平成29年7月4日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 本日こちらから1点御案内がございます。基本方針の推進調査にかかる試行プロジェクトの件ですが、今年度、二次の審査分が採択されましたので、公表させていただきます。お手元に採択された20件の内容についての資料がございます。併せて、有識者の審査会の委員も資料として置かせていただきました。180件の応募があり、有識者審査会を経て20件になりましたが、今回は相当粒よりの案件が選択されたのではないかと思います。伝統文化から現代アートまで幅広いということ、そして地域性が非常に豊かですので、よりオールジャパンでの機運醸成が進むことを期待し、実際に採択された案件がどのように行われるかよく見たいと思います。以上です。

2.質疑応答
(記 者)
 先週、調整委員会が3日間にわたり行われました。大会費用、競技会場、輸送ルートなど、様々なテーマが議題に上がったと思われますが、改めての総括をお願い致します。
(大 臣)
 私も初日のオープニングの全体会議と、2日目の公式夕食会に参加させていただき、直接コーツ委員長始め皆様のお考えを耳にしました。何よりもまず、コーツ委員長に前回の12月に比べ準備状況が大きく前進していると御評価いただいたことは、良かったことだと思います。役割分担も、基本的な方向で合意したことについても歓迎いただきました。その上で、我々もずっと申し上げておりますが、大会経費の更なる節減について、コーツ委員長も求めておりましたので、私共も更にどこを削っていけるのかは丁寧に見ていきたいと思います。そして、森会長から革命的という言葉でお褒めいただいた、アーバンクラスターの件についてです。これの一番大きな課題として考えられるのは、警備のことだと思います。警備は我々にも大きく関わってくるので、IOCと組織委員会で具体的にどういうものをお考えになるのか、そのフィージビリティを東京都がどう判断されるのかということを頭に置きながら、我々で出来ること、これは厳しいのではないかということを一緒に考えていきたいと思います。
(記 者)
 2日投開票の東京都議選で、都民ファーストの会が圧勝し、自民党にとっても厳しい結果となりました。その率直な受け止めと、今後、五輪準備を進める上での影響について御所見をお願い致します。
(大 臣)
 都民の皆様方の選択ですので、真摯に受け止めます。ここで党のことを言うのは良いかどうか分かりませんが、しっかりと反省すべきは反省し、何を自分たちが改めるべきだったのか、これからどういう改め方をしていくのかということについて、しっかり議論していく必要があろうと思います。そして、オリンピックの準備ということに関して、私は国の立場から今までと同じように東京都がやりたいということを支えて、しっかり支援していくことが重要だと思っています。東京都においては、具体的な内容に入っていくので、できれば前広に情報を提供頂き、話にスピード感を持って詰めていただきたいなと思います。
(記 者)
 先ほどおっしゃった都議選の話ですが、反省すべきは反省してということをおっしゃっていましたけれども、今の時点でどういった点がこうした結果に繋がったというふうにお考えがありましたらお願い致します。
(大 臣)
 都連の中でも色々な受け止め方があると思います。私は東京都連の中では女性局長という立場ですので、一番前線で活動された女性局の皆様に、どのような受け止めをされたか、自分達はどう思ったかということを丁寧に伺いたいなと思います。
(記 者)
 都議選の話で、安倍総理も昨日深く反省しないといけないというふうにお話しされていましたけれども、安倍内閣の一員としてどういった反省が必要か、具体的に教えていただければと思います。
(大 臣)
 言葉足らずではいけないなというのは、私自身も過去に反省をしたことがある身ですので、言葉を尽くし、心に応えるということだと思います。
(記 者)
 関連になりますが、大臣が選挙期間中に都内各地を回られ、実際に都民の方々とお話しされたり、握手されたり、触れ合う機会は多かったと思いますが、今回の反省も含め、いわゆる叱咤激励ですとか、逆に逆風という意味で、都民の方から何か感じる場面ですとか、どういう叱咤を受けたか、都民が何を求めていらっしゃるのか、何か感じたことはありますでしょうか。
(大 臣)
 これまで東京都の中で数々の色々な選挙を経験しており、平成19年に私が当選した際は大変な逆風の選挙で、あの時は候補者だったので余計にだと思いますが、その時の感じとはまた違う感じで、割と自民党の支持者は非常に熱心に応援をされている方が多くおられました。一方で、先輩方から御指導いただいているところでもありますが、自民党が直接、選挙期間中も含めずっと日々触れられるのが、都民の一体どのくらいの割合なのかというのは、決して多くはないと。ですので、全体の世論というのがどういうものかというのは、日々活動している範囲の中だけで考えてはいけないということなので、果たして私たちは選挙中にどのぐらいの人に会えたのかということを、今申し上げましたがよく総括しなければいけないと思いました。ありがとうございました。

以上