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【今月のピックアップ】「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」・「幽霊・妖怪画の世界」展

鈴木春信「伊達虚無僧姿の男女」(部分)
相馬の古内裏(部分)、百鬼夜行絵巻(部分)

左:百鬼夜行絵巻(部分)、右:相馬の古内裏(部分) 共に福岡市博物館所蔵

イベント概要

イベント名
「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」・「幽霊・妖怪画の世界」展
期間
2018/7/7(土)〜2018/8/26(日)
開催場所
福岡県 福岡市早良区百道浜 3丁目1-1 福岡市博物館
主催団体
福岡市博物館 ボストン美術館 西日本新聞社 TVQ九州放送 日本経済新聞社
URL
福岡市博物館HP:http://museum.city.fukuoka.jp/exhibition/tokubetsu2.html
展覧会公式HP:http://harunobu.exhn.jp

本事業に関して、福岡市博物館 高村様にお話を伺いました。

―事業実施のきっかけは、どのようなものだったのでしょうか。

福岡市博物館では、市民の多様な知的好奇心に対応した多彩な特別展を開催しています。
鈴木春信展は千葉市美術館や名古屋ボストン美術館等でも開催され、当館が最終会場となっています。会期終了後展示品は品質保護のため所蔵元のボストン美術館でも数年間展示されません。鈴木春信作品の8割以上は海外にあり、日本で展覧会を開くのが最も難しい浮世絵師と言われています。錦絵創始期の第一人者・美人画の名手として知られる春信の作品に触れる大変貴重な機会として主催しました。
幽霊妖怪画の世界展では、福岡市博物館が誇る日本屈指の幽霊・妖怪画コレクション約50点を展観し、「もう一つのあの世」を楽しく紹介します。是非夏休みに家族おそろいでさまざまな日本美術の形を楽しんで頂きたいと思います。

―この事業の目的は何でしょうか。

ボストン美術館の鈴木春信コレクションは600点以上を数え、質と量ともに世界随一です。保存状態が良く、奇跡的に当時のままの色彩をとどめています。本展ではその中から選り抜かれた珠玉の150点で、鈴木春信とその時代をご紹介します。
幽霊・妖怪画の世界展は、幽霊・妖怪という親しみやすいテーマと、分かりやすい子供向けキャプションで、普段日本画に触れる機会の少ない方々にも楽しんでもらえる展覧会を目指しました。人気の高い、伊藤若冲、伝円山応挙の作品等も公開し、同時開催の鈴木春信を観覧に訪れた美術ファンの期待にも応えられる内容となっています。

「外出の支度」中判錦絵

鈴木春信「外出の支度」中判錦絵 もと明和2年(1765)絵暦
William Sturgis Bigelow Collection,11.19447 Photograph (C) Museum of Fine Arts, Boston

―今後、本事業がどのように広がり、発展をしていくのでしょうか。その展望をお聞かせください。

浮世絵・幽霊妖怪ともに、海外でも大変人気の高いコンテンツです。鈴木春信の作品は美しいのみならず、古典の有名な場面を見立てるなど様々な仕掛けが施されています。当展覧会では作品を鑑賞しながら日本の文化・ひいては古来から息づく繊細な美意識に触れて頂くことができますので、海外の方々により深い異文化体験及び、浮世絵をはじめとする日本美術に親しむ良い機会を提供できるものと期待します。
幽霊・妖怪画の世界展は,ただ恐ろしいだけではない日本の幽霊・妖怪の姿を紹介するもので、アニメ・マンガなどで馴染んだイメージとは一味違った魅力を感じていただけるはずです。幽霊・妖怪が描かれた裏にある様々な時代背景・生活様式に思いを馳せながら、日本画の奥深さを感じていただけると幸いです。