平成28年9月16日


閣議後定例記者会見


1.質疑応答

(記 者)
リオパラリンピックも残すところあと数日ですけれども、日本のメダルラッシュが続いているとはいえ、金メダルがとれていない状況ですけれども、各国が柔道ですとか選手強化を続けてきている中で、東京五輪に向けて日本は今後どのように取り組んでいくのでしょうか。
(大 臣)
まず、パラリンピックの選手の皆さま方が本当に頑張ってくださって、メダルの獲得数でいえばロンドンを上回ったということは大変すばらしいことだと思っています。加えて、今まであまり目に触れたことがない競技を実際にテレビを通じ見てくださっている方が増えているというのは大変ありがたいことであり、2020年に向けて、まずは国民の機運の醸成や理解という意味では大変すばらしいことではないかと思っています。まだロードレースですとか、あと水泳の競技も残っていますので、全力で取り組んでいただいて、少しでもいい結果を出していただけたら、国民もさらに盛り上がるのかなという思いでございます。
このように2020年に向けて国民の関心が高まったということを是非追い風にして、これからパラリンピックの競技に参加される選手の強化体制ということについても、国民の理解を得ながら手厚くしていけたらすばらしいことであり、それに向かってわれわれは努力をしていきたいと思っています。
(記 者)
もう一問なんですけれども、昨日自民党の行革推進本部の方でオリパラの関連予算のヒアリングがありましたけれども、河野推進本部長は、丸川大臣ともやりとりをこの間しておりますということでしたが、今後、来年度予算に向けてどのように対応していく予定でしょうか。
(大 臣)
「きちんと、まず国民の皆さまに説明できるようにしておきなさい」ということはそのとおりだと思いますので、私たちも、なぜこの事業を応援するのか、なぜオリンピック・パラリンピックに向けて私たちが国民の皆さまからいただいた税金を使って多言語化やバリアフリー化に対応するイベントのあり方を調査するのかということについては、納得のいく説明ができるようにしていきたいと思っています。
加えて、行革推進本部からのご指摘も受けて、本当に必要なものにきちんと予算を使っていくということについては、私もその方針をしっかり守っていきたいと思います。
(記 者)
直接の所管ではないと思うので恐縮なんですけれども、いわゆる共謀罪の改正案について政府で検討されていて、次の臨時国会への提出が見送りという報道もありますが、東京オリンピックに向けて法整備の必要について、もしご所感があればお願いいたします。
(大 臣)
基本的に所管外という理解でありますので、私からのコメントは控えさせていただきたいと存じます。
(記 者)
パラリンピックの関係についてですが、強化の部分で、昨日NTCやJISSなどを視察されたかと思いますが、強化の拠点という意味で、今後パラリンピックという障害者スポーツの強化という点で、大臣として何か考えていらっしゃるのか。サポートできそうなところの予定は、リオの視察も踏まえてございますでしょうか。
(大 臣)
拠点を集中させるということにやはり大きな意味があるというのはリオで拝見をしておりました。それぞれ拠点を地域地域で揃えて、今強化をしているわけですけれども、今度今のNTCのところの横に新しくつくる施設というのは、パラリンピックの競技が実際にトレーニングできるような施設、また宿泊施設についてもバリアフリー化を進めたものを備えることにしております。
選手同士が、競技は違えどお互いに交流するということは、それぞれのトータルのトレーニングは生活そのものですから食事も含まれますし、あるいは意識を高めていくということもありますけれども、そうしたものを総合的に磨き合っていくという意味で非常に大きな意味があると思いますので、きちんと予定どおりに完成をさせて、オリンピック・パラリンピックの前に選手が集まって、その拠点で総合的なトレーニングが積めるようにということをしっかり詰めていきたいと思います。
(記 者)
他党の話で恐縮なんですけれども、昨日蓮舫さんが代表になられたということで、女性政治家の数がまだ少ないと言われている中で、女性が党の代表になったことについて、もし何かご所感のようなものがございましたら。
(大 臣)
私、テレビ朝日時代に番組でもご一緒しておりましたし、テレビの世界においても政治の世界においても先輩です。まずは「おめでとうございます」と申し上げたいと思います。ママ政治家としても先輩でありますが、例えば政治の世界でもそうですし、企業の世界でもそうですが、多くの女性の社会進出を目指し、そうした環境を整えようとして努力をされている皆さま方に勇気を与えることであると思いますから、今後活躍に注目をさせていただきたいと存じます。
(記 者)
毎度で恐縮なんですが、組織委員会等の予算と運営の役割の分担について協議が今も進んでいると思いますが、何か政府から要望、意見があったらお聞かせください。
(大 臣)
特に要望というか、これは当然やるべきこととして、国民の皆さまにしっかり説明できるものをできるだけ早くお示しをするということだと思いますので、その点に私どもも期待をしながら、必要があればエンカレッジする、と言うと表現が正しいかどうか分かりませんけれども、頑張っていただいて、できる限り早くお示しをいただけるようにお願いをするということはあろうかとは思います。