平成23年3月13日(日)午後

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東京電力福島第一原子力発電所第3号炉について

 東京電力福島第一原子力発電所第3号炉につきまして、新しい情報が入りましたので私から発表をいたします。なお、この情報によっても、今避難をしていただいている避難の状況等について、新たな対応をする必要はありません。そうした意味では冷静に受け止めていただければと思います。まず、3号炉につきましては、今朝、原子炉の水位が低下をしたため、正確に言いますと、9時05分に圧力弁を開いて炉内の圧力を下げ、9時08分から真水の注入を開始いたしました。これにより炉内の水位が上昇し、炉心を冷却できる状況となりました。その後、この真水を注入する給水用ポンプにトラブルが生じまして、このため速やかにその水源を海水に変え、炉心への注入に入りました。しかし、当初この炉心への注水が不安定な状況となり、その結果として原子炉内の水位が大きく低下をいたしました。これに対して海水を注水する状況について確認を鋭意行いましたところ、再びしっかりと水位が上昇を始めました。繰り返します。一度注水の状況が不安定になり、水位が低下をいたしました。そのため、いわゆる炉心が水没しない状況が生じましたが、鋭意調査をいたしまして対応をとりましたところ、再び水位が上昇を始めました。この間、炉心を十分に冷却できない状況であったため、炉内において大量に水素が発生をしたことが予想され、この水素が原子力建屋の上部に溜まっている可能性が否定できません。繰り返しますが、水素が原子炉建屋の上部に、一番外側に溜まっている可能性が否定できません。したがいまして、3号炉におきましても昨日1号炉で生じたような水素爆発の可能性が生じたため、念のため速やかに御報告を申し上げた次第でございます。なお、放射能のモニタリングの状況でございますが、おおむね本日の10時以降、50マイクロシーベルト前後の数値で安定していましたものが、13時44分ごろから上昇いたしまして、13時52分には1,557.5マイクロシーベルトを観測いたしましたが、今ここに入ってくる直前に入手をした、その時点での直近の14時42分のデータでは、184.1マイクロシーベルトに低下をいたしております。したがいまして、最大値においても1,557.5マイクロシーベルトでございまして、これは例えば胃のエックス線検診1回分の量が600マイクロシーベルトでございます。この一番高い数値のところでも、その場に1時間いて1,557マイクロシーベルトという、これ胃のエックス線検診1回分でございますので、これの3回分弱という数値でございます。既にこの数値は184.1マイクロシーベルトまで下がっております。この数値はちなみに、東京-ニューヨーク間の往復1回分が200マイクロシーベルトであります。こうした状況にございますので、なお、水素が仮に発生をして、これが建屋の上部に溜まっている可能性が否定できないと申し上げましたが、万が一、これが昨日のような爆発を生じた場合であっても、昨日もそうでありましたが、原子炉本体、格納容器については問題が生じないという状態、その外側でしか爆発が生じませんし、そのレベルの衝撃には耐えられる構造になっております。また、この爆発的なことが万が一生じた場合でありましても、発電所の近くの場所での数値が先ほどのような数値でございますので、避難をしていただいている周辺の皆様の健康に影響を及ぼすような状況は生じないと考えております。皆様にも爆発的な事象の心配をおかけいたしますし、そうした可能性が否定できないという事実が明らかになったものですから、直ちにこうして発表をさせていただいているものであります。

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