令和2年5月26日


閣議後定例記者会見


質疑応答
(記者)
 緊急事態宣言が全面的に解除になりました。施設の利用制限などもこれから緩和されていくということで、オリンピック・パラリンピックを目指すアスリートや指導者、競技団体も具体的にいろいろ動き出すと思いますが、改めて大臣の受けとめをお願いします。
(大臣)
 昨日、緊急事態宣言が解除されましたけれども、これは国民の皆さんの一人一人の感染予防への取り組みの御協力により、新規感染者数が減少してきたことだと思います。改めて国民の皆さんの御協力、そして医療従事者、関係者の皆さんに感謝を申し上げたいと思います。  そしてまた、アスリートの皆さんですが、大変我慢といいますか、それぞれの立場の中で感染拡大の防止のために大変な努力をしていただいていたことにも、改めて御礼を申し上げたいと思います。練習環境が確保できない等、さまざまな課題が生じていることについては、かねてから私もアスリート出身として、アスリートの気持ちがわかる立場でもあったと思いますので、問題意識を持って御協力をお願いしてきたということであったんですけれども、この宣言が解除されまして、ハイパフォーマンススポーツセンターの施設も、屋内そして屋外含めて利用再開の方向で調整が進んでいるということであります。アスリートの練習場の使用制限も徐々に緩和されると聞いておりますので、感染症の対策を、やはりまだまだしっかりと、万全な体制で安心・安全を築いていかなければいけないわけですけれども、今まで積み重ねてきたものを取り戻すべく、全力で頑張っていただきたいなと思います。  引き続き総合対応推進チームのほうでも、私どもも、選手の声をしっかりと聞きながら、東京都、あるいは所管である文部科学省、そしてスポーツ庁と力を合わせて、選手のすばらしい環境整備というものに取り組んでいきたいと思っております。
(記者)
 所管外で恐縮ですが、高校野球についてお尋ねしたいと思います。  新型コロナウイルスの影響で、夏の甲子園大会の中止が決まったのですが、一方で、多くの都道府県では独自に地区大会を開催する予定もあって、甲子園にかわる大会を求める声も強まっています。橋本大臣の母校は、駒大苫小牧という甲子園の常連校でもあるんですけれども、OGとして、アスリート出身者として、それらの声に対してどういうふうに考えられているか聞かせていただけますか。
(大臣)
 私自身、個人的に、甲子園というものに対して思うものはやはり大変強いものがあります。今お話しいただいたように、母校の駒大苫小牧は、先輩も後輩も大活躍をしてくれまして、たくさんの甲子園での出場を経験してきている母校なんですけれども、特に初優勝が2004年でしたか、2004年、2005年、2006年と、3年連続で決勝まで行きました。2連覇をした後、準優勝ということだったんですけれども、あのときは3年連続決勝まで甲子園に通わせていただきました。  ちょうどあのときは、アテネのオリンピックのときが夏の甲子園、そして3度目の決勝をかけた2006年の夏はトリノオリンピックの感動があった年だったんですけれども、私が思い出すのは、いろいろなスポーツの場面での感動とは、甲子園とはまた別のものだなというふうな、大きな感動をいただいた場面だなと思います。そして同時に、高校野球というのはすごい力を持っているんだなと思うのは、やはり歴史と伝統というものがその背景にあると思うんですけれども、地域の盛り上がりというか、まさに地方創生につながるような、我が地域の、そして各都道府県の高校が頑張っている姿というのは、町が一つになるというすばらしい光景というものを、私自身が母校の活躍によって見させていただいて、非常にいい思い出になっております。  そういう意味では、伝統と歴史のある甲子園というものを楽しみにしている球児だけではなくて、あらゆる高校野球ファンの皆さんの思いを考えると、非常に残念だなとは思います。ただ、そういった選手、球児の、野球をしている高校生の皆さんのために、各都道府県でそういった大会を開催しようという動きというのは、結果を出したいと今まで夢を追い求めてきた、その結果を出させてもらう場所をつくっていただけるというのは、非常に球児の皆さんにとっても喜ばしいことではないかなと、私はありがたく受けとめさせていただいております。特に高校3年生は、二度とない年でありますので、そういった選手たちの夢をどこかでしっかりとかなえてあげるようなチャンスというものが、この後も考えられるようであれば、非常にありがたいなと、今期待を持って見させていただいているところです。
                
 以上