平成29年10月3日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 冒頭、私からお話しすることはございません。

2.質疑応答
(記 者)
 新国立競技場の建設について、先日新宿労基署が違法な時間外労働をしている建設会社81社に対して是正勧告を行ったんですが、そのことについての受け止めをお願いします。
(大 臣)
 まず今回の指導の発端になった件について、改めて御冥福をお祈り申し上げます。厚労省から本年7月より東京労働局、新宿労働基準監督署が新国立競技場建設現場で作業を行った事業者に対する労働時間等に関する調査及びその結果を踏まえた監督指導の内容が公表されたと承知しています。また、元請事業者に対しても、下請が所属労働者の労働時間を適正に把握し、過重労働による健康障害防止に適切に取り組むことができるよう、元請が下請に入退場記録の提供を行うなどの指導、援助を行うことについて指導が行われたと聞いています。私は9月12日に新国立競技場の建設現場を視察させていただきました。その際も、今回の指導を待たずに改善しているという話も聞きました。大成JVの方からは、下請の方々が作業現場へ出入りする確認のために、静脈を読み取るようなことで正確に記録しているということで改善しているという点もあったようです。そういった改善努力がなされていることは承知しておりますが、今回の調査を受け、まず発注者がJSCですので、それを所管する文部科学省においてしっかり監督していただく必要があると思います。私としても、厚労省等の関係機関とも連携し、更に取組を進めることが重要だと思っています。
(記 者)
 希望の党についてお伺いします。小池百合子東京都知事が代表に就任し、結果的に民進党が事実上なくなるという結果になっております。一方で、小池知事自身は出馬しないと明言されており、大臣がこの発言についてどうお考えになるのかということと、実際に出馬しない場合に、国民や都民の理解を得られるかということについてどうお考えかお聞かせください。
(大 臣)
 衆議院選挙というのはいつの選挙においても政権選択の選挙ですので、大分構図が固まってきたというような気がします。有権者の皆さんがどの政党に政権を託すのかというような構図が明らかになってきたことは良い事ではないかと思います。ただ政権交代の選挙といえば政策等を通じて党を選ぶということがあると思いますが、やはりどなたに次なる国のリーダーを任せるのかということも選択の大きな要素であると思います。もしも小池党首が出馬されないとなると、それじゃ一体誰が万一多数を占めたときの首班になるのかと、有権者の皆さんは構図が定まったとしてもその点については判断を下すのが難しいことになるのではと、その点は問題としてあると思います。

以上