令和元年11月1日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。冒頭、私から3件お知らせがあります。1件目ですが、本日の閣議におきまして、女性に対する暴力をなくす運動の実施及びこのWリボンバッジ、今私も付けていますけれども、この着用について発言を致しまして、各閣僚に対して一層の取組をお願い致しました。内閣府では毎年11月12日から25日までの2週間ですけれども、女性に対する暴力をなくす運動を推進しております。今年は厚生労働省と協働して、DVと児童虐待の特性や関連性等を周知することとしております。DVが行われている状況下では、子供への虐待の制止が困難となる場合があり、昨今の痛ましい児童虐待死事件の背景にもDVがあったと指摘されています。また、子供の目の前でDVが行われることは、心理的虐待に当たります。このため、児童虐待対応とDV対応の連携を強化して、被害の早期発見、そして早期介入に取り組むことが重要であります。DV対応の象徴であるパープルリボンと、児童虐待対応の象徴であるオレンジリボンを組み合わせたWリボンバッジを作成し、本日全閣僚に着用をお願いしました。在外公館大使や都道府県知事にも配布をして着用をお願いしております。また、閣議の終了後に児童虐待及びDV対策の有識者・支援者と総理との意見交換会を行いました。有識者・支援者からの声を受けて、総理からは、DVの根絶と、子供たちの命を守るために、全力を尽くしていきたいとの発言がありました。児童虐待の防止や、DVを始めとする女性に対する暴力の根絶に向けて、引き続き全力で取り組んでまいりたいと思います。続いて2件目です。ホストタウンの第16次登録についてです。昨日、ホストタウン15件を新たに登録を致しました。これによりまして、ホストタウン登録件数は392件、自治体数は464となりました。相手国・地域はアフリカが3カ国増加をして、総数で156となりました。ニジェール、モーリタニア、モロッコです。今後も引き続きホストタウンの数の増加や、取組内容の充実をしっかりと進めていきたいというふうに思っております。最後に、3件目は、今月4日月曜日、福島県のJヴィレッジにおきまして、復興ありがとうホストタウンサミットinJヴィレッジと復興ありがとうホストタウン連絡協議会の第2回の総会を開催し、私自身も出席を致します。当日はブラインドサッカー日本代表とアルゼンチン代表の国際親善試合のほか、1964年の前回の東京大会の金メダリストや時代を担う若手アスリートの登壇も予定して、ディスカッションをさせていただきます。こうした取組を通して、復興ありがとうホストタウンの連携強化を図るとともに、各自治体の皆様方からも御意見を伺って、来年の東京大会に向けて、より効果的な活動につなげていきたいと考えております。詳細については、また事務方にお尋ねを頂きたいというふうに思います。冒頭、私からは以上です。

2.質疑応答
(記 者)
 東京オリンピックのマラソン・競歩の札幌開催案をめぐって、本日関係の四者による協議が開かれますけれども、大臣としてどのような議論を期待されるか、あるいは費用負担の在り方についての御見解をお聞かせください。
(大 臣)
 IOCから公表されたこのマラソン及び競歩の競技会場の変更案に関しては、今ちょうど30日から行われているIOC調整委員会の中で、議論がされているというふうに思っております。その中で、今日11月1日ですけれども、お昼からIOC、組織委員会、そして東京都と政府の四者による四者協議が行われる予定となっておりまして、出席要請をいただきましたので、私も出席をさせていただくことになっております。まずは、IOC、そして東京都、組織委員会が議論を重ねた中で結論を出していただくということになりますので、その状況を経緯、経過をお聞きしながら、その状況を踏まえて政府としてしっかりとした対応、そして東京大会というものが、本当に国全体を挙げて、オールジャパン体制で心一つになっていく方向に目指していくことを期待していますし、そこに対して決められたことにできる限りの支援、対策というものもしていきたいというふうに思います。経費のことについては、これから最後の協議がなされているというふうに思いますけれども、四者協議で示されていくというふうに思いますので、まずはIOC、組織委員会、そして東京都が示していくことをお聞きしたいというふうに思っております。
        
 以上