令和2年2月18日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。冒頭2件お知らせがあります。  まず1件目です。2月1日から3月18日までのサイバーセキュリティ月間における取組の一つとして、明日、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)の主催により、NISC−CTFを開催します。これは政府関係機関のサイバー攻撃対処能力の向上を目的として、各府省庁や独立行政法人等の職員を対象に、サイバーセキュリティに関する幅広い技術、能力を競う競技会として開催するものです。2020年東京大会に向けては、政府関係機関におけるサイバーセキュリティの確保も非常に重要であり、本競技会を通じてより一層の職員の能力の向上を図ってまいりたいと思います。  続いて2件目は、2月19日水曜日、心のバリアフリーの推進の観点から、筑波大学附属大塚特別支援学校を訪問致しまして、障害のある子供とない子供との共同交流学習を視察致します。詳細は事務方にお尋ねいただきたいと思います。  私からは以上です。

2.質疑応答
(記 者)
 昨日発表がありましたけども、東京マラソン、一般のランナーは今回取りやめにすると、そうした新型コロナの影響がかなり広がっていると思うんですけども、オリンピック・パラリンピックも近づいてきて、さらに3月26日からは聖火リレーも福島で始まるということで、オリ・パラに関するいろんなイベント、もうこれからどんどん起こって、やっていく中で、こうやってマラソン、東京マラソンが、一般の人は走らないということにするというところで、オリ・パラ関連のイベントについても、ちょっと控えた方がいいんじゃないかという声も上がったりもしてるとこもあると思うんですけども、その点を踏まえて、大臣の東京マラソンの一般者が走るのをやめたっていうところの辺りの受け止めを、お聞かせ願いたいんですが。
(大 臣)
 まさに苦渋の決断だったと思います。一般ランナーの方は、本当に出場をできるということも相当の倍率の中で楽しみにしていたと思いますし、そういった意味においては、非常にランナーの皆さんは残念ではないかなと思います。実は私も2回走ったことがありまして、昨年も東京マラソンの出場権を得て走ったんですけれども、こういう一般の方々が、ものすごくやはり全国各地からですね、東京マラソンに懸ける思いというか、楽しみにしておられる姿をやっぱり目の当たりにして、今回は非常に残念に思っているだろうなと感じていました。そういった東京マラソンだけではなく、今回も例えば北海道、札幌で行われる予定になっていたスペシャルオリンピックス冬季大会も、中止ということになったと聞いております。今後、多くのそういった関係者あるいはプレーヤー、ランナーですとか、それぞれのいろんなイベントを控えている方々にとって、非常に心配をされていることだと思いまけれども、現時点においては、一昨日の新型コロナウイルス感染症対策本部の専門家会議におきましても、大規模な集会に対して自粛を求めるべきだという議論は、現段階ではなかったわけですので、テストイベント等の自粛などは求めてはいません。とにかく参加をする一人一人が、せきエチケットですとか頻繁な手洗いを実施していただきたい。あるいは、イベントを主催する側において、会場の入口にアルコール消毒液を設置をしていただきたいというようなことを、周知徹底して行っていくのと同時に、それぞれこれから東京オリンピック・パラリンピック、この関連行事あるいは大会、テストイベントも含めて、今後どのように早い決断、あるいは実行する、しないにかかわらずどのような対応をしていくかということについては、先般設置をさせていただいた総合対応推進チームの仕組みをしっかりと活用して、今後の対応に政府側としても、しっかりと配慮をしていきたいと思っております。
(記 者)
 2点ほど。森組織委員会会長は、お台場の海水温を下げるために、水流発生装置の導入を検討していると発表がありました。新型コロナウイルスや汚水が流れ込むお台場で競技を行うことは、選手の健康に問題はないのでしょうか。また、参加諸外国の理解は得られるのでしょうか。2点目です。スタジアムなど、人が集まる場所での感染対策をどうお考えでしょうか。以上です。
(大 臣)
 お台場での水質については、海底のヘドロですか、そういったものの臭いですとか、抑えるための砂を入れたりすることを対応しているということと、もう一つは海水の温度を下げるためにそういった機械を入れるということですけれども、全てにおいて、科学的な根拠をもとにやっておりますので、そういった問題はないと承知をしております。特に、そういった心配があることも、今後については、まさにそういったこともプッシュ型で科学的な根拠に基づいての数値をしっかりと示していきたいと思っております。そこは、組織委員会がしっかりとやってくださっておりますので、政府としてもしっかりとした対応を、サポートしていきたいと思います。あと1点は。
(記 者)
 人が集まる場所での感染対策はどうお考えでしょうか。
(大 臣)
 テストイベントなど、人が集まるところには、先程の繰り返しですけど、せきエチケットですとか、アルコール消毒ですとか、手洗い、うがい、そういったことを徹底して行っていただくための啓発活動をしていくということだと思います。
(記 者)
 先週の競技団体との連絡会議で、競技団体から国際大会の出場に当たって、選手が新型コロナに感染しないという証明書を出してほしいと言われたというような相談があったと思うんですけれども、これについて、何かしらアドバイスだったり、回答というのはされたんでしょうか。
(大 臣)
 個別な案件、それぞれありまして、どの競技大会でどのようにどの国から言われているということも、全て個別に今対応させていただいているんですけれども、やはり長い期間、全く問題のないという選手に対しては、コロナウイルスの検査ということではなくて、しっかりとした健康診断といいますか、そういったものがなされていれば出場することができるとなりましたので、選手が、あるいはその関係者は安心されていると承知しています。
(記 者)
 相談窓口で、これからプッシュ型でどんどん情報出していくということなんですけど、何かしらもう既にプッシュ型で何か伝えているということでもあるんでしょうか。
(大 臣)
 政府の機関でそれぞれ毎回、例えば新型コロナウイルス感染症対策本部を官邸で十数回ありますけれども、開催をしております。そういったことをいち早くこちらの方から、総合対応推進チームに所属といいますか、入っていただいている機関に対して、競技団体に対しても、スピーディーに情報を提供させていただいております。また外務省、そして関係省庁と連携をしながら、これからもしっかりとそういったことに対応していきたいと思っています。
                            
 以上