平成28年11月11日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。今日は、来週の視察についてこちらから申し上げたいと思います。
 来週の月曜日に羽田空港を視察しようと考えております。オリパラ基本方針の中で、外国人受入れ体制の強化、首都圏空港の機能強化、それからCIQ体制の強化等を進めることとしております。もちろん、これはオリンピックのためでもあり、また訪日外国人旅行者の目標が2020年に4,000万人、2030年に6,000万人ということでありますので、これらを達成するためにも不可欠であるということで、大変重要な課題であります。ですので、視察の論点・観点としては、首都圏空港の機能強化の面、それからCIQとセキュリティ、また利用者本位のユニバーサルデザインの対応状況を確認するということです。今後の取組に反映をさせたいと考えております。特に、国際線ターミナルのユニバーサルデザインというのは、設計のときからかなりお考えになって、また障害者団体の皆さまの意見もお聞きになってお造りになったということですので、そのような細かい点も見たいと思います。それとハードだけではなくてソフト面でも相当気を遣って人を配置しておられるということでありますので、その点についてどんな工夫をされているかを見たいと思っております。その他の詳細については、事務方にお問合せいただければと思います。よろしくお願いいたします。
2.質疑応答
(記 者)
 東京五輪の関係で、大会組織委員会が9日の理事会で、野球・ソフトボールの一部の試合を福島で開催する方針を示したということなんですけれども、大臣はこれまでも福島の復興には力を入れていきたいとよくおっしゃっていましたけれども、今回の理事会の方針についての受止めをお願いします。
(大 臣)
 大変うれしく思っております。福島県での開催ということは、私個人的にも、それから何よりも福島の皆さま方がずっと願ってきたことがようやく一歩前に進んだという思いであります。是非ともこれをしっかりIOCで受け止めていただいて、最終的な決断をいただきたいなと思っているところです。
(記 者)
 関連して、これからIOCの判断とかもあると思うんですけれども、今回の方針を受けてこの後、政府として対応していくこと、対応していきたいこととか、もしあったとしたら教えてください。
(大 臣)
 施設の整備等は県と、それから組織委員会でまずご議論をいただいて、東京都にどのようなサポートを得るかということになろうかと思いますけれども、福島の復興全体、それからオリンピックまで、あるいはオリンピック期間中の発信については、しっかりお支えしたいと思っています。これは絶好の機会でありますので、是非とも風評被害の払拭のために、正確な情報をお伝えしたいと思います。
(記 者)
 別件なんですけれども、ちょっと大臣の担当とは直接の関わりはないんですけれども、例の一昨日のアメリカの大統領選でトランプ氏が当選なさったということで、総理は17日にも会談という方向で調整というか、日本政府もパイプづくりに努めていますけれども、大臣としてトランプ氏の当選についてのまず受止めをお願いしたいんですけれども。
(大 臣)
 日米関係の重要性はこれまでも変わらないという認識を、是非私どもと同じように持っていただけるとありがたいなと思っております。今まで公職の経験も、それから軍関係の経験もおありでないということで、われわれにとっても新しい関係を築いていくことが大切であると思いますので、あらゆるネットワークを使って、これから彼のオフィスのスタッフにどなたがなるかというのを見守りながら、しっかりと日米関係をまた構築してまいりたいと思います。
(記 者)
 関連して、大臣はトランプさんの印象をどのように受け止めていらっしゃるかということと、あと大臣ご自身はトランプさんと面識はおありなのか、どうなんでしょうか。
(大 臣)
 すみません、テレビの世界におりましたけれども、残念ながらお会いしたことは一度もありません。大変、頭のいい方ではないかと思っております。私などがそのように申し上げるのは何ですけれども、非常によく計算をしてお考えを言うべきところでは言っておられるのだと思いますから、まずご自身でどのような方針で進んでいかれるかということを、スタッフを拝見しますと大体そういうものが見えてくるかと思いますので、よく勉強させていただきたいと思います。
(記 者)
 丸川大臣が大臣に就任してから100日が過ぎたと思うんですが、その100日間の間に東京都のトップが替わって、五輪を巡る状況が随分変わりました。これまでに100日間においての五輪政策に関する簡単な率直な感想と、今後の重要課題について改めてお聞かせください。
(大 臣)
 やはりリオデジャネイロオリンピックを見た上で、改めて東京まで4年を切ったというタイミングで大臣に就任いたしましたので、リオで学んだことをいかに東京で生かしていけるかというのがこれからも重要な課題になると思います。
 こうやって、いよいよ4年ということで、より具体的な話に手を付け始めたというところもございますので、今後は皆さま方に輸送の話であったり、あるいは今国が取り組んでいるCIQの強化や文化の醸成という点で、より前に進んだ取組を今後お示ししていけるのではないかなと思っているところです。
(記 者)
 点数を付けるとしたら、何点ぐらいですか。
(大 臣)
 及第点というところでしょうか。

(以    上)