令和2年6月16日


閣議後定例記者会見


質疑応答
(記者)
 来年の東京大会で、海外の選手が来日後にすぐに選手村で密になるのを避けるため、直接選手村には入らずに、ホストタウンで2週間程度一旦練習をしてから選手村に入るという案を、組織委員会の遠藤会長代行が先週の理事会でお話しされたというような報道もありますが、現在の内閣官房の検討状況や大臣のお考えについて、お願いいたします。
(大臣)
 先週の金曜日の大会組織委員会の理事会におきまして、遠藤会長代行が、海外選手が来日後に直接選手村に入らず、ホストタウンにて練習するという案をお話しになられたということは承知をしております。  6月10日に開催されたIOC理事会においては、来年の東京大会までの活動の概要を示したロードマップが取りまとめられまして、この中で、新型コロナウイルス感染症対策について、IOCや組織委員会を中心に秋以降に追加施策の検討が行われているとされております。  今後、各国のそれぞれのIFそしてNF等が、IOCや組織委員会と全体的なスケジュールを決めていく話し合いの場が持たれていくということですから、そういったことも含めまして、それぞれのコンディショニングを考えていく中で、各国のいろいろな考え方があると思いますので、組織委員会とIOCが決定されていくことをしっかりと注視していきながら、全力でサポート体制を整えていきたいと思います。
(記者)
 ホストタウンは今内閣官房が担当されているかと思うんですが、大臣としても、一時的にまずホストタウンに最初に来てもらうという考え方は、一つの考え方として、その案というのは検討を進めていくべきだとお考えでしょうか。
(大臣)
 過去の大会を見ましても、日本チームも、私、団長のときもそうだったんですけれども、それぞれ選手村に、開催国に入ってくる日時というんでしょうか、滞在する期間が異なります。直接選手村に入らずに、時差調整のために事前合宿を、その大会の開催国の中でも一時的に別の場所でトレーニングをしてから選手村に入るというパターンがあったりですとか、さまざまなコンディショニングの方法があります。  そういったことから、今回、ホストタウンに、コロナ対策でということになりますと、やはりしっかりと感染症対策をした上で、そして自治体の受け入れ等もあると思いますので、そのこともやはり連携をしっかりとしていかなければいけませんし、御理解も得られないと思います。今後は、やはり全ての万全の体制を、感染症対策をしっかりとやっていく中で、どのような形が選手にとって一番コンディショニングをしやすいかということを考えていくべきだなと私は思います。
(記者)
 昨日、男女共同参画の女性活躍の推進に向けた重点取組事項が発表されました。女性活躍担当大臣として、今後、四半期に向けて重点的に取り組みたい事項、意気込みなどを教えてください。 (大臣)昨日、重点取組事項が発表されました。その中で5つ挙げさせていただくんですけれども、女性に対する暴力の根絶に向けた取り組みや、困難を抱える女性への支援の充実、地域の実情に応じた取り組み等の後押し、仕事と育児等の両立に向けた環境整備及び意識改革、あらゆる施策への女性活躍の視点の反映、新型コロナウイルス感染症拡大による女性への深刻な影響及び女性活躍の新たな可能性への対応といった観点で検討いただきまして、今後の強化方針を取りまとめた性犯罪・性暴力対策をはじめ、男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドラインに基づく地方公共団体の取り組みのさらなる促進、地域特性の見える化等を通じた地域における女性活躍の推進、男性の育児休業等の取得推進をはじめとする男性の家事・育児等への参画促進など、今まさに取り組むべき施策が盛り込まれておりまして、今後は、7月の上旬の、すべての女性が輝く社会づくり本部におきまして、「女性活躍加速のための重点方針2020」を取りまとめていきます。  また、次の5年間の男女共同参画社会の形成に向けた総合的な計画である第5次男女共同参画基本計画を策定する節目の年でもありますので、現在、秋ごろの基本的な考え方の答申に向けた議論を進めているところであります。男女共同参画、女性活躍に向けた取り組みを一層加速していきたいと考えております。
                
 以上