令和元年5月28日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。私の方から3点お知らせをしたいと思います。まず1件目でありますが、東京2020に向けたアスリート、観客の暑さ対策に係る関係府省庁等連絡会議という、ちょっと長い名称でありますが、その会議を明後日5月30日に開催いたします。この会議では、関係府省庁等から、暑さ対策に関するこれまでの取組状況や、今後の取組内容について発表し、議論を致します。東京大会まで、いよいよ残すところ1年余りとなりました。昨年、全国の最高気温を更新する猛暑が続いたのは記憶に新しいところでありますが、先週末より昨日まで、各地で猛暑日を記録いたしました。暑さが厳しい時期に開催される東京大会の暑さ対策は、極めて重要であると考えてございます。今回の連絡会議を十分に活用いたしまして、関係府省庁と東京都、組織委員会と関係者がしっかり連携をして、暑さ対策の取組をこれまで以上に強力に進めてまいりたいと考えております。2件目でありますが、本日、共生社会ホストタウン1件を新たに登録し、これで14件となりました。新たに登録したのは東京都江戸川区です。江戸川区の特色ある取組と致しましては、パラスポーツの先進国であるオランダのパラ指導者やパラ選手と、地元のパラスポーツ関係者との交流、地元専門学校と連携したパラスポーツ漫画の制作、配布が挙げられます。東京パラリンピック大会がいよいよ来年夏に迫る中、共生社会の実現に向け、今回の江戸川区のように、地域の特性や関係者のアイデアを生かした地域の自主的な取組を加速させていくことが重要だと考えております。今後とも、共生社会ホストタウンの取組によりまして、各地でユニバーサルデザインのまちづくり、あるいは心のバリアフリー、こうしたものを一層強力に進めてまいりたいと思います。最後に、3件目でありますが、今週末、福島市で開催されます「東北絆まつり」に昨年に引き続き参加を致します。東北絆まつりは、東北6市を代表する祭りが一堂に会した様々な東北の魅力を発信するイベントでありまして、beyond2020プログラムに認証をされております。復興オリンピック・パラリンピックに向けた機運の盛り上げにもつながるものと期待を致しております。合わせて福島にまいりますので、東京大会を目指してJGAP認証を取得いたしました福島県立福島明成高校、これは農業高校だそうでありますが、高校を訪れまして、生産の現場を視察する予定も入れております。詳細につきましては、それぞれ事務方にお聞きをいただきたいと思います。私からは以上です。

2.質疑応答
(記 者)
 1点目、先程大臣からもお話ありました暑さ対策に関してなんですけれども、5月としては記録的な暑さを記録した今週末、それから昨日でありまして、熱中症で亡くなられる方も出ております。暑さ対策、非常に大事だということを大臣おっしゃられていましたけれども、追加的にこういう施策をした方がいいというようなことをお考えになっていることありましたら、お聞かせください。
(大 臣)
 これまでのマラソンなんかがそうでありますけれども、路面の温度上昇を抑制する遮熱性の舗装、それからこれがハード面と致しますと、ソフト面では、日本に訪れる外国人の方々に対する外国語での熱中症関連情報の発信、外国語で対応可能な救護体制の整備等、これを進めております。新たな取組ということでございますが、正に30日の日に開催いたします会議等を通じまして、組織委員会等と連携をして、試行、検証を的確に行っていきたいと、そういうふうに考えております。このほかにも、例えば環境省が行っております競技会場ごとの暑さ指数の実測調査につきまして、今年度より全競技会場を網羅することに致しているところであります。各般の対策については、先程申し上げましたように、今回の会議で取り上げる予定でございますので、そこで新たな対策というものを含めて、具体的な検討がなされるということでありまして、30日の連絡会議の議論を頂戴したいと思います。
(記 者)
 東京オリンピックの観戦チケットの申込みが今日で締切りとなります。大臣もID登録をされたということを先日の会見でおっしゃっていましたけれども、改めて、今少しずつまた混雑し始めているんですけれども、チケットの申込みに関する何かありましたらお聞かせください。
(大 臣)
 チケットの申込みにつきましては、各紙、今日もそうでありますけれども、28日まで、本日までということで記事にしていただきまして大変ありがとうございます。登録した方ほとんどがそのことを承知し、また急いでやろうという方もおられると思いますが、もう時間が迫ってまいりましたから、すいているときにと言っても限りがあるかもしれませんが、早めの登録をしていただければと、その方がいいんではないかと、そういうふうに思っております。私も申込みを致しました。なるべく抽選に外れない方がいいなと思って、これも何の情報もないんですが、全くの自分の勘で余り競争率が高くないんじゃないかなというような、当たりやすいんじゃないかなというようなところを申込み致しました。一つはスリー・バイ・スリーのバスケットボール、それからカヌーのスラロームですね。これはちょっと競争率高そうですけれども、柔道の混合団体、それから3位決定戦、決勝というのが8月1日になりますが、それも申込みをしたところでございます。どういう結果が出ますか、待ち遠しく待ってみたいと思います。
(記 者)
 暑さ対策の関連で、先程大臣、組織委員会と連携して試行、検証を行っていきたいというお話あったと思うんですが、これは、例えばこの夏に、1年前のこの夏に何かテスト大会とか、あるいは世界選手権とか、日本で行われる大会もありますけれども、こういう大会等々で何か体制を整えて、試しに何か暑さ対策のテストしてみるという、そういうことでしょうか。
(大 臣)
 テストイベントは大きな一つの検証の舞台になると思います。実際に競技を行ってみて、どういう影響が出るのかということは把握できるわけでありますので、それも踏まえてやっていきたいと思います。もう一つ、先程環境省の例を出しましたけれども、各省庁いろいろな対応をするわけでございますので、まず、我々はオリパラ事務局としては、政府内の各省庁の取組というのを、一応整理をして、しっかりと連携をしていきたいと思います。また、東京都は東京都で、例えばクールシェアとか、そういう取組もするということも聞いておりますので、最終的には組織委員会、東京都とも連携をして、暑さ対策、万全を期していければと思っています。
 
 以上