,300 万円かかっている。土地が7億8,500 万円。こういうふうにこの交換契約書から読み取れたわけですが、そもそも建物がせいぜい高くても5億円ぐらいじゃないかと思われる。高くても5億から6億円ぐらいなんですが、16億7,400 万円の道路残地に、そもそも5億4,400 万円の現金を付けたのはどういうことでしょうか。

○奥田理事 これは交換契約でございますので、等価で交換するということでございます。まず公団の渡し財産、また向こうから受ける財産、これは、それぞれ土地・建物につきましては、鑑定評価額をもって算定をしております。また、蓼科高原荘の建物につきましては、これから立ち上がったものを公団が受け取るという交換契約であったものですから、向こうから提出されました設計図、または建設費の見積、これを道路公団サイドで審査をいたしまして額を決めるということでございます。この際に、向こうから受ける蓼科高原荘の土地・建物に比べまして、道路公団の提供する道路残地・宿舎、この額が不足をいたしまして、この不足分を現金5億4,400 万で、これを支払ったものでございます。

○猪瀬委員 今の説明、非常に不可解なんです。建物がそもそもなぜ14億円もかかるのかということが理解できないんですがね。しかも交換契約して、まだ更地の時点で建物を建ててもらってから交換すると。自分で建物を発注すればいいだけですよね、それもよくわからない。
 不動産鑑定士の宮田さんにこの間、蓼科高原荘を見てきてもらったんですが、あの建物が仮に14億円の値段がついて、値段というか、その建物の建築費が14億円かかっているということなんだけれども、それは坪単価261 万円になるんですね。まず普通ではあり得ないんじゃないかと。坪単価100 万円以下が普通だろうと思うんですね。
 そこで宮田さんにお尋ねしたい。あの建物は、坪単価、つまり14億3,300 万円の建設費がかかっているんだが、坪単価で見ると261 万円であると。これは同種同等のものと考えて、あの時点で、普通だったら常識だったら幾らぐらいですか。

○宮田鑑定士 あの時点で坪260 万ということでしたので、非常に楽しみにお伺いしたんですね。ぶっつけ本番でカメラも入ってちょっと驚いてしまったんですけれども、当時の建築費、平成2年、3年のときでああいった保養所で、平米30万ですから坪当たり90万から100 万前後ですか。で同時に、ホテル木曽温泉というのがございましたけれども、1,890 平米で5億6,600 万円ですから、これも平米で直しますと平米単価30万、坪100 万から90万ですか。ですから、見たところ、使っている部材もそれほど高額な部材でもございませんし、私の目から見て坪90万から100 万、平米30万というふうに評価しました。

○猪瀬委員 今のホテル木曽温泉というのは、ちょうど同じ時期に建てられた木曽の村営のホテルでありまして、大体同じぐらいの大きさで建設費が5億6,000 万円です。大体その造りとかレベルも同じぐらいだというと、坪100 万円以下というのが宮田さんのお答えですけれども、蓼科高原荘も同じやっぱり坪100 万円以下のはずであるということなんです。奥田さん、これはどうして坪260 万円というふうな値段になってしまっているんでしょうかね。

○奥田理事 実は、本当は図面とか積算の資料を持って御説明できればよろしいんですが、道路公団の文書保存の期間が過ぎておりまして、そういった鑑定評価の書類とか、建物の積算の資料とか、今、道路公団にはございません。ただ我々、当時仕事に携わった者に聞き取りの調査しておりますが、この段階におきましては、中身的には、ここが大変寒いところで極寒地ということで、外壁等寒冷地対策に相当お金がかかったということを聞いております。それから、ここに建物の鑑定結果というふうに出ておりますが、この建物の鑑定結果というのは、どこをどこまで費用を入れておられるのかちょっと私はわかりませんが、この建物のほかには、もともと蓼科の土地は原野だったものですから、これを別荘地に変える土地の造成費用、それから構内の取付道路、それから外構工事、あそこにテニスコートもございまして、テニスコートの工事費というようなお金もかかっているというふうに聞いておりまして、現在残っておりますのは、交換の契約書でございます。私ども公的な機関でございまして、事務の執行に契約どおりやるということは、その契約の根拠につきましても、きちんと事務が処理されてきたものだというふうに我々は確信をしております。

○大宅委員 さっき図面とか設計図の時点で、この22億というのは上がってきて、それにオーケーをしたわけですよね。その後のチェック、でき上がってから後もチェックは当然されているわけですね。それと第三者がちゃんとしているというのは、今見てそんなにかかっているものではないということだとすると、設計図では坪261 万かかるようにしたけど、実はそこでごぼごぼに抜いてしまって、誰もチェックされないならオーケーという話というふうに疑われてもしかたがないように聞こえるんですけれども、どうなんですか。

○奥田理事 ごもっともな御意見だと思います。公団におきましては、こういう建物を受けるときには、完了の検査をいたしまして、設計図書どおり完成できているかどうか、これを検査した上で物を受理するという決まりになっておりますので、そのように事務が処理されたものと思っております。

○大宅委員 それは今もう既に証拠はないわけね。それと、そもそも、そんなに坪261 万もかかるところに保養所をつくる、それはちょっといくら何でもコストパフォーマンスが悪かろうという話は出ないんですか。

○奥田理事 かなり前の話でございまして、当時の者の話を聞いたところによりますと。

○大宅委員 いやいや、昔だからじゃなくて、つくるのに際して、やっぱり限度というものがあるじゃないですか、普通の常識で考えたら、そんなに寒いところでお金もかかるようなところじゃなくて、もうちょっと安く仕上がるみんなが喜びそうなところを別に探そうじゃないかとかいうことが動かないんじゃないかということを伺っている。

○奥田理事 当時といたしましては、この民営化のようなことで、早く売却するというようなことは想定しておりませんで、長い管理を考えましたら、この寒冷地対策というのをしっかりやって管理費を安く上げた方がいいというような判断のもとの設計であったというふうに聞いております。

○猪瀬委員 宮田さんね、今の奥田理事の答えでは、14億かかった理由は寒冷地対策、つまり工事に寒さに耐えるような壁とか、多分、窓とか、そういうものをいろいろ工夫したとかということになると思うんですが、それから取付道路やテニスコートだというようなことを言っているんですが、それでも14億3,300 万円はかからないと思うんです。いかがですか。

○宮田鑑定士 一般的にテニスコートとかの造成費ですが、土地費の方に回ると思いますので、ただ、テニスコートが建物に含まれているとしても、平米1万1,000 ぐらいで今でもできますので、テニスコート1面大体500 平米か600 平米、2面ありますから、倍にしても1,500 万から2,000 万弱ですか。というような建築費になりますし、私も楽しみに行ったわけですが、260 万円をどこに使われているのかなというのがまだちょっと今でもよくわかりません。

○猪瀬委員 わからないというのは、わからないじゃなくて、それは260 万も使われていないということでしょう?

○宮田鑑定士 まあ、そうです。ですから、建築の材料とかそういった見積ですか、そういうものをちょっと拝見したい気持ちは今でもございます。

○猪瀬委員 それはないと言っているわけです。それで常識的な線から考えてみたいんですが、宮田さんは坪100 万以下だという、92年当時の建物の幾つか例を挙げて、坪100 万円ぐらいというのをちょっと言ってもらうとわかりやすいんですが。もう一つは、坪260 万円クラスの建物というのは、大体どこに存在するのかということもちょっと挙げてもらいたい。

○宮田鑑定士 当時の建築費のこういった鑑定の資料というのがございまして、平成2年のときのものなんですが、建物鑑定資料ですね。これで7階建てのコンクリート、RCなんですが、ホテルで平米32万、坪で100 万弱です。それから、こういったゴルフクラブハウス、2階建てのRCなんですが、これがちょっと今高いんですが、33万8,0000円。平米ですね。坪で100 万ぐらいですね。それから福祉施設、これがやはり30万3,000 円ですね。これも福祉施設の保養所みたいなものですが、安いもので27万。それから、これが福祉施設で鉄筋コンクリートの2階建て、これも同種同程度なんですが、31万2,000 円です。
 当時二百六、七十万というと、元長銀のビルなんですが、これは平成7年にできたと思うんですが、290 万から、そのくらいの約三百万弱で建築されました。内装を最高にするというと、桜の皮を張ったり、いわゆるイタリア製の紙のクロスを張ったりとか、いわゆるビニールクロス以上のものを使いますし、日本間でも総檜とか、畳も違いますし、壁も材料も違うというところの違いがございますし、それから、これは茅野市の役所で調べた、これは公団さんにいただいた資料なんですが、平成5年で課税標準額が3億4,100 万ということで、これは鑑定のこういった専門から見ましても、倍にしても6億8,000 万ですか。倍にしないまでも、最高値6億ぐらいじゃないかと。ですから、14億の建築費が。

○猪瀬委員 話の途中だけれども、固定資産税等の課税額が3億4,000 万円ということですね。

○宮田鑑定士 ええ。

○猪瀬委員 固定資産税の評価額というのは7割ぐらいが多い。5億の7掛けで3億5,000 万ぐらいですから、課税当局がこれを5億円ぐらいの建物だと見積もっていると理解してよろしいですね。

○宮田鑑定士 そうですね。専門家が見ていますので、建築士も見ていますので、そこら辺の金額をやはり私以外の方でも見ているなというのは実感いたします。

○猪瀬委員 奥田さん、だから、結局これは5億円の建物、高く見ても6億円の建物だと課税当局も見ているし、不動産鑑定士も見ている。にもかかわらず、14億円も建物代を払っている。そうすると8億円がどこかに消えちゃったことになりますよね。というふうに普通考えられるわけです。何で8億円が消えたんだと思いますか。

○奥田理事 今回の交換契約でございますが、建物につきましては、向こうがこういう建物を建てると言ったことが設計図書を持ち、またその建設費については、その積算の資料を持ち、これを道路公団が審査をして価格を決定したといったことでございますので、これは今あるものをどう評価するということとはまた違うのではないかということでございます。
 建築の場合は、この設計に基づいてどの数量の部材をどの価格で使用したと。それからその当時の労務賃金の状況はどうかといったことに当時に遡ってこれを、建設費を求め直さなければ、この妥当性というのは出てこないというふうに思っておりまして、今、宮田さんの方から、これではトータルとしてどれぐらいの価格だという例を示されました。非常に参考にはなりますが、今回我々の求めた額というのは、建設費そのものを積算しておりますので、これにつきましては、我々も御指摘を受けて、我々なりに調査してみたいというふうに思っております。

○猪瀬委員 この建物が実際に幾らかかったか、奥田さんの方でもう一度再調査できるんですね。

○奥田理事 先ほどないという資料でございますが、道路公団にないわけでございますが、契約の相手方様、こちら等にもいろいろお願いをし、探していただいているということで調査を開始しております。これは素人の話よりも、やはり建築士、また鑑定士さん、それから弁護士さんというような第三者に調査を依頼するといったことで対応した方がいいだろうということを考えておりまして、今後第三者による調査を実施するということにしております。

○猪瀬委員 第三者による調査というのは、不動産鑑定士と弁護士と、それから?

○奥田理事 建築士。

○猪瀬委員 これは公団が委嘱するわけですね。

○奥田理事 はい。

○猪瀬委員 それはそれでやっていただきましょう。しかし、僕もいろいろと建物を見てきて、坪単価幾らというのは、大体建物を見れば直観でわかりますので。それから宮田さんがプロとして不動産鑑定士で、これはせいぜい5億円、あるいは6億円だろうと。ある程度実質的な結論は出ているわけですね。

○奥田理事 先ほど申し上げましたように、宮田さんの方は十分おわかりだと思いますが、過去のものを鑑定するというのはかなり難しい話でございまして、当時の資材の状況、それから労務単価の状況ということで大きく変化するものでございますので、この辺につきましては、詳細な調査が必要であるというふうに考えております。

○猪瀬委員 同種同等の建物について、先ほど不動産鑑定士の宮田さんから幾つか資料を出して、今そこに出していますけれども、当時も坪100 万円以内が常識ではあるんですね。それから、先ほど言いましたように、260 万円もする場合は、あの悪名高い元長銀のビルが坪単価290 万であると。坪単価100 万円ぐらいが当たり前ですよ。六本木ヒルズも大体坪単価80万ぐらいだと言われています。ですから、坪単価260 万というのは異常ですね。いずれにしろ、8億円がそれによって消えたわけですけれども、東洋観光事業にも問い合わせて、その当時の設計図なり、設計図というよりも、そのときの建築費等の資料を出してもらうということでよろしいわけですね。

○奥田理事 時間が経っておりますので、着実に手に入るかどうかわかりませんが、依頼をしてみたいと思っております。

○大宅委員 これはその当時の建築資材だとか労賃だとかがもしかしたら高かったかもしれない。もしかしたら正しいという結果が出るかもしれない。でも、問題はそこじゃなくて、長銀のビルと同じぐらいのお金をかけて保養所をつくるということが正しい判断だということをしたことがおかしいと私は思うんです。

○奥田理事 これはそのときの判断でございまして。

○大宅委員 誰のお金だということが全然感覚がなくていらっしゃるんじゃないですか。

○奥田理事 交換に供した不動産でございますが、もともとは事業用の費用でございます。道路公団31年から高速道路の建設管理を中心に事業をやってまいりますと、一度その事業の用に使った資産、例えば、道路建設の当時職員の宿舎とか、事務所で使った事業の不動産を事業が終わるといったことで不用の不動産になってしまう。それから、道路公団も事務所の効率化というようなことをやっておりまして、管理事務所なんかも間引いてきておりまして、そうしますと、廃止した管理事務所の職員の宿舎といったものが使わなくなるというようなところを今回の財源にしておりまして、我々、高速道路の事業費そのものをこういう保養施設に使ったわけではなくて、一度事業の用に供した後の施設をこのように利用させていただいたわけでございます。公団としては、公団に最後まで不動産が残るということではございませんで、公団すべての有料道路が償還したりなんかしますと、すべて国のものになるということでございます。そういう。

○猪瀬委員 お言葉の途中ですが、すみません。猪瀬委員提出資料、先ほどの図の次のページをちょっと開いていただけますでしょうか。
 交換は東洋観光事業株式会社というところと交換するわけですが、左側の道路公団の下諏訪宿舎、石和荘、猿橋宿舎、岡谷残地、茅野残地、鷺宮宿舎跡地、本郷宿舎跡地、昭和町残地、甲府富竹残地、鶴ヶ島残地と。これだけの土地を東洋観光に蓼科の別荘をもらうために渡している。もしこれが適正価格で渡していれば問題ないというか、問題は少なくなるわけですが、東洋観光はすぐに、ごらんのとおり、右側ですぐに売却を始めます。ということは、東洋観光としては、この交換契約した土地を転売することによって利益が出ると、こういうふうに判断したと思います。なかなか売らなかった土地が若干ありますけれども、ほとんどはすぐに売って、多分、利益を出しているというふうに思います。
 したがって、今の奥田理事の話で非常に不可解なのは、残地があったら、当然残地を自ら不動産屋に頼むなり何なりして売却処分すればいいだけでしょう。売ればそこで22億円が入るわけでしょう。22億円が入って、それが道路建設費並び通行料金の値下げに反映されればいいわけでしょう。これは。それをわざわざ何で交換する必要があるのか、そこのところがさっぱりわからないわけですね。しかも、5億5,000 万円もお金をくっ付けて、これは多分、実際の建設費だと思いますよ。5億5,000 万円もお金をくっ付けてなぜ渡す必要があるんですか、そこが理解できないんです。自分から不動産の処分をすればいいわけでしょう。

○奥田理事 その当時は、この蓼科に保養所が必要であるという判断していましたので、その財源にこういった事業の用に供したものを。

○大宅委員 さっきは、こっちのこういういろんな要らなくなったものができたからやると。どっちが卵でどっちが鶏なんですか。保養所が先ですか。これは売ることが先ですか。

○奥田理事 この場合は、やはり蓼科の保養所を公団が求めた。その財源としまして、この事業の実施から出てきた不動産を使わせていただいたということになるかと思うんです。

○大宅委員 公団としては、直接売っちゃいけなかったんですか。

○奥田理事 公団といたしましても、この不用の不動産、これにつきましては、売ってきてはおります。これはなかなか処分しきれないものとか、まだ売らずにあったものとか、こういったものでほかの財源にしたということだと思います。

○猪瀬委員 大宅さんね、つまり道路公団というのは、お客さんに料金を値下げさせようという発想がないということと、利益を出そうという発想がないということだと思うんです。だから、民営化すれば利益を出さなければ、給料が上がったり下がったりというか、給料は上がらないわけであって、したがって、公団というのはそういうところなんだなということを改めて思った次第なんですがね。
 ただ、先ほどの図ですけれども、鷺宮宿舎跡地と本郷宿舎跡地は、東京の都心と名古屋の都心が、この図を見ると、これは根抵当権が10億円付いているわけです。これは登記簿を見てみたんですけれどね。そうでしょう。そのくらいの価値のあるものなんじゃないですか。この東京の鷺宮って、西武線の高田馬場から10分ぐらいですよね。それと名東区というのも住宅街だから。

○奥田理事 先ほど申し上げましたように、個々の施設の鑑定評価とか個々の不動産の資料が今ございませんので、この内訳の一つ一つの土地が幾らの交換財源になったのだと今聞かれましても、我々ちょっとお答えできないのが。

○猪瀬委員 わかりました。
 そうしたら、これを東洋観光にそれぞれ売買価格を聞いてみたらどうでしょうか。資料を出してもらったら。これは確かに鷺宮と本郷宿舎跡地は、これは両方合わせて10億円の共同担保ということでしょうが、それとそれとしまして、それぞれ転売したときの価格はどのくらいだったのか。これを東洋観光だったら資料を持っているんじゃないですか。

○奥田理事 私どもは1992年3月19日の交換契約で一応東洋観光との、その行った先につきましては5年間の転売を禁止すると。

○猪瀬委員 5年間の転売を禁止するって、すぐ売っているんじゃないか。

○奥田理事 道路公団が承認した場合を除きまして禁止ということになっております。

○猪瀬委員 ということは承認したわけ、5年間転売するなと言って、それでそれは道路公団が承認した場合はいいと。これは全部承認したわけね。

○奥田理事 承認したというふうに想像されます。ということは、その書類はございません。

○猪瀬委員 だったら、5年間転売しちゃいけないというのをなぜ付けておいて、それで承認するというのがよくわからないですね。

○奥田理事 実は急激な不動産転がしによる儲けを、できるだけ交換契約によって相手方が不動産を転がして儲けるということのないように5年間の転売の禁止を入れたものでございます。ただ、この時期でございますが、不動産はこの数年前から急激に一本調子で下がっている時期でございまして、相手方としても、持っておるとどんどん価値が下がるといったことで、売り手の見つけた段階で早く売りたいという事情があったというふうに聞いております。

○猪瀬委員 宮田さんどう思いますか。

○宮田鑑定士 事前にこの全土地を評価させていただいたんですが、売り渡されたというか、譲渡された金額はほぼ妥当に適正範囲内だと思われます。ただ、幾らで売ったか私もわかりませんので、ただ、私の評価では適正範囲内だったと思います。

○猪瀬委員 何が?

○宮田鑑定士 この受け渡しの財産ですね。左方の合計金額。

○猪瀬委員 適正範囲というのはどういうことですか。5億円付けているわけでしょう。

○宮田鑑定士 そのキャッシュと建物についてはよくわかりませんが、その土地だけの評価、全部で16億数千万だと思いますが、その金額は私の方の査定でも、ほぼその範囲内でおさまっております。

○猪瀬委員 土地は7億と書いているでしょう。

○宮田鑑定士 それは取得の方ですね、取得した方の。ですから、公団さんが渡した方、渡し財産の方の16億ですから。左方のトータルの金額ですね。

○猪瀬委員 16億のものを何で7億で渡したのか。言っている意味がちょっとわからない。道路残地を16億で渡したわけでしょう。そして土地の評価が7億になっているわけでしょう。建物代が14億になっているわけですね。更に5億円現金を付けたわけでしょう。16億にね。

○奥田理事 道路公団から渡した財産でございますが、猪瀬委員からつくっていただいた資料が正しいわけでございまして、土地・建物、土地が16億、それと建物が、ちょっとこれは土地・建物と差金5億でございまして、今、宮田参考人の方から言われたのは、この道路公団の持っている道路残置・宿舎の価格が16億なにがしで妥当ではないかというふうに言われまして、それと、トータルの現金と公団の持っている不動産と合わせたものと、この蓼科高原荘の土地・建物22億なにがし、これと交換したものでございます。

○猪瀬委員 土地代は7億ぐらいなんですか。

○宮田鑑定士 これは東洋観光事業さんが渡された土地ですね。これもほぼ適正な範囲内かなと思われます。平成4年当時ですね。

○猪瀬委員 そうすると、建物代14億が全部その差額が行っちゃったということですか。

○宮田鑑定士 そうですね。ですから、いわゆる税務上優遇される交換とは違って、いわゆる本当のお金とお金の交換という契約ですね。

○猪瀬委員 本来の等価交換だったら税金はかからない?

○宮田鑑定士 はい。土地は土地、建物は建物。

○猪瀬委員 これだと利益が出ちゃうわけですよね。8億円ぐらいかかっちゃうでしょう。

○宮田鑑定士 これはその交換とは違って、ほんとに22億のお金と22億のお金を交換したみたいな契約ですね。

○猪瀬委員 5億5,000万円 くっ付けてつじつま合わせたわけだ、これね。

○宮田鑑定士 つじつまとかそういう、関係ないことなんですが。

○猪瀬委員 あと交換契約について、若干疑問点を幾つかお尋ねしたい。例えば、道しるべ会館がありますね。あれは池尻大橋のすぐ近くにあります。それから芝分室があります。例えば、道しるべ会館の土地を等価交換するのに当たって、同時に上野毛かなんかの宿舎を横浜市の緑区と交換していますね。交換して横浜市の緑区に宿舎をつくるわけですか。それがよくわからない。つまり、わざわざ上野毛の土地を売って、緑区のより離れた土地をなぜわざわざ交換するのか理解しにくいんですけど。

○奥田理事 これは道路公団が上野毛に古い宿舎をもともと保有しておりまして、ここの土地を東急観光の方から二子玉川の再開発に要する代替地といいますか、土地として売ってほしいという話がありまして、それを売ればそれで終わりだったんですが、ちょうど道路公団も独身寮が必要だとか、道しるべ会館が老朽化しているというようなことがございまして、そういった公団の方の希望と東急電鉄の希望が合致して交換契約をしたものでございます。

○猪瀬委員 それは単に売却すれば、道路公団の利益になったわけですね。つくりたかったら、別につくればいいわけですね。

○奥田理事 必要なものはつくり、また不用なものは売るという形でもよかったわけでございますが、そういう不動産を有効活用させていただいたということでございます。

○猪瀬委員 結局、この今ある保養所とそれから分室を、分室も保養所ですけれども、これから売却するはずです。
 そこでお尋ねしたいんですけれども、売却する場合にそちらのデータを調べたら、蓼科高原荘の最低売却価格が1億2,300 万円になっている。少なくとも課税当局の固定資産税の評価額を見ても5億円から6億円の、22億円の価値が5億円から6億円に減っちゃったとしても、5億円ぐらいで売れる可能性が十分にあるものを、何で最低売却価格を1億2,300 万円と設定したんですか。

○奥田理事 道路公団、民営化を控えまして、償還をできるだけするといったことと、民営化後の会社の固定資産の比率をできるだけ下げるといった基本的な考え方で、現在、研修所、それから保養所、分室等の売却を進めております。この売却に当たりましては、やはり時期的に、民営化前にできるだけ売却を促進したいということもございます。そういったことで、この売却の価格につきましては、不動産鑑定士さんの方に鑑定を依頼いたしまして組んだものでございます。昨今、この蓼科等のリゾート地の価格の落ち込みというのはかなり激しいのではないかというふうに思っています。

○猪瀬委員 不動産鑑定士が評価したペーパーはあるんですか。

○奥田理事 現在、これは売却の手続をしておりますので、そのものは現在出すわけにはいきませんが、売却が終わりますれば、そういった書類も出せるのではないかというふうに考えております。

○猪瀬委員 蓼科高原荘が売却の手続をしているという情報は、道路公団のホームページにわずかに載っているだけで、ほとんどみんな知らないですね。それから、売却の公示の期間が2週間ぐらいしかないんじゃないですか。そして、それについて実際に応募してきたというか、 それを知って買いたいと言ってきた人たちがどのくらいいるんです。つまり、それだと周知徹底していませんよね。

○奥田理事 蓼科高原荘につきましては、申込者が2名でございます。

○猪瀬委員 たった2名じゃ、競争になりませんよね。

○奥田理事 2名でございますので、2名で競争の入札をするということになります。

○猪瀬委員 これは常識で考えてみても、7,000 坪の土地があって、それなりのプチホテル風の建物があって、それを1億2,000万円で買えるのだったら、大宅さんにも冗談で言ったんだけど、2人で6,000 万円ずつ出して買おうかって。我々関係者だから買うことできないけれども、普通、そう思いますよ。大変なお買い得物件で、こんなものを、22億円したものを1億円で売ったなんて言ったらとんでもないことですよ。
 そこで、宮田さんにお尋ねしたい。適正な売却価格は?
 今、道路局長の谷口さんがちょっと帰ります。

(谷口道路局長退席)

○猪瀬委員 適正な売却価格というのは、宮田さんどのぐらいだと思いますか。

○宮田鑑定士 1億円が土地値で、建物は、先ほど坪260 万円でと言われていましたが、現在でも三、四億はするかと。ですから、合計で四、五億はするような気がいたします。

○猪瀬委員 どう考えても四億、五億はすると。1億2,000 万円だったら、ここにいる記者の人たちも五、六人でお金を出し合ったら買えちゃいますからね。
 それで、宮田さんにお尋ねしたいのだけれども、こういう資産売却のケースで、こんな低い最低売却価格をつけますか。

○宮田鑑定士 実際、こういった経済不況を表していますよね。負債を背負ってそれをマイナスして10億円の物件だけれども、マイナス10億円の負債をプラスマイナスで0円とか、そういうのは実際ございます。有名なところもございまして、当時数百億したものを今、100 万円で売却されているところもございますけれども、全部負債をマイナスしております。

○猪瀬委員 これは、こっちは?

○宮田鑑定士 当該物件、もし、これは例えばですけれども、競売とか出された場合、大体六、七掛けですから、それであったとしても、二、三億円は競売でもする物件だと思います。

○猪瀬委員 2件しか応募がないと。奥田さん、公示したのはたった2週間。普通の人はこれは知らないんじゃない。それを売っているというのは。

○奥田理事 我々、売却につきまして、ホームページで常にずっとページを開いてお知らせをしてきておりますので。また、こういった売却につきましては、現地に案内等をできるだけするようにしてきたわけでございまして、公団のホームページを何名見ているかと言われますと、そういうあれかもしれませんが、公団としては、ホームページを広く見ていただくようにお知らせしていったというふうに。

○猪瀬委員 これは最低売却価格を3億円ぐらいにして、売却相手を探すというのは、不動産屋に頼めばいいことでしょう。あるいは競争入札をするにしても、これは期間を長くしないと人が集まって来ませんよ。何でそんなに2週間とか短い設定なんですか。

○奥田理事 これは売却の物件が、不動産は道路公団はこの後も分室等を控えておりまして、できるだけ売れるものを早く売っていきたいということもございまして、このようなことにしたわけでございまして。

○猪瀬委員 同じところで売っているわけじゃなくて、全国に散在しているわけだから、別に一つ一つ順番に売っていくことはないのであって。ちょっとお尋ねしますが、2月4日に委員懇談会を開いて、そのときに保養所と分室があると。それは初めて公になって、そこからすぐに売却だということで、幾日から幾日まで公示されたんですか。そんなの皆さん知りませんよ。

○奥田理事 前回の売却の話は、分室について売却をするという話であったというふうに私は記憶しておるんですか、不動産につきましては、保養所につきましては、もう既に早くから売却の手続をして既に売れているものもございますので。

○猪瀬委員 蓼科の公示期間はいつからいつまででした?2月に入ってからでしょう。

○奥田理事 2月10日でございます。

○猪瀬委員 2月10日から幾日までですか。
 だから、この間の委員懇談会でこれが問題になってから急に公示して、2月10日に公示して、そして3月に初旬に締め切ったでしょう。どこに、そんなのいつ出て、それじゃ、普通の人はわかりませんよ。それは買いたくても、2週間ぐらいで判断できない。

○大宅委員 なるべくたくさんの人に知らせて、なるべく高く売りたいという発想はおありでないのでしょうか。

○奥田理事 私ども、持っている不動産をできるだけ高く売りたいと、また確実に売りたいということでございますので、おっしゃるように期間が短かったということであれば、我々も評価をどうするということなんですが、今回2名応募があったということについては、やはり、この2名の方で入札を実施するということになるかと思います。

○大宅委員 どこか週刊誌が道路公団バーゲンセールみたいなことを記事にしてもらうとか、番組をつくってもらうとか、そうしたら、ものすごい数がきっと応募があると思います。

○奥田理事 できるだけ記事にもしていただきたいというふうにお願いしまして、私ども売却するときには、できるだけニュースリリースとして出しますので、ひとつお願いしたいというふうに思っております。

○猪瀬委員 今までの売却物件は公示期間は何日ですか。公示期間は、今回2月10日から幾日までですか。そうしたら、随行員の方、誰か答えてくださいよ。

○JH随行者 売却の方は、奥山が今までやってきたものですから。

○奥田理事 後ほどお知らせしたいと思います。

○猪瀬委員 僕は道路公団のホームページで見たら2週間ちょっとだったんだよね。これでどうやって買う人が出てくるかなと思ったわけです。今、本社に電話かければいいんだよ。ちょっと誰か随行員の方。そんなのはすぐわかるでしょう。ホームページに載っているんだから。

○JH随行者 失礼いたします。入札申込み、若干不確定で申し訳ございません。確認いたしますが、2月10日から3月1日までが期間であったと思います。広報手法ですが、読売新聞、これは関東紙でございますけれども。それと先ほどご指摘のJHホームページを活用して掲載いたしております。

○猪瀬委員 2月10日から3月1ということは、2月は28日までしかないので実質2月いっぱいですね。どうしてそんなに短いんですか。
 応募状況を見て延ばすという発想はないんですか。随行員の方、今の。

○JH随行者 失礼いたします。応募状況により締切りを変更するということはございません。

○猪瀬委員 ほかの売却についてみんな2週間から20日間ぐらいなんですか。

○JH随行者 はい、さようでございます。

○猪瀬委員 しかし短いね。宮田さん、2週間ぐらいというのは、普通ですか。

○宮田鑑定士 そこはちょっと期間のことはよくわかりませんけれども。

○猪瀬委員 一般的に周知徹底するのは、どのぐらい?

○宮田鑑定士 二、三か月必要かなという感じはしますけどね。

○猪瀬委員 普通、周知徹底するのに、噂で広がってきますからね、普通だったら2か月ぐらい必要でしょう。たたき売りを始めるわけですか。これは奥田さん。

○奥田理事 売却の価格につきましても、適正な鑑定評価額、これをとりまして、これを最低価格というふうにしております。

○猪瀬委員 ほかの売却についてですが、湯河原のマンションが800 万円ぐらいで出ていますね。これはすごい安いんですけど、僕は関係者だから買えないけれども、これは知っていたら買いたいです。ところが、ほとんど知らないんですね。リゾートマンション、違いますか、これは800 万円ぐらい出ていますね。

○奥田理事 830 万から898 万まで。

○猪瀬委員 これはいつからいつまで公示していますか。

○奥田理事 これは平成16年の10月1日から公示をしているという資料はわかりますが、何日までやったという資料は。

○猪瀬委員 何日までやって、どのくらい応募があったんですか。

○JH随行者 ちょっと手元に資料はございませんが、先ほどの申込み期間につきましては、同様の2週間になっています。

○猪瀬委員 申込数はどのくらいあったんですか、売却が決まったんですか。

○JH関係者 申込数の方は把握しておりませんが、3室ございまして、2室が売却済みで、1室が今日資料を提出しておりますが、定価売却中ということで売却の手続中でございます。

○猪瀬委員 定価売却というのは僕はわからないんですけど、何で定価売却なんですか、競争入札じゃないんですか。

○奥田理事 競争入札で落ちなかった不動産ですね、これを最低売却価格で、申込みの早い方に売却するといったことで、湯河原の1室につきましては、現在まだ売れておりませんので、申込みを早くしていただいた方に売却をするということでございます。

○猪瀬委員 公示期間を延ばせばいいじゃないですか。

○奥田理事 やはり公示期間というのは、ここからここまで申し込んだ方の中で競争するということでございますので、これはルールでございますので、結果を見て変えるというわけにはまいらないというふうに思います。

○猪瀬委員 なぜこんなことを言っているかというと、公示期間が二、三週間しかないということについて、つまり、一般の人に周知徹底していなければ、これはインサイダーまがいの取引になるんです。つまり、公団の関係者だけがこの情報を知っていると。公団の関係者がこの情報を知っていて、そして定価売却であれば、あるいは競争入札でもあっても、短い期間であれば札を安く入れられるわけですね。そういうことは考えられると思いませんか。実際にファミリー企業が誰かに手を回して買ったりしているということは、現実にあるんじゃないですか。

○奥田理事 これはホームページで公開をし、申し込んだ方によりまして、入札をして価格を決めると、競争入札で決めるということになっております。なおかつ価格につきましても、予定価格という最低の売却価格を公開してやっておりますので、インサイダーの取引ということにはならないと思います。

○猪瀬委員 20日間ぐらいだと、多分、知っている人は少ないと思いますよ。インサイダー的な色合いが強くなってきますね。したがって、そういう疑いを払拭するのであれば、公示期間を2倍から3倍にするなど、これからやるべきじゃないですか、奥田さん。

○奥田理事 公示期間を延ばすといったことにつきましては検討してみたいと思います。蓼科の2名というのは、実は私の方も2名しかなかったのかということもございまして、この公示期間の長さにつきましては、他の国の機関、それから裁判所、これらの広報の状況、また期間のとり方、これらを参考にして再検討してみたいというふうに思います。

○猪瀬委員 これから再検討するということでよろしいですね。20日じゃなくて、40日とか。

○奥田理事 これは、何日にするかと今この場で申し上げるわけにいきませんが、世の中のそういった類似の状況を見ながら検討してまいりたいというふうに思っています。

○猪瀬委員 多分、これは購入した人がすぐに転売している可能性がありますよ。あるいは購入した人とファミリー企業とどういう関係にあるかということも、我々も調査しなければいけないと思っているんですよ。

○奥田理事 特に売却の相手が誰かというようなことまで詮索をしてございませんが、その結果につきましては、御報告できるのではないかというふうに思っています。

○猪瀬委員 転売不可の期間を設けましたか。

○奥田理事 これは競争入札で相手に売るわけでございますので、そういった条件は付けられないというふうに思っております。

(近藤総裁入室)

○猪瀬委員 近藤総裁来ました。今、蓼科の保養所の件について奥田理事から説明を受けていましたが、22億円で交換したものが、土地代が7億円で建物代が14億円であると。今日、不動産鑑定士の宮田さんが建物代はせいぜい5億円から6億円だと。どう考えても坪100 万円もいかないだろうということなので、8億円が消えてしまったということを今、奥田さんに確認していたところですが、近藤さん、その件についてひとつ感想を述べてください。

○近藤総裁 遅れてまいりまして失礼しました。
 それで、お答えいたしますが、その前に、今日、予算委員会で質問通告が急遽入りまして、ひょっとしたら5時前に退席しなければいけない、こういう状況にありますので、あらかじめ御了解をお願いいたします。
 それで、蓼科の件でございます。8億円、少し高過ぎるんじゃないかと、こういうお話ですね。

○猪瀬委員 8億円が消えた。14億円で建物を建てているんだが、建物は実際には5億か6億だろうと。そうすると、8億円はどこかに消えてしまったということです。

○近藤総裁 だから、その8億円がどう見ても高過ぎると、こういうお話です。

○大宅委員 しかも、それを1億何ぼで売りに出すという、2人しかアプライがなかった。

○近藤総裁 その問題についても、それではお話ししましょう。
 まず、8億円高過ぎるんじゃないかと、こういうお話です。これにつきましては、私、大変重大な疑惑の指摘だと受け止めています。個人的にはこれは看過できないわけです。したがって、これは徹底的に調査をするように指示しています。それで、これも単なる内部調査では私は足りないと、そう思っています。これだけ重要な疑惑を公の場で指摘をされているわけですから、我々としてはしっかりとした第三者を交えたというよりも、むしろ第三者が中心となった調査をやっていただきたいと、そう思っています。また、そういう指示をしているところであります。これもできるだけ早くと、そういうふうに申しております。その結果次第では、適切な処置を私自身とろうと思っております。
 それから、その販売価格でございますが、この販売価格につきましては、私も安いなという感想を持ちました。テレビでしか私、見ていないんです。あそこは現場に行ったことは私はございませんので、テレビで見る限り、かなりのものだなと、そういう認識を私自身しておりますので、1億2,000 ということで多少安いんじゃないかと、こういう気もいたしました。それで事務方にも聞きましたが、これは第三者のしっかりとした評価に基づいて適正に値付けをしたものであると、そういうことだそうでございます。
 したがって、これはそういうことであれば、私、個人的には安いなとは思いますが、そういうことなんだろうと。最近、地方、特にリゾートの不動産価値は下落しておりますので、それは私自身の実感とは多少かけ離れているのかもしれない、そういう感じでおります。

○猪瀬委員 最低売却価格が1億2,000万円となっているけれども、先ほど近藤さんが来る前に、不動産鑑定士の宮田さんと話したんですが、今、来ていらっしゃいますが、固定資産税評価額が3億5,000 万円以上ということは、物件の価格としては5億円が普通だろうと。不動産価格が値下がりしているとしても、裁判所の競売でも7掛けぐらいが普通だと考えれば、安くても3億円ぐらいにはなるはずというのが常識であります。
 近藤総裁が来る前なんですが、この公示期間が2月10日から3月1日まで20日間弱しか公示していない。したがって2件しか応募していない。これは高く売る気であれば、公示期間を更に延長することは十分に考慮されるべきではないか。2月10日から、2月は28日しかないですから3月1日で終わりですからね。道路公団のホームページで見たり、あるいは噂で聞いたりする期間としては非常に短い。そうすると、インサイダー取引になる可能性がある。知っている人だけが得する、そういう可能性がある。
 そこで今、奥田理事に、期間を延ばすべきだと言いました。2件しか来ていないのだったら、5件、10件来るまで延ばせばいいじゃないかと申し上げたんですが、これについて、近藤さんの決裁を受けたいですね。この件について。

○近藤総裁 これは契約担当の事務方と、それから担当役員の意見を聞いて判断したいと思います。

○猪瀬委員 趣旨は十分理解していただけましたか。

○近藤総裁 今のお伺いしたことは理解したつもりです。

○大宅委員 今の総裁の頭のところの内部調査なんて生やさしいものじゃだめだと、大変力強いお言葉として承ったんですが、その総裁の意思が理事には伝わっていないというふうに私は感じたんですね。というのは、奥山さんは労働組合との交渉があるからと、一番担当の方が5分しかいられませんとおっしゃるし、先ほどから奥田さんのお答えを聞いていると、いや、昔のことだから書類はないことになっているんでしょう。それもいいんですけど、そのぐらい値段かかったかもしれない云々があるんですよね。近藤さんがいくら言っても踊らないんですか、皆さん。それがすごく心配なんですけど。

○近藤総裁 御指摘のようなことはないと思っています。表現の仕方は私とはまた違う方も大勢いらっしゃるわけであります。したがって、表現の仕方、それは人それぞれであろうかと思いますが、私の意思は十分伝えるように私も伝えている。表現しているつもりですし、また、役員あるいは職員の皆さんも十分に理解していただいていると私は信じております。

○大宅委員 要は、お金の効果的な使い方の話なんですね。これから民営化を控えていて、坪260 万という保養所、いくら何でも、いくら寒いところだからお金がかかると言っても、そんな長銀のビルと同じような高いものをつくるのはおかしいんじゃないかということが動かなかった。少なくとも前は。でも、今はこれだけ公になっているんだから、少しは変えようとしていますというか、そういうほのかのものでも見えてくれば、こんなにむかつかなくて済むんですけれど、何かそのまんまで守ろうとしているように聞こえてくるんですよね。すると、いくら近藤さんが呼べど叫べどという気がちょっとしたものですから。

○奥田理事 ちょっと私の表現方法が悪くて、踊らないんじゃないかというようなことを言われましたけれども、調査につきましては、我々一生懸命やるつもりでございますし、この不動産の売却につきましても、このような形で取り組んでいるところでございますので、そのコストに関する考え方、これは民営化に向けて近藤総裁の主導の下、我々一生懸命やっているつもりでございます。

○大宅委員 だから2人しかなかったら、もうちょっと延ばそうよとか、もっとたくさんの人に知らせるためにはどうしたらいいんだろうかとか、何か期間は決まっています、変わっていません、それからノーと動かないんだもの。何かその辺の柔軟性みたいなものがほのかなりとも伝わってくれば、私も少しは心安らかになるんですけど。

○奥田理事 既に公示したものを、結果を見て期間を延ばすというのはいかがなものかということでございまして、全般につきましては、他の類似のものを見ながら今後考えていくということを、検討するということを申し上げているわけでございますので、前向きに捉えていただければ幸いでございます。

○猪瀬委員 この件、もう少しで終わりにしたいと思っているんだけど、不透明な件がまだ更にあるので、その点だけ確認したい。岩手県岩手郡の安比グランドヴィラというのがあるわけです。これはマンション2室なんですけど、平成3年度ですから91年ですね。これの安比グランドビラの取得価格が9,100 万円なんですね。それで、部屋が2部屋、10階の1021号室と11階の1103号室、それぞれ70平米前後、1つは74平米、1つは64平米で、これが9,000 万円もするわけですね。一部屋4,500 万円ですが、これが交換契約で道路公団が入手しているんですが、交換契約の相手が甲・乙とありまして、甲は日本道路公団仙台建設局、乙は、交換契約の相手は、先ほどは民間の東洋観光事業という会社でしたね。乙は奥羽道路サービス株式会社なんです。これはファミリー企業です。そうすると、奥羽道路サービス株式会社に利益供与した形になりますよね。とてもじゃないけれども、等価交換とは言えない、不正に高い金額でリゾートマンションを交換していると思うんですね。それについて奥田さんどう思いますか。

○奥田理事 おっしゃるとおり、安比のマンションにつきましては、奥羽道路サービスが交換契約の相手方となっております。交換の価格につきましては、今、御指摘の価格でございます。これにつきましても、当時、安比高原のマンションというのはこれぐらいしたということでございまして、これも価格につきましては、道路公団としましては、適正な鑑定評価額をもって交換としておりますので、価格で不当な利益供与をしたということはあり得ないというふうに確信しております。

○猪瀬委員 こんな田舎のホテルが9,100 万円なんですけど、それで正しい評価額だとおっしゃるわけですね。現在の評価額はどのぐらいですか。
 続けてファミリー企業関係でやはりリゾートマンションの例で言いますと、この一覧表の中にある南紀の田辺東急リゾートビラというのがありますね。これは2室で1億8,000 万円もしていますね。これは92年度。それから京都の宮津にあるマリントピア天橋立、これが一部屋で8,300 万円もしていますけれども、これも92年です。92年は不動産価格が急速に下落しておりまして、それでもこの値段というのはすごい高いと思います。これも正しい不動産評価額だとおっしゃりたいわけですか。
 はっきり申し上げますと、等価交換の相手側はハイウェイ神戸というところですから、これはファミリー企業でしょう。利益供与じゃないですか。

○奥田理事 御指摘のように契約の相手方は、ハイウェイ神戸というところで料金収受を担当している企業でございます。
 この経緯でございますが、道路公団は淡路島と四国、淡路島と明石、フェリー事業を運行しておりまして、これが料金徴収期間満了によりまして、フェリーの事業から撤退をいたしました。このときの船員さんの寮というのが淡路島にございまして、これを使わないまま置いていたところ、そこのちょうど対岸でございます神戸に本社がありますハイウェイ神戸といったところが、ぜひ社員の保養施設として買いたいという話がございまして、公団の方も、関西地区で、できればリゾート型のマンション、保養施設がほしいと、取得したいと考えていた期にございまして、そういったことで契約したものでございます。
 それで、価格につきましては、何度も同じことを申し上げて申し訳ございませんか、適正な鑑定価額で決めております。当時、こういうリゾートマンションというのは、やはり高いものであったんだな、今考えますとそんな気がいたします。

○猪瀬委員 ふつうの国民は例えば家族4人でどこか旅行するとしても、その高額の高速料金代をいろいろと勘案しながらホテル代等も検討します。これが普通の生活者の感覚でありますが、道路公団では、そういう気持ちは一切なかったんじゃないかなというふうに、資料を見ながら思います。このファミリー企業に対して、今いろいろ弁明されましたが、利益供与があったんではないかと、こういうふうに疑われるわけであります。適正な価格というのをきちんと、より高く売れるように損失額ができるだけ少なくなるような手段を講じて売却すべきではないかと、先ほど言いましたように、公示期間が20日間というだけじゃなくて、インサイダー取引の疑いが再び生じるというようなことがないような売り方をきちんとやっていただきたいなと。近藤さん、よろしいですか。

○奥田理事 売却の方法につきましては、よく検討してまいりたいというふうに思っています。

○猪瀬委員 それで、5分だけトイレタイムをやりまして、今3時35分ですが、3時40分から再開させていただきたいと、こういうふうに思います。

(休 憩)

○猪瀬委員 では、再開します。よろしいですね。
 先ほどの続きですが、先ほどの猪瀬委員提出資料に蓼科高原荘の交換契約書がありますが、この交換契約のページの前のページを見てください。猪瀬委員提出資料の1ページ目をめくったところですけれども、偽造ハイカ被害について、再びまた実績値が出まして、当時、当委員懇談会で、このまま行くと300 億円になるだろうと予測しました。
 そもそもが、これを見ていただくとわかりますが、7月推計から10月推計に移るときに予想が違っていたんじゃないかと。7月、8月、9月が13億円、13億円、7億円であったのに、10月推計で見て実績値は20億円、25億円、14億円になっていると。次に、このときもまた、次に10月推計が7億円、5億円、4億円、3億円、2億円、1億円と移っていくように書いてあるんだけれども、それもおかしいじゃないかと指摘しましたら、実際に実績値は12億円だと。常に大体2倍になっている。12月推計で、今度は6億円と4億円、4億円、2億円、1億円となっていたのが、実際2月推計では11億円と9億円になっている。2倍だと。そのときもおかしいじゃないかと、こういう甘い推計をやっていたら、正しい予測ができなくなってくると疑問を呈したわけですが、再び今度の3月実績で見れば、2月推計の4億円が、やはり思ったとおり2倍以上の9億円になっています。
 ということで、これは近藤さんは夏休みだから前、人が多かったと、7月推計から10億円推計に移るときに言っていましたが、これは明らかにいつも裏切られていて、予想から2倍になっている。こんなにはずれる推計を出しているというのは責任をとってもらいたい。これ。担当、山本理事。

○山本理事 いつも毎回御指摘等おしかりをいただいておるところでございますが、毎回、大変恐縮でございますが、御説明を申し上げておりますように、ハイウェイカードの偽造の被害額につきましては、利用実績と販売実績の差が具体的には、今、ハイカの偽造額になってくるということで、今現在、そういう被害が出ておるわけではございません。それを推計していくというのは非常に難しい推計の方法であるというふうに学者の先生方からも御指摘いただいているし、また、私どもも御指摘いただいております。それをハイカの利用額との近似曲線でもって、ずっと今まで推計をしてきたところでございます。これについては前々から御説明を申し上げているところでございます。

○猪瀬委員 ちょっと御発言中ですが、次のページを見てください。
 うちの方でそういう近似曲線をつくってみました。全然違うじゃないですか、が、実績値が上の方で曲がっていっていますよね。予想値は下の方に張りついていますよね。これが学者のやった推計、こんなでたらめですか、そんなはずないでしょう。

○山本理事 引き続いて御説明させていただきたいと思いますが、ハイウェイカードの利用額についての近似曲線を使っておるわけでございますが、15年の2月に販売停止をさせていただいた後、一月で300 億、400 億とずっとあるわけでございます。400 億、300 億、200 億とずっと下がってきておるわけでございます。2枚目の表でまいりますと、2004年の以前のところの表につきましては、近似曲線、大変似ておる推計を出させていただいていると、こういうことでございます。
 ただ、委員の御指摘の具体的なこの秋から冬にかけての時期につきましては、最終の収束に向かう段階、300 億、200 億というような大きな数字から10億、9億、8億といったような最終的な局面に向かう段階では、少しずれが出てきていると、ぶれが出てきているというのは御案内のとおりでございます。これは今、近似曲線を用いた推計値の特性で、最後のところについては、少し、やはりどうしても小さい絶対値の中での誤差が出てくる場合があるんだと。ぶれが出てくるんだというようなことも御指摘をいただいたところでございます。これを私どもとしては、最終的な正確に表すような曲線がないかということで、先生にも今御相談をしているところでございます。
 そのときに、先生の御指摘は、今の近似曲線に何か別の付加するような要素を加味したら、似たような、今御指摘の実績に近い、あるいは最終的に数値についての結果が、修正の曲線が見つかるのかなということで、今それを御相談させていただいていると、こういうことでございます。そのときの先生の御指摘のところでは、こういうふうに1つの線ではなくて、幅で推計値を出すのが本来のこういうときの推計ではないかといったようなことでございます。

○猪瀬委員 山本さん、くだくだ言っているけど、これを見たら全然違うんだよ。全然収束しないんだよ。多少下がっていきますよ、下がっていくけど、下がった曲線を単純に定規を引っ張ってみればわかりますけれども、今まで全部予想であげられて収束しているようになっている。実績値はそうじゃないでしょう。これを踏まえてしゃべらないと、観念論を聞いてもしょうがないから。

○山本理事 最終的には非常にネグリジブル、0に近づいていくというふうに思っています。最後、ネユキの部分が幾つか残るかなということだと私どもは考えております。

○猪瀬委員 10年後に収束したってしょうがない。これを見た上での感想を言ってください。これを。

○山本理事 先ほど申し上げましたように、私どもとしては、この数字の前からの近似曲線で言えば、ほぼ大きな流れでは、近似曲線を使うことについてはそう間違っていないじゃないかと、こういうふうに思っております。

○猪瀬委員 同じことを言ってもしょうがないから、これだと、普通どう考えても300 億円になっちゃいそうなんだよね。近藤さん、こんなに違うんですよ。実際と実績と予想がね。これは随分ずれています。この線だと、そう簡単には決着つかないと思っている。ただし、決着つかない事情はいろいろある。事情はいろいろあるけど、でたらめの推計はだめです。僕の方でつくったのはわかりますね。これについて、近藤さんひとつお願いします。

○近藤総裁 これは毎月数字が出てくるたびに推計値として違っている。これは恥ずかしいことですね。ですから、前回お話しいたしましたように、抜本的にこれは専門家の意見も聞いて見直してくれと。当初、昨年、これをお話ししたときも、できるだけ保守的な数字をということで作業してもらいまして、250 億円規模という相当思い切った数字を申し上げたつもりなんですが、それも結果としては狂ってきている。これは何かおかしいと、そう思っています。ですから、今、抜本的に見直してを指示しておりまして、今月末あたりまでは何らかの新たな手法での見直し作業、結果を報告できると、そういうふうに聞いておりますので、今、期待をして待っているということでありますが、ただ、これは最終的に幾らぐらいになるのか、正直に私自身推測つきかねますね。ですから、これは警察関係者が捜査に当たっておられる、今でも捜査されていると思っておりますが、そういう方々の御意見も伺いながら、できるだけ保守的な見通しを立てるのであれば立てていきたいなと、そのように思っております。

○猪瀬委員 これだけ間違えているので、これについてアドバイスした学者がいたとしたら更迭してもらいたい。それから、この推計をきちんとつくった現場の責任者にもかえてもらいたいですね。新しい現場の責任者でこれをつくり直してもらわないと、もちろん、いろいろ困難が予想されるけれども、ただ、予想というのはできるので、これだけ違ってきていて、平気で出していったら、これは普通の会社だったら、事業計画をこれだけ間違えていたら倒産ですからね。この件については、これで終わりにします。
 次に移ります。料金収受における新規参入、ファミリー企業が独占している料金収受について、一般競争入札で新規参入できるようにしたいということでありますが、以前に近藤さんは性能要件でいきたいと。つまり、誰でも練習すれば、ある一定の性能を持つと。その力を持つ、そういう能力を持つ、その能力を持った人たちに新規参入してもらいたい。そして競争入札をしたい、こういうことだったはずですが、資料7−2、7−3をごらんいただきたい。資料7−2、7−3ですが、料金収受について資料7−3の方からいきますと、応募がたくさんあったけれども、資料7−3の2ページ目、一番下の欄。
 今回、新規に入札参加を希望する方が39社応募され、そのうち27社が性能確認を受審されましたが、性能要件について確認ができた会社はありませんでした。
 つまり、39社応募したんだけれども、みんな落とされてしまったということなんですね。しかも書類審査、ペーパーテストの段階で落とされている。その後に技能検査があるのだけれども、技能検査を進めたところは1社もなかった。こういうことですね。
 じゃ、資料7−2ですが、どういうチェックをしたのだろうということで資料7−2の3ページ目、「別紙2」と書いてありますが、3ページ目です。試験問題はどんなのを出したんだと言ったら、試験問題そのものが出てこないので、それの概要みたいなものを出してきたんですが、ここでこれに答えなきゃいけないと。
 例えば1.2.3.4.5.と書いてあるけれども、「2.今年の1月11日から始めたETCによる割引制度はどれか」云々かんぬん。これは何のことかさっぱりわかりませんが、「3.ハイカを再発行する場合、お客様にお渡しすべき再発行ハイカとして正しいものはどれか」。こんなの講習を受けなきゃわかりませんよ。つまり何を申し上げたいかというと、新規参入、新規参入と言って新規参入を全部落としちゃった。本来、新規参入させるのであれば、新規参入希望者に対して一定の講習をして、それから、どういう問題かということを何度も何度もテストの練習をさせて、それからこれまでのファミリー企業と一緒に机を並べてテストを受けさせる。そうでもしない限り、新規参入はこれだと永久にできません。これは担当どこですか、山本さんですか。

○山本理事 今回の17年度の料金収受等維持管理四業務につきましての性能確認について少しお時間いただいて御説明させていただきたいと思います。
 今の資料7−3のところで、私どもが出させていただいておるところの7−3の資料の1ページ目でございます。
 概要だけ簡単にかいつまんで御説明申し上げたいと思いますが、維持管理四業務につきまして、17年度から、今、総裁の御指示もございまして、私どもの中で検討させていただきました結果、競争性、公明性、透明性を高めるという意味で業務経験でありますとか、会社実績を用いた形式要件を廃止して、性能要件を導入するということで、料金収受以下四業務につきまして、料金収受につきましては、料金所長、あるいはまた収受員につきまして、一定の基本的な知識を身につけていただいている。あるいはまた一定要件の実務の処理ができるといったようなことで性能で確保させていただきましょうと。会社で単なる経験、あるいは個人で単なる経験があるということではなくて、新規の方もあるいはまた古い方もそういう格好でさせていただきましょうということで、試験といいますか、確認の試験をやらせていただいたわけでございます。
 確認の日程につきましては書いてございますように、早いところでは2月5日から4月上旬まで各業務について実施をさせていただいているところでございます。
 その中で私どもの料金収受業務につきましては、下に書いてございますように、12月の27日に発注予告をいたしました。そのときから応募書類を交付させていただきましたが、大変多くの方が書類の交付、意欲を見せていただきました。それで2月14日に締め切りをさせていただきましたが、その中で68社が応募提出をされたところでございます。この中でも新規の方が非常に多かったということでございます。
 その後、2月22日に知識確認、2月24日から技能確認ということをやらせていただいたわけでございます。知識確認の結果については全体の人について試験をやるのではなくて、例えば収受員については、1つの契約の関係で30人なら30人の収受員が必要だと確保しなきゃいかんというところの中では、その中の6分の1の方、いろいろケースが若干ございますけれども、5人程度の方がまず収受員として知識、能力を持っていただきましょうという方、そういう方に受かっていただいてから、何か月かかけて研修をし、そのほかの二十数人の方に知識技能を身につけていただくといったようなことで、新規の方にも全員が研修をし、全員が受からなきゃいかんということではございませんといったようなことでやらせていただいておるということでございます。
 これは先ほど申し上げましたように、次のページに内容ということで、その程度はどの程度のようなものかということで書かせていただいております。知識確認といいますか、知識についての能力といいますか、性能を問わせていただくときには、具体的に公表することはできませんけれども、先ほど申し上げましたように、高速道路を通行できない車両はどういうようなものでしょうかと。例えば原付の二輪、普通車、大型車、路線バスと4者択一になって、どれでしょうかといったようなところでありますとか、今申し上げましたように通勤割引とか、そういう割引はどれぐらいの割引率になっているのでしょうかと、すぐにでも現場でお客さんのお問い合わせに対応できる、あるいはまた最低の体系の料金を幾らいただくかということについての金額が、基礎として知識を知っていただくといったような、業務を実施するに際しての直ちに必要となる基礎的な知識について理解していただく。どの程度理解していただくかということで問題を出させていただいたということでございます。
 技能確認につきましては、知識確認をさせていただいた方の中から具体的に模擬施設を徹底してやらせていただいています。

○猪瀬委員 山本さん、ちょっと説明長すぎるんです。要するに知識確認、いわゆるペーパーテストがあって、それから実技試験があるということですよね。例えば、我々が運転免許をとるときも.筆記があって、それから実技があったわけですが、筆記試験を受けるのにも、運転免許教習所でいろんな講習を受けて、それから知識を得て、それで運転免許をとるわけです。筆記試験を受けるわけですね。それから技能についても同じですね。そこで今回、新規参入39社全部落ちてしまいましたが、これについてちゃんと教習したんですか。

○山本理事 そのことについて、ちょっと今御説明申し上げようと思ったところなんですが、具体的には12月27日に発注予告をして資料をとりにきていただいて、それについて、私どもとして必要なものについては質問にお答えをし、あるいは技能については、具体的に料金徴収機械を自由にお使いくださいと、ここに来ていただければお使いいただけますよということを申し上げ。

○猪瀬委員 自由にお使いくださいというのは冷たいんだよ。それは。それは教えてあげなきゃしょうがないでしょう。それで、僕が聞いているのは講座をつくったんですか、新規参入の人に対して。要するに知識確認講座みたいなものをやったんですか。

○山本理事 講座という格好ではございませんけれども、私どもから資料をお渡しさせていただきまして、それの資料についての基礎的な、基本的な項目についてお出しさせていただきますということを申し上げました。

○猪瀬委員 基本的な説明をするというだけでしょう。つまり、まず、そんなの3日ぐらいやらないと覚えられませんよ。そもそも新規参入がなぜ必要かという話は、もともと、例えばメンテナンス業務でも、今までは新規参入できなかったのは、かつて、これまでに高速道路上での舗装の経験があることと書いてあって、高速道路上での舗装の経験がないから入れなかった。そういう障壁を取り払うということが意味あったわけで、料金収受についても、それほど難しい仕事ではないんですよね。実際に定年退職したおじさんが、そのファミリー企業に勤めて現場で働いているんですよ。
 したがって、そういう体制さえとれば、駐車場の経営している会社も、練習すれば参入できる。一定の講習を受けさせないとわかりませんよ。それはやったんですか、やらないんですか。要はやっていないわけでしょう。やる気があるんですか。

○山本理事 講習といいますか、私どもとしては、できるだけ資料をお渡しして、それを勉強していただく機会を。

○猪瀬委員 資料を渡して、勝手に読んでおけというだけでしょう。

○山本理事 それについて、いろいろ問い合わせがあれば、私どもとしても、もちろんお答えをさせていただくという。

○猪瀬委員 何でそんな威張っているんですか、お問い合わせがあればなんて。こっちから皆さん来てください、講習しますから手を差しのべなければ、新規参入ですよ、駐車場の管理人は、例えばトラックと乗用車の区別ぐらいしかつかなくてもやれたわけですよね。だけど高速道路はいろんな車がある。そういうことをいろいろ教えてあげないとわかりませんよね。教えてあげさえすれば、みんなある意味では普通の人が仕事をやっているのですから、別に特別な能力がなければ、これが例えば弁護士さんなら弁護士さんという特別な試験を受けなければできないとか、そういう仕事じゃないので、講習さえすればできる。運転免許をとるのと同じようにできるわけですね。それを何でやらないんですか。

○山本理事 特別な知識を要求し、あるいは特別な能力が必要だということでは全くございません。基本的な知識でもちろんいいわけでございまして、それらにつきまして、今回私どもとしては、17年度性能要件を切り替えたということで、非常に急激に制度改正をしたと。その場合にできるだけ早く、17年度の事業の実施を遅らすわけにはいかないわけでございますので、ぎりぎりの勉強の機会の期間をとりながらできるだけ全員の人が習熟するのではなくて、一定の指導の立場にある人に習熟していただいて、それを一月とか一月半の間にやっていただくと。

○猪瀬委員 とにかく全滅したわけよね。新規参入が。

○山本理事 はい。

○猪瀬委員 全滅したらしょうがないわけだよね。何のために性能要件にしたか。目的が見失われていますよね。

○山本理事 今、委員がおっしゃったように、私どもとしては、性能要件化することによって新規の方も既存の方も一定の能力があれば誰でも来ていただくと、どの会社も来ていただくということが目的でございましたので、結果として、そういう格好で新規の方が入れなかった、既存の方も若干達しなかったということは大変私どもとしては残念に思っております。それは、私どもとしては、今後ともそういう格好についてのいろんな機会を与えたりさせていきたいというふうに思っております。

○大宅委員 新規参入していただきたかったと口ではおっしゃっているけれど、特殊技能でもないとおっしゃっているけれど、つまり、一回習ってしまえば簡単な話なんですよね。出ているこの問題を見ると、普通の人からしたら、今は知らない、でもちょっと講習でも受けりゃわかる。それからトラックの何とか種類というのも、ほんの何日かでわかる話ですよ。だから、本当に新規参入をしたいと山本さんがおっしゃるように、だったらばもっと違うやり方があったはずだと思う。39社が全部落ちるなんていうのはどう考えても変ですよ。明らかに入れたくなかったというふうにしか思えないんですけれども。

○山本理事 結果、そういうことおっしゃられると、大変私も。

○猪瀬委員 もう山本さんいいよ。近藤総裁にお尋ねしたい。つまり新規参入、全部全滅。これだとせっかく性能要件と言った意味がない。郵政公社でも、やっぱりファミリー企業があって新規参入をやったんですね。郵政公社で新規参入を競争入札でやって、これは4割も新規参入しているんですよ。道路公団がゼロというのは全くまずいわけです。これは僕もショックだったんですよ。39社中ゼロ、これは結局、入れたくなんだよ。入れたくないとしか考えられないよ。ファミリー企業を優先するとしか考えられないよ。入れる気があったら何社か残したくなるものですよ、担当者だったら。
 近藤さん、これは、しかもペーパーテストではねられちゃうわけだけど、いきなりペーパーテストを受けたって受かるわけないんです。勉強していないし、わからないから。普通どんな試験でも、入学試験でも入社試験でも過去問というのがあるんですよ。そういうのも配って、練習して、それで試験を受けるんです。しかも、これは落とすための試験じゃない。受からせるための試験でしょう。落とすための試験になっている。
 近藤さん、もう一回やり直しさせてくださいよ。

○近藤総裁 一応、性能要件に切り替えたという目的は、公団の役職員はみんな理解していると私は信じています。とにかく門戸を開放する、競争性を最大化する、それによって経費を最小化する、これが目的ですから、そのために限られた時間内で今回準備をいろいろやってもらったと思っています。ただ今回、結果として門戸開放はならなかったという事実があるわけですから、それを踏まえて、今後どういうことを我々としてやっていくべきなのか、しっかりと検討してもらいたいと、そのように思っています。

○猪瀬委員 検討してもらいたいって、これ、ゼロだったというのは実績ですからまずいわけですよね。そうすると、またファミリー企業だけがこの仕事をやることになっちゃうので。僕は資料請求して、どんな問題を出したんだと言ったら、山本さん出してくれないじゃないか。こんな変な抽象的なものしか。だって、この試験問題は、公にされてばらまかれていいわけです。この試験問題を練習して覚えてもらうことが参加ですから、別に落とすためじゃないんだから。試験問題を配りゃいいじゃないか。配って練習させておいて、本番でちょっと変えればいいでしょう。
 これは、近藤さん、試験問題を配らなきゃだめですよ。あるいは試験問題集をつくって教習を受けさせないと永久に参加できませんよ。参加させないようにしているんですから。

○近藤総裁 委員おっしゃるような誤解を与えること自体まずいと私は思っています。したがって、そういうことがないように、試験問題集をつくるというようなことも含めて、また講習をやるということも含めて、これからしっかりと対応を考えてもらいたいと思っておりますし、またそのように指示もしております。

○猪瀬委員 山本理事、今、近藤総裁、そういうことで試験問題集をつくってもいいし、それから講習もやってもいいだろうということですよね。これまでそうじゃなかったわけね。

○山本理事 今回、初めて性能を要件化したと。それから時間の限られている中で、17年度の業務の執行を滞りなくスタートさせると、こういう時間的な制約があったということ。その中で、できるだけの便宜を私どもとしては図らせていただくということで努力させていただいたわけですけれども、今のような新規の方にとっては準備の期間が少なかったんじゃないかとか、あるいは具体的な機械操作について、あまり手に触れるような機会が全員まで行き渡らなかったんじゃないかというような御批判はいろいろあろうかと思います。そういうことにつきまして、私どもとしては、できるだけ今後そういう格好についての便宜をしていただくと。趣旨は、私どもの総裁も申し上げましたように、新規の方も既存の方も性能があればお入りいただくということでございますから。

○猪瀬委員 いや、具体的に、今、総裁は試験問題も講習もやるということで、やってくださいね。今、決まったんだから。
 それともう一つ、この間、僕と大宅委員で、じゃ、性能検査をやっているところの現場を、監視に行きますという話だったんですよ。ところが、ペーパーテストで全部落とされちゃって、ファミリー企業しか来ないというので、僕と大宅さんは行くのをやめたんだけれども、今度技能検査が公正に行われているかどうか監視をさせていただきたいので、よろしいですね。

○山本理事 知識確認も技能確認につきましても、私どもとしては、できるだけ可能な限り公平な審査、公平な結果を見たいということで部外者の方、弁護士さんでありますとか、大学の先生ですとか、そういう専門委員会をつくらさせていただきました。

○猪瀬委員 山本さん、また発言遮って申し訳ないけど、山本さんの話って終わりがないんだよ。
 郵政公社の生田さんが競争入札を4割達成している。今度は道路公団の近藤総裁のガバナンスが問われているわけですよ。そうでしょう。

○大宅委員 制度を変えたら、その1回目がものすごく大事なので、それで0という話だと、これはまずいぞと普通は思うんですよね。ちょっとげたをはかせてでも新規参入したよと見せようとするというのが普通だと私は思うんですけど、39社、本当に箸にも棒にもかからなかったんですか。

○山本理事 今のお話でございますけれども、2つあるかと思います。1つは、今、箸にも棒にもかからなかったという話でございますが、新規の方の収受員についての、料金所長の試験については合格が8割でございます。それから、収受員につきましては60%、6割でございます。全体として7割以上とってくださいと、こういうふうに申し上げているところでございます。ただ、既存の企業については、それより10ポイントぐらい高いという格好になっております。ぎりぎりのところで新規の事業者でも、先ほど申し上げましたように6人6人収受員で受からなければいかんというところが、5人までで1人足りなかったとか、あるいは4人で2人足りなかったとかというのが、1人足りなかったところが3社あります。2人足りなかったところは4社あります。非常にぎりぎりのところであと一歩というところでございます。

○猪瀬委員 結果がすべてなんだよ、結果が出ていないのに弁明したってしょうがないよ、はっきり言って。冗談じゃないよ。近藤さんのガバナンスが問われていますよ。近藤さんが性能要件だと言ったのなら、結果が出なきゃだめじゃない。それは全く結果が出ていない。何のためにやったんですか。
 それで、ファミリー企業問題は国民がみんな注視している。先ほどの交換契約書でも、利益供与の問題が出てきているけれども、結局、1,000 億円も剰余金貯めて、例のハイウェイカード製作業務のハイウェイ・トール・システムなんかは、配当14%ですよ。ビルを建っているんですよ。ファミリー企業をこれからどうするかということを早急に解決しないといけないのにもかかわらず、入口で新規混入業者をはじいて、そうしたら、公団職員の利権だけを追求する、そういう集団になってしまいますよ、これからも。
 そこで、はっきりさせてほしいのは、これからファミリー企業を、つまり、例えば道路公団職員の中でもファミリー企業を内部化しようとする、そういう動きもあると僕は見ているんですが、近藤さん、ファミリー企業は内部化しゃちゃだめですよね、絶対に、どうですか。

○近藤総裁 ファミリー企業についてお答えさせていただきますが、その前に、先ほどの結果がすべてだというお話ですが、これは条件緩和というのは、結果の問題ではなくてプロセスの問題だと認識をしております。したがって、プロセスが厳正に、かつ透明性を保持する形で行われるということが重要だと思っております。
 ただ、私個人的には結果については大変残念に思っております。そこで、門戸開放と競争性の最大化、その目的を達成するためには今後どのようにしたらいいのか。この点について十分反省をするように言っておりますし、また必要な措置も講じてまいりたいなと、そのように思っているということでございます。
 それからファミリー企業につきましては、前々回ですか、申し上げたと思いますが、まず、内部化をするもの。委託業務ですね、今、四業務委託をしておりますが、委託業務の中で内部化を本来すべきであるもの、本来委託すべきでなかったものがあると私は認識しております。したがって、そういうものはできるだけ早く内部化をした方がいいと思っておりますし、また一部実行しております。
 それから事の性質上、人材の育成の必要性、計画的な人材の育成が必要だ、あるいは技術、ノウハウ、経験の蓄積がグループ内において必要だと。そういうものについてはグループ化をしていきたい、そのように思っております。
 それ以外のもの、できるだけこれは今申し上げました内部化、グループ化の範囲は限定的にしたいと考えております。できるだけ多くの部分を競争性を確保したアウトソーシングをしてまいりたい。そのアウトソーシングの仕方についてできるだけ門戸を開放すべきだと思うし、また競争性も増大させていかなければいけないと思っておりますので、そのためのプロセスの一環として、今回、入札業務の入札要件の緩和もやったということでございます。これはその要件緩和も含めて、いかにアウトソーシングする業務についての門戸開放と競争性の確保については、やるべき素地があるのかいろいろと検討してまいらなければいけないと思っております。

○猪瀬委員 今の件ですが、プロセスの透明化ということであれば、とにかくペーパーテストを提出してもらいたい。技能検査にどこか典型的な箇所で大宅委員と猪瀬委員がその技能性検査のチェックを横からさせてもらうと、監視させていただきたいと、こういうことです。それはよろしいですね。

○近藤総裁 透明性の確保はもちろんですが、このプロセスは公正なものでなくてはいけないと思っております。したがって、その公正性を確保する上でどのような問題点があるのかということもしっかりと検討した上で、できるだけ透明性の確保はしてまいりたい、そのように思っております。

○山本理事 恐縮でございますが、今の試験問題の点でございますけれども、ここに資料を書いてございましたので申し上げませんでしたが、既に再公募をやっているところがございまして、そういう公募のテストの知識等の試験問題についても非常に類似しておりますので、それを一旦全体の業務が、契約手続が終了いたしました段階でお出しさせていただきたいというふうに思っております。いずれにしても、出させていただきたいと思っております。

○猪瀬委員 それはちょっと違うんじゃないの。今の39社キャンセルした件についての再公募ですか。そうじゃなくて、39社終わっちゃっていて、次の部分についての再公募と言っているわけですか。

○山本理事 今、17年度の料金収受業務につきまして、一部応募がなかったとか、あるいはまた今のような既存の業者も技能テスト等々で受からなかったというところでございますので、そういう契約について、一部について再公募をかけております。その再公募につきましての知識試験、技能試験につきましても、今1回目に先ほど2月、3月にかけて行いました試験と、基本的な問題でございますので、ほぼ同じような問題を出すというような格好になりますので、17年度のそういう意味での問題、知識、技能の。

○猪瀬委員 山本さん、話が長過ぎるんだ。
 ちょっと近藤さんに確認したいことがあるんだよね。さっきのファミリー企業の内部化は限定的であると。できるだけアウトソーシングして競争入札していくと。これでいいと思うんですが、問題は、今、SA・PAでテナント営業しているファミリー企業はたくさんあって、それがどんな仕事をして幾らで受注しているか。ファミリー企業からまた再委託されているテナントがあるというように、複雑に絡み合っているので、その実態を徹底的に公開していただきたい。
 それで、情報公開に応じないファミリー企業というのは新会社の子会社化しないと。関連会社も含めて、つまり、きちんとした情報を全部出してもらって、例えばテナントがSAに入っている、PAに入っている場合に、テナントのまたその次にAテナントのファミリー企業があって、それがまたBに貸して、またそれがCに貸しているとかいろんなのがある。それを全部透明化してもらいたい。透明化しなければ、今おっしゃられたような内部化する部分と、外部化するというか、アウトソーシングする部分が区分けできないと思います。それを出せば自ずから内部化とアウトソーシングが自然にできてくるんじゃないかというふうに思うわけです。それを徹底していただきたい。よろしいですか。

○近藤総裁 透明性の確保は大変重要だと思っておりまして、委託していただいている企業の皆さんにも最大限の協力はしていただきたいと思っております。ただ、今、委員が言われましたように、我々の要求に応じない場合にはどうこうということになりますと、これは公正取引法の違反にも該当しかねない大変重要な行為でございます。したがって、私からはそのようなことは申し上げられないということが1つございます。
 それから、先ほど委員からそのような企業については、公社化はしないんだと、こういう御発言がございましたが、そもそも、今、委託をしていただいている企業そのものをグループ化するということは前提としては考えておりませんので、その点、御理解をいただきたいと思います。

○大宅委員 全部0からスタートするんですか。さっきのいろんな機能を全部分けて、ここからここまでは中でやると。その外の部分はもう全部オープンにして競争入札、その中にファミリー企業が入ることもあれば、入らないこともあると。

○近藤総裁 基本的には、ファミリー企業云々ということは一切考えていないということは御理解いただきたいと思います。グループ化するということは、新会社が新会社としてどう経営判断するということではございますが、現在我々が考えおりますのは、新会社が子会社の新設をするという形でグループ化をすると、そういうふうに考えております。

○猪瀬委員 そうであれば、そういう方向性を大いに歓迎したいと思うのだが、新規参入についての実績をつくってください、とりあえず、実績を。
 以上です。

(近藤総裁退室)

○猪瀬委員 近藤総裁は国会答弁で退室です。
 それで、山本理事、ちょっと話が長いんですよ。基本的には実績を出してもらうしかないですね。これはいいですね。

○山本理事 先ほどの件で、私どもが申し上げましたように、既存の企業も新規の企業もできるだけ多く参加していただきたいという趣旨でやったわけではありますけれども、それにつきまして、今回大変残念な結果ということでございますので、今後そういう契約に当たっては、いろんな便宜供与についてのあれをやっていきたいというふうに思っております。ただ、結果というのは、あくまでも最終的な公平な、透明な手続に基づいて行われるものでございますので、そういう意味での結果というのが、私どもとしては期待はしておりますけれども、それについて希望するとか期待するとかというようなことにはなかなか難しいというふうに思っております。

○猪瀬委員 首都高と阪高、お待たせしてすみませんが、保養所と分室の件ですが、首都高もデータを、阪高も同じ事情を抱えているんですけど、取得価格について、首都高と阪高を出すように言ったはずだけど出していないんじゃないの。どうですか。

○高橋理事 取得価格については、事務局からは、本日、資料要求がまいりました。そういったことで早急にお出ししたいと思います。

○猪瀬委員 今、本社に電話をかければわかるんじゃないですか。

○高橋理事 口頭でお話しできます。

○猪瀬委員 それで、首都高の資料ナンバーは幾つですか。
 首都高も売却する予定でしょう。

○高橋理事 お話ししますと、もう既に売却したものもございます。それで、研修所につきましては、目黒に研修所がございますが、これにつきましては11億2,000 万。伊豆高原に、これは宿泊研修と保養施設も兼ねた形の施設がございます。これが9億余でございます。あと、箱根の仙石原分室、これは今売却の手続をとっておりますが、3,981 万。勝浦分室、これにつきましてはもう既に売却済みでございます。これにつきましては、取得費が4.215 万。蓼科紛失、これにつきましても、昨年の秋に売却済みでございますが、4,640 万。南青山分室が2億1,591 万。大体そういった数字になってございます。

○猪瀬委員 今、ざっと聞いたんですけれども、さっきの目黒の方は取得価格ですか、これは11億2,000万円というのは。

○高橋理事 取得費でございます。

○猪瀬委員 伊豆高原も取得費9億円ですね。

○高橋理事 はい。

○猪瀬委員 それで南青山が2億1,500 万円でこれは売却価格ですか。

○高橋理事 いや、これは取得費で、南青山分室はまだ売却しておりません。これらについては、前回の。

○猪瀬委員 この取得費というのは、いつの取得費、2億1, 500万円。じゃ、時価評価はどのぐらいになりますかね。僕はあの辺にいるからわかるんだけれども、散歩がてら見ているのだけれども、あそこは今、2億1,000万円のはずないよね。かなり簿価が低いんだよね。多分、これは1960年代かなんかに購入した土地の簿価でしょう。

○高橋理事 ちょっと今調べますので。

○猪瀬委員 随行員、誰かいるんじゃないの。
 それで、今いきなり、土地の大きさを言わなきゃわからないけれども、これは何坪なの。

○首都高随行者 昭和46年の購入でございまして、取得の平米でございますけれども、569.88でございます。

○猪瀬委員 ちなみに南青山何丁目でしたっけ?

○首都高随行者 六丁目でございます。

○猪瀬委員 六本木通りのすぐ近くだよ。それで、569.88平米ということは570 平米だから、単純に換算すると、これは180 坪ぐらいか、そんなものですが、それで2億1,000円の簿価だけれども、時価に直すと、これはかなりいくと思うんですが、宮田さん、しばらく計算していると思います。

○宮田鑑定士 すみません、これはいい加減なこと言えないので、これはちょっとコメント差し控えさせていただきます。

○猪瀬委員 じゃ、僕が知っているから。道からそんなに入っていないよ。六本木通りから。ほとんど六本木通り沿いですよ。

○宮田鑑定士 いい加減なことは。

○猪瀬委員 いい加減じゃなくて。

○宮田鑑定士 実際に見ないと。

○猪瀬委員 土地について言っているんです。これは六本木通りにほとんど接していますよね。六本木通りに接していて南青山六丁目ですから。

○高橋理事 六本木通りからちょっと入ったところでございます。

○猪瀬委員 それで、単純に南青山あたりの坪単価ってだいたいわかるでしょう。

○宮田鑑定士 いや。

○猪瀬委員 いいよ。だいたいあの辺は僕が知っているから。坪単価は最低でも200 万円はします。そうすれば簡単に言えば、これは安くみて、これで5億円ぐらいですよ。それはともかく、そういうことについてきちんと不動産鑑定しているんですか。

○高橋理事 売却するものにつては鑑定評価をとっておりますが、南青山分室につきましては、まだ前回のこの懇談会で申し上げましたように、福利厚生制度全体の見直しの中でどういうふうに措置するか今検討中でございます。

○猪瀬委員 今の話で、売却価格が、箱根が3,981 万円でしょう。これは随分安いですね。

○高橋理事 さっき申し上げたのは、箱根は取得価格が3,900 万です。

○猪瀬委員 売却は?

○首都高随行者 箱根につきましては、まだ売却手続中で売れておりません。

○猪瀬委員 売却手続中で売れていない。最低入札価格は幾らに設定していますか。
 その間にちょっとお尋ねしますが、首都高がこの売却に当たって保養施設、分室をファミリー企業が応札しているということはありませんか。

○高橋理事 ありません。

○猪瀬委員 間違いないですか。

○高橋理事 間違いありません。

○猪瀬委員 それから阪高ですけど、阪高も赤坂の分室がありますよね。あれは売却予定価格が随分安くなっていませんか。

○河田理事 まことに申し訳ないんですが、私も今日、東京の方に来てから資料要求があったということを聞いておりまして、そこまではちょっと調査をしていません。

○猪瀬委員 道路公団の分室や保養所が多過ぎて、そっちの方にかかりきりだったから、そちらに請求するのが遅れたんだけれども、道路公団に請求しているんだから、そんなものは、そちらは請求しなくたって出すべきでしょう。それは言われなきゃやらないわけ。

○河田理事 そうでなくて、東京宿泊所、こちらの方の取得価格を申し上げますと、約二千四十四万八千円。

○猪瀬委員 赤坂のやつ?

○河田理事 赤坂です。

○猪瀬委員 2,000 万円なの。

○河田理事 はい。

○猪瀬委員 何年のこと。

○河田理事 昭和40年代じゃなかったか、そういう資料を今は。

○大宅委員 私の月給が3万円のころです。

○猪瀬委員 大宅さんの月給が3万円のころだと言っていますから、簿価は低いでしょう。今は赤坂ですから、かなり築年数が古くても相当な金額になると思いますが、きちんとした競争入札をおやりになるはずですね、どうですか。

○河田理事 ちょっと私の独断で。

○猪瀬委員 じゃ、ここに何しに来たんですか。

○河田理事 間違ったお答えをすると。

○猪瀬委員 本日のテーマは何だかわかっているはずでしょう。道路公団が矢面に立っているだけであって、自分のところにそのうち回ってくるぐらいわかっていてもらわないと困りますよ。そうでしょう。

○河田理事 いずれにしろ、3月末で閉鎖をするということで前回お答えをしておりますし、それを待って売却手続に入りたいと思っております。ただ、計数的な問題等につきましては、ちょっと私も準備して来なかったのが悪いのかもわかりませんけれども、申し訳ございませんが。

○猪瀬委員 何を準備してきたの。準備してきたことについて答えたいことがあるはずだけれども、ありますか。

○河田理事 お求めになられた資料についてというふうには考えておりましたけれども、ちょっと誠に申し訳ないんですが、不勉強と言われれば、そのとおりでございますが。

○猪瀬委員 枚方の一戸建ては売却しましたか。

○河田理事 枚方については、3戸ございます。

○猪瀬委員 3戸あって、たしか1戸しか売っていなかったでしょう。

○河田理事 1戸については、まだ実は入居されております。

○猪瀬委員 そんなのは追い出せばいいでしょう。

○河田理事 そちらの方も、空いております2戸については、現在、準備を進めていっておりますので、結果はもうすぐ出るかと思います。

○猪瀬委員 今、道路公団のファミリー企業で、要するに新規参入の件をやっていたわけですね。その前に保養所の件をやった。首都高と阪高で新規参入はどうなっていますか。

○高橋理事 料金収受については新規参入はございません。その前に、首都公団の場合は性能要件はございません。全部撤廃いたしました。そういう中でいろんな経験の要件も、料金収受については有料道路経験だけではなくて、例えば、駐車場とか、あるいはコンビニとか、そういう現金を扱う、そういう業種も含めて経験ということで認めております。そういう中で、いわゆる資格要件というか、経験要件は撤廃し、性能要件も設けていない。それとともに、新たに新規参入していただくべく、いろいろ駐車協会とか、あるいはそういうスーパーの協会とか、いろいろなそういったところにも首都高の料金収受業務にぜひ参入をお願いしたいという働きかけを担当を通じてやりました。そういう中でも応募はございませんでした。
 そういう中で関係業者の方からお話がありますのは、やはり料金収受業務自体が将来ETCが進む中で、将来の発展性がないといいますか、しかも入ったとしても、1年とか2年とか継続的に何年もできない、そういう中で新規参入する魅力がないというような、そういうようなことがあったわけです。そういう中で性能要件も求めていませんし、資格要件も撤廃したと、しかも、同種業務ということで有料道路だけじゃなくて、駐車場とか、あるいはスーパーとか、そういう現金を扱うところについて、具体の協会を通じて働きかけもしたと。残念ながら応募はなかった。そういう実態でございます。

○猪瀬委員 料金収受についてはそうかもしれない。首都高の場合ね。ただ、維持メンテナンス業務とか、パトロール業務とか、そういうものについての新規参入のハードルをどのように低くしましたか。

○藤井理事 私どものいわゆる管理四業務と言われておりますけれども。

○猪瀬委員 お名前がちょっと見えないんだけれども。

○藤井理事 理事の藤井でございます。

○猪瀬委員 藤井理事ね。記録する人が困るので。

○藤井理事 収受業務以外に交通管理業務というのがまず1つございます。これにつきましては、高速道路上でいろいろな事故が起こったり、あるいはまた物を落とされたりというような道路の管理の仕事で、いわゆるパトカーを走らせたり、あるいはまた道路網ネットワーク全体の交通管制の仕事を司っているという業務がございます。この業務につきまして、やはり広く先ほど申したベースで企業を求めたわけでございますけれども、新たな応募はなかったという実情にございます。また、このほかに道路のメンテナンス業務もございますけれども、こういったものにつきましても、逐次対応しておりますけれども、なかなか新規参入というのは少ないというのが実情でございます。

○猪瀬委員 前にタイルがはげた事件があって、ファミリー企業がやった工事でずさんだったということだとありましたけれども、覚えていらっしゃいますよね。今、タイルがはげたままになっていますけどね。中心的な業務じゃない部分に新規参入は幾らでもできるはずですよね。
 先ほどの件は、保養所と分室については正式なやつを。

○並川理事 阪神公団も聞くとおっしゃっていたのが飛んでいますが。

○猪瀬委員 もちろんお願いしますけど。さっきの分室と保養所については、後で資料を出してくださいね。お願いします。並川さん。

○並川理事 並川です。料金収受業務でございますけれども、公募件数が5件、今回実施しました。そのうち、延べ参加者数が18社ございます。そしてその中で新規に参加した会社というのが3社ございます。それで、その中で新規落札者が1社ということでございます。これが料金収受業務。

○猪瀬委員 その部分だけど、予定価格とどれぐらい変わりましたか。

○並川理事 87%ぐらいです。落札率ですね。

○猪瀬委員 99%よりはいいですよね。87%って、それでももっと下がると思いますけれども。

○並川理事 交通管理業務につきましては、2件今回公募したわけですが、そのうち延べ参加者数というのが4件ございまして、それで新規に参加した会社がそのうちの1件ございます。ただ、落札者は0でございます。
 以上でございます。

○猪瀬委員 今、阪高で数字が出たでしょう、首都高ないの、そういう数字は出ないの。新規参入1個あったでしょう、87%で阪高の話。

○高橋理事 ですから、首都高の場合は、新規参入はございませんでした。

○猪瀬委員 何で阪高であって、首都高はないのだろうね。阪高は、構造は似ているものね。料金収受業務に将来性がないといったって、ETCが完璧に普及するわけじゃないんだから。新規参入、広く求めました?

○藤井理事 これにつきましては、先ほども申し上げましたように、24時間の営業をやっているところ、特に収受会社系でございますと、例えば警備業とか、コンビニエンスとか、そういったところは、十分我々の目から見ると話があるのではないかというふうに思われるわけでございますけれども、やはり、先ほども話がありましたように、これからの先行きの見通し、それから、またここのところ、はっきり言いまして、相当コストを切ってきております。そういった現実を目の当たりにしている面もあるのではないかと推測されますけれども、なかなか、参入していただくといいますか、入札に参加していただくことが難しい。そういうことを言われます。

○猪瀬委員 時間が大分経ってきましたので、そろそろおしまいにしていきたいんですが、今、大宅さんがちょっと国交省に質問があるというので。

○大宅委員 もうあと半年切ったわけですよね。今どういう状態であって、プロセスとしてはどの辺にいらして、問題は何なのかというのを簡単にお教えくださいますか。

○吉田監理室長 国土交通省の吉田でございます。
 10月の民営化を目指して作業を進めてございます。具体的に年度末までにいろいろな準備すべき事務的な作業に一定の見通しを立てたいといったようなことでやってございます。
 民営化に向けては、1つは、政省令をつくるということが必要になってまいります。あと、それぞれ四公団から六会社と機構に資産と負債を承継させていくわけですけれども、そういった資産をどういう形で承継させていくか、そういう切り訳作業、そういった作業がございます。

○大宅委員 機構の形というのは。

○吉田監理室長 機構の形も、業務は基本的に決まっているわけですけれども、どういう規模のものにして、どういう具体的に仕事をさせたらいいのか。機構だけですべての仕事ができるわけではありませんので、会社との関係で決まってくる部分もございますので、その会社の仕事の形、機構の業務の形を具体的に描きながら、一方では機構の組織の規模みたいなものも検討途上にあるといったような状況でございます。

○大宅委員 まだ決まっていないんですか。

○吉田監理室長 まだ。最終的には機構の組織、これは独立行政法人になりますので、独法の評価委員会ですとか、あと設立委員会、そういうところにお諮りして最終的に固まっていくといったようなことになろうと思いますが、いろいろ作業がございますので、一定の見通しをつけつつ、今、作業に取り組んでおるということでございます。
 10月ぐらいの設立ですと、いろんな設立までの手続がございますので、設立委員会ですとか、あと独法の評価委員会ですとか、あと今回、資産について時価評価を行うということになっていますので、資産評価の関係の委員会ですとか、そういったものを5月ごろぐらいには動かしていかなくてはならないといったようなことで、それに必要な基本的な作業について進めておるといったような状況でございます。

○猪瀬委員 ちょっと吉田さんも役人的答弁だね。区切ってしゃべらないと。何はいつまで、何はいつまでという言い方をしないとわからないよ。今の話は何を言ったかさっぱり。政省令はいつまでやるわけ?

○大宅委員 だって、わからないように言うところが技なんだから。

○猪瀬委員 政省令いつまで?

○吉田監理室長 政省令につきましては、全体を決めていく上で一番最初に固めていかなくちゃいけないわけですけれども。

○猪瀬委員 何月ということだから、時間を区切ってしゃべってもらいたい。何は何月、何は何月、何は何月。

○吉田監理室長 政省令の場合には、正式な決定までにパブリックコメントという手続が必要になってまいります。それに一月要するということでございますので、パブリックコメントの案につきましては月内に、年度内に固めたいというふうに思っております。

○猪瀬委員 で、パブリックコメントの案が出て、そしてパブリックコメントはいつごろの予定?

○吉田監理室長 まとまれば、これは直ちに。

○猪瀬委員 4月?

○吉田監理室長 そうですね。

○猪瀬委員 それを受けて、政省令はいつ?

○吉田監理室長 パブリックコメントをあれしまして、それから各省との調整もございますので、そういった一定の手続を経て最終的に政令を。

○猪瀬委員 一定の手続を決まっているんだよ。それは。だからいつなのと聞いているんです。

○吉田監理室長 政省令は、そういったいろんな手続を考えますと、例えば3月の末なり4月の初めにパブリックコメントに入れたといたしまして、正式に政省令が公布できるのは5月の末ごろになるかなというふうに考えております。

○猪瀬委員 わかりました。つまりパブリックコメントはパブリックコメントで、この民営化委員会懇談会でそれについて検討させていただきたいと思います。

○吉田監理室長 それにつきましては、案がまとまった段階でまた御説明させていただきたいというふうには思っておりますけれども、御指摘についてまた承らさせていただきたいと思います。

○猪瀬委員 僕だって予定があるから、いつだというのを聞いておかないと、それについて、また、いつここで委員懇談会を開いたりしたらいいかとかあるわけだからね。タイムテーブルを言ってもらわないと。
 では、今日まだいろいろと課題は残っているんですが、大体このぐらいにさせていただいて、幾つか結論が出ているわけでありまして、今日、近藤総裁もはっきりいろいろと結論を出したと思うし、奥田さん自身もいろいろ御結論が出たと思うんですね。それから山本さんも、結果が出なきゃだめだという結論は出ているわけですから、ペーパーテスト等、今度開示していただきたいということです。
 以上です。
 では、今日の民営化委員会懇談会を終了させていただきたいと思います。
 あと、記者の方は残って、この場で引き続き記者会見をいたします。
 以上です。皆さん御苦労さまでした。




道路関係四公団民営化推進委員会委員懇談会後の記者会見録

平成17年3月17日(木)17:00〜17:20
場所:道路関係四公団民営化推進委員会室(虎ノ門第10森ビル3階)


○猪瀬委員 それでは、始めさせていただきます。
 今日は、1つは蓼科の交換契約書が2月4日の委員懇談会では出てこなかったので、その後出てきた。蓼科以外にも交換契約書は全部出てきました。特に蓼科が、先ほど不動産鑑定士の宮田さんが説明したくれたように、普通だったら5億円ぐらいの、高くても6億円ぐらいの建物が、14億円でつくられていると。こういう疑惑が見つかったので、8億円はどこに消えたんだと、こういう問題が1つあります。
 それから、蓼科以外にも幾つかのリゾートマンションは、ファミリー企業が交換相手である。利益供与があったのではないか。こういうことを問いただしました。
 それから新規参入について、ファミリー企業ばかりが料金収受、あるいは、ほかの維持メンテナンス業務とかをやっていますが、できるだけ新規参入を促すことによって競争入札をし、そして価格を下げていくということなんですが、近藤さんがそういう方針を出したにもかかわらず、現場はそれをそのようにやると言って、結局、新規参入を全部落している。こういう現状があります。
 委員懇談会でちょっと触れなかったですが、給料が相変わらず高いです。道路公団の給料、先ほどちょっと言いましたが、今度4年分出してもらいました。道路公団の給料については前回やりましたので、だいたい皆さん御存じだと思いますが、それ以外に首都高、阪高の給料、だいたい同じぐらいです。
 問題は、例えば本四、今日来ていないんですが、ほとんど倒産寸前の会社のような本四の給料が道路公団や首都高、阪高と同じだと。横並びなんですね。これはおかしいんじゃないか。
 ちなみに申し上げますと、本四公団の給料が30歳で533 万円。道路公団の給料が30歳で504 万円ですから、道路公団より本四が高いわけです。40歳で道路公団が872 万円ですが、本四は40歳で814 万円、ここはちょっと低い。50歳で道路公団が1,100 万円ですが、本四は50歳で1,070 万円、ちょっと安いぐらい。55歳で道路公団が1,364 万円、本四は1,194 万円ということです。本四公団は余り若い人をとらないで、だんだんだんだんお年を召した方から消えていくんだと思っていたら、30歳で533 万円年収を払っていて、道路公団の504 万円より多いというのはちょっと驚きました。そういうふうなデータも出ています。
 では、御質問をお願いいたします。

○山形(テレビ朝日) テレビ朝日の山形と申します。
 宮田先生に伺いたいんですけれども、よろしいですか。

○猪瀬委員 どうぞ。

○山形(テレビ朝日) 14億3,300 万円かかったという蓼科高原荘の建物を6億円と鑑定なさって、その理由も少し委員懇談会の中でお話になっていましたけれども、もう少し具体的な算定根拠というのを教えてもらえますか。

○宮田鑑定士 固定資産税評価額でも当時3億4,000 万円ですか、平成5年のときですね。それから当時の平成2年のときに建築鑑定資料というのがあるんですけれども、それでもああいった建物は平米32万円から30万円。坪で100 万円前後ですか。それから比較しても1,811 平米掛ければ自ずと数字が出てくる。五、六億円と出てくると思うんですが、それが14億円、いわゆる2倍から3倍かかったという根拠、それを私は楽しみに見て行ったんですが、使っている部材が、ごらんになれば一目瞭然だと思うんですけれども、それで建築費は標準的であるのと、一部標準以下もあるのだということを見まして、ああいった評価をいたしました。

○山形(テレビ朝日) つまり豪華な建物ではないということですか。

○宮田鑑定士 そうですね。豪華でしたら、全く違う、皆さん帝国ホテルとかすばらしいものをごらんになっていると思うんですが、それと比較してどうかなというのは一目瞭然でわかると思うんです。

○山形(テレビ朝日) 公団はその後、寒冷地であること、それから取付道路だとか、テニスコートの建設なども含まれているということを言いましたけれども、鑑定結果の高くても6億円、これは公団の説明によって少し金額が上下することはありますか。

○宮田鑑定士 造成費は土地代なんですね。それからテニスコート、これは建物じゃないので、建物につけること自体がおかしくて、これもいわゆる付属設備みたいな、いわゆる土地代の方の七億数千万とありますけれども、そちらの方に該当すると思いますし、テニスコートも、現状、今、平米1万1,000 円ですし、1コート大体500 平米から600 平米。それが2面ありますので1,200 平米近くになりますね。当時、幾ら高くても2,000 万とか、2,500 万とかですから、14億に積み重ねる金額が、私もその資料があればみたいんですけれども。

○山形(テレビ朝日) その建物14億3,300 万と、要するに宿泊に使っているあの建物だけのはずだと。

○宮田鑑定士 そこら辺の資料が全くないので、ほんとに契約書だけでしか見ていないので、私はそれでしか判断できないものですから、14億3,300 万を1,811 平米で割っているという状態ですね。

○山形(テレビ朝日) あと最低売却価格が1億2,300 万ということでしたけれども、土地も含めて22億が1億2,300 万で5%ぐらいですよね。先ほど適正価格でも四、五億とおっしゃって、競売価格だと7割だから3億5,000 万ぐらい。比率が全然違いますよね。

○宮田鑑定士 ですから、市町村の評価の固定資産の建物が今2億7,000 万ぐらいですか。土地が8,000 万ぐらいですから、1億2,000 という鑑定評価が出たそうですけれども、建物が14億から恐らく数千万になっていると思うんですが、そんなに減価償却するものがあるのかどうか。会社が12室ありますので、会社が別に会社の保養所として買ってもいいわけですよね。個人が買えるレベルの金額まで落す必要があるのかという気がします。

○山形(テレビ朝日) あくまでもどうしても売りたいという場合、相場というものもあると思いますけれども、このぐらいのケースになることというのはあるんですか。

○宮田鑑定士 投げ売りという状態かもしれませんけれども。

○山形(テレビ朝日) 投げ売り?

○宮田鑑定士 投げ売りというような状態かもしれませんけれども、実はその根拠の鑑定評価書を拝見したいですよね。

○山形(テレビ朝日) 終わります。

○猪瀬委員 ほかにありますか。

○松波(毎日放送) 毎日放送、松波ですけれども、分室を一斉に売却する方針ということで、先月、日本道路公団が決めましたよね。ホームページ上で民営化に際し、債務の償還云々と、そういう理由を書いているんですけれども、売却を決めたのは何でだと。何でそのタイミングで売却を決めたと思われますか。分室を一斉に売却を決めたのは、民営化に際してだと。

○猪瀬委員 分室とか保養所の存在は明らかにされていなかったわけです。前回の2月4日の委員懇談会で分室、保養所の実態を請求した結果が出てきた。更にその後、交換契約書があるはずだということになって交換契約書が出てきたと。こういうプロセスがまずありますね。2月4日に委員懇談会で明らかにした結果、蓼科の場合は、直ちに2月10日に売り出すと。随分慌てているわけですね。だが、先ほどの討論の中でありましたように、時間をかけてできるだけ高く売るというのが普通の考え方ですが、何でもいいから売っちまえという考え方をどうもしているようですよね。

○松波(毎日放送) つまり、問題が明るみに出たから早く売ろうという考えだと察しますか。

○猪瀬委員 問題が明るみに出たから早く売ろうというのが1つと。もう一つは、利益を出すという発想がないということですね。我々だったら、そこから利益を出して、できるだけ自分の会社の売り上げに貢献するというふうに思う。ところが民間じゃないから、公団だから、利益を出すという発想はない。これは民営化されれば高く売りたいというインセンティブが気持ちとして働いてきますけれども、現在では、まだ公団の世界にどっぷり意識はつかっているということがよくわかります。

○松波(毎日放送) つまり、債務30兆円と言われる日本道路公団の債務を全く認識していない。甘いと、そういうことですか。

○猪瀬委員 借金を返すための原資にする、あるいは料金値下げのための原資にする、そういうふうに考えるのが常識だと思いますよね。

○松波(毎日放送) ありがとうございます。

○猪瀬委員 ほかにありますか。

○山形(テレビ朝日) あと1つ、猪瀬さんに伺いたいんですけれども、直接公団の方に問いただすことはなかったみたいですけれども、蓼科高原荘の交換契約にある現金の5億4,400 万円、これはまさに建物の評価額とほぼ同一ですよね。どういうお金だと思いますか。

○猪瀬委員 約五億五千万円ね、全く建物代だと思います。だから、5億5,000万円 をくっつけて、現金をくっつけて渡したわけですよね。だから、等価交換じゃなくて、全く不等価交換だとなりますね。土地その他は。そう理解していました。結局、それについては、資料がないということでわからない。ですから、先ほど言ったように、建物が14億円はおかしいと、そっちからもう一回追求していくしかない。

○山形(テレビ朝日) 今日の説明を聞いた上でも、現金5億4,400 万円、これは建物代だというふうな印象というのは、まだ持っていますか。

○猪瀬委員 建物代というのは間違いないでしょうね。大体交換契約書に、交換契約をしてから引き渡しまでの間に建物をつくれと書いてあるわけです。そのために5億5,000 万円渡したんだというふうに考えられますよね。

○松波(毎日放送) すみません、引き続きで。
 日本道路公団の吹田分室にはテニスコートがあります。それからバーベキューの設備が、テーブルが5つあります。分室の中では一番広い950 坪以上のところなんですが、研修室と書いてあった部屋が50畳の畳部屋でした。それを目的を聞くと、やっぱり主に業務に使用するとおっしゃるんですが、そして災害のために基地として、阪神大震災のときに使ったというようなことを言っているけれども、どう思われますか。正しいんですか、これは。

○猪瀬委員 吹田分室については、保養所のガイドブックが今手元にないんだけれども、観光目的の多分、いろいろなものが並んでいると思いますけれども。

○松波(毎日放送) そうですね。

○猪瀬委員 ですから、建前は災害のためだということになっていますけれども、基本的には観光目的、つまりテニスコートが2つあるわけでしょう。1面ですか。テニスコート1面あって、場所が結構いいところでしょう。だから、そういう意味では、分室という名の保養所だということは間違いないわけですよね。

○松波(毎日放送) 必要だと思いますか。売却を簡単に決められることも考えて、総合的に判断して、そもそも必要だったんですか、これほどの分室は。

○猪瀬委員 吹田分室が必要だったかどうか?

○松波(毎日放送) 分室が15もあることについて。

○猪瀬委員 保養所が17に分室が15あって、千葉に研修所がでっかいのが1個ある。これは全部要らないはずですよね。90年代はそういうものを売却していく流れだったわけです、民間企業は。だけど、道路公団は30兆円借金がありながら、それを持っていると。
 ちょっと待ってください。毎日放送は地元だからあれですけれども、吹田分室について、これがあります。
 ちょっと読み上げますと、「当吹田分室は、JR新大阪駅から北へ約4キロメートルに位置し、付近には数々の名所旧跡があります。また、大阪は、俗に食い倒れと言われており、大阪駅周辺、心斎橋、宗右衛門町、道頓堀等食通にはこたえられないところです」。
 これが吹田分室です。「食通にはこたえられない」。というわけで、こういうものを隠していたということは問題でしょうね。
 あとは御質問はありますか。

○アカギ(TBSテレビ) すみません。TBSテレビ、アカギと申します。ちょっと教えてください。
 以前にちょっと出た質問でしたらごめんなさい。何か交換契約という概要をながめていて、非常に印象として、道路公団、何か現金を残さないようにあえてしていたのかなと。要するに余った土地を売って現金にして、次の年度の道路原資にするとか、そういうことをあえてしないようにしていたのかなというふうな気もするんですが、こういった見方はうがり過ぎでしょうか。要するに予算を年度年度で消化するために。

○猪瀬委員 つまり、例えば5億5,000 万円を蓼科にくっつけて交換して渡したと。今年の予算を全部消化しなければいけないと。

○アカギ(TBSテレビ) そうです、そうです。

○猪瀬委員 そういうことはあるでしょうね。多分ね。
 それともう一つは、当然ですけれども、もちろん社会主義的な世界ですから、コスト意識はない。そういう場合に残地というか、道路の残地等いっぱい、土地を余計に買っちゃうんでしょうね。余計に買って代替地を買ったりする。立ち退いてくださいというときに、例えば、代替地を3つも4つも買っちゃったりして、立ち退いた人がどこか1か所に行ったら、2か所余ったりして、そこに社宅を建てたりとかやっています。そういう感じだと思いますね。
 だから、普通の我々の日常感覚では考えられない世界なんですね。つまり、我々の通行料金とか、税金というものの痛みというのは、彼らは一切ない世界ですから。それから今の予算の考え方もあるんでしょう。多分、税金も入っていましたから消化しちゃった方がいいという。今、2002年から、日本道路公団に対して税金投入ゼロにしたんですけれども、それまでは、2,000 億から3,000 億円ずっと税金入っていましたので、年度予算の消化ということもあったかもしれませんね。

○大宅委員 それと一時、財投の金がだぶついていて、道路公団にさえ持っていけば使ってもらえる。使い先の優等生と言われていた時代があるわけですから、なんせ使えと。じゃなきゃ、四国に3つ橋がかかったりしないわけですよね。と思いますけど。

○猪瀬委員 ほかにありますか。

○松波(毎日放送) 分室でも、結局、多額の料金収入を使っているわけですけど、責任論というのは、何で誰も発言がないんでしょう、道路公団側に。

○猪瀬委員 偽造ハイカの問題と偽造回数券の問題で、極端に言えば、退職金返せみたいなことを言ったわけですね。そうしたら、総裁が1月の給料のどのぐらいだったっけ。3割か。副総裁が2割。理事が1割。1割だ、たったの。1か月分のね。それが偽造ハイカ、回数券に対する責任問題だと。
 この問題に対する責任というのは、今のところ誰もとっていないですね。ただし、5%の賃金の自主返上というのを課長級以上450 人に対して、総裁が言ったというんですが、今日、冒頭で奥山さんという人事の理事に対して僕が、全職員に対して一定額の自主返上を実施すべきじゃないかと。ちょうど団交だからちょうどいいと思ったんだけど、本人はその気ないでしょうね。
 あとはいいですか。
 一昨日、NHKで国会答弁を生中継し、それから夜もまたやっていましたよね。つまり、NHKがNHKを批判される番組を放映していたわけですけれども、そういうことも含めて考えると、委員懇談会でカメラを、前回はカメラの頭撮りからの延長ということにしたわけですが、今回は一部始終全部やるということにした。これからもそうしたい。つまり、そういう時代なんだと改めて思っております。ですから、次回以降、まだ日程は決まっていませんが、カメラは前提であります。そういうつもりでひとつ取材をよろしくお願いいたします。

○松波(毎日放送) 今後、まだ膿があると。

○猪瀬委員 ええ。

○松波(毎日放送) 公団自身が本当はやらなきゃいけない話なんでしょうけれども。

○猪瀬委員 だけど、こうやって外部から言われなければやらないですから。我々の役割としては、そうやって情報公開請求し、皆さんがそれを広く世間に知らしめることによって実行を促すという形が一番いいと思うんですね。むしろ、今、道路公団だけでやっていたら絶対内部改革はできません。北朝鮮みたいな世界だと思います。北朝鮮の人が日本語を上手にしゃべっているというふうに見た方がいいと思いますから。

○大宅委員 国民の皆さんが誰の金だと思っているんだという、聞けば絶対そう思うはずなんですよね。本当に国民の汗水たらしたお金、通行料金だったり税金、税金は、今、入っていませんが。それをいかにうまく使うかという発想がゼロなわけですから、あの意識をどうにか変えるためには、ぜひメディアの力というのは要るので御協力いただきたいと思います。

○猪瀬委員 どうもありがとうございました。
 これからカメラは常にOKということでやりますので、よろしくお願いします。