平成27年8月7日


閣議後定例記者会見

1.冒頭発言
まず、私からですが、先ほど有村行革担当大臣から、口頭で申入れがありました。それは、今回の新国立競技場の建設を進めていくために、整備計画の策定に向けて、行革担当大臣としても私と連携していきたいと。それから、同時に透明性、効率性等の行革の観点も踏まえ、適切な計画を策定していくことが国民に対して説明責任を果たす上でも重要。今後の計画策定に当たっては、事業の目的が国民や社会のニーズを的確に反映しているか、コスト削減や効率化に向けた工夫は行われているか等の観点を踏まえて検討を進めていただきたい。 こうした口頭での申入れがありました。 以上です

2.質疑応答
(記者)
今日、文部科学省で新国立のこれまでの経緯を検証する第三者委員会がスタートしました。責任問題も含めて対応すると、下村大臣がおっしゃっていますが、この検証に大臣として何を期待されますか。特に、一時当事者として、有識者会議のメンバーとしても携わっておられたと思いますが、何を期待されるかということについて改めてお願いします。
(大臣)
今日、第1回が開催されることを承知しておりますし、9月中旬までに報告を取りまとめるということでありますから、検証の推移を見守りたいと思っております。私も有識者委員でありましたので、これまでの経緯について、丁寧にそして透明性をしっかり担保した上で進めていただきたいと思っております。
(記者)
自民党の中で、新国立競技場をつくらないことも選択肢に入れてゼロベースで考えているという案が出ているようですけれども、それについてお願いします。
(大臣)
まだ提言を受け取っておりませんので、今日のたしか夕方ぐらいだったと思いますが、提言を受け取った上で、それを十分に参考にして進めていきたいと思っております。
(記者)
文科委員会の質疑で、民主の柚木さんに対して、下村さんが、スタジアムの規模が8万人が一つの前提として議論となっていると。そうなると大きさはザハ案のような大きさにならざるを得ないというスキームで考える必要がある。それが周辺の計画をどうするんですかという質問に対してなんですが、というような発言をされているんですけれども、これは8万人を前提にしているという、大臣はどういう受止めでしょうか。
(大臣)
まだ、前提は何もありません。あくまでも白紙に戻して、その上で、皆さん方からアンケートを聞いたり、あるいはアスリートの皆さん、昨日の建築家の皆さんに話を聞いたり、そういうことを積み上げて最終的に私が決断して、もちろん最終的には総理に御報告申し上げますが、私が決断してまいりたいと思っています。
(記者)
大きさは8万人になると大きくなる、6万人になると小さくなると思うんですが、周辺は見直さないということですね。
(大臣)
周辺は見直さない。でも、設計、施工、この本体について白紙ベースで見直すということです。
(記者)
完成時期に関してですけれども、IOCのほうから2020年1月にはお願いしたいという連絡があったというふうに舛添知事がおっしゃっていて、遠藤大臣にもお伝えしているということのようですけれども、事実関係と実際問題、政府は2020年春としていますけれども、1月の完成は可能なのかどうか、その辺の見通しはいかがでしょうか。
(大臣)
今、技術的に作業をしておりますが、最低限度、2020年の春までに完成させていきたい。これは変わっておりません。知事がIOCからどういうふうな話をいただいたかについて、具体的には承知をしておりません。先日お会いしたときに、そういう早くという話を聞いておりましたが、近々関係閣僚会議を開いて、知事もできれば御出席いただきたいということを言っておりますので、その場で知事からそうした話も、提言といいますか報告がもしかするとあるのかなと思っております。
(記者)
関係閣僚会議なんですけれども、近々ということで、ちょっと見通しではいつごろというのは。
(大臣)
近々です。21日に開いて、そしてその間ずっとヒアリンきましたので、できるだけお盆にかからないぐらい早くしたいと思っておりますが、作業等をやってきました。いろいろな作業も進めて作業の結果を見ないとわかりませんので、今日幸いにも党から提言をいただく。公明党の皆さんもそういう準備をしていただいているようですから、それを受けて考えていきたいと思っております。
(記者)
近々の会議というのはどのぐらいの基本方針が示されるんでしょうか。
(大臣)
いや、それもその報告を受けて、提言を受けて、その上で方向づけをするのか、あるいはまずヒアリングをしなければなりません。私個人として、個人といいますか議長として意見は、アスリートの皆さんから意見を聞いてきましたが、閣僚会議としてもアスリートの皆さん、場合によっては都知事の意見を聞きたいと思っています。そういうことをいろいろ勘案して、それで日程を確認していきたいと思います。日程調整もありますので、決めていきたいと思っております。
(記者)
総工費の上限の数字ですとか、開閉式屋根をつける、つけないとかというところまで踏み込む可能性はありますか。
(大臣)
作業の途中経過をまだ掌握していませんし、先ほど言いましたように、各党の申入れの内容を聞いておりませんので、それを踏まえた上で、判断するものと思っております。
(記者)
お盆期間中に、靖国神社に参拝される御意思があるかどうかお聞かせください。
(大臣)
それは安倍内閣の一員として適切に判断してまいりたいと思っております。