令和2年12月18日


閣議後定例記者会見


質疑応答

(記者)
 先日、大会組織委員会の森会長がテレビのインタビューに対し、開会式について、コロナ対策や経費削減のために、従来の半分くらいの時間にしたいと述べました。
 大会を印象づける開会式をおよそ半分の時間に短縮するということについて、現在の大臣の受止、お考えを伺います。
(大臣)
 森会長が、御指摘のような御発言をテレビ番組において行われたということは承知しております。
 以前も申し上げたと思いますけども、開会式については、私も選手や選手団長として参加をしてまいりました。国を代表して開閉会式に参加するということは大変名誉なことでありますが、一方で、コンディションを考えて開会式への参加を見送るアスリートもいるなど、様々な意見もあると思います。森会長としては、そういった選手の気持ちを尊重しながら、簡素化やコロナ対策の在り方などをお考えいただいているものと承知しております。  開会式においても、コロナ調整会議における議論を踏まえつつ、適切なコロナ対策を取りながら、選手にとって安全・安心な環境を構築していただくことは必要なことだと考えておりますので、今後とも、選手の視点も踏まえて、開会式の在り方について御検討いただきたいと思っております。
(記者)
 昨日の深夜にCASが東京オリンピックからロシアの選手団の除外を決定しました。
 その受止をお願いします。
(大臣)
 今般のCASの裁定によって、ロシアにおいてはNOC及びNPCが東京大会に代表選手団を派遣することが極めて困難となるものと考えておりますが、ドーピングはアスリートの健康を害するだけでなく、スポーツの価値や魅力を大きく損なうものでありますので、これは絶対に許されるものではありません。
 東京大会に向けては、文部科学省をはじめ大会組織委員会等の関係機関と引き続き協力しながら、ドーピングのないクリーンな大会となるように準備に努めてまいりたいと思っております。
(記者)
 5次計画の改定案が15日の自民党の会合で了承されました。
 争点となっていた選択的夫婦別姓については、原案の「対応を進める」から「さらなる検討を進める」に変更されるなど、後退した内容となっていると思います。
 制度の導入を望むユース世代からたくさんの声を聞かれていた大臣として、どう受け止めていらっしゃいますでしょうか。
(大臣)
 現在政府において、第5次計画を、策定に向けて作業を進めているので、まだその内容の公表はできるような状況には今なっていないものですから、5次計の中身についてはコメントは差し控えさせていただきたいと思いますけれども。
 計画策定に向けた議論の中では、選択的夫婦別氏制度に関して、自民党において非常に活発な議論が重ねられまして、15日の内閣第一部会と女性活躍推進特別委員会合同会議において、取りまとめが行われたと承知をしております。
 本当に様々な意見が出されて、夫婦の氏に関する問題についての議論が深まったということに関しては、非常に重要であって、大変望ましいことだと私は受け取っています。
 やはりユースの皆さんの強い思いというものも、パブリックコメントも含めて、やはり若い世代の方たちが未来に希望を持てる、そして自らの意見が反映された5次計画にしてあげたいといいますか、そうなるべきものだと私は考えながら、そういう思いも込めて、今、5次計画策定をしているというところですけれども、これから計画の取りまとめの作業も着実に進めながら、やはり多くの推進したいという思いもしっかりと実現ができるように、多くの皆さんの理解も深めていかなければいけないと思いますので、しっかりと着実に進めていくように努力をしていきたいと思っています。
(記者)
 ロシアのオリンピック競技からの除外に関連してなんですけれども、五輪に参加する国と地域と日本の地域の住民が交流するホストタウン事業があると思うんですが、ロシアのほうも、10団体とも既に自治体が登録済みだと思うんですけれども、こちらのホストタウン事業についての影響をどのようにお考えでしょうか。
(大臣)
 個人としての参加もありますので、引き続き、しっかりとホストタウンとしては交流を深めながら、個別に個人として参加をする選手ももちろんおりますので、しっかりとした対応を続けていっていただきたいと思っています。
 
                
 以上