平成27年10月16日

閣議後定例記者会見




1.冒頭発言

 視察について御報告いたします。  オリパラ特措法に基づく基本方針の策定に向けた取組として、今、いろいろな企業、あるいは組織を見て回っておりますが、週明けの19日にパラリンピアン等が使用する競技用車椅子メーカーのオーエックスエンジニアリングを視察をいたします。
 また、来週20日には湾岸地区の防災、セキュリティー、輸送面の対策について視察をいたします。まず防災については、今年4月より稼働を開始した港区港南の第二高潮対策センターにおける東京湾の津波・高潮対策を確認いたします。また、輸送につきましては、今年度片側の暫定開通に向けて最終的な工事を行っている国道357号線東京港トンネルを視察いたします。更に海上警備につきましては、海上保安庁の測量船、巡視艇に乗船し、その船内を視察するとともに、洋上において訓練を視察いたします。  詳細については資料をお配りしておりますので、事務方にお問合せをいただければと思います。
 私からは以上でございます。
2.質疑応答

(記者)
昨日遠藤大臣はロンドン市長とお会いになられたと思うんですけれども、その際にどういう話をされたのか、どういう御感想かどうかをお聞かせ願えますでしょうか。
(大臣)
お互いにラガーだということで、友好をまず築き上げさせていただきました。その上で、ロンドンオリンピックの大きな課題であったと聞いておりますが、セキュリティー対策について、またボランティアの動員というふうなことで、とりわけ地下鉄のバリアフリー化がロンドンは歴史があって遅れていると、そうした中でこうしたボランティアの皆さんの活躍、そうしたことについて御意見いただきましたし、その他、幅広い内容について反省点も含めて御教示をいただきました。また、メダル獲得につきましても、対象の種目を重点的に絞って強化を図ったと、そうやってメダル獲得に取り組んだと、そんな話が大変印象に残ったところであります。
 昨日、市長からいただきました話を参考にしながら、2020年東京大会の成功に向けてなお一層頑張ってまいります。
(記者)
視察の絡みで、基本方針策定に向けてということで、かなり幅広な視察を続けておられますが、基本方針のイメージというんでしょうか、まだ非常に茫洋としてわかりにくいんですが、どういうものが方針に入ってくる、あるいは入れたいという、現時点での大臣のお考え、大方針みたいなものがあれば、ちょっとお聞かせいただきたいんですけれども。
(大臣)
そうですね。まだ詰めた形になっておりませんが、何よりも2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会がどのような形で国民の皆さんに喜んで協力していただいて、そして大成功に導けるか。そうすると、私、これまで申し上げてきましたが、成功の条件は、1つは安心・安全な運営だとか、あるいはメダルをしっかりとること、そしてレガシーを残すこと。こうした中で、例えば世界最高水準のバリアフリー化だったり、あるいは復興に関連した復興オリンピックだと、そんな位置づけをしたり、そういうことを含めて、そうしたことが十分かなうような形の基本方針を策定していきたいなと思っております。
(記者)
もう一点、すみません。全く関係ない話なんですが、あしたから靖国神社秋の例大祭、期間中になりますけれども、夏の終戦記念日に関してもお尋ねをいたしましたが、大臣として参拝する御予定があるのかどうか、期間中にですね。お聞かせいただければと思います。
(大臣)
これは個人的なことですので、コメントについては差し控えさせていただきたいと思います。
(記者)
新国立競技場の整備計画についてなんですけれども、第三者委員会の検証結果が出て、ちょっと時間がたちますけれども、幾つか検証委員会から提案がございました。それを現在の整備計画の遂行において活かせるものは活かしていくということだったんですけれども、現在の検証委員会の答申といいますか、要望を受けての取組の進捗と、今後の展望についてお話しいただければと思います。
(大臣)
まず、検証委員会の報告について一番大きな問題点は、まず責任体制が明確じゃなかったということ、それからもう一つは、建築費の上限がはっきりしていなかったということだと思っております。過般の関係閣僚会議で決定しましたように、1,550億円という価格を上限として、その上でいろいろな最低限度必要なもの、そして国民の皆さんに誇りを持ってもらえるような、そういう部分をいろいろなスペックとして可能かと、そんなことを踏まえて整備計画を策定し、その上で、今、公募をしておりますので、そうした体制の整備については十分反省点を生かした形でできるものと思っております。
 ただ、その後、いろいろな皆さん方から話をいただいておりますのは、やっぱり今後数十年、あるいは100年、日本のモニュメントとして十分評価される建物にしていただきたい、こんな御意見もありますので、なお一層そうした形で新しい技術を盛り込めるかどうか、上限額は変えませんが、そうした中でできるかどうか、ここら辺もぜひ検討していきたいと思っております。
(記者)
例えば、その責任体制について、プロジェクトマネジャーという考え方がかなり強調されていましたが、肩書で、そういう責任を持つ方はいらっしゃるんでしょうが、例えば権限を大幅に移譲するとか、そういう今までになかったような責任体制、プロジェクトマネジャーは誰かということで指名するとか契約するとか、そういうことをお考えになっているのかとか、あと情報公開とか、あと専門性のある方の広報というものの重要性なんかも語られていましたが、そういうようなポジションの方を置かれるかとか、そのあたりはどういうふうに進むんでしょうか。
(大臣)
これは今、JSCが発注主体として進めておりますが、池田理事がプロジェクトマネジャーとしてしっかりその責を果たしていく。当然、この関係閣僚会議の議長であります私も、適宜情報・状況を確認しながら連携をとって進めてまいります。
(記者)
1つは、昨日おっしゃった英国への訪問ですけれども、今回の目的と、現地での日程について、お話しいただける範囲内で教えてください。
(大臣)
まだ確定したことはありませんので、今現在調整中でありますが、1つはラグビーワールドカップがありますが、このラグビーワールドカップも私も担当者の一人でありますから、当然そのラグビー関係者との意見交換、そしてまたロンドンから東京へと引き継ぎますから、そうした引継ぎ式、そしてまた日本の組織委員会が開催をされるレセプション等について出席をし、ラグビー関係者のみならず、そこに出席されるIOC、IPCの皆さんとも意見交換を図って、2019年のラグビーワールドカップはもちろんでありますが、2020年のオリンピック・パラリンピックの成功に向けての意見交換を進めてまいりたいというのが1点であります。
 もう一つ、趣旨は同じでありますが、今度はサイバーセキュリティーも担当しろということでありますから、とりわけ前回のロンドンオリンピックで2億回もの攻撃があったというふうなことですから、そうしたサイバーセキュリティーの担当者、あるいは進め方についても意見交換をしてまいりたいと思っております。
(記者)
施設などの視察も予定されているんでしょうか。
(大臣)
今そこは調整中です。
(記者)
もう一点質問なんですけれども、大臣の造詣が深いラグビーなんですけれども、今回、日本代表の活躍、社会的な現象にもなっておりますが、政府内で国民栄誉賞をあげたらどうかというような声が出ていないか。また、大臣個人としては賞に値する活躍だったというふうに考えられるか、そのあたりの御見解をいただけますでしょうか。
(大臣)
確かに世界が感動されたプレーでありますから、すばらしい評価されるべきものと思っておりますが、栄誉賞については、最終的に総理が判断されるものでございますから、いろいろなもとに決断をされると思っております。
(記者)
大臣個人的には……。
(大臣)
ラグビープレーヤーとしては、気持ちは十分にあります。