平成28年4月19日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言

おはようございます。
まず私から報告いたします。14日に震度7を観測した地震、16日には震度6強を観測したマグニチュード7.3の大きな地震があったことに加え、今なお地震が頻発し、人的・物的被害が拡大しております。まずは、お亡くなりになられた44名の方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。あわせて、負傷された方々、避難されている方々をはじめ災害に遭われた皆さまに心からお見舞いを申し上げます。
同時に、まだ救出されていない方もいらっしゃいますので、自衛隊、消防、警察官の皆さま等々大変な御努力をされていすが、一日も早い救出をお祈り申し上げている次第であります。
政府においては、14日に非常災害対策本部、15日には現地対策本部を設置し、安倍総理の指示のもと、救命救助活動をはじめとして、できることは全てやるという姿勢で取り組んでおります。一日も早い地震の終息、そして一日も早い復旧を祈念しております。
もう一点は、恒例でありますが、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック出場の決定について報告をいたします。
女子柔道において山部佳苗先生、また競歩において荒井広宙選手、藤澤勇選手が日本代表に内定いたしました。リオ大会において活躍されることを期待しておりますし、そして同時にそれが2020年の大会の盛り上がりにつながると期待をしております。
私からは以上であります。

2.質疑応答

(記 者)
では、幹事から代表質問させていただきます。まず、昨日行われた東北経済界との意見交換の成果をお聞かせください。
(大 臣)
これまでも2020年大会の機運醸成のために、有識者の皆さま方にいろいろな意見を聞いてまいりましたが、東京オリンピック・パラリンピックだけではなくて、日本オリンピック・パラリンピックだという位置づけのもと、各地域、地方の皆さまからも意見を伺うということで、その第1回目を18日に仙台市で開催させていただきました。仙台市に集まっていただいた東北地方の皆さま方からいろいろなご意見をいただいたわけですが、やはり「仮設プレハブから見たオリンピックは…?」というふうな問いかけもありましたし、他とは違う重い課題もあるなと改めて実感いたしました。それだけなおさら、このオリンピック・パラリンピックの持つスポーツの力、あるいはホストタウン構想等を通じての交流、またラグビーワールドカップあるいはオリンピックのサッカーの予選、できれば、決定すれば野球、ソフトボールの予選等を通じて東北とのつながり、とりわけ被災地とのつながりをしっかりつくることによって、東北の皆さまの復興や、あるいは東北地方の発展になお一層貢献できるような大会にしたい、そのような思いを新たにしてまいりました。
(記 者)
先週の会見でも、日程への影響に関してお伺いしましたけれども、来週エンブレムの発表が予定されています。なかなか今、国民全体でお祝いするというムードではない中ではありますけれども、この辺、日程にもし変更があれば伺えますか。
(大 臣)
特段日程の変更について今聞いておりません。地震という災害の中でありますが、オリンピックの作業は、できるものは一つ一つ丁寧にしていかなければいけないと思っておりますので、25日に発表されるものだろうと思っております。
(記 者)
リオの派遣決定のお話がありましたが、ブラジルは大統領が昨日でしたか、下院で弾劾の手続が決まって、野党が優勢な上院では、5月中旬にも弾劾に向けた手続が決まって停職になるのではないかという話になっています。まだ影響はわからないところではあるとは思うんですけれども、五輪の開催に影響が生じるかどうか、今の時点でのお考えをお願いします。
(大 臣)
詳細については私たちもわかりませんし、報道で聞く程度でありますが、大変憂慮はしております。ただ、新聞等の報道によると、今もし弾劾の手続が始まったとしても副大統領が暫定的な大統領になり、また仮に弾劾が決定したとしても副大統領が就任するということで、政治的なダメージはあるかと思いますが、オリンピック・パラリンピックの開催についてはしっかりとやっていただけるものと期待をしています。
(記 者)
チケットの売上げが伸び悩んでいるとか準備がなかなか進んでいないのではないかという報道も相次いでいますが、今のところ、選手団の派遣ないし大会の開催には支障は生じないというふうにご覧になっていますでしょうか。
(大 臣)
組織委員会のJOCからもそれについて変更があったり、あるいはそれについて計画を変えたりということについては聞いておりませんので、引き続き大会の成功に向けて、また活躍に向けてしっかりとした活動をされるものと期待をしています。