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【今月のピックアップ】ニッポンたからものプロジェクト ― 日本遺産×Live Art ―

津和野会場の様子
尾道会場の様子

イベント概要

イベント名
ニッポンたからものプロジェクト ― 日本遺産×Live Art ―
期間
2018/8/28(火)〜2019/3/10(日)
開催場所
神奈川県伊勢原市大山355 大山阿夫利神社 ほか11県
主催団体
文化庁、公益社団法人 日本芸能実演家団体協議会
URL
http://takaramono-pj.jp/

本事業に関してお話を伺いました。

―事業実施のきっかけは、どのようなものだったのでしょうか。

日本の多くの人が、伝統芸能は「大切だよね」と思っていながら、ほとんど触れたことがないという現状があるのではないでしょうか。世界に対し誇れるものとしてメディアなどでも取り上げられていますが、やる人も見る人も減っているのが実感です。それは、技を失い、日本らしい感性を失っていくことに繋がります。地域の文化も全く同じ問題を抱えています。伝統的な文化や営みが当たり前すぎて、なかなかその価値に気づくことができず、知らぬ間に失ってしまいかねない。“伝統文化”が抱えるこの課題に対し、文化庁が平成27年度から進めている「日本遺産」を活かして取り組めるのではないかと思ったのが実施のきっかけです。

―この事業の目的は何でしょうか。

神社仏閣などの身近な、すてきなロケーションで、“ライブパフォーマンスのちから”によって、楽しく分かりやすく伝統文化に触れてもらう。これが目的です。「日本を楽しむ!ついでにちょっと学ぶ!」ぐらいのスタンスで遊びに来てほしいです。「日本遺産」を軸にして、なかなか知られていない、でもとても魅力的な地域文化や伝統芸能を取り上げています。特別な空間で、芸能を間近に体感することで、私たちの“たからもの”にあらためて気づくきっかけになればと願っています。

高岡会場の様子

撮影:堀切功

―今後、本事業がどのように広がり、発展をしていくのでしょうか。その展望をお聞かせください。

色々な可能性のある事業だと思います。まずは教育。2017年度にこの公演を見てくれた中学生・高校生が、初めて見た日本舞踊に感激し、また自分たちの地域文化をとても誇らしく思ったと言ってくれました。本や講義では得られない、“ライブパフォーマンスのちから”だと思います。本事業をモデルに、もっと教育にライブを活用し、伝統文化を伝えていくことができると思います。
また、観光や地域活性の観点でも、本事業を活かせます。地域資源を生かした観光コンテンツとして公演を実施するだけでなく、「日本遺産」という文脈の中で地域の独自性を確保し、住民がアイデンティティを再認識するきっかけとして、公演実施の効果が期待されます。
なにより、伝統芸能の次代を担う若いパフォーマーたちを勇気づける事業です。本事業では古典の面白さをギュッと凝縮した演目を上演します。今後、その再演も視野に入れながら、彼らの魅力と伝統芸能の面白さを更に体感してもらえるような事業の展開を願っています。