平成28年1月22日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
では、皆さん、おはようございます。
まず最初は、平成28年度予算における2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会関係予算の公表について、御報告を申し上げます。
既に皆さんのお手元に資料等は行っておるかと思いますが、本日、国会へ提出される平成28年度予算に関しまして、東京オリンピック・パラリンピック競技大会関係予算を取りまとめましたので、御報告を申し上げます。このオリパラ関係予算は、オリパラ基本方針に基づいて、オリパラ関係の施策についてコストをできるだけ抑制しつつ実施するために取りまとめたものであります。具体的には、東京大会のために政府として実施する各種の施策のために、新たに、又は追加的に措置した予算をオリパラ関係予算として、予算を所管する各省庁においてオリパラ予算としたものを取りまとめました。平成28年度のオリパラ関係予算は、文科省の競技力向上に係る事業、あるいは文科省・厚労省等による機運醸成に係る事業など、計23事業167億円となっております。今後ともオリパラ基本方針に基づいて、大会の確実な成功に向け、取組を加速してまいります。
なお、詳細につきましては事務方にお尋ねをいただきたいと思います。
もう1点でありますが、今年に入りまして新たにパラリンピックの競技の大会に、リオデジャネイロのパラリンピック大会の出場が決定しましたので、御報告をいたします。パラリンピックの卓球競技において、1月1日時点の世界ランキングに基づき、吉田信一選手、岩渕幸洋選手、別所キミヱ選手の3選手の出場が決定をいたしました。 昨年来、多くの皆さん方に御努力いただいて、リオデジャネイロ大会の出場が、前回のロンドンよりもハイスピードといいますか、今の段階で多く出場は決まっているんでありますが、こうした皆さん方にすばらしい成績を、リオデジャネイロ大会で発揮していただきたい。そして、そういう盛り上がりを2020年の大会につなげていただきたいと思っておりますので、大いに成果を期待したいと思っております。
私からは以上であります。

2.質疑応答
(記 者)
幹事社から2問お伺いします。
1点、今、大臣から発表いただきましたオリパラの予算なんですが、コスト抑制の観点も交えながら、必要なものを積み上げた結果、こういう結果になったと思うんですが、23事業、167億円という数字について、大臣の所感というか、評価を教えていただけますでしょうか。
(大 臣)
もともと去年4月にこの本部ができて、そして、私が就任したのが6月末でありますから、全体として概算要求等を一つ一つ精査できたわけじゃなかったと思っています。その中で、各省庁がオリンピック・パラリンピックの事業として取り組んでいたものの中で、先ほど言いましたように、新たに追加したと、あるいは追加的に措置した、そうしたものを今回選びましたので、167億円というものでありますが、来年に向けて、そうした一つの事業の中できっちりコスト抑制という考えを踏まえながら、また検討をしていきたいと思っております。
(記 者)
もう1問伺います。今日、昼間にIOCのコーツ調整委員長とお会いになりますが、どのような会談にしたいかということと、大臣から主にどのようなお話をされる予定か、お聞かせください。
(大 臣)
コーツ委員長とはこれまでも何回もお会いをしてきましたし、本来ですと、もう少しゆっくり時間をとって、いろんなお話をさせていただきたかったんですが、国会の合間というようなことで、短い時間になってしまいました。
ただ、一番、私のほうから御報告をしなきゃならないのは、新国立競技場がしっかり建設されるというふうなことをコーツ委員長に報告をし、安心をしていただきたいということかと思っております。とりわけ、過般おいでいただいたときには、2020年の4月という私たちの決定を申し上げたときに、何としても2020年の1月までにならないか、そういう提案を強く要請されたわけでありますが、今回、間もなく、今月中にも契約できるかと思いますが、2020年ではなくて2019年の11月30日だというふうなことでは、大変、報道等によっても、コーツ委員長、評価してくれているということでありますから、なおそうしたことを、しっかり国として財源も含めて対応できますよということを御報告し、安心をしていただければと思っております。
(記 者)
話題変わりまして、閣僚のお一人としてのお尋ねなんですが、甘利経済再生担当大臣に関して週刊誌報道があって、昨日、それを受けて、参院の決算委員会でも質疑がありました。御本人は調査をした上で説明するという答弁をされている一方で、法律に違反することはしていないというふうにもお答えになっておられます。野党は既に、今日の衆院本会議で予定されている政府四演説に関して、何らかの対応を検討し始めている状況で、国会審議にも影響が出かねない事態にもなりつつあるんですが、今の状況をどう御覧になっているかを、まず一言お願いします。
(大 臣)
 この前のTPP交渉においても、タフなネゴシエーターだなと、大変すばらしい成果を上げられた大臣でありますし、今お話しされましたように、昨日の決算委員会の答弁でも、きっちり調査をして説明責任を果たすということでありますから、それをしっかり私たちも受け止めたいと思っております。
(記 者)
 もう1点、関連で、大臣が現時点でそのように調査して説明するとおっしゃっている一方で、昨日の段階で、既に一部与党内では、参院選等への影響を考慮して、進退に関して何らか判断すべきじゃないかといった議論も既に浮上しているようです。今の段階でそういう声が出ることについて、あるいは、進退を甘利大臣が判断すべきかどうかについて、大臣、御見解あればお願いします。
(大 臣)
 進退がどうのこうの以前に、まず、大臣がしっかりと説明責任を果たすということでありますから、それを待っていいんではないかと思います。