平成28年11月22日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。今日はこちらから発言させていただくことが二点あります。
 まず一つは、ホストタウンの皆さまと意見交換会を行うことにいたしました。このオリンピックに日本全国で皆さまに「参加する」という思いを持って加わっていただく上で、ホストタウンの事業というのは非常に重視しているところでありますが、特に人口規模や地理的条件も様々なホストタウンが、それぞれのやり方で文化や発展状況の異なる参加国との交流を図る努力をしておられます。「これからホストタウンに参加したいという希望を持っているけれども、どうしていいか分からない」という町がまだまだ多いということもありますので、私が特にいい取組をしておられるところをお招きしてお話をうかがって、その後参加したい方々のために生かしていくということをやりたいと思っています。まず、第1回として青森県今別町、神奈川県厚木市、島根県邑南町の首長の皆さまと意見交換をさせていただきたいと思います。詳細は事務方からお聞きいただければと思います。それからもう一点。パナソニックセンター東京を視察させていただこうと考えております。オリパラ基本方針にも「日本の技術力の発信」ということが書かれておりまして、パナソニックさんは先般のリオデジャネイロオリンピックの演出においても大変大きな技術力を発信されました。今回のわれわれのオリンピックはもちろんスポーツの祭典であり文化の祭典でありますけれども、大会をイノベーションの牽引役として捉えて、日本の強みである技術をショーケース化して世界に発信したいという思いでございます。パナソニックさんはトップスポンサーの一つでもございますし、是非一度「パナソニックさんの技術で一体どのようなことができるのか」ということを私自身の目で視察させていただきたいと思います。資料については事務方の方でご用意しておりますのでご覧いただければと思います。
 こちらからは以上です。

2.質疑応答
(記 者)
 おはようございます。二点質問させてください。まず、先週の金曜日の小池知事の定例会見の中で、築地市場の豊洲移転の時期について、早くても1年後というお考えを示されました。それに伴いまして、選手村などを結ぶ環状2号線についても地下トンネルの開通が時間的には難しいということで、地上での道路の対応を示されましたが、渋滞等も懸念されています。これについて、まず大臣の受け止め、ご所感をお願いいたします。
(大 臣)
 最初に調整会議をやったときに都知事が「私たちが開催都市としてしっかり責任を果たしていく。この部分は変わらないのだ。私になっても変わらないのだ」という趣旨のことをおっしゃいました。いろいろと課題はあろうかと思います。環状2号線がもともと想定していた交通量がさばけないとなったときにどのような代替手段をとるのかというのは、開催都市としての東京都がしっかりとお考えになって準備を進めていくということを私どもも期待しています。いずれにしても私たちはいつでも支援する用意がありますので、「実はこういう代替手段をとりたいと思っているので、手伝ってもらえないか」とか、あるいは「輸送の計画で協力してもらいたい」というお話があれば、いつでも協力させていただく準備がございますので、東京都からの発信を見守っています。
(記 者)
 もう一点です。今月上旬に行われました4者協議の作業部会の中で、組織委員会が現時点での施設整備であったり警備など主要6項目の経費について1.2兆円に上るというような、現時点での試算を示されたということで、6項目以外の経費を含めると開催経費が2兆円前後になるのではないかという数字が、今日一部報道で出ましたが、大臣に現時点で組織委員会からそのような数字であったり情報があがってきているかということと、都の調査チームが3兆円を超える可能性というのを示されていましたが、2兆円前後になるというこの数字についてのご所感をお願いいたします。
(大 臣)
 まず、私たちにはトータルの数字等は一切ご連絡がございません。報道については承知しておりますけれども、まだ数字の積み上げについては4者協議の中でこれからいろいろな修正があるという理解ですので、私どもの立場でコメントすべきことではないという段階にあると考えております。読売新聞社さまを始め、皆さまよく取材をしていただいてありがたいと思っておりますけれども、まだわれわれが正式に何か、「この数字が大丈夫かどうか」とか、そういうことを全く聞いている状況にないものですから、大変申し訳ないのですが、コメントができない状況です。

(以    上)