平成29年11月1日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。冒頭、私からの発言はございません。

2.質疑応答
(記 者)
 先ほどの閣議で内閣が総辞職されたと思いますが、8月に仕事人内閣と銘打って発足したということで、この3か月について、五輪相として御自身の職務の振り返りと、新たに見つかった課題があればよろしくお願いいたします。
(大 臣)
 あっという間に今日に至ったという感じがいたします。この間できる限り今の状況を把握するために、視察等、海外出張も含め精力的に行動させていただいたと思います。遠藤大臣、丸川大臣の下で準備を進め、今までのところはIOC、IPCからも順調に進んでいるという評価を頂いておりますので、私としては視察をする、あるいは要人とお会いすることを通じ、1,000日を切ったのでしっかり対応していきたいと思います。私は岩手県出身ですので、復興オリンピック・パラリンピックは、2020年大会の大きなコンセプトの一つです。これを中身のあるものにしたいという思いの一つとして「復興『ありがとう』ホストタウン」というものをつくらせていただいたところです。これからまだ色々やるべきことはあると思いますので、東京都、組織委員会としっかり連携しながら、大会成功に向けて進めていきたいと思います。
(記 者)
 先ほどの閣議で、総理から何か労いのお言葉ですとか、そういったものはございましたでしょうか。
(大 臣)
 特にありませんでした。
(記 者)
 「復興『ありがとう』ホストタウン」に関してお伺いします。9月の会見時に締切りとされていた10月末が昨日で過ぎました。現在の応募状況と、今後どのような展開を考えているか御所見をお願いします。
(大 臣)
 現時点で10件程度応募を受けたということを、事務方から聞いて承知しております。申出を受け、現在中身の確認作業中というところで、件数の報告しか今の段階では申し上げることができませんが、改めて御報告する機会を設けられるように、事務方に精査等をお願いしたところです。
(記 者)
 10件程度ということですが、大臣は当初の会見で、全ての自治体に応募していただければ有り難いという旨も述べられていましたが、この応募状況、この数字をどのように感じていらっしゃるかというのと、被災地からはなかなか五輪まで手が回らないという声も幾つか上がっておりますが、そこも含めて今後どう進めていくかというところをお願いできますでしょうか。
(大 臣)
 ホストタウンということは、皆さんも大変重要なことであると理解していただいていると思います。一つは、オリンピックはスポーツだけではなく、文化の祭典でもありますから、やはりこの機会にオリンピック選手、パラリンピック選手、それぞれホストタウンを結んだところに来ていただき、日本の各地域のローカルな文化や伝統に触れ、また、地域の方々も外国の文化に触れていただくというのが2020年を過ぎてもずっと続くようなことになれば、これはすばらしく、正に文化の祭典に相応しいことだと思います。もう一つは、やはりオリンピック・パラリンピックの成功の鍵は、被災地の方も含めて、国民の多くが何らかの関わりを持っている、或いは自分も何かに参加している、というような意識を持ってもらうことが2020年大会成功の基本です。ホストタウンを通じ参加して、自分たちも関わりを持つことは、機運を盛り上げていく上でも大変重要だと思います。しかし、そうは言っても強制することはできず、それぞれの自治体で御判断いただくということですが、よく分からない中で参加しないというのと、ホストタウンの中身も充分承知した上でやはり事情があって参加できないということは違うと思いますので、このホストタウンの中身についてはこれからも説明を続けていきたいと思います。被災地は今話したとおり、復興が佳境です。今までもそうでしたが、事前キャンプが必須じゃないかという考えが先行して、被災地はグラウンド、体育館等がないということで、その段階で諦めていたという側面も、人手不足だということも含めあったと思います。しかし、「復興『ありがとう』ホストタウン」で、そういうことは必要じゃなくむしろ、事後型の交流を重点に置くということですので、これからもその点をきちんと説明していきたいと思います。10件程度ということですが、今まで被災3県からのホストタウンに登録された数は9件です。9月半ばからの短時間で、むしろ多くの被災地から応募していただいたという意識もありますが、これからも更に中身について充分周知をし、また、先行して「復興『ありがとう』ホストタウン」になったところを見て、それなら私のところもやろうということもあるかもしれませんので、それも含めて引き続き中身の説明をさせていただきたいと思います。
(記 者)
 冒頭で五輪相としての振り返りをお願いしたのですが、今回の内閣全体について、この3か月間の仕事ぶりはどのように評価されますでしょうか。
(大 臣)
 選挙が挟まったため、実質的な国会審議というのがなされなかったということです。しかし、選挙は公約も含め、これからこの政権がやろうとすることを国民の皆様に明らかにして判断いただくということですから、この内閣の目指そうとしていることが濃密に国民の皆様に明らかにされたのだと思います。国会の論戦を通じて明らかにされたわけではありませんでしたが、やろうとすることは選挙を通じて、十分に国民の皆さんに知っていただくことができたのではと思います。

以上