平成28年1月26日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
おはようございます。
まず私から、ホストタウン関係府省庁連絡会議について、ご報告いたします。本日11時から、ホストタウン関係府省庁連絡会議を開催いたします。この中で、ホストタウンの第1次登録団体について、私から報告をさせていただきます。
もう一点は、これまで大会の機運を上昇させるために、有識者の皆さんとの意見交換を進めてきましたが、29日にマサチューセ ッツ工科大学のメディアラボ所長、伊藤穰一さんと意見交換を行うこととしております。伊藤さんは、御存じのように、2011年より日本人で初めて、MITメディアラボ所長を務めておられますし、「ユニーク、インパクト、マジック」をラボの指針とするとして、最先端の研究を率いておられて、すばらしい有識者の方だと聞いております。今回の意見交換では、2020年に世界がどんなふうになっているのか、どんなふうに広がっているのか、あるいはまた、オリ・パラ大会に向けて、インターネット、テクノロジー、サイエンス、アートなどをどう絡めれば、日本の大会が盛り上がっていくのか。そうした方策、あるいはアイデア等について、幅広く意見をお伺いしたいと思っています。
なお、これまで意見交換をさせていただいた、滝川クリステルさんをはじめ、いろんな方と今、お話をさせていただきましたが、2月8日には、歌手の五木ひろしさんをお招きして、意見交換を行おうと思っております。
以上でございます。

2.質疑応答
(記 者)
幹事社から、2問聞かせていただきます。
まずは1問目なんですが、今日サッカー、リオオリンピックに向けて、イラク戦があるんですが、大臣として、期待のほどを聞かせてください。
(大 臣)
それは何としても勝ってもらいたいですね。今年のオリンピック・パラリンピック大会に、女子のバスケットだとか、あるいは30何年ぶりの水球だとか、もちろん、パラで言えば、車椅子のバスケット、ラグビー、いろんな団体競技の出場が決定しておりますが、ここしばらく日本の団体スポーツを牽引してくれたのは、間違いなくサッカーだと思っておりますし、なでしこは世界でも有数のチームに、今活躍をしておられますが、やはり男子サッカー、是非今日のイラクの試合に勝って、できればその勢いで優勝して、そしてリオデジャネイロ大会で、メダルを目指して頑張っていただきたいと思っています。
(記 者)
もう一点伺います。オリンピックとパラリンピックと直接関係ないんですが、日本出身力士として、琴奨菊関が10年ぶりの優勝を果たされました。それについて御感想をお聞かせください。
(大 臣)
そうですね。それはすばらしいことだなと。大変努力等されましたし、だから新聞記事を見ると、世界が変わったなんて表現もありましたが、そうした積み重ねがあって、10年ぶり、栃東以来の優勝ですから、大変すばらしいことだと思っておりますし、やはり、日本人として、国技ですから、そういう意味では、素直に喜びたいと思っています。
ただ、もちろん相撲もそうですし、いろんなスポーツ、これだけ国際化が進んだ中で、いろんな国に、例えば日本の選手もほかのスポーツで、海外で活躍しておりますし、そうした意味では、日本人の力士と、海外の他の国から来られた力士の皆さん方が切磋琢磨して、最高の技量を発揮して、大相撲を盛り上げていただきたいと思っております。
(記 者)
組織委員会の関係なんですけれども、大会のアクセシビリティガイドに関して、東京の大会組織委員会が、国際標準に準拠した形でということで方針を決めました。今後、その各会場とか施設に対して要望していくということですが、記憶の限りは、大臣から、新国立に関して、国際的な基準を上回るような形で、車椅子席等の設置がなされるように、要望していきたいようなお話を以前されていたと思うんですが、そのお考えは変わりがないのか、今後どういうふうに対応されていくのか、もし今の時点でお考えあれば、ちょっとお願いします。
(大 臣)
昨日、アクセシビリティガイドの承認が得られたと、組織委員会の報告がありました。その中でも、特に新しく作るいわゆる新設会場などについては、できるだけ高い水準の推奨基準、そして、改修などが必要な既存施設については、標準基準が設定されております。ただいま、お話ありましたように、新国立競技場の計画を作ったときに、総理からも、世界最高水準のバリアフリーの施設を考えろというお話がありましたし、例えば椅子であれば基準が1.0%から1.2%ということですが、最高水準であれば1.2%ですが、そういうことを踏まえて、これからも設計、そして建設で契約されると思いますが、しっかりやっていただきたいと思います。
(記 者)
今の時点で、大臣から業者が今、決まっていますけれども、働きかけをするような御予定はあるんでしょうか。
(大 臣)
この前の基本計画の中で、そうしたことについて、公募の段階で、基準を求めておりますので、それに基づいてしっかり対応していただければと思っております。
(記 者)
受動喫煙の防止に関してお伺いしますが、直接の所管はまず厚労省になるかと思うんですけれども、オリ・パラのために、是非進めたいという部分もあって、話が動いたかと思うんですけれども、ただ、党内、もしくは自治体との調整等課題もあるかと思うんですけれども、大臣、これをどういうふうに取り組んでいかれるか、御所見お願いします。
(大 臣)
受動喫煙については、大変大事な観点だと思いますし、これまでのオリンピックでも、そうした取組をしっかりされているということで、2020年大会でも、そうした取組については、大変重要な課題だと認識をしております。党でも立法化に向けていろんな作業をしておられますし、また、厚生労働省もそうした作業を進めているという中で、昨日、受動喫煙防止対策強化検討チームを立ち上げていただきました。事務局は厚生労働省でありますが、当然2020年にとっても大事な課題でありますから、私たちも積極的に連携をとって進めていきたいと思っております。