森 内閣総理大臣演説等

勇気ある行為を称える辞(森総理からの弔意)

 平成13年1月26日にJR山手線新大久保駅において、線路に転落した男性を救出しようとして線路に降り立った、カメラマンの関根史郎さん(47歳)及び韓国人留学生の李秀賢さん(26歳)が、到着した電車にはねられ、尊い犠牲となられました。森総理は、お二人の勇気ある行為をたたえ、弔意を表する以下のような書状を差し上げました。

 あなたは平成十三年一月二十六日JR山手線新大久保駅において線路に転落した者を身の危険をかえりみることなく救出しようとして貴い犠牲となられました
 あなたの人命を重んずる真に勇気ある行為を心から称えるとともにここに謹んで深く弔意を表します

平成十三年一月二十九日
内閣総理大臣 森喜朗
 なお、平成13年1月29日午後、森総理は東京・東日暮里で行われた李秀賢さんの告別式に参列いたしました。同時刻に横浜市港北区で行われた関根史郎さんの告別式には、伊吹文明国家公安委員長が参列いたしました。
 また、森総理は、平成13年2月1日に、横浜市の関根史郎さんのご自宅を弔問いたしました。


 上記に関し、平成13年1月29日、森総理から金大中・韓国大統領に対し、以下の書簡を差し上げました。

大韓民国大統領
 金大中 閣下

 貴国の青年が日本人を助けようとして、自らの尊い命を失ったことを昨日ダボスより帰国して知りました。私は、全ての日本国民、そして閣下をはじめとする全ての韓国の皆様とともに、深い悲しみを感じております。亡くなられた李秀賢君の葬儀に先程出席し、ご両親に対し、心よりのお悔やみと感謝の気持ちを直接お伝えし、お慰め申し上げました。
 李秀賢君の勇気ある崇高な行動は、日本国民に大きな感動を与えました。我が国と貴国の友情の架け橋となった李君のご冥福を心からお祈りすると共に、その勇気をたたえ、ご遺族と、韓国国民の皆様に限りない敬意を表します。

日本国内閣総理大臣
森 喜朗