平成29年3月21日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。明日3月22日に「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた文化を通じた機運醸成策に関する関係府省庁等連絡・連携会議」を開催することになりましたので、御報告致します。会議では、beyond2020プログラムの進捗を初め、各省庁から平成29年度に実施する事業の報告を行って頂きます。加えて、先日予算委員会でも私が発言申し上げました、事業実施推進プロジェクトチームの設置についても御報告させて頂きます。お手元に詳細の資料はございますか。御質問がございましたら、事務方にお尋ね下さい。以上です。

2.質疑応答
(記 者)
 霞ヶ関カンツリー倶楽部について伺います。昨日理事会が開かれ、規約を変更して女性を正会員にするということを決めました。これについての受け止めと、霞ヶ関カンツリー倶楽部の今回の決定によって、IOCから色々懸念が示されていたと思いますが、そういったものが全て決着して解決したという理解でよいかということの御意見をお聞かせ下さい。
(大 臣)
 女性正会員の受入れを決定された、霞ヶ関カンツリー倶楽部については、役員の皆様方、また会員の皆様方の御理解と御尽力に感謝を申し上げたいと存じます。これでIOCからの男女平等に対する懸念はクリアされたという認識です。一方で、暑さ対策、また長距離の輸送問題は、私どもとしても引き続き課題だと認識しておりますので、これについては組織委員会、競技団体、東京都との連携の中でしっかり解決していきたいと思います。
(記 者)
 関連で、大臣も予算委員会で発言、答弁されましたが、政府が現在行っている霞ヶ関カンツリー倶楽部の選定経緯の調査について、調査の進捗状況と、取りまとめの見通しについて、また現時点で分かっていることがあれば教えて下さい。
(大 臣)
 一度投げかけをして返答して頂いておりますが、内容を精査して、齟齬があるかないか、また、もう一度確認すべきところはどこかということをきっちりやっております。今回こういう形で、言った、言わないという状況になっていたということが分かりました。私たちとしては、再びこういうことが起きないように、今回の調査では徹底して、言った、言わないとか、経緯が不透明だったとかいうことのないように、調査を進めたいと思っています。まだ少し時間がかかるかもしれませんが、丁寧に確実に事実関係を明らかにしたいと思います。
(記 者)
 霞ヶ関関連のフォローですが、長距離移動と暑さ対策という部分が、今後課題ということですが、どういった解決策があるかとか、どういった対応ができるかなど、その辺のお考えをお聞かせ下さい。
(大 臣)
 長距離の輸送については引き続き、組織委員会がどういう御提案をされるかということについて耳を傾けたいと思います。交通ルールを規制する、あるいはレーンの設置等々、組織委員会とよく話をして、一番現実的な方法を採りたいと思います。
 競技に参加される皆様は、競技の日程が連続してある場合は、できる限り練習を行うなど、競技に集中されたいと思うので、アスリートファーストの観点から何が一番望ましいかということについて、現地でどのような滞在が可能かということも含めて、組織委員会の意見を聞きたいと思います。
(記 者)
 引き続き、霞ヶ関の件です。伝統あるゴルフクラブが今回改正に踏み切った意義、影響について、コメントをお願いします。
(大 臣)
 霞ヶ関カンツリー倶楽部が御自身の歴史の中で、時代を見据えて決定されたことだというふうに理解をしています。先だって、ミュアフィールドが女性の会員を認めるという決定をして、全英オープンのゴルフコースに戻る予定だと思いますが、こうしたメジャー大会を行う競技会場の候補となる、あるいは実際、競技が行われている会場というのは、ここ数年の間に女性会員を認める方向で世界的には動いてきています。こうした世界の潮流も踏まえての御決断ではないかなと理解しております。
 
以上