平成29年10月27日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 いよいよ明日でオリンピックまで1,000日です。その節目に日本橋で東京2020オリンピックカウントダウンイベントが開催され、私も出席させていただきます。イベントでは1,000にちなんだ演出が行われるということを聞いており、機運醸成に繋がるよう期待しております。もう一つ、文化イベント促進相談窓口の創設をすることにしました。1,000日前ということで、政府としても文化事業に更なる展開を図る新たな取組を始めるとしたところです。御承知のとおり、レガシー創出に資する文化事業をbeyond2020プログラムとして認証し、認証件数も2,000件を超えるところまで来ておりますが、開催場所を、道路や国の施設などの公共空間を活用した文化イベントを実施したいというお声もあります。条例に基づく手続があり、どういうふうに手続を踏んだら良いか、時間や手間がかかるということで、イベント主催者の皆さんからも様々な御相談を受ける窓口を本日付でオリパラ事務局に設置することにしました。窓口を活用していただき、関係者間の協議の円滑化を図り、日本文化の発信力が高まることを期待したいと思います。文化イベント促進相談窓口の設置に関する詳細については、事務方から後ほど説明させていただきます。
 東京大会1,000日前関連ホストタウンイベントについて、11月11日(土)に、東京スカイツリータウンの1階ソラマチ広場で、ホストタウンPRイベント、Host Town Lineupsが開催されます。これは東京大会に参加する国、地域の選手や市民と文化交流などを行うホストタウン自治体が自分たちの活動を紹介する初のイベントとなるということで、大会の機運が更に全国に広がることを期待しております。私からは以上です。
2.質疑応答
(記 者)
 大臣からもありましたが、明日でオリンピック開幕まで1,000日ということになりますが、現在の進捗状況とそれから課題について大臣のお考えをお聞かせください。
(大 臣)
 1,000日ということで、3年を切っているわけですから、スピード感を持ちしっかり準備をしていかなければならないです。1,000日という節目を迎えて一段と気を引き締めて取り組んでいきたいと思います。これまでの進展については、IOC、IPCにおいても評価を頂いていると思います。しかしこれから先も国として対応するべき課題はたくさんあると思いますので、今後とも、開催都市の東京都、大会組織委員会、会場となる地方自治体など関係機関と積極的に取組を進めていきたいと思います。具体例だと、復興オリンピック・パラリンピックという位置づけですが、その具体化を図る一環として、復興「ありがとう」ホストタウンを推進する。beyond2020プログラム、現在2,137件が認証されておりますが、これを通じて大会に向けた日本全体での機運の醸成を図る。ユニバーサルデザイン2020行動計画、これに基づいた街づくり、そして心のバリアフリー両面での取組を更に推進していきたいと思います。さらに大会輸送・一般交通の適切な共存、そのための取組や、セキュリティ対策、暑さ対策等々が課題だと思いますので、しっかり取り組んでいきたいと思います。
(記 者)
 1,000日前に関連して、小池知事について、五輪に関しても環状2号や、輸送拠点の整備が遅れるなど、まだ課題が山積している中、希望の党を結成されるなど、開催都市として小池知事の求心力を懸念する声が取材をしていてあがっているのですが、その辺りについて大臣はどのようにお考えでしょうか。
(大 臣)
 それぞれ協力、調整しながら一体となって進めていかなければいけないと思います。小池さんの政治的な活動は活動として、東京オリンピック・パラリンピック2020大会を成功させるということにおいては共通の願いであります。これはやり遂げなければいけないことですから、小池さんの政治的な活動に関わらず、しっかり連携していこうと思います。小池さんも新たな政治ムーブメントにより、大会の準備が遅れてはならないというような強い思いを持っておられるに違いないと思いますので、政治は政治、政党は政党、オリンピックに対する取組はオリンピックに対する取組ということで、きちんとやっていただけるものと思いますし、やってもらわなければ困るということです。

以上