知的財産戦略本部会合
議事録

日時: 平成22年12月21日(火)9:25〜9:55
場所: 官邸大会議室


○海江田知的財産戦略担当大臣
 それでは、ただいまから知的財産戦略本部会合を開催いたします。
 本日はお忙しい中お集まりいただきまして、まことにありがとうございます。
 総理は少しおくれてのご出席となります。
 知的財産戦略につきましては、前回10月の本部会合において、「知的財産推進計画2011」の策定に向けキックオフしたところであり、現在本部のもとにある各種会合において精力的な議論を進めています。これらの会議の検討状況について、しっかりと把握、評価を行い、来年の取りまとめに向けて引き続き取り組んでまいりたいと思います。
 本日の会議の進め方を説明いたします。
 議題は3件ございます。1つ、国際標準化戦略策定の加速・拡充。2つ、クールジャパンの推進。3つ、専門調査会における検討状況及び知的財産戦略の今後の進め方についてです。その他、報告事項が2件あります。一括して資料を説明し、後でまとめてご議論いただきます。
 まず最初の議題は、「国際標準化戦略策定の加速・拡充」についてです。
 まず本件に関する最新の動きについて、ご説明いたします。お手元の資料1−1の1ページ目、「国際標準化戦略策定の加速・拡充」をごらんください。横長のA4の紙でございます。
 国際標準化戦略については、10月の本部会合で戦略の検討加速が本部決定されるとともに、総理からも直接のご指示をいただきました。ごらんの図は、当初の予定と比べ、いかに検討が加速・拡充されたかを示すものです。
 当初案では、図の下段のプロセスを予定しておりましたが、下の5つの吹き出しがございますが、そのとおり検討の場の設定におくれが見られるなど、進捗、内容の両面ともに懸念事項が見受けられました。
 前回の本部会合後、和田大臣政務官とも相談し、国際標準化戦略タスクフォースにおいて集中討議を進めてまいりました。詳細は後ほどご説明がありますが、タスクフォースの妹尾座長を始め、委員の先生方にご参加いただき、関係府省や関係産業界の担当者、そして和田大臣政務官も出席して、問題点の解決に向けて議論してまいりました。
 その結果、11月中にアクションプラン第1弾を取りまとめることができ、総理に報告をしたところでございます。現在は、上段のカラーの矢印で示されたプロセスとなっています。11月の中間集中討議と、その後のアクションプラン第1弾で各府省の軌道修正を図り、黄色の吹き出しの1から5までに示されたとおり、当初の懸念を解消し、検討の加速・拡充を達成しております。
 次に、国際標準化戦略タスクフォースの座長である妹尾堅一郎NPO法人産学連携推進機構理事長から、中間集中討議の結果について、ご報告いただきます。
 妹尾タスクフォース座長、どうぞ3分ぐらいでお願い申し上げます。

○妹尾座長(国際標準化戦略タスクフォース)
 皆さんおはようございます。
 ただいまご紹介のありました座長を拝命しております妹尾でございます。
 それでは、簡単にご説明いたします。資料1−2、こういうA4横の色つきのもの、これをごらんいただければと思います。
 私どものタスクフォースでは、本部決定、総理指示を受けて先月1カ月間、計10時間強をかけて集中討議を行ってまいりました。
 まず3回の会合で、資料左側の各分野項目について、今後の作業予定や戦略案の中身の方向性を担当府省からヒアリングさせていただきました。そして審議、議論を行ったわけですけれども、その後、必要と思われる軌道修正を我々のタスクフォースからの指摘事項あるいは指示事項ということで取りまとめて、担当府省へ通告をさせていただきました。
 これを受けて、担当府省が見直した作業予定と戦略案の方向性が取りまとめられました。それがアクションプランの第1弾となっております。
 今の資料1−2の2ページ目になりますが、ぜひ皆さんにごらんいただきたいのは、ここで我々がどういう指摘をさせていただいたかということでございます。最大のポイントは、国際標準化戦略は「標準化によって競争力を強化する戦略である」という点でございます。すなわち、国際標準を自己目的化することではないということです。国際標準をとって勝てないケースも山ほどありますし、あるいはそれをうまく使って非常に勝っているケースもあります。ということは国際標準をいかにうまく使うかということがポイントなわけですから、何を標準化し、何を標準化せずにおくか、つまり戦略的にうまく使うかということであります。
 要するに、我が国の事業・産業を優位に展開できるように、「技術優位をどうすれば事業優位に結びつけられるのか」という点が最も重要なので、この点を考えてほしいということを各府省に強くお願いをしたわけです。その中で例えば知財マネジメントだとか標準戦略をどういうふうに活用するんですかということで、我々は強くご指摘をさせていただきました。
 そうしないと、競争力強化だとか雇用確保につながらないからでありまして、いわば「賢く国際標準化をする」というのはどういうことかということを、府省に一生懸命考えていただいているという状況であります。
 実際は、こういう場ですので正直申し上げますと、「一生懸命頑張っています」というお答えはありえますすが、何をどう頑張って、どういうふうに効果に結びつくようにしているかというところはなかなか見えてこないことがあります。すみません、かなりきつく我々もタスクフォースとして指摘をさせていただいております。そういうことをやっておりますが、その意図をぜひ本部員の皆さんにも、あるいは閣僚の皆さんにもご理解いただいて、各府省において、ぜひご指導いただければ幸いだと思います。
 最後にちょっと追加を申し上げますと、やはり府省によって温度差があるというか、それからこういうものに関する知見の厚みがやはり違うというか、あるいは部局によって違うとかいうことがあります。それから、こういう事項は府省連携を強くしないと、やはり達成できないものなのですが、まだまだそれが弱いと思います。ぜひその辺のところはご指導を賜れればと思います。
 すみません、長い時間になってしまいましたけれども、以上でご説明を終えさせていただきます。どうもありがとうございます。

○海江田知的財産戦略担当大臣
 妹尾座長、ありがとうございました。
 特にタスクフォースでは、総理指示後、1カ月間に集中的、精力的にご議論いただきました。改めて私からも厚く御礼を申し上げます。
 さて引き続き、資料1−3について説明申し上げます。
 ただいま説明させていただいた国際標準化戦略策定の加速・拡充後の進め方を確定し、各府省に作業を指示するため、先週の企画委員会でごらんのような策定方針を決定いたしました。ポイントは、下線の部分でございます。
 第1に、国際標準化戦略アクションプラン第1弾の確実な履行とあわせ、実行可能な内容については直ちに実行に着手することと、1月末までという期限を明示し、分野別戦略案の確実な提出を各府省に求めております。
 第2に、タスクフォースから提出された戦略案を企画委員会で戦略として取りまとめ、本部に報告することと定めています。この方針に従い、アクションプラン第1弾をもとに検討を重ね、年度末のアクションプラン第2弾としての国際標準化戦略策定を目指してまいります。
 次の議題は、「クールジャパンの推進」についてでございます。
 クールジャパンについては、海外展開に向けて政府一体となった取組が求められており、10月の企画委員会の場で、和田大臣政務官を議長とする関係府省連絡会議の設置を決定し、本部会合に報告しました。
 その後の取組状況について、和田大臣政務官からご説明願います。

○和田知的財産戦略担当大臣政務官
 それでは、資料の2のほうをごらんいただきながら、ご説明させていただきます。
 まず1ページ目の真ん中、左寄りのほうに枠組みが書いてございますが、こういった枠組みの中でクールジャパン推進に関する関係府省連絡会議を設置し、私が議長を務めさせていただきながら関係府省の局長級で構成されている会議でございます。
 第1回は、右側の点線の枠の中に書いてございますが、11月4日に開催しまして、クールジャパン推進のための連携方策について検討を開始したところです。これまで2回開催しまして、11月30日の第2回会議では、アクションプラン策定に向けた作業方針を決定させていただきました。
 2ページ目をごらんになっていただけますでしょうか。2ページ目に作業方針を記載しております。成長戦略を早期に軌道に乗せるため、関係府省が緊密に連絡し、クールジャパンの推進サイクルを加速させることとしております。
 その具体的な取組につきましては、下半分でございますが、「クールジャパンの推進サイクル」というふうに書いてございます。この中でイベントの共同開催など同じ局面での親和性の高い施策の連携や、また異なる局面での親和性の高い施策の連携を努めることとしております。
 関係府省の施策内容やスケジュールは、アクションプランとして来年3月を目途に取りまとめた後、「知財計画2011」に反映させる予定でございます。また、本年度中に連携可能な施策は直ちに実行に移すこととしております。
 3ページ目に移っていただけますでしょうか。3ページ目には、今年度に実行可能な連携方策の例を挙げております。左側上のほう、1月の世界経済フォーラム、いわゆるダボス会議でございます。そして右側、2月のサウジアラビアでの国家的文化祭典ジャナドリヤ祭、こういったものなどで日本文化を紹介していきたいと考えております。更なる連携についても、各府省間で連携、検討を進めております。
 4ページ目以降は、今年度及び来年度に開催予定のイベントを開催時期、場所ごとに整理したイベントカレンダーでございます。平成23年度以降も国内外で開催される各種イベントについて、関係府省連携の成功事例を積み上げていき、戦略的な開催出展を行うこととしております。今後、来年3月のアクションプラン策定に向けて、更に検討を進めてまいろうと考えております。
 以上でございます。

○海江田知的財産戦略担当大臣
 ありがとうございました。
 関係府省連絡会議では、今後、来年春のアクションプラン策定に向けて議論を進めていくこととなりますが、皆様方におかれましては、クールジャパンの推進に向けた取組にあわせて、府省間の連携を積極的に進めていただくようお願い申し上げます。各大臣が先頭となって、関連イベントにご出席いただき、日本の売り込みにご尽力いただくことが重要と考えます。
 それでは、第3の議題に入ります。
 第3の議題は、「専門調査会における検討状況及び知的財産戦略の今後の進め方」についてであります。
 国際標準化戦略を始めとする知的財産戦略は、状況の進展等に応じて随時見直す必要があり、来年春の「知財計画2011」の策定に向けて、現在、知財本部のもとの各種会議において精力的に議論を進めております。
 それでは、2つの専門調査会の検討状況を中心に、知的財産戦略の今後の進め方について、和田大臣政務官からご説明をお願いいたします。

○和田知的財産戦略担当大臣政務官
 それでは、資料の3−1、3−2をごらんいただくことになります。
 まず「知的財産推進計画2011」については、10月の本部会合で策定に向けてキックオフし、現在本部のもとにある専門調査会を始め、各種会議で私も極力出席させていただきまして、精力的に検討を進めております。
 資料3−1の1ページ目をごらんください。知的財産による競争力強化・国際標準化専門調査会では、上段に書いてありますとおり、「知財計画2010」のフォローアップを行ってまいりました。特に、新たな出願支援策の創設、例えば特許パック料金制度でございますが、こうしたものについては、関係府省に早急に取り組む必要がある旨を要請しております。
 また、下の段でございますが、「知財計画2011」に向けてベンチャー、中小企業や地域における知的財産の活用促進等について議論してまいりました。今後は、産学官競争力の強化等について議論する予定でございます。
 2ページ目に移っていただけますでしょうか。
 2ページ目、2ポツに書いてございますが、コンテンツ強化専門調査会では、「知財計画2010」のフォローアップを行い、コンテンツ海外展開ファンドや国際共同製作協定の締結については、関係府省に早急に取り組む必要がある旨を要請しております。
 また、中段でございますが、「知財計画2011」に向けて、コンテンツの海外展開や人材育成等について、さまざまな議論を行っているところでございます。昨日行いました会議では、コンテンツのデジタル化、ネットワーク化について議論を行いました。年明け以降、議論を絞り込んで議論し、「知財計画2011」骨子に向けた提言を3月に取りまとめる予定でおります。
 次に、3−2の資料のほうをごらんになっていただければと思います。
 こちらのほうでは、2つの専門調査会以外にも本部会合、企画委員会、国際標準化戦略タスクフォースなど各種会議で議論を精力的に行っていることが見てとっていただけるかと思います。年明け以降も積極的に審議を行い、2、3月ごろに骨子を作成、5、6月ごろを目途に「知財計画2011」を決定する予定でございます。
 以上でございます。

○海江田知的財産戦略担当大臣
 ありがとうございました。
 少し時間も押しておりますので、早口になりますが、お許しをください。
 その他、報告事項が2件です。
 まず模倣品・海賊版拡散防止条約(ACTA)の現況についてです。資料4をごらんください。
 前回の本部会合では、10月の東京会合において、関係国間でほぼすべての論点について合意し、ACTAが大筋合意に至ったことを報告いたしました。その後、残された論点について交渉を行い、今月初めに条約案文が確定したので、改めてご報告させていただきます。
 今後、模倣品・海賊版の効果的な取締りの枠組みが世界に広まり定着することで、知的財産立国を目指す我が国の経済・産業の活性化に資することが期待されます。我が国としては、早期発効やアジア諸国を始め、各国の加入促進に向けて政府一体となって取り組んでまいります。
 2件目は、「知的財産推進計画2010」関連予算の概算要求についてでございます。資料5をごらんください。
 「知財計画2010」に関する平成23年度概算要求額は、政府全体で約910億円、前年度比で300億円以上の増となっています。概算要求後、補正予算の成立や事業仕分け第3段、政策コンテストなど概算要求額に影響を与える動きが出ており、状況を整理いたしました。
 例えば政策コンテストでは24事業が対象となっており、AからDまで多様な評価が行われています。知財計画については確実に実施していくことが求められる一方で、今後ともいろいろな観点からのご意見が出てくると思われます。
 私としても、これまで必要な予算の確保に向けて、関係府省の取組を支援してまいりましたが、各府省におかれましても最終局面でのもう一段のご努力をお願い申し上げます。
 それでは、これまでの説明及び資料について、一括してご質問、ご意見を伺います。時間が限られておりますので、できるだけ多くの方がご発言できるよう、恐縮ですが、発言は1人1分以内でお願い申し上げます。どうぞ。
 では、まず相澤本部員から。

○相澤本部員
 ありがとうございます。
 国際標準化の戦略策定が大変加速されて進んでまいりましたので、ご努力を高く評価できるのではないかと思います。
 前回も申し上げましたが、国際標準化戦略は、あくまでも事業化戦略との一体化で進めるべきであります。タスクフォースからの指摘にもございますが、その中で、各担当府省間の連携と同時に、官民の連携体制が十分に強化されないと、これを実行できません。そこで、先ほど来のご報告の中に、各省からの官民連携体制についての指摘がございますが、これで十分なのかどうかということを更に強く指示していただく必要があろうかと思います。
 以上でございます。

○海江田知的財産戦略担当大臣
 ありがとうございました。
 では、佐藤本部員どうぞ。

○佐藤本部員
 お手元の資料6をごらんいただきたいと思います。
 世界の知財が第一国、まず最初に、日本に入ってくる制度の構築を推進すべきであるということを提言申し上げたいと思います。
 企業の活動はグローバル化に伴って、企業は知財の世界的な保護を求めているというのが現状でございます。その結果、知財の保護が世界的なレベルで行うという方向に向かっており、日米欧、さらに中国、韓国含めて、知財の保護のワールドセンターとなるべくハブとしての機能を果たす役割を担うべく、しのぎを削っているというのが現状だと思います。
 韓国は、既にIPハブ構想というのを国家戦略としているところでございます。我が国の国際競争力を強化するためには、内外の知財が日本に集まってくる、そのような環境をつくっていくということがすごく重要だと考えております。
 しかしながら、資料の左の図にありますように、日米欧の中で特許出願の実質件数では、日本のみが減少してきているという状況にあります。しかしながら、まだまだ日本の知財制度というのは先進国の中でしっかりしたものがあるわけですので、更に一層、世界の知財が日本に集まってくるような政策を更に推進すべきだと考えております。
 そこで、一番改革として求められるのは、やはり内外の制度ユーザーが魅力ある知財制度、これを我が国としては更に推進していく必要があるんじゃないかと考えておりますので、各府省でご検討いただければと思います。
 以上でございます。

○海江田知的財産戦略担当大臣
 ありがとうございます。中山本部員、どうぞ。

○中山本部員
 コンテンツについて一言申し上げたいと思います。
 日本人は非常にまじめで、何かやるときに手続を極めて重視して、きちっとした制度をつくるということが得意なのですけれども、コストに合わないことも多いと思われます。例えば一例を挙げるならば、コンテンツで重要なのは国会図書館資料のデジタル化ですけれども、これは権利者がわからない場合が多い。そうすると、権利者の捜索に何千円もかかる、手間もかかる、その結果払う金は51円。このように全体のコストパーフォーマンスから見れば非常に無駄なことをやっているわけです。
 国会図書館だから税金で合法的な無駄ができますけれども、民間企業だったらばかばかしくてできない。つまり、コンテンツを動かすためには、それなりの手続が必要だけれども、その手続は余りに厳格過ぎて実際に動かないということが非常に多い。今の国会図書館は一例ですけれども、ぜひそういう点を考えて、本当に動くような手続というものをつくっていただきたいと思います。

○海江田知的財産戦略担当大臣
 どうでしょうか。
 では、野間口先生それから山本本部員。間もなく総理も参りますので、手短に恐縮ですが。

○野間口本部員
 本日の第1の議題の国際標準化ですけれども、これは国際的な協力が非常に大事だと思います。特にアジア諸国との連携ですね。これまでも日本は非常にいろんな面でサポートしてきておりますけれども、その実績を生かして、アジア諸国とイコールパートナーとして連携して国際標準化に取り組んでいくことが非常に重要と思いますので、そういった点からのご理解とご支援をよろしくお願いします。

○海江田知的財産戦略担当大臣
 山本さん、どうぞ。

○山本本部員
 米国では、毎年20%以上成長している業界があります。これは産学連携の業界なんですね。つまり、大学に企業から入ってくるロイヤリティーが毎年20%以上ふえ続けています。ただし、これは30年かかってなし得たことであって、即効性はありません。
 科学技術がイノベーションの源泉であることは間違いないと思うんですが、残念ながら、今の産学連携活動の評価というのは、特許出願件数が何件あるかというのが実態なんですね。特許は幾らでも増やすことはできますし出願することはできるので、実態に合ったというか、定量的なものと定性的なもので、産学連携の活動を評価する評価指標をつくることが実は一番重要ではないかと思っています。これは全然税金はかかりませんので、すぐに評価指標をつくって、各大学の活動の取組をウオッチしていただくことを希望します。
 以上です。

○海江田知的財産戦略担当大臣
 ありがとうございました。
 木大臣からもございますが、資料として提出がございますので、後でみんなで目を通しておくようにいたしましょう。
 恐縮でございますが、時間も参りましたので議論はここまでとさせていただきます。総理指示を受けて国際標準化戦略の検討が加速されたことなど、本日も多岐にわたってご論議、ご報告がございました。
 最後に、知的財産本部長である総理からごあいさつをお願いしたいと思います。

(総理入室)

○海江田知的財産戦略担当大臣
 では、プレスが入ります。
(プレス入室)

○海江田知的財産戦略担当大臣
 それでは総理、ごあいさつをよろしくお願い申し上げます。

○菅内閣総理大臣
 知的財産戦略本部の開催ということで、大変ご苦労さまです。
 たしか前回、国際標準などについていろいろお話をし、よくメディアの皆様は「ガラパゴス化」などということを言われますが、せっかく日本で立派な技術を持ちながら、国内市場対応だけの標準化で国際的に通用しない科学技術である、そういうことが目立っております。そういうことをせんだって申し上げましたが、この会で早速、官民頑張って、それらの問題に取り組もうということで、きょうはその報告をいただきました。
 総理が言ってそんなに早く進むなら、もっと早く言っておけばなと思うわけでありますが、本当のところ、私もこの間、多くの国の首脳と会いますけれども、例えば地デジのことなどでは、南米では、かなり前の総務大臣を含めて頑張った結果かなり広がっておりますし、ぜひともこの分野でも、まさに知的財産の大きな分野でありますので、一層の取組をお願いしたいと思います。
 さらには、これまでのご苦労に感謝申し上げて、ごあいさつとさせていただきます。(拍手)

○海江田知的財産戦略担当大臣
 それではプレスの皆様、退室をお願いいたします。
 どうぞ、ちょっときょうは時間が限られておりますので、早目にご退出を。

(プレス退室)

○海江田知的財産戦略担当大臣
 それでは、ちょっと本当にきょうは申しわけございません。時間が、この後閣議がございます関係で、妹尾座長を始めタスクフォースの皆様方、それから本部員の皆様方、本当にこちらからのスピードアップのお願いにおこたえをいただきました。ありがとうございました。感謝を申し上げます。
 また、本会合の概要につきましては、この後、私から記者会見をさせていただきます。
 本日は本当にお忙しい中、ありがとうございました。