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道路関係四公団民営化推進委員会委員懇談会議事録

平成16年1月28日(水)14:00〜17:02
場所:虎ノ門第10森ビル3階委員会室


○坂野事務局長 では、まず、国交省からの説明でよろしゅうございますか。

○猪瀬委員 いいですよ、うちの方の資料は後で配りますので。

○坂野事務局長 はい。では、まず国交省からお願いします。

○日原公団監理室長 それでは、私の方から本日お配りいたしました資料のうち、関係法案の骨子について御説明させていただきたいと思います。
 道路関係四公団民営化に関します法案といたしましては、現在、4つの法案を予定いたしてございます。
 最初に、まず、高速道路株式会社法案ということで、当初6つの特殊会社を設立いたすことにしておりますので、その会社をつくるという根拠法になってまいります。
 道路の建設・管理・料金徴収を行う特殊会社であるということ、あるいは会社の名称、目的、あるいはそれぞれ原則として事業対象とすべき地域、種別等を設定するというようなことになっております。
 このほか、例の複数協議制ということで、本来の担当エリア以外のところも事業実施可能ということにいたすことにしております。
 そのほか、特にサービスエリアの運営等がかなり重要な事業になってまいりますので、こういったものも本来事業として入れていくということを考えてございます。
 そのほか、機構との間の協定の締結でありますとか、本四について、経営安定化時点で、西日本会社と合併するというようなことを盛り込む予定にしてございます。
 2つ目が、独立行政法人の高速道路保有機構法案ということでございます。仮称でございます。それにつきましても、同じように、機構の設立に関すること。
 それから、機構の業務といたしまして、資産の保有・貸付、貸付料の徴収、債務の償還というようなことを行うということ。
 それから、会社と協定を結ぶというようなこと等々を規定してございます。
 そのほか、独立行政法人として、大臣認可を受けまして、そういった償還計画等に関します業務実施計画を作成するということでございます。
 その中で、有利子債務の高速・本四分についての非拡大というようなことを記していただくということになってまいります。
 貸付料の額につきましての考え方として、債務の償還等に要する費用を貸付期間内に償うようというようなことが書いてあります。
 また、大きなところとして、民営化から45年後に解散ということを明記するということにいたしてございます。
 3つ目の法律が、道路公団等の民営化のための道路関係法律の整備に関する法律案ということでございまして、関連法の整備の中で、道路関係法の整備と、その他の法律と分けてございます。道路関係法律の整備はこちらの方で書くということで、一番大きいのが、現行、それぞれの公団が道路を実施するというのが、道路整備特別措置法に書いてございますが、それの各四公団に関します規定を会社にということで、全面的に書き換えるというのが大きな部分でございます。
 その中で、公団に対します施行命令等の方式を廃止いたしまして、申請による実施ということを記載しているということになってございます。
 また、会社が建設する道路については、建設完了時に機構に帰属するというようなことが書かれているということでございます。
 あと、料金の額につきましては、維持管理費用を貸付料及び維持管理費用を料金徴収期間で償うようにというようなことが書かれてまいります。
 その他、関係法律といたしましても、形式的な話ですが、高速道路法とか、道路法の改正が一部ございます。
 最後に、道路公団等の民営化関係法施行法案ということでございます。
 ここは、主に新しい会社及び機構の発足に関します、設立及び移行の手続が主でございまして、そのほか、4公団の廃止というものが入ってまいります。
 この中で、いわゆる例の複数協議制と言っておりました、国土交通大臣が会社と協議して、会社が建設等を行うべき区間の指定というようなことも、この施行法案の中で書いていくということでございます。
 昨年の政府与党協議会の申し合わせにおいて決められました基本的枠組みに書かれました事項を、この中で法律として書いていくということになってまいります。
 以上でございます。

○金井有料課長 済みません、あと予算の関係をごくざっとだけ御説明いたしますが「平成16年度道路関係予算概要」という白っぽい本がお配りしてあると思います。
 全部説明すると時間がかかりますので、関係するところだけ簡単に説明いたします。
 まず、開いていただきまして、1ページでありますが、予算の決定の数字を一覧で「2.決定概要」と載せてございます。
 全体で、事業費ベースで見ると、一般道路は0.96、有料道路は対前年度0.90ということでございます。
 今まで、予算の傾向としまして、有料道路はなるべく償還を確実にするということで事業費を減らして、ただし国費はなるべく厚くするという施策をずっとやってまいりまして、その方向は全く変わっていないんでございますが、今年の予算を数字上だけ見ていただきますと、有料の事業費が0.90、国費が0.85という格好で書いてございまして、国の支援を薄くしているんではないかと見えがちなんでありますが、これは理由がありまして、特にJHに国費が入らなくなったのも1つあるんですが、阪神高速におきましては、かなりの部分を阪神高速の公団の事業をけり出して、これは具体的には街路事業で合併施行でやるというようなシステムを導入しましたもので、いわゆる今までの有料国費がかなりけり出されておるところもございます。
 それから、地方の道路公社の金が一緒に入っておりますので、地方道路公社でかなり経営の安定化という観点で、事業費をけり出すというようなこともございまして、足し合わせると国費が0.85ということでございますが、決して有料の支援を薄くしているのではないということだけ是非御理解をいただければと思います。
 あと、8ページ、9ページをお開きいただきますと、8ページの下から9ページの上の方にかけて、いわゆる料金の社会実験というような内容とか、ETCに関して若干記述がございます。
 来年度も引き続きまして、国費175 億円をもちまして社会実験を行う予定でございますが、今年は、いわゆる補助の金を使ってやっていたんですが、来年は、一般会計の金と、それから直轄の道路調査費に分けて活用して、一層社会実験についてはやりやすいような形で進めたいというようなことを考えてございます。
 実際に一般会計でやりますのは、例えば、今、高速の長距離割引みたいなものを施行しておりますが、全国的な物流体系の観点から行うような、そういう非常に大がかりで国の大きな施策に基づくものを一般会計でやってはどうかなということで、今、詳細を検討中でございます。
 また、12ページ、13ページ辺りをお開きいただきますと、12ページの真ん中辺から「4.道路関係四公団の改革」ということで、これは年末の政府与党の関係、それから同じく年末に国幹会議を開かせていただきまして、その関係の決定事項をごく簡単に書かせていただいております。
 内容については、従来のとおりでございますので、省略をさせていただきます。
 同じく17ページの下の方「(2)高速自動車国道の整備」それから「(3)一般有料道路の整備等」ということで、特に高速自動車国道については、政府与党、国幹会議でお決めいただいたような直轄方式による高速自動車道の道路整備、27区間699 キロを対象に御指定をいただいたわけでございますが、これらについて書いてございます。
 また、一般有料道路につきましては、これは意見書でも御指摘いただいたとおりでございまして、ネットワーク型とバイパス型に分けまして、ネットワーク型は高速と一体の管理を行うと。
 それから、バイパスについては、できるだけ本来管理者の引き継ぎを進めるということで、このような調整も今後引き続き、至急行っていく必要があるかなというふうに考えているところでございます。
 具体的な数字は、38ページ、39ページの一覧表がございます。
 有料道路という欄で、それぞれ公団ごと、それから地方道路公社等と書いてございまして、事業費を見ていただければわかりますとおり、大変な抑制基調で必要最小限に完成を図るというようなことで設定をさせていただいておるところでございます。
 以上でございます。

○猪瀬委員 あと説明は何と何があるんですか。

○日原公団監理室長 以上です。

○猪瀬委員 そうですか、うちの質問書はまだ届いていない。

○大宅委員 ちょっと1つだけ質問いいですか。ここでやっているすごい話のほかに、ものすごく関心があるのが、道路案内標識なんですけれども、16ページのところに「(2)わかりやすい道路案内標識の整備」というのに、これは金額が書いていないんですけれども、予算としてはどういうふうになっているんでしょうか。

○金井有料課長 もちろん、私どもでやるもの、それから自治体がやるもの、公安委員会がやるものそれぞれありますので、ちょっと内容を調べて、また御報告させていただきます。

○大宅委員 はい。

○猪瀬委員 今の38ページのところは、前にもお尋ねしたことがありますが、高規格道路の、つまり道路公団ではなくて、いわゆる高速道路という名前ではなくても同じですが、高規格道路というのがあって、それが国で大体6,500億 ぐらい、地方で恐らく2,000億 ぐらいかな、トータルで8,500億 ぐらいだと私は記憶しているんですが、それはどこに記入されていますか。

○金井有料課長 全部足しますと、17ページの高規格幹線道路事業費一兆九千何ぼという数字になりますが、内訳が。

○猪瀬委員 こっちの方で、今の38、39ページの具体的に書いてあるところで言ってもらわないとわからないから。

○金井有料課長 すぐわかりますので、ちょっと調べまして、後ほど御報告をさせていただきます。

○猪瀬委員 そんなの調べなくたって頭に入っているでしょう。
 なぜ、そういうこと言うかというと、道路特定財源が結構余っていて、充分に地方に高規格道路という名前の高速道路をつくるお金が潤沢にありながら、なおかつ9,342 を整備しなければいけないのかどうかということがある。それで更に付け加えて言うならば、抜本的見直し区間というふうに言っているところの意味が、やはり普通の人の日本語ではわかりにくいんですね。抜本的見直しというのであれば、凍結という言葉を使えばいいんです。普通の日本語ではね。
 ですから、なぜ、そういう言葉を使わないのかということもあるんだけれども、とりあえず9,342 というのがあって、その内側の699 キロを税金でつくるということになっているわけですが、それと別に高規格道路という名前で、毎年どのぐらい投資され、どのぐらいの距離がつくられているかということが、国民はわからないんですね。そこのところがこういう予算書の中に明確に出てこなければいけないわけで、それがきちんと出てこないことがわからないんです。理解できないんです。
 一昨年の10月ぐらいに、私がこの問題を提起しまして、そのときに大体6,500 億円が国で、大体2,000 億円ぐらい地方だというふうな話が出ました。しかし、それを裏づける数字が、これこそまさにこの予算概要の中に出てこなければ、これは国民にはわからないですね。そういう説明責任があると言っているわけです。
 例えば、699キロを新直轄でやるとなれば、ではそもそも直轄の高規格というのはどのぐらいあって、どういうふうにやっているのかということがあって、そのうえで直轄と新直轄の両方を比較しながら我々は考えていくんですね。それが比較できなければ資料と言えないでしょう。

○金井有料課長 ちょっと定かではありませんが、2〜3年前まで、民営化議論が始まる前まで高規格道路の内訳の係数は、こういう資料に載せておりました。
 ただし、この改革が始まって、いわゆるコスト削減の関係であるとか、事業削減の関係で見通しが、必ずしもこの段階で明確に出ないと、3月で実施計画をとらないと出ないというような状況にありましたので、物理的にこの資料に間に合っておりませんが、当然、かたまりました段階で公表して御説明することになるというふうに考えております。

○猪瀬委員 だから、それが非常にわかりにくいわけですよ。前から直轄があったのに、今度の新直轄と混ぜ合わせたらこんがらかってわからなくなってしまうというのは、それは説明になっていませんよ。
 どうしてそういうふうにわかりにくくしたんですか。

○金井有料課長 わかりにくくしたのではなくて、当面の、例えば新直轄の内訳、これはまだ国幹会議で御指定いただいたばかりであると。この資料は基本的には年末につくっておりますので、具体的な路線の中身、それから事業費の張り付けですね。
 例えば、新直轄の事業費を個々に決めようと思えば、個々の状況に応じて、用地がどうなっているか、工事がどうなっているのか、その辺からコスト削減しなければいけませんので、その辺の検討がどうなっているか、その辺も含めて決めないと金が決まりませんので、余りおおざっぱな見込みで書くわけにもいきませんので、とりあえず、今外させていただいていますが、当然3月とか、ある段階において決まるべきものは決まりますので、その段階において、遅延なく御説明するというふうな方針になっております。

○猪瀬委員 それは、従来の高規格道路と新直轄のものが、路線的にダブったり、お金的にダブったりしているということに関わってくるんではないですか、違いますか。

○佐藤道路局長 今の予定額という意味で、その後作業をして、おおむね仕訳した分を近々に出します。
 というのは、15年度分が特に難しかったところがあるんですが、1,300 億の直轄を用意させていただいて、一方で15年度の要求段階では、たしか高速の建設費でいきますと、9,160 億を要求させていただいたと。これ自体は。

○猪瀬委員 9,160 億というのは、どの数字ですか。

○佐藤道路局長 15年度の建設費、高速自動車国道としての建設費。

○猪瀬委員 これは高規格と新直轄を混ぜているのですか。

○佐藤道路局長 そこで、15年度は9,160 億というトータルの中で、新直轄も合わせて1,323 億かな、要求をさせていただいたんです。
 ただし、これはそれこそ高速自動車国道を今の整備計画の中で、どれだけのものをどの区間を直轄に振り替えるかということによって、当初有料道路として道路公団で予定していた分を、途中で入れ替えなければいけませんね。現実に、今、そういう作業をしているわけですけれども、ですから、そこは単純に足し込んで、合計で高速自動車国道の整備が9,160 億と1,300 億で1兆400 億というわけでは必ずしもない。

○猪瀬委員 ちょっと待ってください。わからないんです。つまり、要は国費分は9,000 億円だと言っているわけですか。

○佐藤道路局長 9,160 億というのは、高速自動車国道として道路公団が整備を進める建設費。

○猪瀬委員 もともとの道路公団用のものですね。

○佐藤道路局長 そうそう、15年度のです。そしてそこに新直轄もどこの区間、路線とか決まっていないけれども。

○猪瀬委員 それは1,300 億でしょう。

○佐藤道路局長 そうそう、それで途中で切り替えるという前提で1,300 億を計上させていただいたと。

○猪瀬委員 それはわかっているけれども、私が言っているのは、もう一個の高規格は幾らなんですかと言っているわけです。

○佐藤道路局長 そこで、これは単純に別々に計上して足し込むと、あたかもその総額、9,160 億と1,300 億を足した1兆400 億が高速自動車国道のトータルの15年度の建設費かと、こう聞かれると、実はそこは入れ替えの分が出てくるから、必ずしも正確ではない。しかし、幾らかというのは、その時点では、もちろん明確にはならない。そこで総額だけを載せさせていただいたというのが15年度でしたと。
 そのつながりで、昨年の暮れでしたから、十分な仕訳ができないままに、この印刷用にはですよ、十分できないまま、つまり25日に入れ替えをお認めいただいたわけですから、これは25日まで予算作業として終わらないと思うんですが、それで総枠だけをとりあえず決めたと。今の段階では、内訳としてそれぞれはお出しさせていただきますと。
 そこで、金額的には、要はそれぞれ仕訳して出しますが、17ページでごらんいただくように、高規格幹線道路という総額が1兆9,000 億円ですよと。この中で、直轄方式が。

○猪瀬委員 どこですか。

○佐藤道路局長 17ページをごらんいただくと、高規格幹線道路とありますね。

○猪瀬委員 どうして参考の方の表に載らないの。

○佐藤道路局長 それは間に合わないので載せていないわけですが、17ページをごらんいただくと、総額が1兆9,000 ですね。

○猪瀬委員 だから、この中で地域高規格が七千幾らだというのは、これは別々なんですか。

○佐藤道路局長 そうです、別々です。それで、この1兆9,000 の中で、だから表にして整理して出しますが、1兆9,000 の中に、その下に直轄で高速自動車国道を整備すると、これの予定する事業費が1,700 億円ですよと、そうすると1兆9,000 の中から1,700 億ですから、残りが1兆7,500 億だと。
 そして、高速国道の建設費として、道路公団で計上させていただいている部分というのが、高速国道の分としては8,660 億ですよということになっているんです。

○猪瀬委員 さっきの話で、高規格は幾らなんですか。

○佐藤道路局長 だから残りが1,700 と8,660 でしょう、だから1,700 と8,600 だから、1兆400 ですわね。そうすると1兆9,300 から1兆400 を引いて、残りがおおむね9,000 億円ですと、この9,000 億円について、これは今度は首都圏の中央環状、圏央道路のように、直轄の事業と、それから途中で有料道路事業を道路公団でやると、こういう部分ですから、それをまた仕訳して、残りの9,000 億円を仕訳して、環状道路みたいな路線で、道路公団と直轄でやっている分をまず分けて、それで計上しますと、この内訳として。

○猪瀬委員 この9,000 億円は国費ですか。

○佐藤道路局長 ですから、これは道路公団の方で一般有料として事業をやっていただいている部分は国費はゼロなわけですね。たしか、今、計上してあるのが一般有料全体で800 億ぐらいかな、だからその分については国費は入りませんと、ゼロです。

○猪瀬委員 この9,000 億円は何ですかと、国費ですね。地方の部分が入ってどのぐらいになるんですか。

○佐藤道路局長 9,000 から道路公団の一般有料でやる分を引くと、恐らく8,000 ぐらいになるというのがさっきのお話。それで8,000 億ぐらいでしたら、地方の負担、一般道路事業ですから、国費と地方費で、さっきのお話のように、大体2割ちょっとが多分地方費です。だから、6,000 億と2,000 億ぐらいが国費と地方費で分かれると、こういう形になると思います。
 そこは、ちょっと整理して。

○猪瀬委員 悪いけれども、やはりわからないね。今、わけがわからなかったでしょう。だから、きちんと整理し直してくださいよ。こういうものをせっかくつくっているんだったら。これはね、白いパンフレット、通称白パンでとじてあるよ、でも、とじていなくたって、ここに後で追加のはさみ紙を付ければいいわけですよ。
 そういうことが、説明責任をやろうとしていないんですね。

○佐藤道路局長 そういう意味では、25日が国幹会議でしたから、そしてようやく路線を決めていただいて、それで具体的に整理してみないと、この内訳がしっかりしたものとして出せませんねということで、これには間に合わなかったと。

○猪瀬委員 今日の委員会用には、それぐらいつくってこないとしょうがないよ。

○佐藤道路局長 御要請がありましたので、ちゃんとつくって出します。

○猪瀬委員 今日の委員会は、一応、人数が足りないから懇談会という形式ですが、基本的にはこの委員会は名称は懇談会であっても委員会としてやっていきますので、きちんと、これから定期的に予定も決めておきます。この間国幹会議があって、その国幹会議でいろんなことをお決めになられたけれども、我々の権限ではないから中身をどういうふうにお決めになったのかは知らないけれども、いずれにしろきちんと今日の段階でその報告はないと、これはしょうがないですね。

○佐藤道路局長 国幹会議の御報告は、ここに出させていただいているんです。

○猪瀬委員 建前の報告はいいからね。

○佐藤道路局長 正確に全部入れてありますので、前にお届けしてありませんでしたか。

○猪瀬委員 新聞と同じスピードでしか来ないというのもおかしいと思いますね。
 それで、まず、この国幹会議の資料を簡単に説明してくださいよ、何だかさっぱりわからないから。
 つまり、いろいろ記者の方にも私は聞かれるんです。時間がないからこの中を全部説明する必要はないけれども、まず、ポイントは抜本的見直し区間というのは、1兆3,000 億円ぐらいの実質的な凍結になるだろうと、こういうふうに私は、いろいろ皆さん方にお尋ねして聞いているつもりなんだけれども。
 それで、2.5 兆円のコスト削減というのが最終段階で決まりましたね。20兆に対して、民営化委員の提案で2割削減になって、8がけで4兆円減らして16兆円になったというのは、一昨年の経緯であります。それで次に、ついこの間、昨年の年末に近い段階で2.5 兆円の削減が決まったと。この2.5 兆円の削減というものが、中身の問題はまだこれからだと言うけれども、この2.5 兆円についての中身の説明がほしい。それと同時に、9,342 の部分での抜本的見直し区間と、これには有料道路区間と新直轄区間がありますが、有料道路区間では1.3 兆円ぐらいになると。

○佐藤道路局長 足してですね。

○猪瀬委員 そうすると、単純に言うと、私なんか素直に受け取る方ですから、2.5 兆円削減して、更に抜本的見直しが、そこに1.3 兆円加わると、こう思いますね、まず普通に考えれば、首を振っているけれども、普通に考えればそういうふうに思うんだね。
 ただし、その1.3 兆円は、同じように8がけだの、7がけだのであれば1兆円ぐらいですね、いずれにしろ、そうすると1兆3,000億 に対して7がけ、8がけすると1兆円弱になる。つまり、1兆円弱はやらないということになれば、2.5 兆プラス約1兆円減るんだなというふうに普通は思うんですよ。その普通の説明がなされていないから、私にはわからない。とりあえず2.5 兆削るんですねと、これはいいわけですね。しかし、これについても、具体的な例示をもって示してもらわないと、なるほど削減額が2.5兆 になるんだなということがわからない、これが1つ。
 それから、今、申し上げたように、抜本的見直し区間というのであれば、抜本的見直し区間で1.3 兆円ぐらいの幅を取ってあるというのであれば、実質2.5 兆に対して、私の解釈だと1.3 兆円ぐらいだとすれば、8がけとか、7がけすると0.9兆 とか、約1兆ですね。今、申し上げましたが2.5兆 に約1兆円が加わると考えられるんですが、そうすると3.5 兆減っていいなと思うわけですが、どうも佐藤局長はそういうふうにお考えではないみたいな顔をしているので、それはだれかわかりやすく、普通の人がわかるように説明してもらいたい。

○金井有料課長 まず、2.5 兆の内訳だけ先に御説明申し上げます。まだ、具体的には担当課で詳細を検討中でございます。
 具体的に考えておるメニューで少し申し上げると、例えばサービスエリアとかパーキングエリアの一定の部分、今まで有料道路事業としてやっておりましたけれども、それを見直して、いわゆる有料道路の償還対象からは外すということも考えられる。
 例えば今後民営化で、前から御説明しておりますが、若干契約方式を非常に大規模にして、かつネゴするかどうかは別にして、最近でも新しい入札、契約方式はたくさん出てきておりますので、そういったもので、少し受注側の創意工夫を認めてコスト削減するようなことをすれば、少しは出てくるだろうと。
 あと、大きいものとして考えていますのは、今までですと大規模改良とか改築とかいろいろ言っておりましたが、かなり資産が痛んでまいりますので、それに対する一定の余裕を見ておったわけでありますけれども、その辺は今後の技術の進歩であるとか、管理技術の向上みたいなものを考えると、かなり切り詰められるんではないか。
 例えば、4車化であるとか、特に追い越し車線なんかはかなり一定間隔で設けていたわけでありますけれども、そういうものを少し切り詰めていって、若干利用者に御不便をおかけするかもしれないけれども、そういったものを切り詰めた計画をつくったらどうかというようなことも含めて、今後総合的に、至急検討したいというふうに考えておるところであります。

○猪瀬委員 何か、話がすごくマイナーだね。つまり、前に4兆円を削るときには、例えば4車線を3車線にするとか、2車線を1.5車線にするとか、そういう話だったでしょう、あるいはインターチェンジのでっかいのを小さくするとか、これはある程度わかりやすいんだよ。
 今の話は、何だか知らないけれども、真ん中の話ではないね。全然わからない。

○佐藤道路局長 基本的には、思い起こしていただきたいんですが、コスト縮減、建設コストも管理のコストも作業しながら走ってきたというのが実態で、経緯だけ申し上げますと、例えば建設コスト2割削減しますという目標があり、それなりに積み上げたもので考えながら、最終的にはお出しさせていただいた後で、半年かけて事業費を路線別、区間別に本当に削っていって、今度の国幹会議に出させていただいた。これが4兆円の分でしたね。
 今度は、2.5 兆というのは大変な額ではありますと、そこでいろいろ今申し上げたようなことであるとか、それから今言っていることで足りない部分として申し上げれば、インターチェンジなんかの負担割合みたいなものを有料道路の側でどこまでもつのか、取り付け道路の側でどこまでもってもらうかというようなことも含めて、あるいはジャンクションなんかもそうですけれども、ジャンクションなんか特にですね、有料道路として実行する側でどこまでもつのかと、こういう負担区分という問題も今度は出てきますと。
 それから、さっきのお話の抜本的見直しに伴うコストの削減なるものも、どれほどかカウントができるだろうと。いろいろな要因をそれぞれ組み立ててみると、とにかく2.5 兆円を有料の道路の対象から外すという点について、実行可能ではあるだろうと。本当はそこを積み上げなければおかしいじゃないかと言われても、コスト削減そのものはがりがりやってきて、更に入札方式の見直しなんかも5,000 億円ぐらいはと言ってお出ししてあるわけですけれども、更に可能性としては、ここまでは行けるであろうと、行かなければいかぬだろうと、こういう目標数字を挙げさせていただいたと、こういうことであるわけでありますので、今度の国幹会議までに、次の国幹会議はいつ開いていただけるかは、これからの議論ですけれどもね。

○猪瀬委員 ちょっと待ってください。国幹会議というのは何年間に1回程度だから。

○佐藤道路局長 そこまでに。

○猪瀬委員 いやいや、そんなことを言っているんではなくて、やはりここで大事なことは、今、国民に対して、4兆以外に2.5 兆削減して民営化事業をやりやすくするんだと、つまり民営化会社の負担が減るんですよという話をしているわけですね。
 それで、1年半後に民営化会社が始まるわけですよ、国幹会議が云々かんぬんというのは、国幹会議は2年後か3年後か知りませんよ、来年やるかわらかないけれども、そういう話ではないでしょう。
 つまり、民営化会社がもう間近にスタートする、そして民営化会社の方もいろんな計算をしなければいけない。そういうときに、2.5 兆の話があやふやであれば、これでは民営化できないんですよ。

○佐藤道路局長 そこで、約束事と申し上げたのは、公団と会社で16年度以降で、有料道路事業としてトータルで幾ら建設し得るかという点について、2.5 兆の削減を見込んだ上で、トータル10.5兆円以内にしますと、こういうことをお約束申し上げたので、そこのお約束事は断固として変えない。

○猪瀬委員 いやいや、約束の場合には、はっきり言いますと、どんな約束でも何か物を買うときも手付金を打つんですよ、だから買うんですよ、今の話には手付金がないのです。わかりますか。
ところが、今の話では、やはり具体的な、確かにこれだと削減額は2.5 兆いくなという説得力のある例示がないんですよ。そこから演繹できるんなら、なるほど2.5 兆だなと。例えば調達の話にしても、今までのやり方と違っているんじゃないかという、そういうお言葉が佐藤さんの方から発せられて、なるほど2.5 兆削れるんだなというふうな言葉があれば、そうかと、こう思うわけですよ、その説得力がありませんと言っているんです。

○佐藤道路局長 今、要因として申し上げた内容について、それぞれおおむねの目算なりをそれなりに立てながらと、こういうことではあるわけですが、いずれにしても、10.5兆以内と、こういう中で会社の設計もしていただくと、会社の運営立ち上げもその前提でやっていただくと、こういうことであるわけですから、そこをこれだけ明確に申し上げているので、これを私どもは変えるわけにはいかぬですわね。今の要因ではわかりずらいと、こういう点については、もう少し工夫してみようとは思いますが、そういう状況ではあるということであります。

○大宅委員 今、国幹会議の資料を見ていたんですけれども、8ページのところに「(4)事業費削減に伴う工事の概算額の変更」というのがあって、9,342 の中で3.8 兆円、平成15年以降の残事業費、この3.8 兆円と、今言っている2.5 兆円とはどういう関係になるんですか。

○佐藤道路局長 そこで、平成15年以降残事業費15.9兆円とありますね、今回といいますか、12月25日の国幹会議におきましては、この事業区間ごとに15.9兆円という内訳を張り付けて出させていただいたわけです。区間ごとに全部。
 そして、これはお約束を、その前の3月に民営化委員会にお約束したわけですから、そのお約束どおりにちゃんとやっていますという、言ってみれば、立証させてはいただいたと。
 この15.9兆円から直轄事業として引き取るという部分をおおむね3兆円ぐらいと見込んでいますが、ただこれも会社が発足して後、会社がどこまで、どれだけやり得るかというようなことを調整した上で、また公共団体とも調整した上で決めていかなければいかぬと、こういう問題でありますと。

○猪瀬委員 今の大宅さんの質問は、結局、その後の13ページにつながる話なんですよ。それで、ではこの分はどうするんですか、その分私がさっき言った抜本的見直し区間の、例えば第二名神ですね、大津、城陽、八幡、高槻、これが大体1兆円ぐらいの話なわけですが、これはだから7.5兆 の中にあるんでしょうと。つまり、この区間を抜本的見直し区間として引いたら民営化会社の負担は最大でも6.5兆 になるじゃないですか。そこのところをはっきりさせてくださいよ。

○佐藤道路局長 そこで申し上げれば、そうではありませんと。

○猪瀬委員 では、この第二名神の1兆円分はやるんですか、つくるんですか。何を言っているのか全然わからない。

○佐藤道路局長 違うんですよ、抜本的見直し区間というものは、今の計画のままではつくりません。そうだとすると、どういう形の見直しを本当にがりがりやって、例えばわかりやすいのは北海道のルートなんかかもしれませんが、ルートも根本的に変えますよと。

○猪瀬委員  がりがりやるのはわかったけれども、いいですか、2.5兆 と抜本的見直しの区間の事業費1.3兆 ですね。

○佐藤道路局長 トータルで。

○猪瀬委員 ええ、トータルで、第二名神と北海道のものを入れて1.3兆 でしたか、いいですか。
 そうすると、その1.3兆 と2.5兆 の関係はどうなっていますかというふうに、わかるように答えてください。

○大宅委員 13ページを見ると、抜本的見直しが2.5兆 の中に含まれてしまっているんですけれども。

○猪瀬委員 この説明をきちんとできないと困りますね。私はそちらに問い合わせたことがあるんですよ。そうしたら、御省の中でこういうふうに説明した人がいたんですよ。
 2.5兆については、さっきの4兆と同じように削減すると。それで、抜本的見直しの1.3兆 というのは、20兆に対応した1.3兆 であるから、これに7がけすると。
 したがって、いいですか、大体の概算の説明ですが、1.3 兆円が抜本的見直しですが、7がけか8がけした部分が実質的な凍結になると思われるから、1.3兆 は0.9兆 と0.4兆 に割れますから、2.5兆 の中に0.4兆 が入っていると。だけど0.9兆 は実質的に凍結なんだから、コスト削減の2.5兆と凍結の0.9兆を合わせると大体3.5兆 近くになると、こういうふうに解釈していいのかどうかわからないんですけれども、いかがですか。

○佐藤道路局長 その議論で申し上げれば、数字に内訳については、したがって2.5 兆をどういうふうに積み上げていくかと、さっき申し上げたようなもろもろの要因をとにかくこれから積み上げていくんだと。そして、2.5 まではカットしますよと、これだけははっきりさせています。
 どれだけ見直し区間がここに入ってきているかという点について申し上げれば、そこを明確に決めているわけではなくて、どういう形の見直しが本当にできるかということによって変わってくる問題ではありますね、それを時間をかけてちょっとやらせてくださいねと、こういうことを申し上げているわけです。抜本的見直しですから、多少の時間はかかります。

○猪瀬委員 今のは答えになっていんです。では聞きますが、第二名神の当該区間について、総事業費は幾らですか。

○佐藤道路局長 当該区間で、約1.1 兆ぐらいではないですかね。

○猪瀬委員 それは、20兆円時代の1.1兆 ですか、16兆円時代の1.1兆 ですか。

○佐藤道路局長 たしか、16兆円時代だと思います。

○猪瀬委員 そうすると、第二名神の部分の1.1兆 は、更に2.5兆 削減すると、1.0兆 か0.9兆 ぐらいになりますね。そういうことになりますね。
 全体でトータル的に2.5兆分のコスト削減をするということになりますから、そうすると1.1兆 もそれに対応すると0.1兆 とか0.2兆 ぐらい引くことになりますね。ということになると、建設するか否かの7.5兆 という数字をとりあえず民営化新会社の交渉対象のスタート時点の数字であるとするならば、そのうち抜本的見直しである第二名神の約1兆円も入っているから、新会社は一生懸命交渉すると6.5 兆以下になる可能性が論理的にあるということで理解してよろしいですね。

○佐藤道路局長 今、申し上げましたように、2.5 兆の中にどれだけ第二名神の分を見込み得るかという点については、全体はとにかくジグソーですから、削減努力をした上で、積み上げていった上で幾らと、こういう形で出てくるものではあるだろうと、そこは時間がかかりますよと。
 どういうことかといいますと、さっき申し上げましたように、大規模な改築等について、徹底的にやらないと、こうしたときには、どのぐらい出てくるかと。だけれどもトータル2.5 兆以上にしようという意味で、徹底的にやらないということで、全額を弾き出すのか、いやそうは言ってもこの分ぐらいはやらなければいかぬというようなことで計上するのかという点によって額は変わってきます。
 そういう意味で抜本的見直し区間についての削減額2.5 兆の中にどれだけ見込み得るかということも全体を詰めていかないと、幾らだというふうに明確には、今の段階で申し上げることが難しいと、こう申し上げているんです。

○猪瀬委員 非常にわかりにくい説明なので、私はできるだけわかりやすい質問をしているつもりなんですよ。だけど佐藤局長の御答弁は非常にわかりにくい。
 ちょっと、今、近藤総裁がいらっしゃいますけれども、今の御説明、近藤総裁はこれから新会社になるときに関係あるので、どうですか、今のお話はわかりにくくないですか。

○近藤総裁 この新直轄の残りの部分について抜本的に見直し、これは2.5 兆の中に入っていると、そういう了解を当時から私はしておりますので、ですから、そういう趣旨で。

○猪瀬委員 第二名神分のことですか。

○近藤総裁 第二名神分、そうです。ですから、今、佐藤局長がそういう趣旨でお答えになられたと私は理解していますので、これは極めて明解だろうと思います。
 しかし、我々としては残った事業の区間ですね、43区間あると思いますが、それの一つひとつについてちょっと詰めていきます。それで、そういう作業も準備しておりますので、とにかく非常に志の高い目標をいただいておりますから、できるだけそれに沿った、我々の最大限の、できるだけの実務的な詰めを行わせていただきます。
 それで、万が一そこで差が出た場合には、それをどういうふうに答えを見出すのか、これはまた国交省さんと御相談させていただくと、そういうことになろうかと思います。

○猪瀬委員 ありがとうございました。ただ今のは、1兆円の部分は2.5 兆と別枠の中でしょう、そういうことでしょう、違うのですか。
 つまり、抜本的見直しの部分というのは、削減額の2.5 兆と一部ダブっているけれども、かなりは別枠になるんだという理解でいいですね。とりあえずは。

○佐藤道路局長 ですから積み上げていかないと、2.5 兆と残りの分とをきっちり積み上げながら総額をどう分け得るかと、もちろんコストカットを含めてですけれども、積み上げていかないと分け切れないという部分がありますが、2.5 兆の中に第二名神のコストカットの分というものも含んで考えてはいる。コストカットの部分ですよ。
 コスト削減が幾らぐらいになり得るかというのは、だから抜本的見直しを。

○猪瀬委員 ちょっと待って、抜本的に見直す第二名神の区間は1兆1,000 億円ぐらいで、コストカットの分を、例えば0.2兆円見込んだとしたら、それはコスト削減2.5兆 の中に入りますね。だけど、残りの0.9兆 は抜本的な見直しですね。そういう理解でいいですね。

○佐藤道路局長 そういうことです。

○猪瀬委員 そこは金井さんうなずいているけれども、それでいいですね。 ということは、約1兆円は……(事実上の凍結ということですね)。

○佐藤道路局長 だから。

○猪瀬委員 だからって、はっきり言いたくないかもしれないけれども、ちょっと待ってくださいよ、ここは新聞記者の間でも解釈がわかれているところですからはっきりしてください。約1兆円は、2.5 兆の外側での約1兆円になるんですねということはいいですね、金井さん。

○佐藤道路局長 そこで数字の問題が一人歩きすると困りますから、総額、第二名神1.1 兆円ぐらいでしょうかね、その中で削減額を除いた分は、それこそ10.5の中に残るでしょうと。削減2.5 兆に入る以外の分が、それが今、猪瀬先生のおっしゃる0.1 兆になるのか、0.2 兆になるのか、削減額がですよ、我々はもう少し大きいかなと思ったりもしていますと、そこは詰めますからと、1兆円が一人歩きする議論ではございません。

○猪瀬委員 だから、私が言っているのは、1.1 兆第二名神でやる予定の部分があって、それは0.1兆か0.2兆か0.3兆かわからないけれども、いくらか2.5 兆の内側に入ったとしても、0.7兆でも0.8兆、0.9兆でも、これは要するにやらない方向の話でしょう。つまり浮く話ですね。その分が、いいですね、ここは大事なところだから。

○佐藤道路局長 2.5 兆の中に入るんですよ。

○猪瀬委員 全部ではないでしょう。

○佐藤道路局長 そうそう全部ではない。

○猪瀬委員 削減としては1.1 のうち0.2 と0.3 が2.5 の中に入るわけで、だけれども、0.9 なり0.8 なり1兆円近いものですが、これは抜本的見直しの凍結的な要素の方向に行く話でしょうと言っているの。凍結という言葉が嫌なのかもしれませんが、そういうことでしょう。
 ちょっとはっきりしてほしいんです。日原さんも金井さんも並んでいるんですから、それをちゃんと答えてくださいよ。そこははっきりしてください。そういうふうに私は理解したつもりですよ。じゃないと抜本的見直しと、コスト削減の問題というのは明確になりませんよ、いいですか。
 金井さんどうですか。

○佐藤道路局長 抜本的見直しは。

○猪瀬委員 佐藤さん、もういいよ。

○佐藤道路局長 私が責任を持って答えるしかないんですから。

○猪瀬委員 ならば、はっきり答えてくださいよ。私は当時、わからないから、御省にいろんなふうに確認しましたよ。いいですか、そのときには大体そういう解釈だったと思います。解釈が変わったんですか。

○佐藤道路局長 今の仕訳という議論で言えばですよ、2.5 兆の中に、コストカット分として、第二名神のコストカットの分が幾ら入るかという点については積み上げていきますが、その残りの部分、今ので申し上げれば、例えば1.1 兆のうちのなんでもいいでいいですが、仮定すれば、例えば0.5 が、5兆があるいは4兆が削減できるとしたときに、残りの部分については、事業として正当性を持ち得て事業ができるような状態になれば、やらせていただくと、抜本的見直しという意味は、だけどそこまで本当にできるかどうかという問題はありますよと、したがって、そこを詰めるんですと、調査はしますというのが。

○猪瀬委員 ちょっと判断ではなくて、前提条件を聞くから、金井さん。
 抜本的見直し区間にあたる第二名神の部分は、1.1兆ですね、とりあえず今は、そうですね。

○佐藤道路局長 2区間でね。

○猪瀬委員 2区間で1.1兆ですね。それから、新直轄対象となる方の抜本的見直し区間は何路線でしたか、3路線でしたか、これは0.3兆ぐらいでしたか、0.2兆ぐらいでしたか、0.3 弱ですね。いいですね、0.3 弱ですね。幾ら。

○佐藤道路局長 0.2兆ですね。

○猪瀬委員 0.2兆ね。おおざっぱに言えば1.1 と0.2 だね。0.2 の部分は、新直轄として税金でつくる対象です。新直轄全体で699 キロの中に0.2 の部分があって、それがトータルで3兆円のわけですね。

○佐藤道路局長 目安ですよ。

○猪瀬委員 ええ、目安で、だけどその3兆円の中で0.2兆円分は凍結的な意味合いがこもった区間というふうに理解いたしますが、そうすると、今、戻りますけれども、今度は有料道路区間で、抜本的に見直し区間という部分が1.1 兆円であって、そのうち2.5 兆のコスト削減に入るのが、0.2 とか0.3として、いいですか、いずれにしろ大体比率的に言えば、0.8 とか0.9 が凍結対象というか、2.5 兆と別の範疇になりますね。いいですね、その範疇についていいですね。さらに新直轄対象の方の0.2兆円分の抜本的見直し区間からも、0.05兆円くらいは2.5兆のコスト削減に重なるのかもしれませんが。

○佐藤道路局長 その前に。

○猪瀬委員 いや、その前にではなくて、私は皆さん方の数字を基にして極めて論理的に言っています、いいですか。

○佐藤道路局長 だから、その場合に、今のお話の0.2 という部分、直轄に移る部分のコストカットが、2.5 の中に入っているかどうかと。

○猪瀬委員 0.05ぐらいは入っているんではないですか。

○佐藤道路局長 その問題で言えば、2.5 の中には入れていない。

○猪瀬委員 わかった、では新直轄対象の0.2 は、コスト削減の2.5 兆の中に入れていない。

○佐藤道路局長 そうです。

○猪瀬委員 わかりました。では、残りの1.1 について、もう一回確認しましょう。

○佐藤道路局長 これは有料道路事業としての削減です。

○猪瀬委員 わかりました。私はそう理解しました。では、1.1 については、そこから0.2 なり、0.3 なりが。

○大宅委員 違う。

○近藤総裁 一部分入っています。

○佐藤道路局長 政策の13ページの仕訳としまして、有料道路としての残事業費について、2.5 兆円を目指して事業費削減を行うと、こう申し上げていますので、有料道路事業として、したがって、その分は直轄に移った分です。

○近藤総裁 了解しました。

○猪瀬委員 だから、有料走路事業から2.5 兆を削るのは当然なんです。それにプラス、第二名神の一部分、1.1 兆円を一応抜本的見直しというふうなことになった。抜本的見直しというのは、私は日本語としては凍結のことだと理解していますが、佐藤さんがそういう言葉を使いたくないのは結構ですが、それで1.1 のうち、0.2 なり0.3 なりがコスト削減2.5 兆のうちに含まれるとしても、0.8 なり0.9 というのは、これはある部分で2.5 とは別の独立した削減対象であると、こう考えていいですねと。

○佐藤道路局長 そこでの言葉の問題ですが、要するにコスト縮減を一生懸命やって、そこまで来たときに、事業として私は凍結すると申し上げているわけではないので、抜本的に見直してリーズナブルな計画になれば、今の計画のままではやらない、リーズナブルな計画になれば、そこは、その時点でまた世の中の御理解をいただいてやるんでしょう。
 そういう意味では、1.1 の中でどれだけ削減し得るかと、なるほどというぐらいまで削減ができれば、そうすると残り分については、7.5 兆の中に確かに含まれますが、猪瀬さんの言い方では凍結とおっしゃるかもしれませんが、私どもはそういうことが事業として可能なような状態になるのかどうか、これを抜本的に見直すと言っているので、見直した結果、世の中の御理解が得られるんであれば、そこは事業として再開というか、やることになるんでしょうと、こういう理解であります。

○猪瀬委員 わかりました。言い換えます。佐藤さんの言っていることがわかったというんではなくて、こういうふうに私が言い換えたら、佐藤さんも納得できるのではないかと思うので言いますが、要するにコスト削減の2.5 兆は2.5 兆であると。第二名神の1.1 のうち0.2 がそっちに移るとしても、0.8 なり0.9 兆円は独立した削減対象ですねと、2.5 兆の別の、つまり2.5 兆と別の独立した削減対象として考えられておられるんですねと、そういうことだとどうですか。

○佐藤道路局長 私の場合には、私どもの考え方を言葉として正確に申し上げなければいけないので、それが削減対象と申し上げたら削減だと、凍結だと、こうなりますので、私は削減とは申し上げられません。抜本的な見直しという意味で、どこまで本当に、2.5 兆のグループの中に幾ら入れられるか、残りの分について世の中の御理解が得られるのなら、事業として進めることにその時点でなるんでしょうと。
 そこは、抜本的に見直してもらうんですから、どういう計画になるかにもよるでしょうと。こういうことであります。

○猪瀬委員 でも2.5 兆のグループに入れるのは一部なんですねというところはいいですね。

○佐藤道路局長 そういうことです。

○日原公団監理室長 どうもお話を伺っていて、猪瀬先生のおっしゃるコストカット、0.1 と0.2 でもいいんですけれども、おっしゃっていることというのは、残りの抜本的見直し区間でない世界で見直しているコストカットがありますね。それだけをとらえておられるというわけではない。我々のコストカットと言っているのは、抜本的見直しの、まさに抜本的に見直すことによるコストカット全体が2.5 の中に入っていますということを申し上げているんですが、それであればよろしいんですけれども、先ほど言った細かい、追い越し車線がどうとか、そういうものだけを含んでいるわけではありませんので、その点だけ念のため申し上げます。

○猪瀬委員 私はちゃんと言っているじゃないですか。全体の16兆に対してコストカットは2.5 はありますね。それと別に抜本的見直し区間の一部は2.5 に入るけれども、だけど8割ぐらいは入らないでしょうねということを言っているわけです。それはそれで独立した削減の対象に、2.5 兆と別の独立した削減の対象になるんでしょうねということで、それはいいんじゃないですか、どうですか。

○佐藤道路局長 私もさっき言いましたが。削減と言われると、私はそうは言えないと。

○猪瀬委員 2.5 兆は2.5 兆であって、プラスそっちの方もあると。あるというのは、別と考えるということでいいわけですよ。

○佐藤道路局長 そういうことです。

○猪瀬委員 つまり、新聞記者の人が第二名神の1兆円分は2.5 兆の中に全部入っていると思ってしまっている人がいるわけですが、違うんですね。

○佐藤道路局長 違います。

○猪瀬委員 わかりました。
 それから2.5 兆を積み上げるのに、さっきのお話だとSA・PAがどうのこうのとか、老朽化したものについての傷みぐあいの直し方がどうのこうのとか、ほとんど2.5 兆を前向きに削減するような表現ではなかったんです。4兆削減するときには、車線数を減らすとか、インターチェンジ小さくするとか、やはり工事そのものに関わる問題でした。
 今度2.5 兆を削るのに当たって、2.5兆を前向きに削減するのであれば、やはり工事の真ん中部分に関わるものがなければ、削減とは言えないと思うんです。数字合わせではね。
 つまり、私が手付金がほしいよと言ったのは、2.5 兆を約束なさるのであれば、では工事のど真ん中の辺りに、そういう問題が含まれているのではないかと。例えば、調達の仕方にしろ、同じものを高く買ったり、この前も言いましたけれども、ボルトがどうのというのを指定された高いものを買ってやったりしているとか、そういうど真ん中に食い込んだ話で、2.5 兆というのをきちんと説明するようにしてくださいということをお願いしているんです。
 次回までにそういうものを説明できるようにしてください。よろしいですか。

○金井有料課長 ど真ん中という意味が、今一つよくわからないんですが、2.5 兆を積み上げるとして、現実に多分大きいなと思うのは、イメージがわかりにくいかもしれませんが、大規模改修、いわゆるもう構造物が何十年も経ってきて、例えば橋なんか、例えば普通のコンクリートの形態で見れば、随分外にケーブルを張って補修しているような例はたくさんあります。つり橋だって、主ケーブルを張り替えた例は海外では幾らでもあります。 そういう一般的な傷みに対して、やはり少なくとも有料として45年管理しなければいけないわけでありますから、そういうものを適切に維持・管理するための、これは全部びしっと積算しようとしてもできませんけれども、一定の額は今まで償還表の中には見させていただいております。
 そういうものを、今後技術の進歩もあるから削減しようとか、それからさっき申し上げたとおり、追い越し車線を一定の分見直そうとか、それから局長が申し上げたとおり、インターチェンジの区分ですね、かなり今は、現在取り付けのところまで有料でもっていますけれども、そういったものも含めていろいろ出しておる。その内訳で2.5 兆を今積み上げるようないろいろな努力をしておりまして、それは確定次第また御説明をさせていただきたいと思っております。

○猪瀬委員 それをできるだけ早く、わかりやすく、1つの例からちゃんと2.5兆に行くんだという演繹できるような、幾つか例を出していただいて、なるほどこれは2.5兆になるんだなというふうに説明してください。つまり私がというよりも、世間の人たちが納得できる例示をいただきたい。それは次回までにお願いいたします。

○佐藤道路局長 次回までにできるかどうかは別にしまして、努力は当然今もしているわけですから、できるだけ説明できるように努力はします。

○猪瀬委員 2.5 と宣言したわけですよ。2.5 の説明が、要するに机上の空論になると言われているわけです。

○佐藤道路局長 そこは約束したんですけれども、しませんと。

○猪瀬委員 では、例えば2.5兆の削減にはいつ手を付けるんですか。2.5 を減らすのに、いつからどういうふうに手を付けるわけ。

○佐藤道路局長 しっかりとジクソーパズルを正確にはめ込むには、会社が発足して、よくよく相談しながら、その前に当然総裁に御相談申し上げながら、その可能性を積み立てていくと、こういうことだと思いますが、粗々のものはできるだけ早く見通しを付けたいと思います。

○猪瀬委員 とりあえず、例を出してください。つまり、そこから演繹できる例示を出してください。
 それともう一つ、皆さんが一番混乱しているのは、抜本的見直しと、要するにコスト削減というのが、どこがどう違うのかこんがらがってしまうことです。どこがどう違うのか。抜本的見直しというのは凍結ですかと言ったら「違う」という。では、コスト削減ですかというと、「コスト削減は2.5 兆だ」というでしょう。
 そうすると、抜本的見直しとコスト削減というのは、どこがどう違うのか、わかりやすく、全く普通の人にわかりやすい説明をしていただきたいんです。わからないです。
 結局、抜本的見直しという言葉はみんなわからない。新聞記者もわからない。だれもわからない。なのに、大臣はそれはつくらないと言っていると。

○佐藤道路局長 今の計画のままではつくらないと申し上げているんです。

○猪瀬委員 だから、抜本的見直しと、コスト削減というのは、何がどう違うの。今、一番単純に素朴な質問をさせていただきましたけれども、どうですか。

○佐藤道路局長 これは、整備計画を御理解いただかなければいけないと思うんですが、例えば、第二名神で言えば、都市計画もきっちり決めて、こういう構造でつくりますということを現地に報じているわけですよ。そういうものをどう見直すか、ここはわかりずらい部分があろうかと思います。
 一方で、例えば北海道の2区間については、これは都市計画という問題ではなくて、環境アセスをやりながら、こういうところで、こういう構造でいきますというところまで約束はしてあるわけです。現地に何度も説明している。
 しかしながら、これを抜本的に見直すというんですから、そのルートにこだわらずに、もう一回どういう効率的なつくり方ができるか、ルートそのものも含めて見直しますと、こう言っているわけですね。こっちの方がまだわかりやすいですかね。
 それに類したことも、第2名神の方にもやりますと。どうしても必要な場合には、あるいは都市計画の変更みたいなものもあるかもしれませんが、それも含めて抜本的に見直しますと。
 通常のものは、都市計画を決めて制限していますから、建物の制限なんかも、それをやめたというのは、よほど大変なことですね。したがって、そこのところはどういう見直しができるかということをがりがりやりますよと。
 それで、ルートが、一応は環境アセスなんかで十分説明しているけれども、この辺に来るんだなと、しかし、都市計画という形で、権利制限なんかもまたかけていませんという部分については、ルートも含めて見直しますと、こういうことを申し上げているんです。

○猪瀬委員 わかりました。そうしたら、つまり、第二名神なら第二名神の一部区間を凍結するかもしれないので、その場合には、今までやった環境アセスとか何とかというもののやり直しをすると同時に、線引きした都市計画等についての話し合いをして、つまり、一回つくってきた計画をもう一回、今度は一本一本抜いていきながら元に戻していくようなことをしていかないと凍結にならないと、そういう意味での抜本的見直しをしながら、そのプロセスを逆にたどっていくというふうなことをおっしゃりたいわけですね。

○佐藤道路局長 そこは見直しの内容によるんで、それをア・プリオリに私が今、こんな見直しをやるんですと申し上げるわけにはいきませんよと、ここは調査してしっかりと、時間もかかるわけですから、そこをやるんですと、そこまで大変な決断を、みんなでしましたと、こういうことでございます。

○猪瀬委員 わかりました。したがって、コスト削減と抜本的見直しは違うんだということが、今、認識されました。
 これでは聞いている人はわからないから、私だってよくわからないから確認したんですよ。だから、抜本的見直しとコスト削減は違うんだと。コスト削減は2.5 兆であると、それで抜本的見直しは、有料道路の1.1 と新直轄の0.2 であると。その1.1 は特に有料道路事業ですから、一部はコスト削減の方に移るかもしれないが、いずれにしろ抜本的見直しであるからには、現在のいろんな事業計画等を全部もう一回逆方向にたどっていって検討していくということになりますね。逆方向というのは、進む方向ではなくて、後ろの方向に戻っていくというか、ギアで言えば、バックの方に入れていきながら進んでいくということですね。

○佐藤道路局長 ですから、そこはア・プリオリに決めてはいませんよと、抜本ですから、どこまで何ができるかということを含めてやっていくと、こういうことであります。

○猪瀬委員 それでは、次のテーマに移りましょう。猪瀬委員提出資料がありますので、ごらんいただきたいんですが、先ほどのいろいろな法案の骨子について、それからこの間の政府与党の枠組みについて、いろんな疑問点がありますので、私なりに確認させていただきたいと思います。
 では、表だけ縦の名前になっていますが、次をめくると横になります。1月28日、本日付けで、タイトルは「道路四公団民営化の枠組みならびに関連法案について、政府与党、国土交通省に質問する」ということであります。
 めくります。
 改めて、道路四公団を何のために民営化するのか。何のために民営化をするのかということで、7項目問題提起させていただきますが、現在の道路公団方式の問題点である高コスト体質を改善し、事業効率を上げて無駄を省き、40兆円もの巨額の債務を早期確実に返済し国民負担を抑制する。同時に、質の高いサービスを低廉なコストで国民に提供する。これらが、公団民営化によって達成しようと目指しているそもそもの目標である。
 現在の公団方式が抱えるこうした問題点は、利潤追及動機がないため事業効率インセンティブが働かないという公団制度の仕組みに起因する。
 したがって、民間企業の経営の本質である利潤追及動機を発揮させることが、この公団改革の目標達成のかぎなのである。
 民営化本来の目的を達成するためには、具体的に以下のポイントが最低限求められる。 利潤追及動機によりもたらされるコスト縮減など事業効率化がはかれる仕組み。
 事業効率を高めるさまざまな経営戦略を実現するために会社の自主権が確保され、国と会社の対等な立場が確立されること。
 40兆円の債務を確実に返済しながら、求められる公益性を満たしつつ、将来の上場を目指して経営が行われること。
 めくります。
 ここには、タイトルに「料金設定には利潤を含まない」という政府与党の見解は民営化の否定につながると書きました。
 ここが一番大事なところですが、本業である道路事業から利潤を出さない仕組みであるとしたら、事業効率を高めようというインセンティブが働かない。
 これでは、公団の高コスト体質を脱皮し事業効率を上げ国民負担を抑制するという、民営化そのものの達成目標が果たされない。
 料金設定には利潤を含まないという政府与党の見解は、そうした趣旨と受け取れる解釈であり、これでは民営化の否定につながる。訂正を求めたい。
 つまり、この解釈というか、この言葉の表現の仕方に私は問題があると言っているわけです。
 仮にこのような見解が民営化法案に明記されるようなことになれば、その法案は民営化の根幹を否定する法案と断ぜざるを得ない。
 めくります。
 民営化会社は、本業から利益を上げていけないのか。
 これまでの国会質疑及び会見等での総理、国交大臣、国交次官からの発言を聞くと、「SA・PA等の附帯事業においてのみ、利潤追及を認めるが、道路民営化会社にとって本業の道路事業(維持管理、建設投資、需要喚起のためのマーケティング、広報活動等)からは利益を上げてはいけない」という趣旨と受け取れるが、事実か。
 そもそも附帯事業(SA・PA等)は、道路公団事業ではなく関連公益法人の事業である。
 当局が考える民営化会社の利潤追及の在り方が「関連事業では利潤追及してよい。本業からは利潤追及してはいけない」という整理があるとしたら、公益法人の事業のみを民営化し、道路公団の事業は民営化しないことを意味するが、どのように考えているか。
 民営化会社の利潤追及の在り方に関して、本業、関連事業とそれぞれに分けて明確に答弁をいただきたい。
 これは、後で確認していただきますので、めくります。
 道路事業は「公益法人が行う非課税の公益事業」のようなものと考えているのか。
 公益法人(社団・財団法人)の営む公益事業は利益を出さない仕組みであり、したがって非課税事業とされている。
 「道路事業において利潤を追及してはいけない。したがって道路事業からの収入(通行料金収入)から原則として利益が出ないことが前提であり、そのため非課税事業扱いとなる」という見解は、道路事業を公益法人による公益事業と同質と見なしていることになる。
 道路公団の民営化とは、道路事業は非課税の公益事業ではなく、民間事業として位置づけるものと常識的には考えてられているが、そのような理解でよいか。
 めくります。
 本業から利益を上げてはいけないとしたら、株式会社とは言えない。
 「道路民営化会社にとって本業の道路事業(維持管理、建設投資、需要喚起のためのマーケティング、広報活動等)から利益を上げてはいけない」という制度であれば、その民営化会社は株式会社とは言えず、民営化の否定である。
 道路事業は、電気、ガス、鉄道事業等と同様に公益性の高い事業であるが、だからといって「道路事業において利潤を追及してはいけない」とはならない。
 公益性の高い事業であっても民間事業として健全に営まれている先行事例は、電気、ガス、鉄道事業など多数の実績がある。
 同様に、道路事業に求められている公益性を満たしながら、民間会社として経営努力に応じて道路事業から利益を上げるのは、言うまでもなく充分可能である。
 次にまた、続きますが、政府与党、国交省はPFI法の理念すら否定するのか。
 公益性を満たした上で、民間企業として経営上の工夫が行われる制度(民間にできることは民間に任せる)は、PFI法においても基本的な理念である。
 「公共施設の整備運営においても、民間企業の経営の本質である利潤追及動機により、事業効率化を図ることが望ましい」というのが、PFI法の根幹理念であり、これは政府全体の方針として推進されているものである。
 道路事業の例にあてはめて考えるとするならば、道路事業(道路の維持管理、必要な建設投資)において、民間企業が利潤追及動機により効率化を図りながら、事業を営むことが望ましいということになる。
 したがって、仮に国交省が「道路は公物である」という哲学であるとしても、公共施設を設置運営する中で、民間企業が創意工夫により利益を稼ぐというPFI事業の理念にかんがみれば、公益性を担保しつつ民間企業が利益を生む事業スタイルが実現可能であると理解できるはずである。実際に、そうしたPFI法の理念に基づく先行事例として既に数々の実績がある。
 PFIの法律は参考に載せてあります。
 めくります。
 次に一枚めくった後、新規建設投資は、会社が自社内の採算の範囲内で自発的に行う。 各社が経営する営業中既存路線からは、40兆円の既存債務の返済に必要な額以上に余剰利益が出るものになっている。
 仮に各社が新規路線の建設投資を行う場合は、社内の既存路線からの余剰利益の合計額が投資に充てられる資金の上限となる。
 この自社内の資金余力の上限を超える、新規建設投資は行えないので、これまでのように「無制限に不採算路線の建設が進められる」ということにはならない。
 民営化案における各社の新規建設投資の仕組みは、当然ながら、そのような制度である必要があることを、改めて確認したい。
 この次のページの図は、後で説明しますが、基本的に今言ったことを図にしたものです。
 次に進みます。
 会社による新規建設投資は、建設費相当額と同額を新規リース料として会社が負担することで経営規律を働かせる仕組みとするべき。
 今後の道路建設は従来の公団方式のような高コスト非効率な手法を改善し、民間企業の経営の本質である利潤追及動機により事業効率化インセンティブを発揮させることで、なるべく低い投資コストにより実現することが求められる。
 これが、民営化によって建設事業において達成すべき目標である。
 そのためには、会社が新しく道路建設投資をする場合に、なるべく低い投資コストを実現することが会社にとっての利益になる仕組みとする必要がある。
 具体的には、会社が新規建設投資にかけた費用は、その建設費と同額を新規リース料として従前のリース料に加算されて会社が負担することで、会社にとって新規路線投資における経営規律が働くような仕組みとすることである。
 このような仕組みであることを、はっきり確約していただきたい。
 次の絵なんですけれども、政府与党の枠組みを極端に解釈すると、こういう絵になるんです。
 その次にもう一つ絵がありますが、この絵を2枚並べて見ていただいて、ブルーの波と赤い波がある絵と、ブルーの線が一直線で、赤い波が上がったり、下がったりしている絵が2つあります。要するに、波が赤い波と青い波が一緒になっているのは、極端に言えば、収支差額で毎年毎年リース料を見直した場合にこういうふうになります。毎年毎年見直すということはないんですが、考え方の極限としては、毎年毎年リース料を見直したら、この青い波が収入ですね。収入から管理費引いた収支差額が全部リース料に持っていかれてしまうということになります。いいですね。
 そして、もう一つの青い線が横に真っすぐあって、赤い線が波を打っている場合は、これは会社ですけれども、会社が利益を出したり、損をしたりする、そのリース料が一定であるということになります。
 そうすると、リース料が一定の場合には、会社は料金収入の変動リスクを負います。もうかるときもあれば、損するときもある。これが民営化会社だと思いますが、さっきの2つの波があるのは、稼いだ金を全部リース料で持っていったら、会社は働く気がなくなってしまいます。
 こういうことで、政府与党の基本的枠組みの文言では明確でないので、私はこの間小泉さんに、長期固定・元利均等ですねと確認いたしました。そして、長期固定、元利均等で保有債務返済機構が、借金を債権者、国が中心ですが、債権者に返していくということに対応して、リース料は長期固定で設定されるというのが、2枚あるうちの2枚目の絵になりますね。
 今、3枚ありますけれども、前の2枚でちょっと見てください。
 したがって、リース料が長期固定の形でなければ、収支差額というのは、みんな稼いだ部分を持っていってしまうということになります。だから利潤追及動機が働かないから、稼ぐ気がなくなって、やる気のない公団みたいになってしまいますね。
 ここまでは御理解いただけましたでしょうか。
 そうすると、こういうことですね。保有・債務返済機構は、とにかく40兆円を債権者に返さなければいけない。主に国に返さなければいけないですね。それを長期固定・元利均等で45年ローンで返すと。
 ただ、その場合に保有・債務返済機構は金利変動リスクを負うということになります。
 では、民営化会社はそれに対応したリース料を設定され、そのリース料を長期固定で、やはり保有機構に返すということですが、そうする場合に、一生懸命稼いでリース料よりも頑張って多く稼ぐと、利益が出る、利益が出るということがあるから頑張る、しかし、損をする可能性もあるんですね。人口が減ったり、あるいは不況が来たりして交通量が減少するかも知れない。そのような通行料収入の変動リスクは民営化会社が負うということです。それぞれ、そういうリスクを背負います。
 それで、民営化会社は、必死で利益を出そうとします。その利益をそのまま全部リース料で持っていかれてしまったら、やる気がなくなってしまいます。こういうことです。
 それで実は、なんでこんなことを言うかというと、1月15日木曜日も、風岡事務次官が、記者会見で、記者の質問に対して、「リース料の設定は料金収入から管理費を引くということですので、料金収入の変動要因は確かにありますから、そういう意味では毎年変動する可能性があります」というふうに事務次官が言っているんです。
 この事務次官発言だと、こういうふうな波になってしまいます。そうなってしまえば、新会社はなんのために働くのかという動機を失ってしまいます。したがって、1月15日の風岡事務次官の発言というのは非常に問題があって、風岡事務次官は道路局出身ではないから、よく勉強していないからこういうことを言ってしまったというふうに佐藤道路局長は思うのかどうか、そこは非常に大事なところですからね。ここのところをきちんと、この風岡事務次官の言い方はおかしいんではないかということを確認していただかないといけないと思います。
 それで、幾つか今、これから御答弁願う宿題をお見せしていますが、その次に3枚目ですけれども、同じような波を打った絵があります。
 これは、恐らく実際にこうならなければいけないということを、もう少し深く見たんですが、いずれにしろ、今、リース料は一定であります。そして、通行料収入には変動要因がありますと。
 しかし、もう一つ管理費を削減しますと、この一番下ですね。管理費を必死で削減して利益を出そうとします。管理費の削減分は、会社の利益になります。しかし、この管理費の削減分をリース料の見直しと、ある時期急に、せっかくここまで削減して、この削減した分を前提にして、今度はまたリース料を見直すと。こうやられたら、それこそローマ時代の奴隷じゃないけれども、やってもやってもむくわれないですね。
 ですから、それはやはり管理費を削減したら、あなたの利益ですよと、新会社さん努力しましたねというふうに認めてあげないと、結局、そこからまたリース料を設定され直してしまったら、今、言ったように、交通量の変動要因、つまり通行料収入が変動をするからといって減ったら少し取る、増えたらたくさん取るとやっていたら、やる気がなくなってしまう。管理費も同じであって、必死で減らした分を認めてあげないで、減らしたから、またリースをその分だけ取りましょうと、こういうことになったらおかしいでしょうということを、今、申し上げています。
 それで、結論から言わせていただくと、私は政府与党案で、その利潤を含まないと言ったときに、それは幅のあるものだと。つまり、昨年、12月18日に小泉首相に確認していましたから、リース料が長期固定・元利均等の返済と対応するものだと理解して、私は政府与党案について基本的に合う線はいっているだろうと、こう理解しました。
 しかし、1月15日の風岡事務次官のような発言があると、これはちょっと待ってくれよと、この話は違うじゃないかと、これだったら全部話が、それこそお膳を引っ繰り返すしかないじゃないかと、こういうことになってまいります。そこをはっきりさせていただきたいと思っております。
 したがって、今、佐藤さんに前向きの答弁をいただきたいんですが、この次の図も若干後で説明いたします。
 次に1ページめくって、今、全部お話ししているのは新会社の自己責任に関わることです。利潤追及動機があって、そして新会社が頑張ると、しかし、公益的な事業であるから、東京電力と同じで、一生懸命夏の甲子園のクーラーを一番使っているときのキャパシティーをつくらなければいけないと、こういうふうに設備投資を東京電力がすると同時に、東京電力は、離島にも電気を付けなければいけないと、こういうことをやっています。
 しかし、それは民間企業として、利潤追及動機をもって行える公益性のある事業です。それは民間会社です。
 次に大事なことは、ページをめくりますが、「東名高速の料金収入を北海道の新規建設費には使わない」ということの確約を求めたいと思います。
 つまり、新規建設は、各社において自主的に行われるものである。
 各社がそれぞれ経営する既存路線からのキャッシュフローを担保に建設費を調達し投資活動を行うのであり、他社の経営する既存路線から出るキャッシュフローを自社の新規路線の建設に使うことは、当然ながらできない。
 仮に、このようなことを可能にする仕組みであれば、全国プール制の温存であり、そのような民営化案は民営化委員会の意見を基本的に尊重しているとは認められないということであります。
 それから、その絵が後ろにありますが、東日本会社、中日本会社、西日本会社があれば、それぞれ自己責任で自分で借金を返すと。当然、トータルの帳尻は合っているわけですから、基本的にそれぞれの会社はそれぞれの既存の収入等、新規収入を含めた自分の余力で自分の建設をする。そして、それぞれが経営努力をし、利益を上げる、それで利益がどのぐらい上がるかどうか知りませんが、利益を上げるか、損もするかもしれない。だけど必死になって45年で返すと、基本的にはそういうことですね。
 そういうことで、当たり前ですが、この絵に一方通行のマークを示しましたが、次に読み上げます。
 それぞれの分割民営化会社の利益が別の民営化会社に利用されることがあってはならない。
 分割民営化時点では、各社間の収益調整を行い、負担するリース債務の規模など収益レベルは各社で均衡する。したがって、民営化時点では、各社の経営状況に有利不利は発生せず、公平なスタートラインに立つことになる。
 ただし、一旦分割民営化し、スタートした後は、各社はそれぞれ独立した別会社として、独自に自社の経営にあたる。会社ごとの経営状況はその会社の経営努力に応じて成果に差が出るのは、当然あり得る事態だ。
 仮にそのような経営が成功しても、民営化時点より収益を多く稼いだ会社と、経営努力が不十分で当初より収益が減ってしまった会社に分かれたとしても、それは会社の経営責任であり発生する損失と利益はそれぞれの会社が経営努力の結果として引き受けるものである。
 分割会社の経営状況を民営化以降もほぼ均等に保とうなどと考えて、一定期間(5年なり10年なり)おきに、各社のリース料負担を各社の収益に応じて再配分するといった仕組みは、根本的に民間企業の経営努力を否定する行為であり、絶対に認められない。
 要するに、東日本、中日本、西日本があれば、東日本は大変だからといって、中日本がお金を出してたら、これはトヨタがホンダにお金をくれたことと同じになってしまいますから、そういうことではないですよということを私は言っています。
 それを認めてしまったら、この後に言いますけれども、もうかった会社利益をもうかっていない会社の債務返済に充てることになるが、これはホンダでも日産でもいいけれども、日産の経営が苦しいから日産の負担する債務返済のために、もうかっているトヨタの利益を使おうと、こう言っているのと同じになってしまうと。
 ちょっと国交省は、ソビエトの国営企業の発想があるので、困りますよと私は言っています。
 だけど、別に今ある枠組みの中で、これは解決できる話ですから、解決しましょうねということで申し上げています。
 道路事業において、公益性を満たしつつ経営努力により利益を上げ、上場を目指すことは十分に可能である。
 SA・PA等の関連事業のみならず、道路事業そのものについても、公益性を満たしながら民間企業の経営の本質である利潤追及動機から生まれる事業効率化インセンティブを最大限発揮させることで、上場を目指すことは十分に可能である。
 世界に誇る公益性の高い民間企業として、なるべく早期の上場の実現へ向けて、制度設計をしてほしい。
 その後のページは、これは前にも出しました。会社の株式価値は何かということですが、これは前に出しましたので、本当にポイントだけ言いますと、建設コストを一生懸命削減した。あるいは管理コストを一生懸命削減した。あるいはたくさん道路に乗ってもらうためにいろんな工夫をした。そういうことと、プラスSA・PA等を含めた関連事業の収入があると。これ全体が新会社の株式価値だということです。
 具体例を申し上げますと、先ほどのリース料が真っすぐ横棒で、風岡事務事務官の例を極端に言えば、稼いだ金で収支差額が2つとも波になってしまうと、両極ですが、そういうことであれば、民営化会社に一生懸命稼ぐ気がなくなってしまいますね。
 こういうことが言えると思います。例えば、前にも私は御説明したことがありますが、御殿場にアウトレットモールがあると、これは土日は、もう駐車場が満杯であると。道路公団は全くそういうビジネスチャンスを考えないで、ただ道路をつくっていたということでしたね。そうしたら、仮に御殿場ではないところに、例えば、今度は東北自動車道でもいいですけれども、あるいは中央自動車道で、どこか山の中のSA・PAを大きく切り開いて、どうせ山の中は土地が安いですから、その土地をたくさん買って、そこにSA・PAの拡大版をつくって、御殿場のアウトレットモールと同じような事業をしたとしますね。例えばそれが大月の手前の談合坂にあったとする。そうすると、その談合坂までの交通量は圧倒的に増えますね。つまり、そこに東京から談合坂のSAまでの交通量が圧倒的に増える。その圧倒的に増えるのは、この絵で言えば、附帯事業をやっているからでありながら、同時に、交通需要をそれによって喚起したわけですね。
 そうすると、交通需要が喚起され、そこの道路を通る人が今までの2倍になったと、その間の収入は2倍になりましたと。それは附帯事業と一緒になることによって、通行量収入は2倍になったということになりますね。
 そうすると、必死で建設コストを削減して、管理コストを削減して、ぼんやり働いていたのが一生懸命働くようにしながら、なおかつ、そうやって収入を増やしましたと。それを収支差額でリース料を変動して、みんな奪い去っていったら、これはなんのために働くのかということになってしまいますね。
 これはずっと説明すると長いんですが、まだ一言申し上げることがありますが、とりあえず、今、そういう説明をしました。
 そして、ページをめくって、同じように、この話は前に1回書きました。この新会社の株式価値のこの絵はね。
 更にめくりまして、日本国として、国際水準で評価に値する道路事業の民営化の成就を目指してほしいと、これは本当に佐藤さんに申し上げたい。もちろん、近藤さんは、当然これをお考えだと思います。
 そして、次のイタリアのアウトストラーデや、フランスのコフィルートは、やはり道路の独占的利用権をもって、こういうビジネスをして、建設もし、同じようにやって成功したわけで、そういうものを今回の基本的枠組みは目指しているんです。そういう意味で、世界の評価に耐え得るもの、日本の民営化もちゃんとやっていますよということをやはり示すべきだというふうに思います。
 私が、なぜこれほどいろいろ言うかというと、その後ろの新聞記事がありますが、これが東京新聞です。東京新聞で「リース料を5年ごとに見直し」という見出しの記事が出ました。日経新聞でもそういう記事が出ました。
 そういうものがあるので、非常に問題であるということで、風岡事務次官の記者会見があったりする。
 そうすると、私は本当にこれは国交省は何考えているんだと、こういうふうに疑っていくしかないわけですね。
 あと近藤さんに、新聞記事があるので後で御確認したいんですが、近藤さんは記者会見で通行料値下げ、最大2割可能とおっしゃってます。こういう記事も書きました。そういうことも近藤さんにもお尋ねしたいと思っていますが、その前に、まず大事なことは、私が今までるる説明してきたことです。
 基本的に小泉総理と長期固定・元利均等を確認いたしました。そうしたら、当然リース料もそれに対応して長期固定になるはずです。だからこそ民間会社は、新会社は必死になって働いて損しないように、利益を出さなければと、それで上場を目指すと、こうなります。そこの根幹の部分を否定されてしまったら、これは民営化会社と言えません。それで東名高速のお金は北海道に持っていかないと、ここのところも佐藤さんに確認していただきたいと、こういうふうに思うわけです。
 長くしゃべっていて、疲れましたから、5分ぐらい休憩いたしますか、そのままいってしまいますか。
 では、休憩なしでいってしまいますか、佐藤さんも体力がおありのようだから。私はもうくたびれてしまって。
 それで、風岡事務次官の発言は、私が確認した長期固定・元利均等の本来的な意味を否定することになるので、風岡事務次官は多分、事務次官で道路局の人ではないので詳しくないから、そういうことを言ってしまったんだなというふうに理解してよろしいですね、佐藤さん。

○佐藤道路局長 一つひとつの問題はともかくといたしまして、ここにも付けてありますが、私どもは基本的には政府与党の申し合わせでお決めいただいたことから外れることはできませんと、これはおわかりいただけますね。

○猪瀬委員 私は、基本的な枠組みはすごい解釈の幅があって、長期固定・元利均等とも書いていないけれども、そういうものだと私は思っていたので、書いていなくても、では書いてあることと同じなんですねと、小泉さんに確認しに行ったわけですね。だから、幅があるんですよ。それは箇条書きだから幅があるのは当たり前ですね。だから利潤追求だって大もうけをしないと。それはそうでね、大もうけなんかできっこないですもの、いろんなことがあるから、つくらなければいけないし、借金はあるし。
 だけど、利潤追求ゼロですと言われたら、これはちょっと待ってくださいよ、ですね。枠組みというのはそういう幅があるんですよ。だから、私は佐藤局長の前向きな表現をお尋ねしているわけです。

○佐藤道路局長 そこで申し上げれば、大枠、基本的枠組みの範囲の中で、いろんな検討が必要であると。国会でもまたいろいろ御議論をいただくわけですから、そういう前提で申し上げれば、利潤追求、料金の中に会社の利潤は含めないと。基本的な考え方はそういうふうにお決めになっておられます。
 その中で、会社に対して、どういうインセンティブを、コストの縮減、建設費も管理費もそうでしょうと、どういう形でインセンティブを持っていただくかという点については、そこは工夫の余地が、どういう形であるかと、いろんな検討をする必要があるだろうと、そういうふうには思っています。
 料金に利潤を入れろと言われると、これはここの公共団体の全部に聞きました。60の都道府県の政令指定都市の市長たち、それから与党のいろんな調査会や部会、それは最終的には政府与党でお決めいただいたわけです。
 例えば、何%か利潤を料金に見込みますといった途端に、そういう余力があるのであれば、借金の返済に回すか、債務の返済に回すか、あるいは料金を引き下げるとか、こういう話にしかならんであろうと。

○猪瀬委員 ちょっと待って、利潤を見込めるか、見込めないんではなくて、リース料を一定にすれば、リスクが減ったり、増えたりすると言っているわけですから。

○佐藤道路局長 そこで、私が申し上げようとしていますのは、しからば、どういう形で一生懸命コスト縮減するというインセンティブをお持ちいただくのかと、この点についていろんな角度から検討をする必要があるだろうということで、種々検討をしているということであります。
 これも、いろんな手続を踏みながら、ある程度決めていかないと、私がこうします、ああしますという一存で決めるような話でもありません。
 申し上げたいのはそういうことで、インセンティブというのは、何らかの形でお持ちいただくということも大事なことだろうなと。ただ、その大原則、2つの大原則は譲れないですね。だとすると、どういう工夫があるか、これをいろいろ検討していく、こういう状態だと思います。

○猪瀬委員 もうちょっと普通にしゃべってほしいんだけれども、私が言っているのは、つまりさっきの波のグラフがありましたね。いちいちもうけたらその全部を持っていってしまったら、もうけたらというよりも、収支差額を全部持っていってしまったら、これは働かないねと言ったんです。それはそれでいいですね。
 つまり、八百屋さんのレジじゃないから、現金が常に入っていて、毎日毎日今日稼いだ分をみんな持っていかれてしまったら困るわけでしょう。そうすると、そのレジというのはお金が常に入っているわけですよ。常にフローがあるわけ、そうでしょう。そうすると、何か借金取り屋が来て、八百屋さんのレジから今日の稼ぎを持っていってしまったら嫌になっちゃうね。だから、利潤というのは、一定のフローは常にあるわけです。赤字になるときもあるんですよ。だからお金は常に置いておかなければだめなわけよ。それを毎日毎日借金取りが来て持っていくみたいな話をしているわけ、利潤を含まないという言い方をがちんこにしてしまうとね、そういう意味はおわかりですね。

○佐藤道路局長 言葉の問題みたいな話になってしまう部分があるかもしれませんが、料金の決め方の中に会社の利潤を入れる、これはできませんと明確にまず申し上げているんです。
 それから、しからば基本原則はと、こう言うと、収入から管理費を引いてリース料と、基本原則はそういうことでしょう。

○猪瀬委員 その場合ね、基本原則はリース料を引く当たり前ですよ。それはリース料が一定だったらいいわけだよ。

○佐藤道路局長 したがって、どういうインセンティブのお持ちいただき方について、種々検討する必要があり、また今、検討しているところでありますと、こういうことを申し上げているので、その部分はいろんな知恵を寄せ集めながら考えていくということだと思っていますが、今の時点でこうする、ああするというふうにお決め申し上げましたとか、やりますということではありませんと、いろんな御意見があるのは事実であります。当面この2つは曲げられませんよと。

○猪瀬委員 利潤そのものだけを今言っているんではない。新会社は、やはり公益性が強い会社でありますと、東京電力しかり、ガスしかり、そういう会社であることは前提なんですよ。でも東京電力は民間会社でしょうと、そういうことを言っているわけですよ。
 それで、今日の朝日新聞の朝刊に日本経団連の奥田硯会長がこういうふうに言っていますね。民営化後の新会社が通行料から利益を上げられない仕組みになっていることについて、「利益が出ないような民間会社はあり得ない」と、こういうふうに述べている。本業からね。利益が出ない会社はあり得ないと。
 つまり、経団連も注目していますよと、新聞記事の一番最後の紙です。経団連も注目していますよと私は言っていんです。だってこれは当たり前でしょう。
 つまり、はっきり言って、道路会社が道路の独占権を持って大もうけして、大盤振舞して、どんちゃん騒ぎやって、これは許せないというのは、それはいいわけです。
 だったら、そこさえわかっていれば、実際に新規建設もあるし、ぎちぎちですよ、だからこそ必死になって稼ぐ気持ちをつくらないと、佐藤さんのおっしゃりたい新規建設もえきなくなってしまいますよ、そんなことをやっていたら、つまり親方日の丸の会社に戻っていいんですかと、親方日の丸の会社は、無駄な経費と無駄なコストを使って、そういうインセンティブは今の道路公団にないわけですから、だからこそ無駄をやってきたわけじゃないですか。料金別納制度だってむちゃくちゃだったじゃないですか、そういうことは無責任だからできるんですよ。
 そうじゃなくて、民間会社として命がけで働いてもらうということを言っているわけです。大もうけしてどんちゃん騒ぎをやってくれなんて一言も言っていないでしょう、そういう勢力も一部にありました。だけれども、そういうことも言っていない。税金はくれないぞと、あなたたちが働いて借金は返せと、だけど頑張って働いてくれと、こういうことを言わないといけないんではないですか。
 そのためには、今の政府与党の枠組みの一般論は一般論として、だけれども利潤は含まないということをまるでさっきの波みたいにやってしまったら奴隷でしょう。そうじゃないでしょうということを私は言っているわけで、したがって、リース料は一定でありますねということを確認したいんです。

○金井有料課長 さっきから局長が説明申し上げているように、政府与党の一条分だけ猪瀬先生は言われていますが、確かに料金の性格のときの最初のところには料金には会社の利潤を含めないものとすると書いてあります。
 その次にBで、なお、民営化の目的を達成するため、会社における有料道路事業の経営効率化を促すインセンティブの付与の在り方について検討すると、ちゃんと書いてあるわけでありまして、これはまだ中身は、さっき局長が申し上げたとおり、どんどん詰める必要があって、まだ詰まっていませんけれども、例えば建設において、ある新候補を会社で、いろいろな問題で新たなインセンティブがあれば、そういったものをだんだん認めていくという必要は当然ありますので、それは今後の課題として当然出てくるというふうに考えております。

○日原公団監理室長 済みません、若干補足的な話になりますけれども、先ほどから局長が申し上げておりますように、例えば東京電力のようなものであれば、料金の基準の中に、コストプラス適切な利潤というのが基準の中に入ってまいります。
 したがいまして、今回の場合は利潤を認めないということですから、料金の基準の中には当然適切な利潤を見込むということはなくて、先ほど法案の説明の中で申しましたように、貸付料と維持管理費用を償還するというか、償うようにというような規定になってくるというわけでございます。
 したがいまして、その中には利潤は出てこないということになってこようかと思います。 今、申しました貸付料と維持管理費用に見合うように料金を設定するということは、逆算していくと、貸付料の方は料金から維持管理費用を引いた額というふうになってくるわけでありますが、ただその額を、この波の持つ意味はよくわかりませんけれども、仮に清算的に、今年は決算ベースですね、今年は収入が幾らで、管理費に幾らかかったねと、だからその分を清算しましょうというような形というのは、恐らく貸付料という概念にはなじまないのではないかというふうに考えておりますので、そういった意味では、そういった要素はあるのかなというふうに思っておりますけれども、具体的に先ほど申しました利潤は認めないということと、インセンティブの付与ということをどうするかというのは、いろいろと検討の課題が残っているということでございます。
 申し上げたかったのは、要は過去分を清算するという形のリース料を設定する考えは、今のところ持っておらないということであります。

○猪瀬委員 リース料というのは高いんですよ、これは高くていいわけです、借金を返すためにリース料を取るわけだから、だけど、その高いリース料を設定されながら必死で働くわけですね。
 ですから、そのときには、実はおっしゃるように利益は出ていないんですよ。いいですか、スタート時は利益はほとんどないんです。それから民間会社がコスト削減したり、いろんな事業を考えたりして、通行料を増やしたりする努力を始めるわけです。そういうときの利益を奪ってはいけないと言っているんです。わかります。私の言っていることはわかりやすいでしょう。

○日原公団監理室長 結局、想定された収入、想定された管理費というものをどの程度確実に将来まで決定できるかということと関連するんではないかというふうに思います。

○猪瀬委員 まさにおっしゃるとおり、想定されたリース料というのが、ちゃんと保有機構が元利均等で返すのに対応したリース料を設定するわけですね。45年で借金を返すんですから、建設しながら返すわけですから。
 そうすると、かなり一定の高い線のリース料が設定されますね。そうでしょう、私が言っているのは、そこから先ですね。そこから先は、では自分で必死で交通量を増やす努力をしたら、料金収入も増えるでしょう。今、言ったように、単に収益事業としてやるだけではなくて、通行量を増やす、通行量、収入を増やすインセンティブが働いた収益事業をやるわけですね。そうやって頑張るわけです。そうして頑張った部分は、逆に失敗するかもしれない。だけど頑張るわけですから、基本的には頑張った部分は会社の利益ですから、それを言っているのであるから、つまり、今言った政府与党の枠組みと矛盾していることを言っているんじゃないから、したがってそこのところを間違えないでくださいねと。
 いいですか、過大な利益を得るということを言っているんじゃない、利益を得るのは当たり前ですよと、利潤を得るということを否定したら民営化会社ではないよと言っているので、したがって、リース料は長期固定ですよと、それでいいわけです。最初はがちんがちんでいくんですから、最初にかなり厳しい線のリース料が設定されるわけですよ。それは当然でしょう、借金を40兆円も返すんですから当然でしょう。
 その中で、あとは努力次第でしょうと、借金を返していくのは基本は長期固定ですから、借金を毎年毎年住宅ローンのように返していくんですよ。だけどおれの給料を頑張って、ちょっと上げてしまおうという気持ちが働くと借金を返すわけでしょう、そこのところを間違えないでくださいねと言っていて、だからこそ奥田日本経団連会長も、当たり前だけれども利益の出ない会社はあり得ないと言っているわけですよ、当然でしょう。

○日原公団監理室長 長期固定という趣旨が、毎年同じ額であるということであれば、そうではないわけで、毎年収入というんでしょうか、想定交通量も伸びていて、2020年ごろを頭に、また減少に移りますから、そういう意味では、それを反映した貸付料になりますので、毎年固定額で、額があらかじめ決まっているという意味ではなくて、同じ額でという意味であれば、そういうふうなことはあり得ないというふうに思っております。
 また、今、申し上げたように、想定収入、想定管理費ということですから、あらかじめ45年分全部100%見通せるかということは、その辺はわかりませんので、具体的にリスクはどれが多い、インセンティブをどういうふうに働かすかというのは、今後の制度設計の中で考えていかなければいけない問題だろうというふうに思っております。

○猪瀬委員 基本的なコンセプトを言っているので、日原さんの言っているのは、そういう心配もあるということを言っているだけです。そういう心配もあることは承知しております。
 基本的に、私が言っているのは、民営化会社が努力して稼いだ分について、それをいちいち毎日借金取りが来て持っていくようなことをしたら、それは毎日毎日仕入れ、さっき八百屋のレジの話をしましたけれども、一定額は必ず取りに来ますね。仕入れの金は取りに行きます。だけど、今日はいっぱい稼いだな、今日はちょっと稼がなかったという分は、その売り手問題ですから、その責任なんですね。そこのところさえ理解していただければいいんです。

○日原公団監理室長 政府与党協議会の中でも経営効率化のためのインセンティブの付与について検討するとなっておりますので、そういった趣旨の、要するに目的的意志においては同じような考え方を持っておると。内容的にぴったり一緒かと言われると、まだ検討しておりませんので、というか、検討している最中でございますのでわかりませんが、経営効率化のインセンティブを働かせる必要があるという問題意識は同様に持っていると。

○猪瀬委員 もう一度だけ同じことを言いますが、アウトレットモールを自分でつくったと、そうしたら、その収益事業として金がもうかると。だけどそこの間、その区間の交通量は増えました。それは、その努力の結果ですね。そういう部分を否定してしまったら、収益事業は、今の公益法人でやっている収益事業と違って、本体と密接に連動しながら収益事業が行われていくというわけで、その増えた分については、当然会社がインセンティブとして持つものでしょうということで、単なるインセンティブというのを日原さんは、ただぽんとインセンティブ付与ですよと言っているけれども、本来収入と関係が出てきますよと。ただ、その分は、要するに会社が頑張る部分ですよと、そういうことを言っているんです。そんな難しいことを言っているんじゃないんです。そういう当たり前のことをわからないといけませんと言っているだけです。

○大宅委員 基本的に、民営化というか、普通の会社というものはということだけなんですね、違いますか。だから、何と言ったらいいんだろう、利潤追及は悪という発想が、この国の方たちはたくさんいらっしゃるんですね。
 それで、例えば株式会社が病院を経営してもいいんじゃないかという話を規制緩和委員会でも持ち上げたときにも、皆さん喜んでいただけるかと思ったら、人の命を預かるような大事なシーンに、利潤追及を旨とする株式会社なぞが参入するのはいかがなものかというふうに思う方がかなりいらっしゃるんですね。そういう感じでこれが出てきているんだろうというふうに思うんですけれども、実際問題として民営化するんでしょう、会社になるんでしょう。だから当然の話なんですよ。
 だから、一番ここで確認したいのは、さっき猪瀬さんがおっしゃった波々で入ったら入った分だけ全部持っていかれますと、努力のインセンティブは全然評価されませんということだけ、それだけはしないでくださいよと、そこはわかってくださっていますねというのを念を押すのと、それから料金の設定と利潤というのは、時間差があるでしょう。だからどこでどう切るのかというので、基本の認識の問題でいいのではないかと、今言った波じゃないということだけ確認しておけばいいのではないかと私は思いますけれども。
 それは至極当たり前のことなんだけれども、わざわざここにこれが入っていることによって、何か引っ張られる人がたくさんいる。料金の設定に当たって利潤を含めないと。

○猪瀬委員 そう言い切ってしまうとね。

○大宅委員 ええ、こういう言い方が、そもそも民営化なんて御下問があったのがおかしいという話になるんです。

○猪瀬委員 今の大宅さんの言っていることわかるでしょう。当たり前のことだから、何か大もうけしょうという人たちもいたね、そうじゃないでしょう。当たり前のことを確認してください。

○佐藤道路局長 ここで、今、私どもが申し上げ得るのは、この基本枠組みに従って、さっき申し上げた2つの大原則、利潤は含めませんよという基本的な考え方は、リース料は収入から管理費を引いたものですよと、こういう基本的な大原則を基にして、それこそどういうインセンティブ、会社が一生懸命コストカットしたり、効率的に事業を行うというインセンティブを与えるか、取ってもらうかと、その点をいろんな検討はしていますと。この2つの原則をやめろとおっしゃると、我々はそんなことできるわけありませんと、こうなるわけです。
 そこのところは、いろんな、それこそ今の各公団の意見だって、いろいろ聞きながらやっていく必要があるんだと思います。どういう形のインセンティブが出てくるかということです。という状況であるということで、これ以上、今、具体的に答えろと言われても、これはちょっと無理なんでございますということであります。

○猪瀬委員 近藤さん、至極あたりまえなことを言っていますね、私も大宅さんも、いかがですか。

○近藤総裁 基本的に今度の大きな目的の1つが効率化なんですね。効率化に対するインセンティブが、もう今度の民営化が成功するかどうかの決め手です。今度、枠組みの中で利潤を含めないと、しかし、民営化の目的を達成するためのインセンティブは、どうするんだということになっておりますので、このインセンティブをいかに真剣に考えていくのかということが、我々の当面の大きな課題の1つだと思っています。
 そういう意味で、今日の猪瀬委員のペーパー、大変貴重なものだと思います。基本的な考え方、私、これで異論ございません。

○猪瀬委員 これというのは。

○近藤総裁 このペーパー全体です。非常に我々としては共有できる部分が多いと思います。そういうことで、これからインセンティブの上げ方をどうしていくのか、それが果たしてリース料をどう仕組むかということだけでいけるのか、あるいはほかの要素も入れるのか、これは検討する必要があるだろうと思います。
 ただ、1回決めたら、未来永劫というのもどうかなと思うんです。これからいろいろ状況が変わりますでしょう。交通量の予測等も必ずしも当たるとは限らないわけで、だからそういう意味で一定期間の見直しということは、私は必要なんだろうと思います。枠組みの中で、合意の中で、10年後に見直しということを言っていただいておりますので、一応当面の10年間はこれでいこうと、それでインセンティブを手厚く考えていこうと、それで民営化を成功させていこうという共通の強い意思が表われる法案にしていく必要があろうかと思います。

○猪瀬委員 近藤さんおっしゃることは、だから5年後見直しとか言っている説があるから、これはだめですね。もう一つは、例えば10年後に見直しする場合にも、近藤さんがそのときまで社長をやっているかはともかく、近藤社長とそのときの国交大臣とが対等に話し合わないとだめですね。そこのところいかがですか。

○近藤総裁 全くそのとおりだと思います。ですから、そういうことも含めてこのペーパーは極めて共感するところが多いというのは、そういう意味です。

○佐藤道路局長 一つ申し上げておきたいんですが、どこまで法律の中で、法律、政令、省令、運用とあるわけです。どこまでどう書き得るかという点については、個別次第に法制局なんかともよくよく相談しながら検討しないといけませんということだけは申し上げておきます。

○猪瀬委員 法制局には法制局でいいんですよ。佐藤さんは佐藤さんで局長だから。

○佐藤道路局長 したがって、どのレベルになるかという問題はありますということを、ここの問題としてというよりは、全体としてですね。

○猪瀬委員 法制局には官邸とも話し合ってもらいましょうよ。
 それで、今、一つひとつ確認していきたいんですが、とりあえず値下げはありますが、値下げするって近藤さんおっしゃっていますね。それから、当然意見書にも書いてありますが、とりあえずその値下げの問題はちょっと置きまして、キロメートル当たり24.6円ですね。それを取っているわけです。だから、そういうのを取っていて、取っていることを前提に今いろんなことを考えているわけだから、一生懸命それを削っていこうとする努力がこれからなされるわけですね。キロメートル当たり24.6円以下でつくろうとしているわけですよ。そういうことが一番大事なんでしょう。それを公団というのは、もうキロメートル当たり24.6円だからいいんだというふうにやってきたわけでしょう。

○佐藤道路局長 そんなことはないでしょう。一生懸命努力はしてきていただいたと思うんです。

○猪瀬委員 それは、気持ちとしてそうであっても、結果はそうではないというのが、いわゆるソビエト社会なんです。これは市場社会ではやはり利潤追求動機があると、それすらを変えていこうとするわけです。前にもそれはここの議論で出ましたけれども、性能標準で結果的にちゃんと時速100 キロ出る道ができればいいんでしょうというところに話が行くわけです。100 キロ出る道のために、これとこれとこれをしなさいとか、あれとあれとあれをしないとかとやっていると、24.6円になってしまうから、2.5 兆円削減の話にも絡んでくるんですけれども、やはり削減するためにはそういうキロメートル当たり24.6円という、そのものの設定がそもそも合っているかどうかというところまで民営化会社がこれから自分でつくらなければならないから、考えていくんですね。ですから、料金収入の設定の仕方が、そもそもがキロメートル24.6円という料金水準から料金収入が幾らでというふうに設定されてきたわけですから。そういうところからまずコスト削減の管理費削減や値下げ分を取ったり、いろんなことをやって、その24.6円の中に建設費分もあって、それを減らしていきましょうと、全体を減らそうとする努力を認めてあげた上で公益性が担保されるということですね。

○佐藤道路局長 そういう意味では、24.6円を、言ってみれば割引きという料金の引き下げという問題は、できるだけ有効に道路を活用していただく、こういう点も大変大きな問題だと私は思っていますから、どういう形で引き下げるのか、割引くのか、できるだけ多くの方がお使いいただけるようないろんな工夫を今やってみているわけですけれども、そういうことでございます。

○猪瀬委員 料金の水準を、つまり今、言った収支差額で考えて利潤を出してやると、では24.6円でつくればいいんだとなってしまうというわけです。つまり私が言っているのは、だったら損してしまうから24.6円でやってよとなってしまうから、利潤追求動機入れないとね。
 だから、結局そういうことになってしまうんです。

○佐藤道路局長 言葉の問題みたいにも思うところはありますが、多くの皆様が聞いているわけですので、要はさっきの原則に尽きるんですが、本体事業から料金収入をおのずから利潤を追求しますということではありませんというのは、明確に書いてある、明確にお決めいただいております。そこで、どういう形のインセンティブか、この問題は検討中だということですから、御理解いただきたいと思います。

○日原公団監理室長 基本的にインセンティブの問題というのは、リスクの問題と表裏一体、それは猪瀬先生のペーパーにも書いてあるとおりでございますので、具体的にどういうふうに制度設計していかなければいけないかというのは、そういった点を詰めていかなければいけないだろうということが1点と。
 もう一つ、社会経済情勢の変化に伴う全般的な、要するに会社の経営と無関係な部分もございますので、そういった点についての部分も、勿論それ全部をリスクにするんだという考えも一つの考えとしてあるかもしれませんが、そういった点もいろいろありますので、具体的には今後検討していきたいと思っております。

○猪瀬委員 そういうことを言うのはいいんですよ。原則ははっきりさせてくださいと言っているだけですから。そちらは心配しなくても、民営化会社というのはヨーイドンで始まると、自分が既にどの辺をどうやるかはわかっているわけです。そのためにヨーイドンでスタートして頑張るんですから、余計な心配しなくていいんですね。
 それと、今、言ったようないろんな心配というのは、GDPが変動するとかいろんなものが変動しますね。当たり前じゃないですか。何十年間も世の中動かないわけないんだから、それはそういう心配もありますねということにすぎなくて、その心配を全面に出して原則をないがしろにしてはいけないと言っているんです。そこのところをわかってもらわないと話にならないんですね。だから、先ほど近藤総裁がインセンティブは大事だと、そのためには利潤がないというふうに言ってしまうと困るから、そこは例えば今、言った過大な利潤はないということでいいわけです。そういうことでしょう。

○日原公団監理室長 そういう意味からすれば、ややテクニカルな話になりますけれども、先般、昨年来固定資産税の議論が随分ございまして、固定資産税を非課税とする場合の原則としては、無料開放ということと利潤を含まないということが二大原則であるというふうに総務省から伺っておりますので、基本として利潤を含むということは到底言えないであろうと思っております。

○猪瀬委員 だから、そういうものはそういうための表現にすぎないんだということでいいですね。つまりはっきり言って利益を上げたら、当然41%は法人税で持っていかれるんです。そんなのは当然ですよ。ですから、結局国に返ってくるわけですけれども、基本的にはそこで本来事業で大もうけをするものではないよということを前提にしながら、なおかつ利潤追求動機がなければ収益事業だって料金収入と絡んできますから、そういうことは普通の会社としては大事ですね。
 それで、なおかつ保有機構というのをつくったのは、そういう意味では固定資産税をなくすためにやっているわけですから、そこまでおわかりであれば、別にそこまで細かいことごちゃごちゃ言う必要はないでしょう。

○佐藤道路局長 細かいことというよりも、政府与党の取り決めにありますように、基本的な枠組みというものは、私どももそうであるべきだと思っているんです。結局お決めいただいた内容からいけば。逆に言いますと45年で償還して、返済して、無料開放ということをお決めいただいて、そうだとすると会社とは言え、会社そのものは継続していっていただいても、会社はいただいていいんでよ。関連事業で収益を上げることはできるわけですから。

○猪瀬委員 それはイタリアの道路会社でも、30年なら30年という一定期間の独占的使用権を持って契約しているわけです。そして、そこで一定利益を上げ、だけどそれは公益性を持って、だけど普通の株主もいると。当初は100 %政府保有ですけれども、それはそういうことであって、だからそれはソニーのように乱高下する株があれば、東京電力のように安定した株もあるわけです。そうすると、お年寄りの方なんかは東京電力の株を買ったりするわけですね。そういう意味で、45年間の独占的使用権、料金収入を前提とした会社であれば、借金がたくさんあっても、総収入額が総支出額を上回らない限りは安定経営の会社ですね。それは試算で明らかですから、勿論一定程度の金利の変動リスクやいろいろあります。だけど、基本的には試算は試算として、では何のために試算をするかということになりますから、とりあえず試算をしてやって、そして勿論大災害があるかもしれないし、いろんなことがあるかもしれないから、そういうときにはまた考えるということは当然でしょう。
 だから、基本原則は今、言ったように、料金収入だけは単独に存在するのではなくて、収益事業と料金収入が絡み合っているから、そういう部分の一種のハンドルで言えば遊びの部分を殺してはいけませんよということですね。そこはいいですね。

○佐藤道路局長 言葉が一人歩きするといけないので、私はこだわっているわけですけれども、ごくごく普通の会社ですと、そして。

○猪瀬委員 ごくごく普通の会社という概念の定義を言ってください。

○佐藤道路局長 料金収入から利潤を得て、永久に会社が資産を保有してということではないよということは否定されているわけです。

○猪瀬委員 だから、前提の話を繰り返してもしようがないでしょう。だから、イタリアだってみんな同じだって言っているじゃないですか。イタリアの道路会社もアウトストラーデとかもあるでしょう。それは同じだから、30年間固定して払っていくわけです。だけど、一応東京電力のような会社ですよと、当たり前でしょう。

○佐藤道路局長 そこで、私が申し上げていることは、言葉が一人歩きしてはいけないだろうなと、会社が本体の道路事業の中に利益を組み込みますという意味ではないですよと、これは否定されているんですよと、料金収入の中に利潤をおのずから見込む、こういうことではありませんと。そこはもう見込まずにセットするんです。そして、どういうインセンティブを与えるかという部分をみんなで検討していくと、この言葉どおりでどうしておかしいかと逆に私自身は思っております。

○猪瀬委員 繰り返しになるけれども、料金を値下げしますね。それで、まず総収入が設定されますね。向こう30年幾らというふうに収入が見えますね。それに対してリース料は一定額をそれについて取りますよと、そしてその間に多少の変動要因があって、その変動要因のリスクは今、言ったように交通量については新会社が取るし、金利の変動についてのリスクは保有機構が取るということですね。そこさえわかればもういいですけれどもね。

○佐藤道路局長 それこそ一定額という意味は、例えば当初年間1兆円で、これをずっと45年間という形では無理でしょうとは先ほど申し上げたわけでして、そこでどういう、多分考えていることは大体似たようなものだとは思うんです。どういうふうに詰めていくか、私どもは今、詰めている最中なわけですから、そこの部分をいろんなやり方があるかなということで詰めている最中なんで、具体的にこうだ、ああだというふうには私どもの立場からなかなか今、申し上げる段階にはまだ来ていませんと申し上げているんです。

○猪瀬委員 道路局長の弁解を聞くために今日は来ているんじゃないから、私は民営化委員ですから民営化という話をしに来ているわけですから、民営化の原則をはっきりさせてくださいよと。
 前に近藤総裁がおっしゃっていましたけれども、45年経ったら無料開放すると言ったって、これは道路管理費は税金で払うか、民営化会社が管理費をもらってやるかは別の問題ですから、45年後に実質無料ということですから、実質無料ということは今の国道でも税金で維持管理しているわけですから、その維持管理は民営化会社がやるかもしれないし、料金は無料だけれども、そのメンテナンス費用を税金で払うか民営化会社がそのための仕事をするかというのは、また別の問題ですけれども、余り無料開放、無料開放といって、それが固定資産税の前提だとは余り言わない方がいいですよ。基本的には固定資産税の話はずっと前に済んでいますから。

○佐藤道路局長 45年後、大原則は今、決めておいて、しかしながらまた状況に応じて、これもまたいろいろ決めてくれるんでしょうが、いずれにしても。

○猪瀬委員 それから、はっきり言っておきますけれども、役人というは責任を取った試しがないんです。45年とか10年後とか言うけれども、役人というのは責任を取った試しがないんです。だけど、私が言っているのは、道路のこの話というのは、国民のための話です。国民がこの40兆円の借金をどうするかと、それから新規建設をできるだけコスト削減してつくりましょうと、国民のための改革です。そして、その場合にでは将来この改革が成功したか失敗したかの責任はだれが取るのかと問題になったときに、佐藤さんは多分いないでしょう。数年後まではきっといるけれどもね。役人は責任を取りません。では、だれが責任を取るかというと、この事業を成功するかしないかの責任は、民間会社が取るんです。民間会社の社長が取るんです。あるいは、経営陣が取るんです。あるいは、民間会社そのものの従業員がリストラに遭ったり、いろんなことに遭って取るんです。そういうことをはっきりさせないと。これは非常に大事なことなんです。この民営化会社が将来生きていくんですが、責任を持って生きて行ってもらうんです。あなた方は責任を取りません。ですから、民営化会社が自主的に物事を考えられる仕組み、あたり前ですけれども、民間会社であると、非常に制約されながら、それは東京電力も随分制約されていますし、それからイタリアの道路会社も制約されていますが、いろんな制約があるんです。ありながら、なおかつだけど民間会社であるという一番の基本のところを追求していかない限りは、その責任を取る体制ができません。道路公団ははっきり言って、藤井治芳さんがどうであろうとなかろうと無責任体制でした。しかし、民間会社の経営者というのは責任を取るんです。あなた方は経営者じゃないから責任を取らないんです。
 今回は、経営者に責任を取ってもらいましょうという話をしているんです。これは国民の財産ですから、国民の財産を独占的利用権で使ってもらうわけです。それで我々にできるだけ還元してもらうわけです。借金を返すのと一緒に。そういうことを考えるために今日申し上げているので、そこのところを確認していただければよろしいです。

○佐藤道路局長 そこは基本原則論的なものを申し上げれば、誠に一緒でありまして、特に独占的利用権、これは今度は逆にほかの人に与えられない、特許的な権利でもあり義務でもあるんです。そして、会社が経営の責任を取っていっていただく、これは経営の責任としてはそういうことだと思いますし、その制度設計を公益というようなことも含めて、どう制度設計していくかという点について、これは会社が責任を取るのかと言われれば、そうじゃなくてやはり政府、国土交通省、制度設計をする議会、国会、こういう形でそれこそいろいろと御意見をいただいて、きっちり決めていただくということなんですけれども、責任の所在というものはそういう意味で。

○猪瀬委員 民間会社に責任があるということでいいですね。

○佐藤道路局長 経営の責任ですね。

○猪瀬委員 経営の責任というのは、やはり民間会社が利益を上げたり、損をしたりすることが、借金返すことも含めて経営の責任だと。

○佐藤道路局長 経営としてはそうですよ。

○猪瀬委員 だから、経営の責任があるということですね。

○佐藤道路局長 民間会社ですから、会社の経営の責任という意味ではそうでしょうと。そして、関連事業なんかも含めて会社経営というものをきちっとやっていただくことが大事なことだというふうに申し上げている。
 言葉の問題はもうやめます。同じことの繰り返しになりますから。

○大宅委員 今のところだけ、法律も今、成るところで、そこだけが是非押さえていただきたいです。何しろ会社が実質的にインセンティブを持って働けて、国民の財産であるところの道路、これから先の私たちが払うお金にしても全部国民の富ですね。それが本当に有効に使えるようにするというのが目的なんで、そこだけしっかり押さえていただきたいと思います。

○佐藤道路局長 私も大宅さんと全く同じです。国民の大事な財産ですから。

○金井有料課長 法律でインセンティブという直接表現になるかどうかは。

○大宅委員 そんなことは言っていません。あと東名のお金を北海道のクマ道路に使わないようにするために、ひとつ。これは大丈夫ですね。

○佐藤道路局長 そういう意味では、今度3つに分けるわけですけれども、建設した会社といいますか、その区域どおりにやっていただけるんであれば、その会社が頑張ってそれに相当する返済というものはその会社がやるということだとは思います。
 ただし、これも政府与党でお決めいただいておりますが、まず第一に料金水準なりということの公平性、あるいは料金の徴収期間なんかの公平性ということも考量して、きちっと債務全体は機構で一体として管理する。この部分を大原則にしながら、今、申し上げたようなこともきっちりしていくということだと思います。

○猪瀬委員 思いますじゃなくて、東名のお金を北海道に持って行かないんですねと大宅さんは聞いたわけですよ。だから、それははっきりしゃべってください。

○佐藤道路局長 この政府与党の申し合わせの中で、債務の返済については、高速道路についてはその債務を一体として機構で管理して返済するというのが大原則です。そういう大原則を基礎にして、これは大原則ですから動かせません。そして、それぞれ分割された会社は、それに相当する北海道の建設を担当する会社は、北海道の新規建設分についてこれからの料金収入で賄い得るというような運営はしていただく。
 ただ、大原則は債務を一体として管理するという部分は、しっかり外しませんということであります。

○猪瀬委員 そもそも何で債務を一体的に管理するかという話は、40兆円の借金を返すために、実は都市交通も含めて、本四を含めて40兆円を一体でやるということであったわけです。そちらで出した骨子の図では、都市交通、首都・阪神と本四を実線にしてしまっているわけです。ですから、本当は40兆円の箱は全部ミシン目でなければいけないんです。本来は。残りJHの28兆分残りました。ここはミシン目を入れないと、これは一体で返しながら、なおかつミシン目を入れて、それぞれの会社の責任を明確にしていかないといけないわけですね。いいですか。

○佐藤道路局長 猪瀬さんの今おっしゃっておられるのは、40兆円の債務の返済の仕方については、本来全部一体として返すべきだったということをおっしゃった。

○猪瀬委員 基本はそういうことが決まったんですから、民営化委員会の方針としては。

○佐藤道路局長 4つの公団も一体としてですか。

○猪瀬委員 それは、審議の経過をいろいろごらんになっているはずだし、佐藤さんが来る前からやっているわけですけれども、それで40兆円を一体で返すというのは、それこそ取りはぐれがないようにきちっと責任を持って返しましょうという話から始まったから一体なんだけれども、あの当時の今井委員長ですらそれぞれの区分経理はいたしましょうとおっしゃったわけです。つまり、40兆円という借金は一体としながら、なおかつそれぞれの会社が自分の負担分を背負って、トータル40兆円を返しましょうと。それぞれの会社が、それぞれの責任において、自分の負担分は自分で返しましょうということですね。本来は。 そこで、ただ今の区分では都市交通、実線を入れてしまいましたが、それはそれで自分で責任を持って返せばいいでしょう。JH分については3分割しましたが、その3分割したものは点々というかミシン目を入れて、3つの会社がそれぞれの負担に応じて払うと。 更に付け加えるならば、アクアラインの失敗がないようにするためには、自分がつくった分については、自分が払いましょうと。当然ですけれども。したがって、自分が過大なものをつくれば自分が損しますよということです。あるいは、大きなものをつくるにもできるだけ安くつくらないと、自分が返すんですと。結局それは自分がつくったものは自分のリース料に付け替わるわけですから、したがってリース料の設定というのは、新規建設費に対応した設定でなければいけないわけですね。それは計算すればわかることですから、将来これとこれは幾らぐらいでこうなっていると。過去の債務と、過去の債務だけではなくて過去のものから上がる収入と、そして新規のものが幾らであって、それでそれぞれの割り振りがあるでしょう。それで新規の建設に対応したリース料を設定するわけです。そうすると、自分が一生懸命働いた分は自分が返すというリース料として設定されなければ、責任原理が働かないわけです。
 したがって、私が申し上げているのは、この箱の中にミシン目をきちんと入れておかないと、自己責任原理が働かないということと、普通の会社になりにくいですよと言っているわけです。

○佐藤道路局長 誤解して理解するといかぬので確認ですけれども、委員会でおっしゃっておられたのは、40兆円の債務を一体として返すということだとおっしゃったわけです。我々は、今、4つの公団のそれぞれが責任を持って返すというふうにお決めいただいたわけですが、それは猪瀬先生の表現だと箱を変えたと、箱を違えたということですね。

○猪瀬委員 区分経理をしましょうと言っているんです。

○佐藤道路局長 だから、箱を違えたと、我々は4つの公団についてはというふうにおっしゃっているわけですね。そして、箱を変えるんじゃなくて、そういう意味では道路公団由来という部分は、今度は分割された会社ごとに、同じ箱の中だけれどもミシン目を入れなさいという御趣旨だと理解すればよろしいですか。

○猪瀬委員 だから、その場合に自分が受け持つ新規路線なら新規路線の建設費というものは、自分が払わなければいけないですね。勿論、当然それを想定してリース料が設定されてくるわけですが、例えば、仮に自分が100 億円の道路をつくるということでしょう。その場合に、100 億円を借りてくるわけですね。そして、その100 億円のものを80億円でつくれば、機構に付け替わったときに払うのは80億円になりますね、そういうふうにインセンティブが働くわけです。そういうことだったんじゃないですか。
 そうすると、それは自分の借金ですから、できるだけ自分が安くつくって早く返そうというか、早く返すと言ってもリース料ですが、そういう気持ちになりますね。
 したがって、A社、B社、C社の3つに分かれるとしたら、それぞれにインセンティブが働く。私、先ほど委員提出資料出しましたね。あそこで言いましたけれども、ホンダ、日産が赤字だからと言って、トヨタが日産にお金をくれるわけではないので、それぞれみんな借金は同じように厳しく背負い、新規建設のある程度の予定の部分を背負います。それは当然収益調整しますから、過去にこれだけ稼いでいる道路があるということも、自分の会社の道路であって、それからこれからつくるのはちょっとマイナスっぽい収入だと、それも含めてだけど、その新しい道路でも自分の借金は自分の収入から返していくわけですね。その場合にその建設費がリース料に対応していかないと、でないと一本一本つくるためのインセンティブは働かない。
 会社としての経営は、大きなどんぶりから小さな茶わんになって、茶わんの中にプラスの道路もあればマイナスの道路もある。そのときにその一本一本の建設費が自分のリース料にきちんと対応していくことによって少しでもコスト削減して建設しようとするインセンティブが働くわけです。だから、そこのところを確認していただいて、そして先ほどの基本的な民間会社というものは利潤追求はしますよ。そして、40兆円を返すんですよということですよ。

○佐藤道路局長 書いたものをきちんと確認しながらやらないと、あるいは具体的な事例か何かで整理しなければ、お互いに思っていることが違うようなことになっても困るので、今、確認しながらまた教えていただきたいんですけれども、公団ごとにはそれぞれきちっと箱にしましたね。私もそう申し上げておりまして、箱でちゃんと。

○猪瀬委員 箱がどうのではなくて、今、大宅さんが東名のお金は北海道に行かないでしょうと言ったら、佐藤さんはそうですとはっきり答えてくれればいいんですよ。

○佐藤道路局長 そこで、その制度の設計の仕方として、次に私どもは道路公団という範囲、高速道路という範囲で申し上げれば、高速国道という範囲で申し上げれば、政府与党申し合わせで一体として機構で管理して返済するということも3社分をお決めいただいていますと。それで、今、猪瀬先生のおっしゃる、箱はそういうふうに分かれますよということまで来たと、そこでその箱の中でミシン目を入れろというお話が、どういう形のものであかという点について、お互いの思いが違うといかぬので、今、確認申し上げているわけです。
 その箱の中は、一体として借金を返すんですよというふうに御指摘いただいているので、そこの部分は外せませんよと、外さない範囲でどういうふうな思いを、どういう整理の仕方を申し上げれば、なるほどとなるのかという点について、今のお話だと、箱は一つずつあるんだから、4つに分けたんだから、その4つの箱それぞれがきちっと返せる。それはそれでいいんだぞと。しかし、ミシン目を入れろと、そのミシン目という意味を私ももう少しかみ砕いて、かみ砕いてというか具体的にはこうだという感じで教えていただかないといかぬのかなと。私どもが今、決めていただいていますのは、それぞれ4つの公団で箱にしろと、そしてちゃんと返せということですから、そこに向かっての制度設計をしているということなので。

○猪瀬委員 しかし、今、行った1つの大きな箱には3つの会社がありますねと言っているんですね。3つの会社がありますねということが、この間決まった分割案ですから、分割するということの意味をきちっと御理解願いたいと言っているわけです。だから、当然、だって首都高と阪高と別に、東とか西とか中とか3つ名前が付く会社ができますねと。3つできるんだから、3つの会社はそれぞれみんな個性がありますねと、借金を返す義務は同じですけれども、3つエリアが違うんですから個性はありますねと、そうしたらそれぞれの任務は、それぞれみんな勿論最終的には借金を返すのが任務ですけれども、その返し方を競ってもいいわけですから、勿論初めからかなり高いリース料が設定されてしまいますね。それで必死で返すんです。それで私が申し上げているのは、その場合に新規建設費に対応して、リース料を一つひとつ設定していきながら、トータルのリース料を決めなさいと言っているわけですね。

○大宅委員 今もう既にある40兆は一体で別にいいと思うんです。問題は、これから先、A社なり、B社なり、C社なりが、市場からお金を調達してつくりますね。そのときに、自分の会社のキャッシュフローなり経営状態のところへ、実はB社はもっと稼いでいるので、一体でやるんだからここの分も含めて金いっぱい貸してくださいというのが通ってしまったら困るということなんです。
 そのA社の財務の内容にのっとってお金というのは資金調達ができて、それで借金をしましたと。それでこれは借金になりましたと機構にと、建設し終わってから初めて機構に行くわけですね。そこでまたリース料が設定されるわけですね。これはそれぞれでやるのであって、B社とC社を混ぜたりとかはしないでくださいよという話です。

○佐藤道路局長 少なくとも建設を担当したところが、管理も料金徴収も行う。そうすると、今の議論で言えば、そこの会社のリース料なるものは建設して機構にお渡ししたら、その翌年からはリース料がその分だけ上がると、そういうことですね。そこはそうだと。それで制度設計をきちっとしていかないと、今の私が申し上げている、債務は一体として機構で管理して返すんですよと、この部分との整合性をどういう形で大宅先生におわかりいただけるかという点について理解が違うといかぬので、今の建設して管理を引き受けたら、その会社のその分のリース料は上がりねと、ここまではそういうことですね。それで、返し方について、誤解が生ずるといかぬので、今の猪瀬先生のお話のミシン目を入れろと、箱と違う部分を、しっかりと整理してみてということなんだと思うんです。これも全部箱にすると言われると、3つの箱に分けてしまえと言われると、一体としてという部分がおかしくなりますし、一体としてという中でどんな整理の仕方、御説明の仕方があるのかなというのをちょっと勉強してみたいと思います。建設した会社が管理し、そしてそこに貸し付け料が上乗せになるよと、ここまでは申し上げられる話ですね。

○猪瀬委員 もう終わりにしますけれども、要するにこういうことです。過去の債務の負担分と、これからの新規建設の担当分と、これが要するに各社の支払う45年間のリース料総額として設定されれば、それでミシン目は入ったことになります。いいですか。そんな難しい話じゃない。もう一回、言いますよ。
 過去の債務の負担と、新規建設の相当分があるわけです。それを45年の、多少10年、20年の見直しがあったとしても、とりあえず、各社ごとのリース料総額の設定をきちっとしておけば、それでミシン目が入ったことになる。わかりますか。
 それでわかるはずです。

○佐藤道路局長 そこで。

○猪瀬委員 そこでじゃなくて、わかるかどうかです。

○佐藤道路局長 確認です。その4つの公団は箱になっていますよと、そこの違いは、どういうふうに理解すればいいんですかね。

○猪瀬委員 それは、そもそも私が一体にしろと言ったら、出資が違うからとかいろんなことを言ったんで、そっち側が実際に入れてきたわけでしょうが。ここはJHの場合は、1つの性格が同じものを3つに分けていくわけですから、東京都の出資だの、大阪府の出資だの、四国・10府県市の出資だのという話ではないので、そこで実線にしたわけでしょう。だけど、箱に分けたわけでしょう。私は本当は全部ミシン目の方がいいと思ったんだけれども、いずれにしろそのミシン目を入れておくということはどういうことかということを今、申し上げたので、それについていいですね。

○佐藤道路局長 私が答えられる範囲というものは、今のミシン目の意味がよくわかりませんから。

○猪瀬委員 会社が3つあるんだから。

○佐藤道路局長 ですから、政府与党でお決めていただいているのは一体として債務を返済すべしと。

○猪瀬委員 私が言っていることは矛盾しないから。

○佐藤道路局長 だから、矛盾しないということを私がどういう形なのかということを確認したいと申し上げているんです。

○猪瀬委員 今、矛盾しないから、私がより詳しく、わかりやすく整理しているわけです。だから、要するに過去の債務と新規の負担とで各社のリース料総額をきちんと45年で各社に設定すれば、自動的にミシン目が入ったことになると。要は、ちゃんと返せばいいんだと、要はつくるものはつくり、返すものは返すんだという線をはっきりさせなさいよと、そうすると自己責任と民間会社になりますよと、それだけの話です。
 もう時間ないから、あとで文書で回答をいただきたい。いいですね。

○佐藤道路局長 そういう意味で、ミシン目の性格が、私が申し上げていますのは、3つの会社ともに機構で1つにして借金は管理しますという部分とどう整合が取れるか。

○猪瀬委員 だから、よく考えていただいて、私からるる説明申し上げたわけですから、今日私の方で資料を出しました。猪瀬委員提出資料というのを出した一つひとつについてのお答えを文書でお願いしたいということです。先ほどの波みたいなものではないという確認とか、それから料金収入に利潤を含めないということで、ただしそれは解釈の幅があって、過大な利潤ではないとか。何か表現があるでしょうということを。そして、今、大宅さんから質問がありましたけれども、東名のお金は北海道に行きませんよと。とりあえず、今すぐ答えられるのは2つで、質問は幾つかあったから、それについては一つひとつ文書で答えてもらう。今、シンプルに答えられることは2つ。さんざんやりあった話、要は会社は道路事業からも当然利益を出していいんですね。料金収入は利潤を含めないものとすると言うけれども、道路事業からは利益を出していいんですねということが1点。
 東名のお金を北海道に持って行かないというのが1点、この2つだけ今日確認してください。あとは文書でいいです。

○佐藤道路局長 利潤、利益の問題となりますと、だから言葉の一人歩きの問題。

○猪瀬委員 利潤、利益じゃなくて、道路事業、つまり料金収入に利潤を含まないという言い方は、その言い方として私はいいとは思わないが、道路事業から収益を上げることはいいですねということでよろしいですね。当然さっきの話も全部そうだから、アウトレット、SA・PAに行くのにそこから増えていくわけですから、そういう意味で道路事業から利益を出すのは当然ですねと、奥田さんも言っていますねと、そういうことはいいですねということです。さっきの枠組みの文言は枠組みの文言として、佐藤局長として今みたいな言い方だったらいいですね。

○佐藤道路局長 申し上げたいんですが、常にいろんな言葉の問題で誤解が生ずる、こういう問題もあります。

○猪瀬委員 だれも誤解してないよ。

○佐藤道路局長 この新聞記事なんかも、例えば。

○猪瀬委員 だって、そんな事務次官がよく勉強しないでものしゃべるからいけないんですよ。何言っているんですか。冗談じゃないですよ。いいですか。今、言ったことぐらいは確認しないと、一歩も進みませんよ。

○佐藤道路局長 私が申し上げていますのは、私どもはあくまでもこの政府与党申し合わせに従って、この法案を準備しようとしているんですよと。

○猪瀬委員 そこはいいんです。そこで、今、言っているのは、普通の日常語をしゃべっているわけで、日常語は日常語で返してください。だから、大宅さんが言われたように、東名のお金を北海道へ持って行きませんねということについての確認と、これはどうですか。いいですね。

○佐藤道路局長 だから。

○猪瀬委員 また、わからないこと言っている。普通の会話をしているから、普通の会話で答えればいいじゃないですか。

○佐藤道路局長 だから、それぞれについて、今、現時点で私がお答え申し上げ得る範囲ということで申し上げれば、利潤については料金収入には見込みませんよと、会社の利潤は。しかしながら、インセンティブという面でどういう形があり得るかということは検討している最中ですと、私が何度も申し上げているのはそういうことなんです。
 もう一つの問題として、北海道の建設を東名と、要するに会社が違うということだと思いますが、先ほど私が申し上げましたのは、借金して建設をしたら、その分は管理もその会社が行うと。北海道担当会社が建設する前提で言えば、管理もその会社が行う。そういう意味では、その年よりは次の年からはリース料が上がると、こういう形に反映されますよと。そして、制度設計の問題については、箱とミシン目という話があるので、私は箱は箱として4つですよと、そことの関係はもう少し整理してみますと。猪瀬先生のおっしゃっている意味も、もうちょっとよくそしゃくしながらということです。

○猪瀬委員 これは、民営化会社は本業から利益は上げてはいけないのと、それについて答えてくれればいいんです。要は、さっき言った枠組みは枠組みでいいんです。それはまた枠組みの表現だから、これについて、だって今、言ったように、SA・PAを繁盛させたら通行量増えたりするから、だから本業から利益を上げてはいけないんですかと、いいでしょうと。そこはいいですね。

○佐藤道路局長 ですから、そこは誤解を生ずるので、そこの部分もちゃんと。

○猪瀬委員 これは誤解じゃないでしょう。

○佐藤道路局長 きちっと政府として、ある程度みんなで、こういうことだなと念を押してからやりますと。

○猪瀬委員 枠組みは枠組み、その中でこういうふうに考えられますねと言っているんです。

○佐藤道路局長 そこで、そのお答えも中で。

○猪瀬委員 インセンティブという言葉があるんだから、インセンティブという言葉を取ればこうなるでしょう。

○佐藤道路局長 ただ、リスクもあるんですね。だから、そこをどう表現するのかという点については、言葉が一人歩きしてはいかぬので、慎重にやらせてくださいと申し上げているんです。

○大宅委員 料金設定するときに、ではコストプラス利潤で幾らというふうにしてはいけませんと。わかりましたと。もう入れないで料金設定しました。そうしたら、猪瀬さんおっしゃるようにいろんなことをすごくやって、ものすごい交通量が増えて、料金収入が思ったよりずっと増えてしまいました。利潤が出てしまいました。どうしますか。

○佐藤道路局長 そこで、インセンティブの取っていただき方という点について、いろんな検討をしていますから、その問題として引き取って帰りますと申し上げているんです。そういう御意見もありましたと。
 どういうやり方でやるかというのは、今、政府としては決めてないんです。したがって、こういういろんな考え方がある中で絞っていかなければいかぬので、そこを私に、それはどうぞ言ってくださいと今、言われても、私の一存で決められる話ではないんですと。そういう御意見があるというのはよくわかります。インセンティブの与え方としていろんな形がありますねというところまでは、私ども申し上げているので、そしてそれを具体的にどうするか、どういう場合どれぐらいがいいかという点については、検討中の話として私がにわかにここでOKだというわけにはいきませんと。

○大宅委員 だから、私が今、例を挙げたのをあれすると、交通量も需要を予測した以上増やしてはだめと、そうしたらきっちり利潤は出ないんです。それがいいんですかということなんです。そうでしょう。料金設定のときに、コストと管理費か何か知らないけれども付けて設定しました。でも、何か努力して増やしてしまうと利潤が出てしまうからだめだというのであれば、もう一切何もしないということになってしまいますね。そうすると、インセンティブは絶対働きませんね。

○佐藤道路局長 したがって、どういう形のインセンティブの取っていただき方をするかという点について検討しているということを申し上げているので、例えば今の議論で申し上げても、地域、場所によって、あるいは経済の状況によって交通量というのは当然変わるわけです。

○大宅委員 私が言いたいのは、料金の設定に当たっては利潤を含めというのは意味がないということです。ナンセンスだということです。設計に当たっては含めないんだけれども、結果として出たときにどうするかという話を規定しているわけじゃないんですね。インセンティブが働くんだから、結果として通行量が増えれば利潤が出るんですね。
 その設定に当たっては利潤を含めない。勿論料金を決めるときは、全然利潤なんていうことは考えておりませんでした。

○佐藤道路局長 それはいいんでしょう。

○大宅委員 これは意味ないですよ。そんなに縛られる必要はないんです。

○佐藤道路局長 だから、大宅委員もそこはよろしいんでしょう。利潤を含めないということは、料金の設定そのものは。

○大宅委員 だから、設定するときにでしょう。だから、それが何の意味があるのかということなんです。

○佐藤道路局長 例えば、料金設定に会社になったから、では料金の2%、1%、会社の利潤というものをまず取ることを考えてみようじゃないかという話はだれも了解できませんねということを同意求めているわけです。

○猪瀬委員 いいんじゃないですか、最初はね。あとは努力次第でしょう。

○大宅委員 努力して出たことも認めないとはおっしゃらないでしょうと言っているんです。それなら意味がないと。

○佐藤道路局長 したがいまして、そこの部分は。

○猪瀬委員 最初はそれでいいんだから、あとは努力次第でしょう。

○佐藤道路局長 そこの部分はインセンティブの整理の仕方ですから。

○猪瀬委員 だったら、あとはいいでしょう。

○佐藤道路局長 制度設計の仕方ですから、道路事業から利益が当然だというふうに、私に答えろと言われても、申し上げられませんよと。

○猪瀬委員 今、大宅さんが言ったのわかりやすいですね。

○佐藤道路局長 同意を求められても、今、設計している最中ですから。

○猪瀬委員 だから、最初はかつかつのリース料で始まったら、あとみんな頑張るでしょう。そうしたら頑張った分は当然でしょう。それから、リスクも出るんですよ。いいことだけじゃなくて、そういうことがあって民間企業なんです。

○佐藤道路局長 したがって、そういう御意見をいろいろ伺いながら、今どういうインセンティブの取っていただき方があるかということをやっている最中なので、私がこれならいいと。

○猪瀬委員 私これから官邸に行きますから、もう時間がないので行かなければいけないんです。もうやっていられないんです。もう一つの東名のお金を北海道に持っていかない。これでいいですね。あとは文章で全部回答はいただきます。

○佐藤道路局長 今のも含めて、どこまで文書にできるか。

○猪瀬委員 今のも含めてって、今のは答えられるでしょう。

○佐藤道路局長 私は、今、答えた範囲しか答えられません。

○猪瀬委員 言っていることが何言っているかわからないもん。

○佐藤道路局長 今、お答え申し上げているつもりではいますが。

○猪瀬委員 そんなのは日本語で、普通の人にしゃべってごらんよ、わからないから。

○佐藤道路局長 ここのところは、制度設計している最中に道路局長が。

○猪瀬委員 制度設計している最中だから今、この委員会が監視しているから言っているんじゃないですか。何言っているんですか。

○佐藤道路局長 それで私に一人で答えろというのは、無理なんです。みんなでいろんな角度から検討しながら詰めているんですから。

○猪瀬委員 だけど、一番詳しいのは局長だから、事務次官より局長の方が詳しいのは当たり前ですね。そして、そこに今、スタッフがいるでしょう。一番詳しいわけだから、一番詳しい人たちが今日来ているわけだから、その一番詳しい人たちと私は話をしていて、そしてそれが今、制度設計中だからこそ、なお監視としての委員の役割があって、それでそれについてお尋ねするというか、問い正すと、これは当たり前です。

○佐藤道路局長 その制度設計と言いますか、その関係機関ともいろいろ相談しながらやっておるというのも事実ですし。

○猪瀬委員 関係機関が佐藤さんのところに相談に来るのであって、佐藤さんが相談に行くことはないんです。

○佐藤道路局長 私どもがそういうところと相談しながらやっているという状態の中で、私にすぐにこれを答えろと言われても無理ですということを申し上げているわけです。

○猪瀬委員 今、一つ言い忘れたことがあったんです。中部空港が努力して7,000 億円を6,000 億円にしたじゃないですか。大体大ざっぱな数字で言うと1,000 億円カットしたり、そうしたら補助金が3,500 億円もらう予定だったのが、補助金を3,000 億円に減らすと国土交通省が言い始めたわけですね。これではね、それで中部空港の社長は怒っているんですよ。コストカットに成功したら、3,500 億円の補助金を3,000 億円に減らしてしまったら、何のために努力しているのとなってしまうじゃないですか。やはりあなた方はひどいよ、同じことですから、新会社が必死でコストカットして、7,000 億円の路線を6,000 億円でつくったら、リース料を設定してまた変えてきてと言ったら、やってられなくなってしまうよ。やはりそこは考えないとということで、もう私、行かなければいけないから。

○佐藤道路局長 したがいまして、そういう大事な問題ですから、私の一存で答えられないと。

○猪瀬委員 とにかく、道を歩いている人にわかるように話してくれればいいですよ。
 今、制度設計中だから、私またこの件についてしつこく行きますからね。大宅さんと2人でちゃんとやりますからね。

○佐藤道路局長 そういうお申し入れがあったことはまた十分。

○猪瀬委員 もうそんなことはいいですよ。話がそちらの方に行く時間がなくて大変申し訳なかったけれども、余り回りくどくしゃべるから、首都高や阪高の人に申し訳なかったけれども。

○佐藤道路局長 私の一存で決められるわけないことを答えろと言われても。やはりいろんな御意見を伺いながら決めていかなければだめです。

○猪瀬委員 とにかく私の言っていることはわかりましたね。

○佐藤道路局長 お申し入れはわかりました。

○猪瀬委員 文書で今週中に回答してください。

○佐藤道路局長 今週中は無理です。



道路関係四公団民営化推進委員会委員懇談会終了後記者会見

平成16年1月28日(水) 17:50 〜18:18
場所:第10森ビル3階委員会室


○猪瀬委員 では、今から少しお話しさせていただきますが、大宅映子委員と私で官邸に行きました。行って、今戻ってきました。
 官邸に行きまして、総理にもちろんお会いいたしました。そのお話を先に手短にさせていただきます。
 まず、官邸に行きまして、近藤総裁が少し早く抜けました。公団の現状とかを説明して、それが終わって、それで我々が合流した形になります。もちろん、今日の重要な部分である本来事業、道路事業ですね。利潤を含まないということでは、民営化会社にインセンティブが働かない。彼らも民営化会社にインセンティブを認めているわけですから、であるならば、道路事業についても利潤が発生するということは当然ですねということで、総理にそういうお話をしましたら、そのとおりだと。
 それから、本日の朝日の朝刊にベタ記事ですけれども、この資料に入れましたが、日本経団連の奥田会長が利益を出さない民営化会社などはあり得ないと、こういうふうにおっしゃっていました。総理自身もそういうことについて、自分も全くそう思うということが第1点です。
 第2点は、東名のお金を北海道に持って行っては困りますよね。当然東会社、中会社、西会社があるわけですから、それぞれの会社がそれぞれの責任において借金を返し、そして、自分で新規建設をするということですから、東名のお金を北海道に持っていくことはあり得ないですね。そのとおりだと総理もおっしゃっていました。今、手短に説明をしましたが、大宅委員の方から、私がうまく説明できていないところを、大宅委員からも説明していただければと思います。

○大宅委員 総理も毎日お疲れの様子でしたから、なるべく手短にと思って、今、猪瀬さんがおっしゃったようなことを言ったら、わかったよわかったよと。
 総理自身はかなりうまく事は運んでいると思っていらっしゃるのではないかなという節があって、ただ、近藤さんは90点だと言っているから、私は8割だと言ったのに、近藤さんは90点と言っているからみたいなことで、かなり御機嫌はよろしいというふうに見えました。
 委員会というか、委員会じゃないんだけれども、にいらした方はおわかりと思いますけれども、料金の設定に当たっては利潤を含めないというのは、そのときの話であって、その後利潤が出てくるまでは縛らないのは当然だと思いますし、会社というのは、そういうものだと思うのでという話を、それは当たり前だよなというようなお返事でした。
 出て、官邸のぶら下がりの人がわっと言ってきて、今みたいな話をしたんですけれども、委員の補充の件はと、皆さんとても関心がおありなんだと思いますけれども、今、実際問題として我々委員会ではないんですけれども、委員会と実態としては同じことをやっているわけでして、前より大変というか、かもしれないぐらいの実質的に動いているような気は私はしています。
 逆に私は皆さんに伺いたいんですけれども、今日みたいな議論を聞いていて、どういうふうにお考えになりますかと、ちょっと聞いてみたい気はします。

○事務局 お二人からよろしいでしょうか。

○猪瀬委員 質問に答えながら、また、いろんなことを加えていきたいと思います。

○事務局 質問のある方は挙手をして、社名、名前を言っていただいて質問をしてください。

○フジテレビ 今日、もともと官邸に行かれたのは、どういった趣旨で行かれたんでしょう。もともと予定は入っていらしたんですか。

○猪瀬委員 今日委員会が開かれるということを向こうにお伝えしてあります。そして、委員会の後、報告に行きたいということもお伝えしてあります。

○フジテレビ 先日出た骨子のことについて細かく話を詰めようとか、そういうことで伺ったわけではないんですか。

○猪瀬委員 骨子について今日、道路局長と詰めているわけでしょう。道路局長と詰めるわけだから、詰めて、どうせいろんなことを言うだろうから、それできちんと私は官邸に委員会の意見を基本的に尊重するんでしょうということを確認しに行くわけです、当然やりとりの後。そういう設定を考えるのはあたりまえで、さっき大宅さんが言いましたけれども、2人だと委員会ではないと言うけれども、委員は委員で、委員個人個人が監視作業をしていくのはあたりまえで、これは正式名称は懇談会ですけれども、でも委員会だと思っています。同じですからね、やったことは。つまり、出席者を見ればわかるけれども、道路公団総裁や道路局長を呼ぶわけですから、それで実質的な委員会を開いているわけです。今日は実質的な委員会だと思って、委員会を開いた後に総理のところに当然報告に行くわけです。
 どの部分が基本的に尊重されているか、いないかということを言わないと。骨子というのは、単純に言えば箇条書きみたいなものだから、箇条書き行間に幅があるでしょう。その行間の話を一生懸命やっていたわけです。そのところをきちんと法案化される作業の中でごまかしがないようにしなければいけないから、そういうときに官邸に念を押しておかなければまずいじゃないでしょうか。そういうことだということで予定しました。

○事務局 それでは、ほかに。

○朝日新聞 通行料金と利潤の関係の部分なんですけれども、先ほど総理はそうだそうだと言うように相づちを打たれていたような説明がありましたが、政府与党で去年に合意した枠組みについて、通行料金の設定は利潤を含めないと明記している部分、これとの整合性みたいな部分で、総理からもうちょっと詳しい指示などがあったのであれば、そのことを教えてください。

○猪瀬委員 今、大宅委員が言われたように、料金の設定に当たっては、利潤を含めないということでしょう。それを総理とお話ししたのは、スタート時点でそうであってもいいんじゃないですかと。だけれども、その後会社だから経営努力の結果として利益が出ますよねと言ったら、そうだよということです。そういうふうに確認しました。
 だから、この文言が非常に中途半端な文言で未来永劫利潤を認めないみたいに聞えるじゃないか。そうじゃないでしょう。初めにリース料を設定するわけですから、借金を返すための設定は厳しいリース料ですね。そこからヨーイドンでしょう。その後、一生懸命収益事業をやって、先ほどの委員会でも発言しましたけれども、御殿場のアウトレットモールじゃないけれども、そういうの談合坂でもどこでもつくりますね。つくったら、その間の交通量は増えるから、当然通行料収入は利益として出ますね。そういうふうに説明しました。
 そして、そういうことについて総理は理解しました。納得しました。

○北海道新聞 そもそも基本的な質問で恐縮ですが、お願いいたします。
 料金に利潤を上乗せするべきだというのは、どのような理由なのでしょうか。改めてお願いいたします。

○猪瀬委員 今日の委員会に出ていたんでしょう。

○北海道新聞 別の者と交代しました。

○猪瀬委員 出ていれば、今の質問はほとんど要らないんですよ。

○北海道新聞 わかりました。結構です。

○猪瀬委員 一言だけ言うならば、ようするに、民間会社は、普通の会社ですよ。みんな利益を出すために必死ですね。リストラしたら売上げ伸ばしたり、同じですね。今の言葉どおりだったら、料金の設定に当たっては利潤を含めないとなると、幾ら稼いでも稼いでもみんなリース料で持っていかれちゃいますよと。こうなったら、民間会社じゃないでしょう。委員会に出ていないからしようがないけれども、リース料が一定だとして、会社の売上げは変動がありますね。損することも得することも含めてリスクでしょう。必死になって、借金を返すと。例えば住宅ローンを10万円毎月毎月返すと。俺は自分の給料を20万から30万にしなきゃ住宅ローンを10万円を毎月返すのは大変だと思う人がいるでしょう。それは会社も同じでしょう。そういう気持ちを民営化会社で持たないというか、仕組みを持たないと、民営化会社じゃないでしょう。今の道路公団はただ返しているだけ。つくって返しているだけで、儲けようとも思わないし、コスト削減をしようとも思わないでしょう。当たり前の普通の会社は利潤を追求するのは当然でしょう。ただ、道路という独占企業で大儲けをして、それで自分たちだけのふところにお金をためるということではないよという意味合いがもともとの意味合いの中にあるんです。その意味合いのところだけを絶対視したら会社じゃなくなってしまうでしょう。そういうことです。

○北海道新聞 続けてですが、小泉さんに対して、どのような文言で、それに対してそうだそうだと。そのそうだというのが道路料金に利潤を上乗せした料金を設定すべきだということをはっきりとおっしゃって、それに限定された形でそうだそうだということをおっしゃったのか。それとも包括的な部分が紛れた形でそうだそうだと言ったのか、その辺のところをもう一度お願いします。

○大宅委員 違いますよ。民間会社というのは利潤を追求するんですよねという話です。当たり前のことです。

○北海道新聞 料金にも政府与党の合意したスキームには、料金には利潤は入れないという形になっていますけれども、そうであるべきではないということを今日、首相に対しておっしゃって、そういう話があったわけですか。

○大宅委員 これは守らなければいけないと道路局長おっしゃるから、スタート時点でコストが幾らで、管理費が幾らで、それに利潤何%で料金ですと、そういうことはしませんと。そんなこと別にしなくていいです。料金を決めますね。だけれども、民間会社というのは、一生懸命コストを下げたり、利用者を増やしたりするようにしてやれば、当然交通量が増えて、利潤も増えますね。それは当たり前でしょうという話です。当たり前の話を当たり前だと認めてくれないものですから、道路局長が。当たり前の話ですよねという話をしたら、そうだ、そうだと言っただけの話です。

○北海道新聞 ありがとうございます。

○猪瀬委員 今日の話というのは、道路局長と我々が話しをしているというのは、こう言っちゃ何だけれども、北朝鮮の人と拉致問題を交渉しているみたいな話なんです。たまたま日本語しゃべっているということです。
 ですから、資本主義社会の意味がわからない人としゃべっているわけですから、当然話が行ったり来たりするわけです。だけれども、それは小泉さんも近藤総裁も、それから奥田経団連会長もみんな資本主義社会の人ですから、会社は当たり前ですよねという話になりますね。
 道路局長はソビエトか北朝鮮かの人だから、話がなかなかわからないということだと思うんですよ。

○時事通信 料金収入の部分で収益を上げた場合、課税の対象になると思うんですけれども、その辺りはどのようにお考えでしょうか。

○猪瀬委員 だれがそう言った?

○時事通信 一般的に考えてそう思うんですけれども。

○猪瀬委員 その問題は委員会で終わっているんですよ。それは済んだ話なんです。実は道路局長は蒸し返しているだけであって、固定資産を保有機構に預けるんで、基本的にはかからないんです。
 どういう率でやるかということも全部話は終わっている話なんです。
 あと単純だけれども、利益を上げれば法人税が41%かかります。当然法人税を払いますね。固定資産税の問題は、実際今回の法律論議としては関係ないんです。通達で済む話ですから。

○時事通信 その関連なんですけれども、国交省が行った地方自治体のアンケートで、地方自治体も税金が課税されて、建設投資が減ると。猪瀬さんに言わせると誤解しているような面もあるんですけれども、その地方の意見はどうお考えでしょうか。

○猪瀬委員 それは委員会で済んだ議論なのね。いわゆる上下一体、上下一体と言うと、固定資産税がかかってきますし、法人税が大変ですよねという話だったわけです。ですから保有機構をつくったわけで、それはいろんな議論がごちゃごちゃになっているからです。ですから、一番借金を返しやすいシステムとして保有債務返済機構を提案したわけでしょう。そういうことですよ。

○日経BP 2点ございます。まず今日の議論の中でリース料を長期の固定で返済していくという議論と、それから2.5 兆円を更に削減するという話の根拠ですね。この2点について非常に不明瞭な答えしか国交省の方から返ってこなかったかと思うんですけれども、この点についてどのように考えていらっしゃいますでしょうか。

○猪瀬委員 佐藤局長、煮え切らなかったね。だから、最後に私は言ったんです。文書で回答を出してくれと。質問を出しているんですから。そう言いましたから、私が今週中にと言ったら、えっ、今週中とか言っていましたけれども、今週中かどうかわかりませんけれども、今週中と私は要求しました。

○共同通信 利潤の話に戻りますけれども、総理と話をした後、総理は具体的に、こう文書を直せとか、具体的な指示みたいなのは出されたんでしょうか。

○猪瀬委員 総理がそういう発言をした場合には、秘書官がいますよね。秘書官にいつも、総理の発言の趣旨を伝えてもらうと、国交省にね。ということはいつもやっていることです。
 ついでだから申し上げますけれども、メモを見ながら言うと、私が言ったんですけれども、イタリアのアウトストラーデでもフランスのコフィルートだって、きちんと道路事業を経営しながら利益を上げていますね。今回うまく成功すれば同じようなケースになりますけれども、経営権だけもらってやっているわけですから。日本の道路民営化会社だけが本来の道路事業から利益を出してはいけないなんておかしいですよね。フランスのコフィルートも、要するに独占的使用権をもらってやっているわけです。パターンは同じです。あそこは30年契約です。そういう話をしたら、それはそうだ。民間会社だろう。努力して利益を出すのは当然だろう。だって、将来上場を目指すんだからというふうに総理はおっしゃった。
 そういう発言で、経団連の奥田さんの、朝日新聞がそこにありましたので、こんな小さな記事ですけれども、奥田さんこういう発言をしていますよと見せたの。そうしたら、そうだよ。当然だというふうに言ったわけ。
 私もそこで本来事業である道路事業で利潤を追求するのは民間会社として当然ですよねと言ったら、そうだ。わかったとはっきり言いました。ということです。
 大宅さんもそれを同じように確認していて、近藤総裁もそこで同じように確認しているわけです。秘書官がいて、秘書官もそうだと言っているわけですから、そういうことです。

○TBS もう一つの案件である、いわゆるプール制というか、東名の上がりで北海道の道路をつくるなという件なんですが、佐藤局長の話を聞いていると、大宅さんにすごく歩み寄っているのかなと思うんだけれども、債務は一体として返済すると、最後のところでまたひっくり返ってしまうという。結局どっちなんだというのがよくわからなったんですが、お二方は国交省と共通の認識を持てたというふうに思われたのか、それともまだまだプール制は、あいつらは維持するんだという感覚をお持ちになったのか、そこら辺の認識をお聞かせください。

○大宅委員 彼らはどうにかこうにかやりたいんでしょう。今の時点では個人で返事ができないという言い方を佐藤さんはしていらっしゃいました。もし、それがABCにあって、Aがつくった借金をBで全部一緒にやってしまうというのであれば、何も3つに分ける必要はないんで、元の木阿彌になってしまうんです。もし3つに分かれているのであれば、A社がつくると言ったときも、Bの社長もCの社長も一緒に合意しなかったらだめですよね。借金も全部負うというのであったら、そんな変な話をまさか考えているとは思いたくないんですけれども、文書でどういう形で出てくるか。

○猪瀬委員 近藤さんと笑っちゃったんだけれども、何言ってんだろうねという話はもちろんしたわけです。だって3つ会社があるんだから、3つの会社の社長が3人いつも集まらなければ話は決まらなくなっちゃうねと言ってね。そこは今日、そういう話も総理にしましたからね。そうしたら、3つ違うんだと総理が言って、当然先ほど資料に出しまたけれども、日産が困っていたら、トヨタがお金を出すんですかと。違うでしょうと総理に言いましたら、それはそうだよと。そういう話で確認しています。
 だから、佐藤局長は自分ではっきり言うと自分が責任を取らなきゃならなくなるから、逃げているんでしょうね。当然そこのところはこれからまだ詰めていかないと、当然そういうものだと思ってこっちはやっているわけですからね。ただ、もし逃げたら、また追いかけていくしかないです。

○事務局 ほかにどうでしょうか。

○猪瀬委員 今のこそ、骨抜きみたいなものを監視するための本当に委員の監視業務なんだよね。そういう話ではないと思ってこっちはやっているわけですから、それを骨抜きにされないように監視しないと、監視していないとどんどん骨抜きにされてしまうから。

○東京新聞 先ほどと言いますか、御指摘の2点なんですけれども、一番最初の枠組みに入っていた内容なわけですね。よく読めばおよそこういうことがあるだろうということは、ある意味わかったと言えば、どの時点でお二方がわかったか、わかりませんけれども、一番最初から佐藤局長のお話は何も変わっていないわけで、あえて今、御指摘されて、変える前の話ですけれども、現時点で民営化の枠組みに対する評価なんですけれども、利潤を含まない状況で、事実上プール制が残っているという状況ですと、これは枠組みとしてお二方はどういう評価になるんでしょうか。猪瀬さんは以前は、ぎりぎり可か良かというお話をされていましたが、これが利潤を含まない。もしくはプール制が事実上残るという場合は、これは優良可、そういう表現で言うとどういうものになるんでしょうか。

○猪瀬委員 前にも申し上げましたけれども、12月17日に例の12月19日の委員会がないと田中氏から一方的に言われたので、12月18日に総理のところに行ったわけです。そこで私は長期固定元利均等と確認しているんですよ。いっぱい確認すべきことはあるんだけれども、それに関わる部分で言うと、確認できたなと思っているわけです。ですから、22日の発表のときにそれが確認されたものとして私は了解していました。枠組みというのは箇条書きですから、そう細かいことは書いていないからね。それが確認できていないとしたらまずいと思って、1月13日にもう一度それを確認されていますよねと総理のところへ言いに行ったわけです。それで確認できているというか、確認しましたということです。根本のところはきちんと確認されているということを私は理解していると、そういうふうに総理が確認しているんだったら、あとは国交省の不作為だと思うわけです。だから、その流れの中で骨抜きが始まっているかもしれないと思って監視するとなるわけです。
 ある種の指示というのが出たときに、総理大臣というものが、何か指示を出したときに、それがだんだん下りていくときに、少しずつ色が薄められたり、消えていくということは十分にあり得ることだと思います。ですから、そこを、こう言ったんだから、こうじゃないかと確認して、指示どおりになっているかどうか我々委員会がチェックするしかないんじゃないですか。

○事務局 ほかによろしいでしょうか。
 それでは、かなり時間も経ちましたので、終了ということで、どうもありがとうございました。