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○阿部座長 それでは、定刻となりましたので、ただいまから「知的財産戦略会議」の第4回会合を開催させていただきます。御多忙中のところ御参集いただきまして、誠にありがとうございます。
○中山委員 中山でございます。まず、前回体の5月22日の戦略会議以降の審議状況について御報告申し上げます。
○阿部座長 ありがとうございました。そういたしましたら、一言ずつ補足をいただきたいと思いますが、あいうえお順で恐縮ですが、荒井委員からお願いします。
○荒井委員 今、中山委員長から御説明したとおりでございますが、今回100 項目にわたる項目がいろいろできたということは、大変画期的なことだと思います。土曜日も日曜日も、委員長自ら会議を招集していただいてやったわけで、是非これをうまく実現するようにしていただきたいと思います。
○阿部座長 ありがとうございました。それでは、桑原委員、お願いします。
○桑原委員 短い時間にいろいろ深い議論ができたと思います。これから実行に移るわけですが、ので、これから本当に実行できたらすばらしいというふうに思います。したがって、知的財産戦略本部に今後大いに期待をしたいと思うのが1点。
○阿部座長 ありがとうございました。もう一方、大山委員がおられますが、今日は御欠席でございますので、今から皆様から御発言をいただく時間にさせていただきたいと思います。
○科学技術政策担当大臣 前回説明をさせていただきましたが、総合科学技術会議におきまして、知的財産戦略専門調査会というのを3月から始めまして、科学技術振興という観点から、国の研究開発に対応した知的財産の確保と活用、先端的技術分野における知的財産の保護と活用、知的財産関連の人材の育成などを主な柱といたしまして、6回調査会を開催し、3回ワーキンググループを開催して議論をしてまいりました。その結果を、知的財産戦略についてということで、今、とりまとめまして資料3でお配りしてあります。
○阿部座長 承知いたしました。ありがとうございました。それでは、次に遠山文部科学大臣からお願いいたします。
○文部科学大臣 知的財産戦略という新たな視点から、我が国が進むべき基本的な方向性を確立日本の国力を増すための方策を樹立することは、大変大事だと考え思っておりまして、このため非常に短期間にすばらしい大綱をおまとめいただきましたことを、高く大変評価したいと思います。
○阿部座長 ありがとうございました。続きまして、平沼大臣、お願いいたします。
○経済産業大臣 今回初めて、国家戦略として皆様方の御努力でとりまとめていただいたことというのは、まさに画期的なことだと思います。その御労苦に、心から敬意を表させていただきたいと思います。
○阿部座長 ありがとうございました。続きまして、久野大臣政務官にお願いしたいと思います。
○厚生労働大臣政務官 本日大綱案に示されました、知的財産戦略というものは、医薬品産業の発展のみならず、医療の質の向上にとって極めて重要であると思います。今後は、この対応の内容を着実に実施していく上で、厚生労働省としても協力していきたいというふうに思うわけでございます。
○阿部座長 ありがとうございました。ただいま一連の御説明をいただきましたが、特に最後の利用・発明に基づく裁定実施権については、起草委員会でも非常に時間をかけて御議論があったというふうに伺っておりますので、中山委員から何か補足をしていただければと思います。
○中山委員 修文意見ではないということでございますので、念のために申し上げたいと思いますけれども、今、阿部座長から御発言がございましたとおり、起草委員会でも大分議論をいたしました。大綱の10ページの3の「競争政策の重要性と表現の自由などの重視」の項に、知的財産権の強化には、独占あるいは優越的地位の濫用による競争法上の弊害も伴い得るが、これに対しては、独占禁止法を中心とする競争法を的確に適用し、新たな産業の発展が阻害されないよう、バランスの取れた適切な対応がなされなければならない旨が指摘されておりまして、大体今の御意見はこれで対処したいと思っております。
○阿部座長 ありがとうございます。それでは、御発言を希望される方は、御自由に挙手をいただければと思います。
○青木委員 では、私から2つほど申し上げます。
○阿部座長 ありがとうございました。是非御発言をいただければと思います。
○安西委員 私は前から申し上げていることですけれども、知財関係の人材育成が危惧であるということで、それが大変適切に取り入れられておりますことは、評価すべきだというふうに思います。
○阿部座長 ありがとうございました。どうぞ、小池委員。
○小池委員 全般的に、非常に起草委員の先生方に御苦労いただいて、短期間に問題点が網羅されているのではないかと思います。
○阿部座長 ありがとうございました。どうぞ。
○御手洗委員 これは半分質問なんですけれども、大学の中でのに知財の取り組みをする機関を強化するために知的財産本部を大学の中に設けるということでということで、大変心強いことだと思いますけれども、この知的財産本部これと今のTLOとの関係については、どうなんでしょうか。
○阿部座長 これは私がお答えするよりは、文部科学省の方に。
○文部科学大臣 知的財産本部につきましては、大学の主体的な取り組みを支援するということが大事なんでございますけれども、戦略的なマネージメントを実施する上で必要となる優秀な外部人材を取り入れてくること。
それから、既にあるTLOなどとの連携を強化しまして、そしてそれぞれの大学の所属委員が持っている、知的財産を活用していくために援助していくという形になろうかと思います。
○御手洗委員 今回の大綱は大変よくできていると思いますし、先行者優位の制度設計が基本となっておりますので、日本のあるべき方向というものがはっきりして、大変助かると思います。
○阿部座長 御指名をして恐縮ですが、松尾委員、お願いいたします。
○松尾委員 ちょっとお願いしたいと思います。特に法務大臣にお願いしたいんですが、民事の通常の第1審の事件というのは、17〜18万件あると思います。その中で、知財関係の訴訟というのは500 〜600件 なんですね。非常に少ない小さいわけです。そこでそういうわけで、いろいろ民事訴訟法の改正なども問題になっておりますけれども、知財関係のことを取り上げて議論していただく時間や機会と言いますか、そういうものが余りにも少ない現状です。ので、是非この知財立国が問題になっている今日、この知財関係の訴訟について特別な御配慮をいただきたいと思います。
○法務大臣 今、御指摘もございましたが、ほかにもお話がありました中に、法務省の関係のあるものがたくさんございまして、もう既にある程度具体化する計画のあるものもございますし、今おっしゃいました話も含めまして、司法制度改革の中でいろいろと議論しておりますので、よく連携を取りながらやっていきたいというふうに思っております。
○松尾委員 よろしくお願いいたします。
○阿部座長 ありがとうございました。富塚委員、お願いいたします。
○富塚委員 著作権の適切な保護ということに関しましては、14ページ〜15ページにかけて、極めて簡潔によく記述されておると思います。このとおりであると思いますけれども、15ページの4行目に書いてありますとおり、今後実効性実行性を担保しつつという、これが極めて重要だと思いますので、実際にこの大綱に沿って実施を監督される、特に文部科学省等におきましては、我が国この著作権法は極めて高度な形で完備されておりますけれども、デジタル時代にはなかなか実効性実行性が担保できないというのが実情でありますので、特にこの点に意を用いていただいて、そういう面でデジタルコンテンツの適切な保護ということでフォローアップしていただきたいと思います。
○阿部座長 ありがとうございました。ほかにいかがでしょうか。どうぞ。
○松尾委員 先ほど経済産業大臣も営業秘密の保護を強化するということを挙げられました。ところで、この15ページのところなんですが(3)に「営業秘密の保護強化」というのがあります。この最後の3行ぐらいの文章なんですが、これを見てみますと、「欧米に比して我が国の営業秘密保護の水準が極端に低いということがないよう、必要な対策を講ずるべきである」とあります。これは随分婉曲な言い回しだなと思って見ていますと、何か読み方によっては極端に低いということがないようということで、極端に低くなければ欧米に比して低くてでもいいよのかなというふうに読めるのではないかろうかと思います。、まさかそういう程度のことはここで問題にされていないはずなので、そういう「比較」ということではなくて、欧米に劣らないように是非営業秘密の保護制度を強化していただきたいと思います。
○経済産業大臣 そういう意味で強化すると申し上げました。
○阿部座長 中山先生、この点は何かございますか。
○中山委員 極端に低くなければいいという趣旨では勿論ないわけでして、憲法上の問題が特にありますので、非常に大変な問題がありますけれども、できる限り欧米と同じ水準ということにしたいと思います。場合によっては、修文も考えさせていただきたいと思います。
○松尾委員 よろしくお願いします。
○阿部座長 全体として、国家戦略、あるいは国益ということを非常に意識して起草委員会でつくっていただいたと私は認識しておりますけれども、その辺も含めてもし御意見がありましたら更にいただければと思います。どうぞ。
○荒井委員 3点お願いいたします。したいんですが、1点は今回の戦略大綱を、総理がこうやってリーダーシップを取っていただいて、知財立国を国家目標にするというのは、明治以来初めての大変なことだと思います。実は世界の特許というのを勉強してみますと、アメリカでも200 年前に独立したときには、初代大統領はワシントンですがか、彼は農機具の発明が好きで、それで大統領になったわけですが、ヨーロッパに追い着くには特許をやらなければいかぬということで特許法をつくったというのが200 年前です。、それから100 年経って南北戦争をやったときに、今度はリンカーン大統領だったわけですからが、彼も川をわたる船の特許を取っていました。、それがうまくいかなくて大統領になったんですが、彼は南北戦争で疲弊した経済を立て直すには、やはり工業化を進めなければいかぬ、そのためには特許が大事だと言って特許重視政策を取りまして、エジソン、ベル、飛行機のライト兄弟とかが、みんな発明をして取って、ヨーロッパに負けない特許を考え出して、発明をしたから、20世紀の初めには工業国家になってヨーロッパを抜きましたいたと。
○阿部座長 重要な御指摘ありがとうございました。ほかいかがでしょうか。どうぞ。
○桑原委員 小さい点かもしれませんが、インセンティブを付けようということで、今いろいろんなところでこれが少し強く言われ過ぎないかなと心配をしております。して、これは発明した人が持つ権利を持ってる、あるいはつくった人に対しては、もっと落ち着いた、当然の権利なんですね。ですから、インセンティブを与えるから働けよということで全体が動いたのでは、余りよくない。というふうに思いますので、是非インセンティブを我々も強化してまいりたいんですがけれども、これは当然のごとくそういう制度をつくるということで、余り、だからやれよということに動かないように全体でしたいものだと思っております。
○阿部座長 ありがとうございました。どうぞ。
○中山委員 今後度の問題でございますので、この大綱には書いていないんですけれども、先ほどからこの大綱をちゃんと実施してほしいという意見がございまして、そのとおりなんですけれども、そのためには恐らく実施をするような仕掛けが必要だろうと思います。それは基本法と推進本部だと思いますけれども、推進本部に専属の人がいませんと、恐らく多分に絵にかいた餅になりかねないという危惧を持っておりますので、人をつけるといろんな問題点はございますけれども、是非事務局というものを設置してくださるようにお願いしたいと思います。
○阿部座長 どうぞ。
○青木委員 繰り返し申し上げるんですけれども、知的財産の創造というのは、非常に個人のクリエーティビティーによる仕事でございまして、これは優れた能力とそうでない能力を峻別するような競合原理の働く社会をつくらないとだめだというふうに思われます。 そういった面から、日本というのはみんなで渡れば怖くないとか、出る杭は打たれるとか、非常にそういう知的作業に向かない社会風土、日本人が向かないとは思いません、。海外に出ると随分優れた仕事をしておりますので、。そういった面で特に大学が、ある先生によりますと大学というのは非常に巧妙につくられた競争回避型の社会だというようなことを書いてらっしゃる先生がおられますけれども、これから大学の独立法人化とか、いろいろな試みがなされると思いますけれども、是非競争に強い、競合に強い研究者をつくるように、さっきのサッカーでも見ましたけれども、競り合いに強いプレイヤーとしての学者をつくっていただきたいと思います。
○阿部座長 私も大学の一員でありますので、誠におっしゃるとおりだと思います。この大綱はある意味で出発点でございますけれども、ここには尾身大臣もおられますし、遠山大臣もおられますので、いろいろ御指導をいただきながら、今おっしゃったような趣旨をとにかく1つでも確実なものに向けていく必要があるだろうと思います。ありがとうございました。
(「異議なし」と声あり)
○阿部座長 ありがとうございました。それでは、責任を持って最終案を作成いたします。また、次回の会合では小泉総理大臣に知的財産戦略大綱を提出させていただきたいと思います。
○内閣総理大臣 海賊版というのはどこの国でもなかなかなくならないね。また海賊版を好む人がいるんですね。海賊版とわかっていながら平気で買うんですね。
○御手洗委員 タイなんか行くと、海賊版と銘打ってして売っていますから、フェアと言えばフェアですけれども、ちょっと根が深いですね。
○阿部座長 私どもが学生のときは、ひどかったですけれどもね。
○荒井委員 日本も昔やっていたから大目に見るかというのは、もうやめた方がいいと思います。これだけ日本人の財産を侵害されているんだから、これは大変なことですね。
○内閣総理大臣 日本もされる方になってしまったんですか。
○荒井委員 もうされる方です。やはり泣き寝入りはよくないと思います。
○内閣総理大臣 ワシントンの時代から、この知的財産というのはあったんですか。
○荒井委員 この本を読んだらあったんですね。一番最初の大統領がワシントンで、彼が発明が好きで、3番目の大統領がジェファーソンで、彼も発明が好きで、スミソニアンミスソニアンに彼の発明品がいっぱい飾っているんですね。アメリカは、大統領で発明が好き者が出てくるんです。
○青木委員 リンカーンがたしか特許を持っていますね。
○内閣総理大臣 何の特許を持っているんですか。
○青木委員 平床の船の特許を取って、実際にはその船でオペレーションをやっていたらしいですね。
○内閣総理大臣 エジソンは、リンカーンのずっと後でしょう。
○荒井委員 リンカーンのすぐ後ぐらいですね。リンカーンのときに、これからは特許が大事だと言って、それからエジソンが1877年とか、そのころからいっぱい発明を続けましたから、南北戦争が終わってすぐです。
○阿部座長 プレスの入室がありますので、お待ちいただきたいと思います。お願いします。 (報道関係者入室)
○内閣総理大臣 今日はありがとうございます。特に中山先生始め、起草委員の方々、御努力をありがとうございます。
○阿部座長 どうもありがとうございました。
(報道関係者退室)
○阿部座長 それでは、予定の時間がまいりましたので、本日の会合をここで閉会をさせていただきます。本日の会合の内容につきましては、会議終了後に私から記者会見をさせていただきます。 |