令和元年6月4日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。私の方からは、特に発言ございませんので、何か御質問ありましたらどうぞ。

2.質疑応答
(記 者)
 1点目は、東京大会の聖火リレーについてお伺いします。1日にルートの概要が発表されて、聖火が各地の世界遺産や東日本大震災からの復興の象徴となる場所をめぐることになりました。各地の特色をアピールすると同時に、復興五輪の象徴的なイベントになるのではないかと思いますが、概要を御覧になっての大臣の所感をお聞かせください。
(大 臣)
 聖火リレーのルートも決まりまして、だんだんにオリンピックが近づいてきたなということを実感しております。今回の公表によりますと、全国の市区町村の約半分、857市区町村を回りまして、人口カバー率、これは実施市町村とそこから車や電車などの交通手段で1時間以内に移動できる範囲の人口だそうでありますけれども、この人口カバー率は約98%に上ると伺っております。ちなみにリオ大会では約90%、ロンドン大会では約95%でありますので、それを上回っているということであります。常々、オリンピック成功の鍵は、多くの国民の皆さんに、自分も何らかの形でオリンピックに関わりを持っている、あるいは参加をしている、そういう意識を持っていただくということが重要であると、そう今でも強く思ってございますので、全国各地で多くの皆さんが、この聖火を見る、あるいは聖火ランナーとなって走る、そういうことによりまして、参加意識、関わり意識を持っていただいて、それによってこの大会に向けての機運が大いに醸成されるということを期待致しております。これまでの組織委員会、それから各都道府県を始めとする関係の皆様方に、御尽力に敬意を表したいとそう思っています。
(記 者)
 2点目で、今お召しのかりゆしウエアについてなんですが、クールビズの一環で2007年に始められて、普段とはちょっと気分が違うんではないかと想像するんですけれども、お召しになっての御感想があれば、お聞かせいただけますか。
(大 臣)
 非常に爽やかでリフレッシュする感じです。クールビズももう定着をしたと思っておりますので、そういう中で、仕事ですから許される範囲があると思いますが、かりゆしというのは公式な沖縄では服であるということを聞いておりますので、そういう中でいろいろ楽しみながらクールビズに参加をするということは大切なことであると思っております。大変いいことじゃないかと思っています。
(記 者)
 聖火リレーに関連してお尋ねです。大臣、先程多くの方に聖火を見てもらったり、ランナーとして走ってほしいということをおっしゃっていました。特に被災3県では、聖火リレーに先立って、復興の火の展示ですとか、あるいは聖火リレーも被災した沿岸部を走るルートになっているわけなんですけれども、この辺りについて、特に被災3県の聖火ランナーのところで期待されるような、こういったことが望ましいんじゃないかとか、そういったようなところがありましたら、お聞かせください。
(大 臣)
 先程ちょっと言い忘れましたけれども、2020年大会は復興オリンピック・復興パラリンピックということでありますから、復興オリンピックという観点でも、今回被災した地域、これは東日本大震災もそうでありますけれども、熊本の大地震とか、様々災害がありましたので、そういう被災地で聖火リレーが行われると、そういうところで、これは本当に復興オリンピックという意味において、意味のあることであると思います。これからリレーの参加者というものが、17日以降公募が始まるということを聞いておりますので、いろいろな年齢をうまく考えるとか、それから女性、男性それぞれうまく考える、いろいろなことを総合的に考えられると思いますが、やはりオリンピックの趣旨である復興オリンピックということにふさわしい、そういう人選に当たってのそういう配慮もなされれば、よりすばらしいものになるんじゃないかと思います。
(記 者)
 まず、聖火リレーのことに関連してなんですが、復興五輪ということで、岩手、宮城、福島の沿岸部のほとんどの自治体が入りました。改めて、被災地では一部まだ被災者の方の中には、五輪に対してなかなかまだ受け入れ難いんじゃないかという感情面での、そういう思いを持っている方もいらっしゃると思うんですけれども、その辺りも踏まえて改めて沿岸部が多くルートに含まれたということについて、どう受け止められますか。
(大 臣)
 復興オリンピックの一つの考えは、一つは外に対してはあの震災のときに国際社会も含め、多くの方々から御支援を頂いた。その御支援に支えられてここまで復興が進んだという気持ちを、感謝の気持ちを込めて発信をすると、それは外に向けて一つあるんですが、一方において、やはりオリンピックの行事、競技そのものもそうでありますけれども、そういうとこから感動とか勇気をもらう。それが希望になって復興の後押しになる。こういうことが復興オリンピックの一つの考え方であると思います。今、まだ仮設住宅にお住まいの方もおられまして、いろいろな思いは、それはおありになるんだと思いますが、私としては是非、この2020年大会を通じて、勇気を、また感動を得て、被災された方々の復興に向けて、また震災前の生活に戻る、その大きな力になること、それを期待しております。
 
 以上