平成28年5月17日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言

おはようございます。
まず私からは、パラリンピックの自転車競技において新たにリオ大会への出場者が決定しましたので、御報告いたします。鹿沼由里恵選手、田中まい選手、藤田征樹選手、石井雅史選手、川本翔大選手が、日本代表として内定いたしました。これからも努力をされて、すばらしい成績を上げていただきたいと思っています。
私からは以上です。

2.質疑応答

(記 者)
では、代表から質問させていただきます。 オリンピック招致をめぐる問題で、昨日竹田会長から説明がありましたけれども、それを受けて受け止めをお願いします。
(大 臣)
竹田会長が、正式に業務契約をしてそして支払ったと、そしてまたそれだけの実績のある会社であり、また効果もあったということですから、私も招致活動を支援しておりましたし、前回2016年には、かなりのコンサルタント料やいろいろな活動をしながらうまくいかなかったと、そういう意味では、タイミングを見てそうした一番効果のある選択をしたという発言がありました。それは評価をしなきゃならないと思っています。
(記 者)
大臣、関連して、野党からは、昨日の質疑の中でも、今度のサミットでこういった不正資金であるとか腐敗防止がテーマになることもあるので、サミットまでに調査をすべきではないかと国側に求める発言もありましたけれども、政府として何か対応される点があれば。
(大 臣)
まず招致活動の主体となってきましたJOCそして東京都でありますが、JOCを中心として国民の皆さんに丁寧に理解できるような対応はすべきだと思っております。ただ、昨日も話がありましたが、秘密保持の条項等いろいろあるようですから、弁護士等との協議になるかもしれませんが、そういうことを踏まえて可能な限りしっかり対応していただきたいと思っております。
(記 者)
昨日総理は、政府の仕事はまず事実関係の把握とおっしゃっていましたけれども、それを超えて独自の調査とかそういったこともあり得るということなのでしょうか。
(大 臣)
いえ、まず竹田会長も昨日の質問を受けて、そうした秘密条項とかがあるので、それを踏まえて検討したいということですからしっかりと検討して、そして国民の皆さんに理解できるようなそうした対応をとってもらいたいと思っております。
(記 者)
大臣、こういう話が出てくると、どうしてもオリンピックに対するイメージというのが悪くなってしまうということが、懸念されると思うのですが、その関係に関して、より明確に国民に理解してもらえるような説明が必要になってくると思うのですが、その点いかがでしょうか。
(大 臣)
こうした問題、特にその前の新国立とかエンブレムとか聖火台とか、一つ一つそういう問題が出て、国民の皆さんに心配をおかけしたことは事実でありますから、そういうことを踏まえて、しっかりと透明性やあるいは公平性を保ちながら丁寧な説明をして、そして進めていかなきゃならないと思っています。
ただ、神宮の問題なんかもそうですが、全て交渉事ですから、一気にこれで決まりということじゃなくて、一つ一つ説明をし、そして例えば施設を借りる場合には組織委員会は余裕を持って借りたい、しかし、相手方のあることで、相手方から見れば、できるだけ日程とかいろいろな意味で少ない期間とかそういうのでやっていきたい、ですからそういうことを踏まえて一つ一つ丁寧にすることが大事なのだろうと、今回4年数か月しかありませんからそんなに時間的猶予があるわけじゃありませんが、皆さん方に理解してもらえる努力を最大に努めていくと、私はそういう部分も含めて皆さんに説明をしていく努力は必要だと思っております。
(記 者)
大臣、また戻りますけれども、昨日竹田会長は、こういったコンサル契約が招致には必要だということをおっしゃっていましたけれども、その上で大臣、この2.3億円というコンサル契約というのをお聞きになったときにどういうふうに率直に感じられたか、改めてお願いできますか。
(大 臣)
私も一緒に活動しておりましたけれども、具体的な内容は把握しておりませんでした。その額が多いか少ないかというのは、オリンピック・パラリンピックの招致をしたいという中で、国際的なコンサルタントを頼むときにどのぐらいの価格が妥当か、効果があったのかというのは、実際にその仕事をされていたJOCなりあるいは東京都の判断でしょうから、それはそのときの判断だと思っておりますので、あえてそこは高いとか安いとかということについては、私たちが判断できるものではないと思っています。